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4章 王妃と側妃
12.留学の期限
「先ほど学園から副学長が来て話し合いしたそうです。
留学の期間は1か月~3か月だということです。」
「1か月から3か月?なんで決まってないんだ?」
「あの方たちはできる限り長く留学していたいそうなんですけど、
途中で国から帰って来いと言われる可能性があるそうです。
留学を受け入れる基準もありますし、最低1か月の通学は義務づけられますけど、
こちらとしても国から帰って来いと言われている者への許可は出せません。
途中で何かあればすぐに帰ってもらうことになります。
それがなければ3か月になりそうですよ。」
「…それは魅了がらみで国から戻って来いと言われる可能性が?」
昨日王女から聞いた話と公爵家の二人から聞いた話は宰相に話してあった。
宰相は俺と仕事している時間よりも、レオルドと仕事をしていた時間のほうが長い。
だからこそ信用できる人間だと思っている。
2年も仕事を放棄した俺に思うこともあるだろうが、
今のところは何も言わず俺について仕事をしてくれている。
何か問題が起きてから話しても間に合わないかもしれないと、
王妃のことも魅了についてもすべて宰相には隠さないで話した。
「もしかしたら王族まで魅了で操られる可能性はありますね。
公爵家の嫡男が魅了されているのであれば、王族に会うのもたやすいでしょう。
もしそうなっても、こちらからは何もできませんけど…。
ロードンナ国なら何か対策できるかもしれませんが、
それはもう問い合わせしてあるでしょうし。」
「そうだよなぁ。こっちからは何もできそうにないんだよな。
魅了で国がごたついていても、王女も一度は帰さなきゃいけないだろうし。
無差別な魅了じゃないそうだから、
あの侍従が狙われるとは考えにくいし、王女は帰っても安全だろう。
問題はジョセの甥と侯爵家の子息か。帰ったら狙われそうではあるな。
それもあってできる限り長く留学していたいんだろう。」
「こちらには助ける義理は無いんですけどね。」
「それはそうだ。そんな義理は無い。
だけど、国が傾くようなことになれば、こちらにも被害が及びかねない。」
「レオルド様に相談しますか?」
…レオルドに手紙を書くか聞かれてるのかな。
相談はしたいけど、でもなぁ。
リリーアンヌが呼ばれそうな相談は嫌だろう。
「いや、こちらからレオルドには相談しない。
我が国のことじゃないし、頼む理由もない。
とりあえず様子を見よう。」
その令嬢が狙いの令息たちだけで満足しているなら、
それで魅了による混乱は終わるかもしれない。
そうなれば個人的な問題で済む範囲だろう。
公爵家としては嫡男がその状態で困るかもしれないが、
弟が継ぐことだってできるわけだし。
他国が関わっていいことではないな。
この時はまだ他人事で、
まさか本当に我が国に被害が及ぶとは思っていなかった。
留学の期間は1か月~3か月だということです。」
「1か月から3か月?なんで決まってないんだ?」
「あの方たちはできる限り長く留学していたいそうなんですけど、
途中で国から帰って来いと言われる可能性があるそうです。
留学を受け入れる基準もありますし、最低1か月の通学は義務づけられますけど、
こちらとしても国から帰って来いと言われている者への許可は出せません。
途中で何かあればすぐに帰ってもらうことになります。
それがなければ3か月になりそうですよ。」
「…それは魅了がらみで国から戻って来いと言われる可能性が?」
昨日王女から聞いた話と公爵家の二人から聞いた話は宰相に話してあった。
宰相は俺と仕事している時間よりも、レオルドと仕事をしていた時間のほうが長い。
だからこそ信用できる人間だと思っている。
2年も仕事を放棄した俺に思うこともあるだろうが、
今のところは何も言わず俺について仕事をしてくれている。
何か問題が起きてから話しても間に合わないかもしれないと、
王妃のことも魅了についてもすべて宰相には隠さないで話した。
「もしかしたら王族まで魅了で操られる可能性はありますね。
公爵家の嫡男が魅了されているのであれば、王族に会うのもたやすいでしょう。
もしそうなっても、こちらからは何もできませんけど…。
ロードンナ国なら何か対策できるかもしれませんが、
それはもう問い合わせしてあるでしょうし。」
「そうだよなぁ。こっちからは何もできそうにないんだよな。
魅了で国がごたついていても、王女も一度は帰さなきゃいけないだろうし。
無差別な魅了じゃないそうだから、
あの侍従が狙われるとは考えにくいし、王女は帰っても安全だろう。
問題はジョセの甥と侯爵家の子息か。帰ったら狙われそうではあるな。
それもあってできる限り長く留学していたいんだろう。」
「こちらには助ける義理は無いんですけどね。」
「それはそうだ。そんな義理は無い。
だけど、国が傾くようなことになれば、こちらにも被害が及びかねない。」
「レオルド様に相談しますか?」
…レオルドに手紙を書くか聞かれてるのかな。
相談はしたいけど、でもなぁ。
リリーアンヌが呼ばれそうな相談は嫌だろう。
「いや、こちらからレオルドには相談しない。
我が国のことじゃないし、頼む理由もない。
とりあえず様子を見よう。」
その令嬢が狙いの令息たちだけで満足しているなら、
それで魅了による混乱は終わるかもしれない。
そうなれば個人的な問題で済む範囲だろう。
公爵家としては嫡男がその状態で困るかもしれないが、
弟が継ぐことだってできるわけだし。
他国が関わっていいことではないな。
この時はまだ他人事で、
まさか本当に我が国に被害が及ぶとは思っていなかった。
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