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嘘がバレて
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風斗さんから私を引き離したのは、普段見ない鋭い目つきをしたセキレイさんだった。
「あ、のっ……」
セキレイさんに掴まれた腕が痛い。でも一番痛んだのは心だ。セキレイさんに見られたショックはでかい。別に私とセキレイさんは今世でもなんでもないけれど、まるで不貞を働いていた現場をおさえられたような後ろめたさがある。
「風斗、お前もこの世界に転生してたんだな」
そう言うとセキレイさんは強引に私の腕を引いてその背に隠した。
後ろから見たセキレイさんの背中からは怒りの炎が見えるような気がした。
「そりゃそうさ。神に頼んだからね。残念だったね、お兄ちゃん。いや、今は大学生の俺のが歳上だけど」
風斗さんはセキレイさんを挑発するようにヘラヘラしながらベンチで仰け反る。
あぁ、風斗さん、どうかセキレイさんを刺激しないで……
私はハラハラしながら二人の様子を窺う。
「なるほど、前世の記憶があるのか。じゃあ尚更だな。翡翠の葬儀で泣きながら翡翠を俺に返すと言った奴が、転生してまで翡翠を取り返しに来たのか?」
セキレイさんの表情は見えないが、一段低い声色から、それはそれはとても怒っている事だけは伝わった。しかしそんなセキレイさんの怒りのオーラをものともせず、風斗さんは飄々と滑らかに会話を続ける。
「翡翠は元々俺の物だからね」
「今のお前は王でもなければ、翡翠は献上品でもない」
「そうだね。前世では有名なオシドリ夫婦だったけど、今じゃ単なる他人だ。でも他人で良かったよ、ホント」
風斗さんはニヤニヤと意味深にほくそ笑み、セキレイさんをイライラさせる。
「兄妹の、それも双子になんて転生してたら、いかに俺が変態野郎でもさすがに実の妹には手が出せないからね」
「風斗さんっ、止めて下さい」
私が見かねてセキレイさんの後ろから顔を出すと、それをセキレイさんの肘で妨害された。
「でももし翡翠と兄妹になってたら、俺なら妹の幸せを願って将来有望な名門大の大学生に託してたけど、なんてね」
もっ、もう止めてぇー!!
セキレイさんから、文字通りぎりぎりと歯を食いしばるような歯軋りの音が聞こえてくる。
めっちゃ怒ってる。
これは、妹をこんな変態鬼畜ドS野郎に渡してたまるか、というお兄ちゃんの憤りなのか……?
一体、どういう感情なのだろう?
「翡翠、帰るぞ」
セキレイさんは苦虫を噛み潰したような顔をして振り返り、私の腕を引いてズンズンと歩き出し、私は慌ててベンチに置いていた買い物袋を持ち、風斗さんに頭を下げながらそれに小走りで付いて行く。
風斗さんはあれ程セキレイさんを怒らせたのにも関わらず、余裕綽々でこちらに大きく手を振っていた。
さすが人間関係に波風を起こす男、波風風斗。彼は私達双子に大きな嵐を巻き起こした。
私はセキレイさんに引っ張られるまま自宅まで連行された。その間、彼は一言も喋らず、眉間に皺を寄せて険しい顔をしていた。
セキレイさんは元々そんなに喋る方じゃないけど、こんなに押し黙られると凄く怖い。でもよく考えると、私は別に悪い事をしていた訳ではない、と思う。前世からだって、私とセキレイさんはなんでもなかったんだから、普通にしていればいいんだ。
それにセキレイさんにだって瑠璃さんがいる。
そう思ったら、ちょっと卑屈な気持ちになってしまった。
「お兄さん、痛い」
私は突き飛ばされるように玄関に押し込まれ、セキレイさんを非難する。
「何がお兄さんだよ。お前、前世の記憶があったんだな?」
「あっ……」
目まぐるしく事態が展開するものだから『前世の記憶が無い体』をすっかり忘れていた。
私のこめかみを脂汗が伝う。
「あの、それは……」
「違ったか?それならお前は見ず知らずの男の股の間に座ってあまつさえキスするような軽い女なのか?」
セキレイさんから罵倒されるように追い詰められ、私は事態の悪化を防ごうと早口で釈明する。
「それは違います。でも前世の記憶があった事は認めます、ごめんなさい。騙すつもりはなかったんです。何も知らぬフリをしていたら、セキレイさんと健全な兄妹でいられると思ったんです」
「ハッ、健全な兄妹って?」
セキレイさんが吐き捨てるようにそう言った。
「お前は、前世の記憶を持ったうえで、俺と健全な兄妹になろうって言うのか?」
私は靴を脱ぐすきも与えられず、どんどん迫ってくるセキレイさんからあっという間に壁際まで追い詰められる。
「前世の記憶があろうと無かろうと、兄妹である限り、健全であるのは当たり前の事じゃないですか。指南とか際どい事をしていた前世のノリでいたら……」
いつかきっと、なし崩し的にたがが外れて大変な事になってしまう。
「近親相姦になるって?」
セキレイさんが私の頭の上で壁に手を着き、私を上から見下ろしてくる。
威圧感が半端ない。
私は黙って頷いた。
「だったら、兄妹じゃなかったら良かったのか?」
「でも現実問題、兄妹じゃないですか。しかも双子の」
結果論として、私達は双子の兄妹としてこの世に転生したのだ。少しでも恋愛の希望を見出してはいけない。
「仮の話をしてるんだよ」
このビリビリとした空気感、セキレイさんのイライラが伝わってくる。
居心地が悪い。
「俺とお前が調教師と献上品じゃなくて、双子でもなかったら、俺らは愛し合えたのか?」
それを考えなかった訳じゃない。
私達は明確に愛を確かめ合った事は一度もなかった。けれど前世から続く互いの禁欲的なポジションのせいで友達以上恋人未満みたいな煮えきらない関係を長く過ごし過ぎて、なんとなく明確に出来なかったのだ。それを改めて確認されると、何と答えて良いものか困ってしまう。それがいくら仮の話だったとしても、もし私がセキレイさんを受け入れるような事を言って、万が一それをセキレイさんも受け入れてしまったら、兄妹の均衡が崩れてしまう。それだけは避けないと。
「……そんな訳ないじゃないですか。それにセキレイさんには瑠璃さんがいるじゃないですか。なのにそんな事を聞くなんて、おかしいです」
「……」
セキレイさんは一度何かを発言しようとして口を開いたが、私の言葉に悲観して口を閉じた。
心にも無い事を言ったけれど、セキレイさんを傷つけてしまったんじゃあないだろうか……
「あの、ごめんなさい」
セキレイさんを傷付けて後悔の念はあったが、彼を受け入れられない以上、他にどうする事も出来なかった。
「いや、そうだな。俺には瑠璃がいて、お前には風斗がいる。思い違いをしてたよ」
「あの、風斗さんの事は……」
言い訳をしてどうなる?
言い訳なんか無意味だし、私が風斗さんを慕っているのは事実だ。
「お前らは前世で良い夫婦だった。転生したからってそれが反故になる訳じゃない。現世でだって、良い夫婦のままなんだよ」
まったくもってその通りなんだけれど、それをセキレイさんの口から聞くのは流石に辛い。
「……」
何にも言葉が出ない。
「なんで神が俺達を双子に転生させて、お前に風斗をけしかけたのか、何となく分かった気がするよ」
「はい……」
そう返答するのがやっとだった。
自分でもその通りだと思っていたから。
神様は私とセキレイさんが結ばれる事を許さない。私は、何度生まれ変わっても風斗さんと結ばれる運命なのだと思う。
「──夕飯にしよう。着替えておいで」
セキレイさんはそう言うと、意外とあっさり私の前から身を引いた。
自分が撒いた種だけど、セキレイさんとの間に見えない壁を感じる。
今日は時間が押していたからか、今日に限ってサラダにアボカドが出てきた。
私はこれを、前世の記憶がある前提でセキレイさんの前で食べなければならない。
潰すか?
そのまま食べるか?
とてもくだらない選択だけど、しんと静まり返った食卓ではそんな些細な事ですら緊張する。
「食べてやろうか?」
「え?」
私がアボカドを睨みつけていると、向かいの席にいたセキレイさんがノールックでそのように提案してきた。
「でも、これは多分、凄く体にいいからって、セキレイさんが……」
「そうだな。でもお前はもう献上品じゃないし、俺は俺で調教師じゃないから、無理して食べなくていいんだよ」
「そう、なん……です、けど……」
私はこれを、セキレイさんを好きになるのと同じ歩調で好きになったのに、彼は私の目の前からアボカドが乗った皿を取り上げ、そのままムツムツと食べてしまった。
セキレイさんは怒ってる。未だ機嫌が悪そうだ。
私が嘘をついていたから。
セキレイさんはずっと、私に前世の記憶を取り戻させようと努力していたのに、私がその努力をぶち壊した。
恋人同士は無理にしても、以前のような兄妹関係には戻れないんだろうか。
虚しい。
せっかく会えたのに……
私達は調教師と献上品でもなければ友人同士でも無い。勿論、恋人同士というのも違う。それが、兄妹の絆まで失われたら、私達の関係性は何になるのだろう?
「あ、のっ……」
セキレイさんに掴まれた腕が痛い。でも一番痛んだのは心だ。セキレイさんに見られたショックはでかい。別に私とセキレイさんは今世でもなんでもないけれど、まるで不貞を働いていた現場をおさえられたような後ろめたさがある。
「風斗、お前もこの世界に転生してたんだな」
そう言うとセキレイさんは強引に私の腕を引いてその背に隠した。
後ろから見たセキレイさんの背中からは怒りの炎が見えるような気がした。
「そりゃそうさ。神に頼んだからね。残念だったね、お兄ちゃん。いや、今は大学生の俺のが歳上だけど」
風斗さんはセキレイさんを挑発するようにヘラヘラしながらベンチで仰け反る。
あぁ、風斗さん、どうかセキレイさんを刺激しないで……
私はハラハラしながら二人の様子を窺う。
「なるほど、前世の記憶があるのか。じゃあ尚更だな。翡翠の葬儀で泣きながら翡翠を俺に返すと言った奴が、転生してまで翡翠を取り返しに来たのか?」
セキレイさんの表情は見えないが、一段低い声色から、それはそれはとても怒っている事だけは伝わった。しかしそんなセキレイさんの怒りのオーラをものともせず、風斗さんは飄々と滑らかに会話を続ける。
「翡翠は元々俺の物だからね」
「今のお前は王でもなければ、翡翠は献上品でもない」
「そうだね。前世では有名なオシドリ夫婦だったけど、今じゃ単なる他人だ。でも他人で良かったよ、ホント」
風斗さんはニヤニヤと意味深にほくそ笑み、セキレイさんをイライラさせる。
「兄妹の、それも双子になんて転生してたら、いかに俺が変態野郎でもさすがに実の妹には手が出せないからね」
「風斗さんっ、止めて下さい」
私が見かねてセキレイさんの後ろから顔を出すと、それをセキレイさんの肘で妨害された。
「でももし翡翠と兄妹になってたら、俺なら妹の幸せを願って将来有望な名門大の大学生に託してたけど、なんてね」
もっ、もう止めてぇー!!
セキレイさんから、文字通りぎりぎりと歯を食いしばるような歯軋りの音が聞こえてくる。
めっちゃ怒ってる。
これは、妹をこんな変態鬼畜ドS野郎に渡してたまるか、というお兄ちゃんの憤りなのか……?
一体、どういう感情なのだろう?
「翡翠、帰るぞ」
セキレイさんは苦虫を噛み潰したような顔をして振り返り、私の腕を引いてズンズンと歩き出し、私は慌ててベンチに置いていた買い物袋を持ち、風斗さんに頭を下げながらそれに小走りで付いて行く。
風斗さんはあれ程セキレイさんを怒らせたのにも関わらず、余裕綽々でこちらに大きく手を振っていた。
さすが人間関係に波風を起こす男、波風風斗。彼は私達双子に大きな嵐を巻き起こした。
私はセキレイさんに引っ張られるまま自宅まで連行された。その間、彼は一言も喋らず、眉間に皺を寄せて険しい顔をしていた。
セキレイさんは元々そんなに喋る方じゃないけど、こんなに押し黙られると凄く怖い。でもよく考えると、私は別に悪い事をしていた訳ではない、と思う。前世からだって、私とセキレイさんはなんでもなかったんだから、普通にしていればいいんだ。
それにセキレイさんにだって瑠璃さんがいる。
そう思ったら、ちょっと卑屈な気持ちになってしまった。
「お兄さん、痛い」
私は突き飛ばされるように玄関に押し込まれ、セキレイさんを非難する。
「何がお兄さんだよ。お前、前世の記憶があったんだな?」
「あっ……」
目まぐるしく事態が展開するものだから『前世の記憶が無い体』をすっかり忘れていた。
私のこめかみを脂汗が伝う。
「あの、それは……」
「違ったか?それならお前は見ず知らずの男の股の間に座ってあまつさえキスするような軽い女なのか?」
セキレイさんから罵倒されるように追い詰められ、私は事態の悪化を防ごうと早口で釈明する。
「それは違います。でも前世の記憶があった事は認めます、ごめんなさい。騙すつもりはなかったんです。何も知らぬフリをしていたら、セキレイさんと健全な兄妹でいられると思ったんです」
「ハッ、健全な兄妹って?」
セキレイさんが吐き捨てるようにそう言った。
「お前は、前世の記憶を持ったうえで、俺と健全な兄妹になろうって言うのか?」
私は靴を脱ぐすきも与えられず、どんどん迫ってくるセキレイさんからあっという間に壁際まで追い詰められる。
「前世の記憶があろうと無かろうと、兄妹である限り、健全であるのは当たり前の事じゃないですか。指南とか際どい事をしていた前世のノリでいたら……」
いつかきっと、なし崩し的にたがが外れて大変な事になってしまう。
「近親相姦になるって?」
セキレイさんが私の頭の上で壁に手を着き、私を上から見下ろしてくる。
威圧感が半端ない。
私は黙って頷いた。
「だったら、兄妹じゃなかったら良かったのか?」
「でも現実問題、兄妹じゃないですか。しかも双子の」
結果論として、私達は双子の兄妹としてこの世に転生したのだ。少しでも恋愛の希望を見出してはいけない。
「仮の話をしてるんだよ」
このビリビリとした空気感、セキレイさんのイライラが伝わってくる。
居心地が悪い。
「俺とお前が調教師と献上品じゃなくて、双子でもなかったら、俺らは愛し合えたのか?」
それを考えなかった訳じゃない。
私達は明確に愛を確かめ合った事は一度もなかった。けれど前世から続く互いの禁欲的なポジションのせいで友達以上恋人未満みたいな煮えきらない関係を長く過ごし過ぎて、なんとなく明確に出来なかったのだ。それを改めて確認されると、何と答えて良いものか困ってしまう。それがいくら仮の話だったとしても、もし私がセキレイさんを受け入れるような事を言って、万が一それをセキレイさんも受け入れてしまったら、兄妹の均衡が崩れてしまう。それだけは避けないと。
「……そんな訳ないじゃないですか。それにセキレイさんには瑠璃さんがいるじゃないですか。なのにそんな事を聞くなんて、おかしいです」
「……」
セキレイさんは一度何かを発言しようとして口を開いたが、私の言葉に悲観して口を閉じた。
心にも無い事を言ったけれど、セキレイさんを傷つけてしまったんじゃあないだろうか……
「あの、ごめんなさい」
セキレイさんを傷付けて後悔の念はあったが、彼を受け入れられない以上、他にどうする事も出来なかった。
「いや、そうだな。俺には瑠璃がいて、お前には風斗がいる。思い違いをしてたよ」
「あの、風斗さんの事は……」
言い訳をしてどうなる?
言い訳なんか無意味だし、私が風斗さんを慕っているのは事実だ。
「お前らは前世で良い夫婦だった。転生したからってそれが反故になる訳じゃない。現世でだって、良い夫婦のままなんだよ」
まったくもってその通りなんだけれど、それをセキレイさんの口から聞くのは流石に辛い。
「……」
何にも言葉が出ない。
「なんで神が俺達を双子に転生させて、お前に風斗をけしかけたのか、何となく分かった気がするよ」
「はい……」
そう返答するのがやっとだった。
自分でもその通りだと思っていたから。
神様は私とセキレイさんが結ばれる事を許さない。私は、何度生まれ変わっても風斗さんと結ばれる運命なのだと思う。
「──夕飯にしよう。着替えておいで」
セキレイさんはそう言うと、意外とあっさり私の前から身を引いた。
自分が撒いた種だけど、セキレイさんとの間に見えない壁を感じる。
今日は時間が押していたからか、今日に限ってサラダにアボカドが出てきた。
私はこれを、前世の記憶がある前提でセキレイさんの前で食べなければならない。
潰すか?
そのまま食べるか?
とてもくだらない選択だけど、しんと静まり返った食卓ではそんな些細な事ですら緊張する。
「食べてやろうか?」
「え?」
私がアボカドを睨みつけていると、向かいの席にいたセキレイさんがノールックでそのように提案してきた。
「でも、これは多分、凄く体にいいからって、セキレイさんが……」
「そうだな。でもお前はもう献上品じゃないし、俺は俺で調教師じゃないから、無理して食べなくていいんだよ」
「そう、なん……です、けど……」
私はこれを、セキレイさんを好きになるのと同じ歩調で好きになったのに、彼は私の目の前からアボカドが乗った皿を取り上げ、そのままムツムツと食べてしまった。
セキレイさんは怒ってる。未だ機嫌が悪そうだ。
私が嘘をついていたから。
セキレイさんはずっと、私に前世の記憶を取り戻させようと努力していたのに、私がその努力をぶち壊した。
恋人同士は無理にしても、以前のような兄妹関係には戻れないんだろうか。
虚しい。
せっかく会えたのに……
私達は調教師と献上品でもなければ友人同士でも無い。勿論、恋人同士というのも違う。それが、兄妹の絆まで失われたら、私達の関係性は何になるのだろう?
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