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3章 村人は単なるNPCに過ぎないのか?
25話 「王」に相応しくないのなら
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俺は少年二人の前を発ち、ナビ子の待つ小屋へと入る。《ワラ敷きベッド》の上に横たわるナビ子は、こちらを見るなり表情を明るくした。
「村長さん、村長さん。先程入植志願書類が届きました。イアンとサミュエル、例の少年からです。――ありがとうございます、村長さん」
ナビ子は微笑む。
彼女は少年達の救済を願っていた。だが俺が今から与えようとしているのは、一時的な救済だ。ナビ子が望んでいる恒久的な援助とは異なる。その真実は、どうしても打ち明けることが出来なかった。
俺は早まる鼓動を抑えつけて、ナビ子からバインダーを受け取った。
「捕虜を加入させる手順も、志願者を受け入れる時と同じなんですね」
「そうですね。ただし、捕虜の加入を承認した時点で、元所有者に通知が送られます。うちの村の某さんが、どこどこの村に加入しました――そんな感じです。今後は防衛施設も整えなければなりません」
「えっ、通知!? 名前もですか!?」
「はい。『取り戻す』という行動が可能になるよう、入植地座標と共に通知される設定となっています。ただしルール上、入植から十日間、つまり今日含めて残り五日間、我々新規の村は襲撃不可となっています。なので、万一襲撃された場合、報告することは可能です」
「襲撃不可ってルールだけど、物理的には可能なんですよね。それで報告って、今回に限ってはちょっと卑怯な感じはしますけど……まあ、今更引けないしな」
とペン先を紙に押し付けたところで俺は止まる。どうせならサインをする場面を見てもらった方がよいかもしれない。そう思って、俺は羽根ペンを持ち上げた。
「ナビ子さん、これ、少し借りてもいいですか?」
「はい。紛失しないよう、お気を付けください」
「ありがとうございます」
バインダーと羽根ペンを手に小屋を出た俺は、再び少年達の前にやって来た。
彼等は俺の登場を目にするなり、それぞれ表情を見せる。
両目揃った少年イアンは喜びと不安を、隻眼の少年サミュエルは戸惑いと警戒を。俺の一挙一動を見詰めていた彼等だが、その視線は次第にバインダーへと移る。
「国と……王の紋章と、同じ……」
俺の村は、獅子を紋章に描いた「レオタロン公国」という国に所属しているらしい。曰く、少年達の故郷も同じ国家下にある。
おそらくこれが、かつてナビ子が口にしていた「同国区域内における抗争」であろう。
同国区域内に存在する村同士なのだとすれば、相手方も、そう遠くない位置に拠点を構えている。特定や襲撃も、遠くないうちに行われる筈だ。
より一層の防衛強化を目指さなければ。
「もう一度、一応聞きます。ここに加入してもらえるということで、よろしいですか?」
「いいよー」
イアンが応じる。一方のサミュエルは少し不満そうだった。敵の配下に降るなど屈辱――そう今にも舌を噛み切らんばかりだったが、
「……イアンを、一人には出来ない」
ぼそりと言い、キッとこちらを睨みつける。
「アンタが王に相応しくないと判断したら、その首、すぐに圧し折ってやる」
「王になるつもりはないんですけど……でも、気を付けます」
二人の同意を得た俺は、二枚の書類にサインをする。
イアンとサミュエル。以上二名を迎えたことにより、この村はナビ子含め六人の村人を抱えることとなった。
この村に残る問題は少なくない。しかしその中でも最大限、彼等が伸び伸びと生活できる環境を作ろう。俺はそう心に決めて、次の仕事に取り掛かった。
■ ■
予定をしていた作物の種と、加入者のベッドを作る為の《ワラ》を購入し、代わりに《ニンジン》を三つ渡す。
物々交換としては等価でないように思えたが、滞在費用分だと言って、マルケン巡査部長はそれ以上受け取ろうとしなかった。
資材も食糧も、何もかもが足りていない俺にとって、それはあまりにも有り難い申し出だった。
「種はこうして買う以外にも、採取とか研究の途中でも手に入ることがあるので、参考までに」
「研究? うちのナビ子は、そんなこと言ってなかったような……」
彼女が作物の種の入手手段として挙げたのは三つだった。採取と購入、そして略奪。それ以外の術は提示されていない。
「ああ、えっと……研究で入手できる種は、研究した作物のお試し品みたいなものなんです。なので、ポリさんが求めている情報とは違うとか、そう判断したんじゃないですかね」
「なるほど、そういうことですか。……研究って、『学生』が出来るんでしたっけ」
「それと上級職の『研究者』ですね。研究しないと解放されないレシピとか、栽培できない作物もあるので、早めに任命しておくことをオススメします」
「うわぁ、やることいっぱいだ」
この選択肢をナビ子から提示されていたとしたら、確かに混乱する。うちの村のナビ子は、俺の性質をよく理解しているようだ。
頭を抱えた俺を、マルケン巡査部長は優しく諭す。
「ポリさんは始めたばかりですし、少しずつ慣れていけばいいと思いますよ」
「そうですね、ゆっくりのんびりやります……」
「あ、折角の縁ですし、フレンド申請してもいいですか?」
「勿論です!」
この時の俺は知らなかったのである。
各住民に割り振られた『特性』。それがどのような効力を持つのか。それは俺が想像していたよりもずっと強く、逆らい得ない設定だった。
入植番号四
名前:イアン
性別:男
希望役職:酪農家
特性:策略家
入植番号五
名前:サミュエル
性別:男
希望役職:狩人
特性:夢想家
「村長さん、村長さん。先程入植志願書類が届きました。イアンとサミュエル、例の少年からです。――ありがとうございます、村長さん」
ナビ子は微笑む。
彼女は少年達の救済を願っていた。だが俺が今から与えようとしているのは、一時的な救済だ。ナビ子が望んでいる恒久的な援助とは異なる。その真実は、どうしても打ち明けることが出来なかった。
俺は早まる鼓動を抑えつけて、ナビ子からバインダーを受け取った。
「捕虜を加入させる手順も、志願者を受け入れる時と同じなんですね」
「そうですね。ただし、捕虜の加入を承認した時点で、元所有者に通知が送られます。うちの村の某さんが、どこどこの村に加入しました――そんな感じです。今後は防衛施設も整えなければなりません」
「えっ、通知!? 名前もですか!?」
「はい。『取り戻す』という行動が可能になるよう、入植地座標と共に通知される設定となっています。ただしルール上、入植から十日間、つまり今日含めて残り五日間、我々新規の村は襲撃不可となっています。なので、万一襲撃された場合、報告することは可能です」
「襲撃不可ってルールだけど、物理的には可能なんですよね。それで報告って、今回に限ってはちょっと卑怯な感じはしますけど……まあ、今更引けないしな」
とペン先を紙に押し付けたところで俺は止まる。どうせならサインをする場面を見てもらった方がよいかもしれない。そう思って、俺は羽根ペンを持ち上げた。
「ナビ子さん、これ、少し借りてもいいですか?」
「はい。紛失しないよう、お気を付けください」
「ありがとうございます」
バインダーと羽根ペンを手に小屋を出た俺は、再び少年達の前にやって来た。
彼等は俺の登場を目にするなり、それぞれ表情を見せる。
両目揃った少年イアンは喜びと不安を、隻眼の少年サミュエルは戸惑いと警戒を。俺の一挙一動を見詰めていた彼等だが、その視線は次第にバインダーへと移る。
「国と……王の紋章と、同じ……」
俺の村は、獅子を紋章に描いた「レオタロン公国」という国に所属しているらしい。曰く、少年達の故郷も同じ国家下にある。
おそらくこれが、かつてナビ子が口にしていた「同国区域内における抗争」であろう。
同国区域内に存在する村同士なのだとすれば、相手方も、そう遠くない位置に拠点を構えている。特定や襲撃も、遠くないうちに行われる筈だ。
より一層の防衛強化を目指さなければ。
「もう一度、一応聞きます。ここに加入してもらえるということで、よろしいですか?」
「いいよー」
イアンが応じる。一方のサミュエルは少し不満そうだった。敵の配下に降るなど屈辱――そう今にも舌を噛み切らんばかりだったが、
「……イアンを、一人には出来ない」
ぼそりと言い、キッとこちらを睨みつける。
「アンタが王に相応しくないと判断したら、その首、すぐに圧し折ってやる」
「王になるつもりはないんですけど……でも、気を付けます」
二人の同意を得た俺は、二枚の書類にサインをする。
イアンとサミュエル。以上二名を迎えたことにより、この村はナビ子含め六人の村人を抱えることとなった。
この村に残る問題は少なくない。しかしその中でも最大限、彼等が伸び伸びと生活できる環境を作ろう。俺はそう心に決めて、次の仕事に取り掛かった。
■ ■
予定をしていた作物の種と、加入者のベッドを作る為の《ワラ》を購入し、代わりに《ニンジン》を三つ渡す。
物々交換としては等価でないように思えたが、滞在費用分だと言って、マルケン巡査部長はそれ以上受け取ろうとしなかった。
資材も食糧も、何もかもが足りていない俺にとって、それはあまりにも有り難い申し出だった。
「種はこうして買う以外にも、採取とか研究の途中でも手に入ることがあるので、参考までに」
「研究? うちのナビ子は、そんなこと言ってなかったような……」
彼女が作物の種の入手手段として挙げたのは三つだった。採取と購入、そして略奪。それ以外の術は提示されていない。
「ああ、えっと……研究で入手できる種は、研究した作物のお試し品みたいなものなんです。なので、ポリさんが求めている情報とは違うとか、そう判断したんじゃないですかね」
「なるほど、そういうことですか。……研究って、『学生』が出来るんでしたっけ」
「それと上級職の『研究者』ですね。研究しないと解放されないレシピとか、栽培できない作物もあるので、早めに任命しておくことをオススメします」
「うわぁ、やることいっぱいだ」
この選択肢をナビ子から提示されていたとしたら、確かに混乱する。うちの村のナビ子は、俺の性質をよく理解しているようだ。
頭を抱えた俺を、マルケン巡査部長は優しく諭す。
「ポリさんは始めたばかりですし、少しずつ慣れていけばいいと思いますよ」
「そうですね、ゆっくりのんびりやります……」
「あ、折角の縁ですし、フレンド申請してもいいですか?」
「勿論です!」
この時の俺は知らなかったのである。
各住民に割り振られた『特性』。それがどのような効力を持つのか。それは俺が想像していたよりもずっと強く、逆らい得ない設定だった。
入植番号四
名前:イアン
性別:男
希望役職:酪農家
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性別:男
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特性:夢想家
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