24 / 34
第24話 休日は熊さんと
しおりを挟む
街に戻って数日、我輩達はのんびりミニぴぴぷちゃ号で過ごしていたが、今日はお出かけの日だ。そう、熊さん達に会いに行くのだ。
「2人とも準備はいい~?」
「ええ、いいわ」
「うん、いいよ~」
「じゃ、しゅっぱ~つ!」
なんで熊さん達のところに向かうのかと言えば、地下テラフォーミング施設の攻略では、ぷうの噛み付き王以外のBPSが結構ダメージを受けてしまったため、みんなで一緒にお宝のスペースマテリアルを使って修理しようと言うことになったからだ。
一緒にとは言うけど、ミニぴぴぷちゃ号にはミニぴぴぷちゃ号の修理設備があるし、熊さん達は熊さん達で宇宙船に修理設備があるため、一緒にやるといってもただ同じ場所に停泊したそれぞれの宇宙船の中で、それぞれ修理をするだけだ。
一見何の意味もない行為だし、実際何の意味もない行為だけど、なんでそんなことをするのかと言われれば、なんとなく楽しそうだからだ!
というわけで熊さん達と一緒に修理をすることにした我輩達は、熊さん達の土地へと向かう。我輩達の土地はこの間のメメさんの喫茶店以降、生垣で9分割しちゃってるからね、ミニぴぴぷちゃ号にとっては十分な広さだけど、一般的な宇宙船が着陸するには少々狭い。
対して熊さん達の土地は、虎のギルマスのいたハンターギルド支部の近くということで、ちょっと郊外になるのだが、十分な広さがある。というわけでレッツ出発だ。ミニぴぴぷちゃ号にとってはひとっとびで行ける距離だしね。
てくてくと向かうこと数分。熊さん達のアジトへと到着した。
熊さん達のアジトは至ってシンプルだ。我輩達の土地と同じくらい、約300m四方の土地に、手作りの簡易型の宇宙船ドックがあるだけだ。
我輩達が空きスペースに到着すると、熊さん達が出迎えてくれる。
「お~っす」
「おはようございます!」
「おう!」
「よく来てくれた」
「おはよう~。今日はよろしくね」
「おはよう」
「よろしく頼む」
「おう、こっちこそよろしく頼むぜ!」
そして、お互いの宇宙船が揃ったらすることと言えば、まずは見学会だ! 熊さん達はミニぴぴぷちゃ号に乗ったことがあるとはいえ、熊さん達のBPSのせいでぎゅうぎゅう詰め状態だったから、本来のミニぴぴぷちゃ号の姿を見たとは言いにくい。そして、熊さん達の宇宙船は前回現場にいなかったので、今回が初見だ。
「じゃあ早速、熊さん達の宇宙船の見学してもいい?」
「おう、いいぜ!」
「大丈夫、共用スペースはみんなでちゃんとかたずけたからね!」
「ああ。大丈夫、なはずだ」
「うむ」
「俺達も普段のミニぴぴぷちゃ号を見せてもらっていいか?」
「もちろん!」
我輩は熊さん達の宇宙船の停泊するドッグへと移動する。まあ、かっこよくドッグと言ってみたものの、実際にはほとんど露天駐車状態だ。宇宙船の上部へ行けるように組み立て式の階段があるものの、それだけしかない。もちろん宇宙船は外から丸見えだ。とりあえず熊さんの宇宙船をぐるっと一周見てみる。
熊さん達の宇宙船は、可愛くデフォルメされた熊さんが寝そべっているようなフォルムの実にかわいい宇宙船だ。機能面でみると、手足には移動のためのブースターが付いている。このブースターはミニぴぴぷちゃ号の手足みたいに、なんでそこから推力が発生するのかわからない代物じゃなく、肉球部分から火を噴きそうなデザインになっている。手足が動くことで垂直離着陸や高速巡行が出来るっぽいね。大きさは、頭部だけでミニぴぴぷちゃ号と同じくらいありそうだ。長さは3頭身ちょっと欠けるくらいだから、130mくらいかな? 幅は100mくらい、高さは、耳があるから70mくらいかな?
熊さんの宇宙船は輸送船タイプっていう話だったけど、本当に武装はなにも無いっぽい。爪も、いざとなったら攻撃にも使える超頑丈なミニぴぴぷちゃ号の爪とは違って、そんなに頑丈じゃなさそうだし。
外観を見学し終えた我輩は、今度は内部を見せてもらう。この手の宇宙船の出入り口は、口と相場が決まっている。
うん、やっぱり口だった。
「お邪魔しま~す」
熊さん達の宇宙船のお口は、小さく開いて我輩を受け入れてくれる。たぶんミニぴぴぷちゃ号とは違ってこの口は乗組員専用の出入り口で、BPSの出入りは想定していないのだろう。小さく開いたお口がとってもキュートだ。
我輩は早速内部を探検する。熊さんの宇宙船の頭部には、生活スペースとブリッジがあるようだ。生活スペースには各熊さんの個室、食堂、シャワー、トイレなどが一通りそろっており、なかなかの充実ぶりだ。熊さん達は我輩達猫よりはるかに大きいが、4人でこの大きさだと、結構余裕がありそうだ。
頭部の見学を一通り終えた我輩が次に目指すのは胴体だ! 胴体部分はBPSの格納庫になっているようで、熊さん達の4機のBPSがそれぞれメンテナンスデッキで直立した状態で格納されている。
うう~ん、改めてこうやって見ると、熊さん達のBPSは結構酷い壊れかたをしている。装甲なんて全身ボロボロだ。我輩は直接熊さん達の様子を見ていたわけじゃないけど、この破損のほとんどが戦闘ではなく、テラフォーミング施設の暴走だっていうんだから、宇宙パワーというのは危険な側面も大いにあるもののようだ。
我輩は格納庫を抜けて更に下半身のほうへと進もうとするが、どうやらこの先は機関部と燃料タンクみたいだ。ってことは、これでもう見学終わりかな。十分に熊さんの宇宙船を堪能したことだし、ミニぴぴぷちゃ号に戻ろうかな。
我輩が外に出ると、みんなもそれぞれの宇宙船を堪能したのか、外に出てきていた。
「どうだった? 俺達の宇宙船は」
「うん、よかったよ」
「結構広かったわね」
「うむ、あれなら熊さん達でも余裕のある生活がおくれそうだな」
「だろだろ? これでも結構奮発して買ったんだぜ!」
「ミニぴぴぷちゃ号はどうだった?」
「やっぱ改めて見ると広いよな。はぴさん達の体のサイズを考えると、広すぎるくらいだろ?」
「まあね」
「それじゃ、宇宙船の見学も終わったことだし、修理を開始するか」
「「「おう!」」」
「うん!」
「じゃあぷうさん、通信回線はあけっぱでいいか?」
「うん」
ここからはお互いの宇宙船に戻って、それぞれ修理をするみたいだ。ぴぴとぷうもミニぴぴぷちゃ号に戻って切り裂き王の修理を開始する。そんなわけでぴぴとぷうは忙しいんだけど、我輩は暇になっちゃった。どうしよう。あ、そうだ。
「ぴぴ、ぷう、我輩は外でミニぴぴぷちゃ号の掃除をしてるね」
「ええ」
「うん、わかった」
我輩は作業用の小型パワードスーツを着込み、ミニぴぴぷちゃ号の掃除をするために外に出る。テラフォーミング施設から脱出した時、ミニぴぴぷちゃ号は泥汚れと油汚れで、それはそれは酷く汚れていた。あの後一度は掃除をしたんだけど、改めてみると、まだ汚れが目立つ場所がちょこちょこあるんだよね。というわけで、今日こそぴかぴかに磨き上げる!
「ふんふ~ん♪ ミニぴぴぷちゃ号はかわいいにゃんこである♪ ぴっかぴっかきれいにしましょうね♪」
我輩は洗剤を使ってミニぴぴぷちゃ号をもっふもふのあっわあわにしたあと、水で洗い流し、更にぴっかぴかに磨き上げる。
「よし、これでぴっかぴかだね!」
ミニぴぴぷちゃ号は大きさこそ、そこそこあるものの、凹凸がほとんど無いので実に洗いやすい。なんとも我輩にやさしい宇宙船である。
「さて、ミニぴぴぷちゃ号もぴっかぴかになったことだし、ぴぴとぷうの様子でも見に中に戻ろうかな」
「2人とも準備はいい~?」
「ええ、いいわ」
「うん、いいよ~」
「じゃ、しゅっぱ~つ!」
なんで熊さん達のところに向かうのかと言えば、地下テラフォーミング施設の攻略では、ぷうの噛み付き王以外のBPSが結構ダメージを受けてしまったため、みんなで一緒にお宝のスペースマテリアルを使って修理しようと言うことになったからだ。
一緒にとは言うけど、ミニぴぴぷちゃ号にはミニぴぴぷちゃ号の修理設備があるし、熊さん達は熊さん達で宇宙船に修理設備があるため、一緒にやるといってもただ同じ場所に停泊したそれぞれの宇宙船の中で、それぞれ修理をするだけだ。
一見何の意味もない行為だし、実際何の意味もない行為だけど、なんでそんなことをするのかと言われれば、なんとなく楽しそうだからだ!
というわけで熊さん達と一緒に修理をすることにした我輩達は、熊さん達の土地へと向かう。我輩達の土地はこの間のメメさんの喫茶店以降、生垣で9分割しちゃってるからね、ミニぴぴぷちゃ号にとっては十分な広さだけど、一般的な宇宙船が着陸するには少々狭い。
対して熊さん達の土地は、虎のギルマスのいたハンターギルド支部の近くということで、ちょっと郊外になるのだが、十分な広さがある。というわけでレッツ出発だ。ミニぴぴぷちゃ号にとってはひとっとびで行ける距離だしね。
てくてくと向かうこと数分。熊さん達のアジトへと到着した。
熊さん達のアジトは至ってシンプルだ。我輩達の土地と同じくらい、約300m四方の土地に、手作りの簡易型の宇宙船ドックがあるだけだ。
我輩達が空きスペースに到着すると、熊さん達が出迎えてくれる。
「お~っす」
「おはようございます!」
「おう!」
「よく来てくれた」
「おはよう~。今日はよろしくね」
「おはよう」
「よろしく頼む」
「おう、こっちこそよろしく頼むぜ!」
そして、お互いの宇宙船が揃ったらすることと言えば、まずは見学会だ! 熊さん達はミニぴぴぷちゃ号に乗ったことがあるとはいえ、熊さん達のBPSのせいでぎゅうぎゅう詰め状態だったから、本来のミニぴぴぷちゃ号の姿を見たとは言いにくい。そして、熊さん達の宇宙船は前回現場にいなかったので、今回が初見だ。
「じゃあ早速、熊さん達の宇宙船の見学してもいい?」
「おう、いいぜ!」
「大丈夫、共用スペースはみんなでちゃんとかたずけたからね!」
「ああ。大丈夫、なはずだ」
「うむ」
「俺達も普段のミニぴぴぷちゃ号を見せてもらっていいか?」
「もちろん!」
我輩は熊さん達の宇宙船の停泊するドッグへと移動する。まあ、かっこよくドッグと言ってみたものの、実際にはほとんど露天駐車状態だ。宇宙船の上部へ行けるように組み立て式の階段があるものの、それだけしかない。もちろん宇宙船は外から丸見えだ。とりあえず熊さんの宇宙船をぐるっと一周見てみる。
熊さん達の宇宙船は、可愛くデフォルメされた熊さんが寝そべっているようなフォルムの実にかわいい宇宙船だ。機能面でみると、手足には移動のためのブースターが付いている。このブースターはミニぴぴぷちゃ号の手足みたいに、なんでそこから推力が発生するのかわからない代物じゃなく、肉球部分から火を噴きそうなデザインになっている。手足が動くことで垂直離着陸や高速巡行が出来るっぽいね。大きさは、頭部だけでミニぴぴぷちゃ号と同じくらいありそうだ。長さは3頭身ちょっと欠けるくらいだから、130mくらいかな? 幅は100mくらい、高さは、耳があるから70mくらいかな?
熊さんの宇宙船は輸送船タイプっていう話だったけど、本当に武装はなにも無いっぽい。爪も、いざとなったら攻撃にも使える超頑丈なミニぴぴぷちゃ号の爪とは違って、そんなに頑丈じゃなさそうだし。
外観を見学し終えた我輩は、今度は内部を見せてもらう。この手の宇宙船の出入り口は、口と相場が決まっている。
うん、やっぱり口だった。
「お邪魔しま~す」
熊さん達の宇宙船のお口は、小さく開いて我輩を受け入れてくれる。たぶんミニぴぴぷちゃ号とは違ってこの口は乗組員専用の出入り口で、BPSの出入りは想定していないのだろう。小さく開いたお口がとってもキュートだ。
我輩は早速内部を探検する。熊さんの宇宙船の頭部には、生活スペースとブリッジがあるようだ。生活スペースには各熊さんの個室、食堂、シャワー、トイレなどが一通りそろっており、なかなかの充実ぶりだ。熊さん達は我輩達猫よりはるかに大きいが、4人でこの大きさだと、結構余裕がありそうだ。
頭部の見学を一通り終えた我輩が次に目指すのは胴体だ! 胴体部分はBPSの格納庫になっているようで、熊さん達の4機のBPSがそれぞれメンテナンスデッキで直立した状態で格納されている。
うう~ん、改めてこうやって見ると、熊さん達のBPSは結構酷い壊れかたをしている。装甲なんて全身ボロボロだ。我輩は直接熊さん達の様子を見ていたわけじゃないけど、この破損のほとんどが戦闘ではなく、テラフォーミング施設の暴走だっていうんだから、宇宙パワーというのは危険な側面も大いにあるもののようだ。
我輩は格納庫を抜けて更に下半身のほうへと進もうとするが、どうやらこの先は機関部と燃料タンクみたいだ。ってことは、これでもう見学終わりかな。十分に熊さんの宇宙船を堪能したことだし、ミニぴぴぷちゃ号に戻ろうかな。
我輩が外に出ると、みんなもそれぞれの宇宙船を堪能したのか、外に出てきていた。
「どうだった? 俺達の宇宙船は」
「うん、よかったよ」
「結構広かったわね」
「うむ、あれなら熊さん達でも余裕のある生活がおくれそうだな」
「だろだろ? これでも結構奮発して買ったんだぜ!」
「ミニぴぴぷちゃ号はどうだった?」
「やっぱ改めて見ると広いよな。はぴさん達の体のサイズを考えると、広すぎるくらいだろ?」
「まあね」
「それじゃ、宇宙船の見学も終わったことだし、修理を開始するか」
「「「おう!」」」
「うん!」
「じゃあぷうさん、通信回線はあけっぱでいいか?」
「うん」
ここからはお互いの宇宙船に戻って、それぞれ修理をするみたいだ。ぴぴとぷうもミニぴぴぷちゃ号に戻って切り裂き王の修理を開始する。そんなわけでぴぴとぷうは忙しいんだけど、我輩は暇になっちゃった。どうしよう。あ、そうだ。
「ぴぴ、ぷう、我輩は外でミニぴぴぷちゃ号の掃除をしてるね」
「ええ」
「うん、わかった」
我輩は作業用の小型パワードスーツを着込み、ミニぴぴぷちゃ号の掃除をするために外に出る。テラフォーミング施設から脱出した時、ミニぴぴぷちゃ号は泥汚れと油汚れで、それはそれは酷く汚れていた。あの後一度は掃除をしたんだけど、改めてみると、まだ汚れが目立つ場所がちょこちょこあるんだよね。というわけで、今日こそぴかぴかに磨き上げる!
「ふんふ~ん♪ ミニぴぴぷちゃ号はかわいいにゃんこである♪ ぴっかぴっかきれいにしましょうね♪」
我輩は洗剤を使ってミニぴぴぷちゃ号をもっふもふのあっわあわにしたあと、水で洗い流し、更にぴっかぴかに磨き上げる。
「よし、これでぴっかぴかだね!」
ミニぴぴぷちゃ号は大きさこそ、そこそこあるものの、凹凸がほとんど無いので実に洗いやすい。なんとも我輩にやさしい宇宙船である。
「さて、ミニぴぴぷちゃ号もぴっかぴかになったことだし、ぴぴとぷうの様子でも見に中に戻ろうかな」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる