51 / 55
51.どこに行けば(ジネット)
しおりを挟む
「……検査の結果、お二人は娼館くらいしか紹介できないのですが」
「娼館!?」
「貴族の私たちにそんなことをしろって言うの!?」
「お二人はもう貴族ではありません。平民で、親もなく、働いたこともない。
下働きの仕事についてもやっていけないでしょう。
そういう女性が働ける場所は限られているのですよ。
娼館であれば、食事と寝るところには困らないと思います」
「嫌よ!」
「絶対に嫌!」
「そうですか。気が変わったらまた来てください」
「え?」
「ちょっと?」
引き留められるかと思っていたのにあっさりと話は終わり、
用は済んだとばかりに商業ギルドの外に出される。
近くにはケビンもいないし、お母様たちもどこにいるのかわからない。
仕方なく、レベッカと宿に戻る。
「どうしよう……馬車、出せなかった」
「明日、もう一度行ってみましょう」
「そうね……」
次の日、商業ギルドに行って馬車を頼んでみたけれど、
前金が払えなければ無理だと断られた。
レベッカがバラチエ侯爵家の名前を出してみたけれど、
信じてもらえずに終わった。
こんなところに侯爵令嬢がいるわけないだろう、
令嬢なのにそんな平民の服を着て歩いてここまできたのか?と。
そう言われてしまえばアンペール侯爵家の娘だと言えなくなる。
とぼとぼと宿に戻って、これからのことを二人で相談する。
食事は出るけれど、とても貴族が食べるようなものではない。
それに着替えがないし、湯あみもできない。
早くどうにかしなければいけないのに、どうすることもできない。
汚れていく自分たちに耐えられなくなって歩いてアンペール侯爵家に行こうとしたら、
知らない男たちにつかまりそうになって、何度も転びそうになりながら逃げる。
宿に戻った後も、まだ男たちに追われているんじゃないかと思うと、
もう一度外を歩く気にはなれない。
そして、どうすることもできないまま一週間が過ぎて、
宿を追い出され、とうとう居場所がなくなってしまう。
そのまま行き場もなく、夜になって宿の陰に隠れて一夜を過ごした。
暗闇の中、道路を歩く人間が自分たちをさらいに来たんじゃないかと、
物音がするたびに身体が反応してびくりと震える。
眠れないことと寒さと空腹で我慢できなくなって、
二日目の朝、商業ギルドに駆け込んだ。
「……どこにでも行くわ。だから、食事をちょうだい」
「娼館でもいいのですね?」
「……よくはないけど、食事と寝るところはあるんでしょう?」
「はい。それだけは保障できますわ。
それではあの者について行ってください」
女性職員が示した職員はお母様たちを連れて行った職員だった。
その職員についていくと、小さいけれど馬車に乗せてもらえた。
久しぶりの馬車にほっとしていると、その職員はにやりと笑った。
「悩んでいたのかもしれないが、貴族令嬢が平民となって生きるなら、
娼館に行くのが一番楽だよ」
「楽……でも、お母様たちは違う仕事に行ったのでしょう?」
「いや、隣国の娼館に連れて行っただけだよ」
「は?」
「お母様が娼館に?」
お母様たちも娼館に連れて行っただなんて。
他国の言語が話せるかどうか検査したのはなんだったのか。
「あの二人って元貴族夫人だろう?
この辺で雇ってくれる娼館なんてないからさ。
隣国の言葉が話せるならあっちに連れて行った方が高く売れる。
ああ、あんたたちはまだ若いからなんとかなるよ。
貴族令嬢だったことは言わないほうがいいと思うけどね」
「……言ったらどうなるの?」
「いたぶられるだけだ。貴族に恨みがあるものは多い。
その髪色では貴族の妾の子だと思われるだろうが、
生き残りたければ本当のことは言わないでおけよ」
「……」
お腹が空きすぎてどうしようもなくなったから来たけれど、
やめておいたほうがよかったかもしれない。
レベッカを見れば、同じように後悔しているような顔をしている。
やっぱり降りると言い出しかけた時、馬車は止まった。
「さぁ、降りてくれ。
ここからは女将の言うことは何でも素直に聞くんだよ?
痛い目にあいたくなければ、そうするんだ。
わかったね?」
「……」
職員の目は笑っていなかった。
これは脅しではないらしい。
黙ってついていくと、娼館の女将はすぐに私たちを湯に入れた。
これから何をされるのか……わからずに涙が止まらない。
逃げ出そうとしたら、年配の娼婦たちに囲まれる。
「ここに来てしまったらあきらめなさい。もう、抵抗しないほうがいいわ。
ほら、三日前に入って来た新入りを見なさいよ。
ひどく殴られて、顔が変わってしまったわ」
小さな部屋のドアを開けて中に寝ている娼婦を見せられる。
そこには顔の半分に包帯を巻いたルーミアがいた。
「ルーミア!?」
「どうして!」
「……知り合いだったのね。
あの子は少し前に連れて来られたんだけど、客を取るのが嫌だって暴れて。
数人に殴られた上で無理やり客を取らされていたわ。
生家が没落して、借金で売られて来たみたいよ」
「そんな……」
ルーミアはポワズ子爵家に戻ったんじゃないの?
まさか、家族に売られた?
自分の親に見捨てられたと落ち込んでいたけれど、
娼館に売られる羽目になるなんて。
一見してひどい目にあったとわかるルーミアの身体に、
逆らえば自分たちもああなるんだとわかる。
どうしよう……。
レベッカはもう何も考えたくないのか、座り込んで呆然としている。
他の娼婦たちが客に呼ばれたのか、部屋から出て行く。
女将が戻って来たと思ったら、レベッカの腕をつかんで階段を上っていく。
少しして、悲鳴が聞こえてきた。
嫌だ、やめて、離して。
レベッカが助けを求めている声から逃げようと耳をふさぐ。
娼婦になるということがどういうことなのか理解したら、
宿の陰で餓死したほうがましな気がしてきた。
人がいないすきに、とっさに裏口から逃げる。
一人で走って走って、街のはじっこまで行った時、
後ろから誰かに腕をつかまれる。
「えっ」
「お嬢ちゃん、そんな恰好でどこに行くんだよ」
「こいつ、あれだな。娼館から逃げてきたんだな。
めずらしい髪色だ。貴族の血をひいているのかもしれないぞ」
「そいつは面白い。きっと高く売れるな」
「その前におとなしくなるようにしてからだな」
「……やめて……お願い、離して……」
「さぁ、行こうか」
「いやっ。離してっ!!」
叫んでも誰も助けてはくれない。
周りの人間も同じようにニヤニヤ笑って見ているだけ。
そのまま物のように引きずって行かれる。
逃げなければよかった……
そんなことを思っても、もう何もできることはなかった。
「娼館!?」
「貴族の私たちにそんなことをしろって言うの!?」
「お二人はもう貴族ではありません。平民で、親もなく、働いたこともない。
下働きの仕事についてもやっていけないでしょう。
そういう女性が働ける場所は限られているのですよ。
娼館であれば、食事と寝るところには困らないと思います」
「嫌よ!」
「絶対に嫌!」
「そうですか。気が変わったらまた来てください」
「え?」
「ちょっと?」
引き留められるかと思っていたのにあっさりと話は終わり、
用は済んだとばかりに商業ギルドの外に出される。
近くにはケビンもいないし、お母様たちもどこにいるのかわからない。
仕方なく、レベッカと宿に戻る。
「どうしよう……馬車、出せなかった」
「明日、もう一度行ってみましょう」
「そうね……」
次の日、商業ギルドに行って馬車を頼んでみたけれど、
前金が払えなければ無理だと断られた。
レベッカがバラチエ侯爵家の名前を出してみたけれど、
信じてもらえずに終わった。
こんなところに侯爵令嬢がいるわけないだろう、
令嬢なのにそんな平民の服を着て歩いてここまできたのか?と。
そう言われてしまえばアンペール侯爵家の娘だと言えなくなる。
とぼとぼと宿に戻って、これからのことを二人で相談する。
食事は出るけれど、とても貴族が食べるようなものではない。
それに着替えがないし、湯あみもできない。
早くどうにかしなければいけないのに、どうすることもできない。
汚れていく自分たちに耐えられなくなって歩いてアンペール侯爵家に行こうとしたら、
知らない男たちにつかまりそうになって、何度も転びそうになりながら逃げる。
宿に戻った後も、まだ男たちに追われているんじゃないかと思うと、
もう一度外を歩く気にはなれない。
そして、どうすることもできないまま一週間が過ぎて、
宿を追い出され、とうとう居場所がなくなってしまう。
そのまま行き場もなく、夜になって宿の陰に隠れて一夜を過ごした。
暗闇の中、道路を歩く人間が自分たちをさらいに来たんじゃないかと、
物音がするたびに身体が反応してびくりと震える。
眠れないことと寒さと空腹で我慢できなくなって、
二日目の朝、商業ギルドに駆け込んだ。
「……どこにでも行くわ。だから、食事をちょうだい」
「娼館でもいいのですね?」
「……よくはないけど、食事と寝るところはあるんでしょう?」
「はい。それだけは保障できますわ。
それではあの者について行ってください」
女性職員が示した職員はお母様たちを連れて行った職員だった。
その職員についていくと、小さいけれど馬車に乗せてもらえた。
久しぶりの馬車にほっとしていると、その職員はにやりと笑った。
「悩んでいたのかもしれないが、貴族令嬢が平民となって生きるなら、
娼館に行くのが一番楽だよ」
「楽……でも、お母様たちは違う仕事に行ったのでしょう?」
「いや、隣国の娼館に連れて行っただけだよ」
「は?」
「お母様が娼館に?」
お母様たちも娼館に連れて行っただなんて。
他国の言語が話せるかどうか検査したのはなんだったのか。
「あの二人って元貴族夫人だろう?
この辺で雇ってくれる娼館なんてないからさ。
隣国の言葉が話せるならあっちに連れて行った方が高く売れる。
ああ、あんたたちはまだ若いからなんとかなるよ。
貴族令嬢だったことは言わないほうがいいと思うけどね」
「……言ったらどうなるの?」
「いたぶられるだけだ。貴族に恨みがあるものは多い。
その髪色では貴族の妾の子だと思われるだろうが、
生き残りたければ本当のことは言わないでおけよ」
「……」
お腹が空きすぎてどうしようもなくなったから来たけれど、
やめておいたほうがよかったかもしれない。
レベッカを見れば、同じように後悔しているような顔をしている。
やっぱり降りると言い出しかけた時、馬車は止まった。
「さぁ、降りてくれ。
ここからは女将の言うことは何でも素直に聞くんだよ?
痛い目にあいたくなければ、そうするんだ。
わかったね?」
「……」
職員の目は笑っていなかった。
これは脅しではないらしい。
黙ってついていくと、娼館の女将はすぐに私たちを湯に入れた。
これから何をされるのか……わからずに涙が止まらない。
逃げ出そうとしたら、年配の娼婦たちに囲まれる。
「ここに来てしまったらあきらめなさい。もう、抵抗しないほうがいいわ。
ほら、三日前に入って来た新入りを見なさいよ。
ひどく殴られて、顔が変わってしまったわ」
小さな部屋のドアを開けて中に寝ている娼婦を見せられる。
そこには顔の半分に包帯を巻いたルーミアがいた。
「ルーミア!?」
「どうして!」
「……知り合いだったのね。
あの子は少し前に連れて来られたんだけど、客を取るのが嫌だって暴れて。
数人に殴られた上で無理やり客を取らされていたわ。
生家が没落して、借金で売られて来たみたいよ」
「そんな……」
ルーミアはポワズ子爵家に戻ったんじゃないの?
まさか、家族に売られた?
自分の親に見捨てられたと落ち込んでいたけれど、
娼館に売られる羽目になるなんて。
一見してひどい目にあったとわかるルーミアの身体に、
逆らえば自分たちもああなるんだとわかる。
どうしよう……。
レベッカはもう何も考えたくないのか、座り込んで呆然としている。
他の娼婦たちが客に呼ばれたのか、部屋から出て行く。
女将が戻って来たと思ったら、レベッカの腕をつかんで階段を上っていく。
少しして、悲鳴が聞こえてきた。
嫌だ、やめて、離して。
レベッカが助けを求めている声から逃げようと耳をふさぐ。
娼婦になるということがどういうことなのか理解したら、
宿の陰で餓死したほうがましな気がしてきた。
人がいないすきに、とっさに裏口から逃げる。
一人で走って走って、街のはじっこまで行った時、
後ろから誰かに腕をつかまれる。
「えっ」
「お嬢ちゃん、そんな恰好でどこに行くんだよ」
「こいつ、あれだな。娼館から逃げてきたんだな。
めずらしい髪色だ。貴族の血をひいているのかもしれないぞ」
「そいつは面白い。きっと高く売れるな」
「その前におとなしくなるようにしてからだな」
「……やめて……お願い、離して……」
「さぁ、行こうか」
「いやっ。離してっ!!」
叫んでも誰も助けてはくれない。
周りの人間も同じようにニヤニヤ笑って見ているだけ。
そのまま物のように引きずって行かれる。
逃げなければよかった……
そんなことを思っても、もう何もできることはなかった。
1,486
あなたにおすすめの小説
私があなたを好きだったころ
豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」
※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
冷遇された聖女の結末
菜花
恋愛
異世界を救う聖女だと冷遇された毛利ラナ。けれど魔力慣らしの旅に出た途端に豹変する同行者達。彼らは同行者の一人のセレスティアを称えラナを貶める。知り合いもいない世界で心がすり減っていくラナ。彼女の迎える結末は――。
本編にプラスしていくつかのifルートがある長編。
カクヨムにも同じ作品を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる