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第一章 吸血鬼、吸血鬼ハンターになる
【第三話 取引】3-2 せっかちさんだなぁ
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キョウは一体何歳なのだろうか――彼の可愛らしいきょとん顔を見ながら考えてみる。
事前に壱政様に渡された資料を見た限りでは、吸血鬼ハンターに年齢制限というのはないみたい。一人でモロイを狩れたら一人前という扱いをされるものの、別に見習い期間中はベテランにくっついていていいし、その状態でも吸血鬼ハンターを名乗っても差し障りはないそうだ。
ただ、ハンターとして現役でいられる期間はあまり長くないらしい。幼すぎれば身体能力が足りず、歳を取りすぎても身体が言うことを聞かなくなってくる。下は若くても十五歳、上は平均すると四十歳くらいで一線を退くのだそうだ。更に結構な確率で任務中に命を落とすから、実際に四十歳近くで現役の人って凄く珍しいみたい。
「――い」
で、キョウだ。ぱっと見た感じでは二十歳前後と言ったところだけど、時々感情の制御がしきれないところを見るとまだまだ子供。普段の不機嫌顔はそれなりの年齢に見えるけど、きょとん顔をすると途端に幼くなる。
「――おい!」
「うん?」
「『うん?』じゃないだろ! そっちから意味深なこと言ったくせに急に黙り込みやがって」
「あ、ごめんごめん考え事してて。もしかしてずっと声かけてくれてた?」
「今なら殺せると思うくらいにな」
「ハハッ! 自分の身に危険があれば絶対に気付くから、キョン助は私にとって何の驚異にもなっていないということだよ」
「ッ……クソうぜェな」
お口が悪いぞ。とはいえ今回は私のせいなので大目に見てあげよう。
「えっと、吸血鬼探しの話だったね。まあとりあえずこのままタレコミ現場に向かえばいいよ」
「……何か変なことするのか?」
歩きながら私を睨んできたキョウは相変わらず人を警戒しているらしい。信用してとは言わないけど、お互い立場ってものがあるんだからその警戒はいらないと思うんだよな。無駄に警戒して疲れそう。
「しないしない、普通に探すだけだよ。って言っても私達の嗅覚って犬並みだし、耳だって人間には聞こえない範囲の音も聞こえるからキョンキョン達の普通とは違うけどね。でもそのお陰で相手が近付けばその姿が見えてなくても吸血鬼かどうか判別できることもあるの」
「……それは向こうも同じじゃないか?」
おおう、キョンキョンってば賢いじゃないか。確かに吸血鬼同士なら感覚の鋭さは変わらないから、彼の言うように私に感じ取れるなら相手にも私の存在が感じ取れるという話になる。
「そうだよ。でもモロイは人間に毛が生えたくらいしか五感の性能は上がってないんだ。だからモロイを見つけるだけなら私の方が圧倒的に早く気付けるってわけ」
「相手が人混みに紛れてたらどうする? ご自慢の鼻も耳も役に立たないだろ」
「それは目も含めて五感フル活用で見分けるしかないかな。でも見える範囲にいればキョンキョンの方が早く見分けられるかもね」
「何?」
「だって初めて会った時、私が吸血鬼だって分かったじゃん。あれどうやったの?」
私が問うと、キョウは気まずそうな表情を浮かべた。別にそんな顔をする理由はないと思うのだけれど、ハンター的には何か言えない事情があるのだろうか。
これは知らないふりしておいた方がよかったかなと思って溜息を吐こうと大きく息を吸い込んだ時、甘い匂いが鼻腔をくすぐった。
「目的地ってこのへん? もう近くにいるよ」
「どこだ?」
否定しないということはキョウはこのあたりを目指して歩いていたのだろう。私は立ち止まって「ちょっと待ってね」と言うと、四方にゆっくりと顔を向けながら風の匂いを嗅いだ。
「うーん……血の匂いはあっちが濃いかな」
「それだけじゃモロイだって言い切れないだろ」
「確かにそうだけど、複数の動物の血の匂いが混ざってるって普通なくない?」
現代日本において風に血の匂いが混ざることは稀だ。鼠や野良猫、野鳥などの動物が単体で怪我をしていることはあっても、それらの匂いが混ざり合っていることなど通常は有り得ないと言ってもいいだろう。病院からの匂いならあるかもしれないが、その場合は薬品の匂いも混ざるのだ。この私が嗅ぎ分けられないはずがない。
キョウもそれが分かったのか、小さく「……そうだな」と同意を口にすると私の示した方へと歩き出した。
ここから先はハンターの仕事だ。いや執行官の仕事でもあるのだけれど、今はハンターとして動いているのでまずは彼に合わせた方がいいだろう。
というわけで、敵が近いからかいつも以上に話しかけるなオーラを放つキョウの後を黙ってついていく。時々方向の指示は出すけれど、あまり無駄話すると相手に気付かれやすいからね。私は空気の読める女だ。
「――そろそろ匂いの元に着くよ。……あ、待った」
「何だ」
「動いてる気がする」
「はっきりしろ」
「せっかちさんだなぁ」
匂いが来る方向が急に変わったんだよ。しかも微妙な変化だから、空気の流れが変わったのか、匂いの元が移動したのかちゃんと確認しないといけない。
「あー、うん。動いてる動いてる。人混みの方行こうとしてるね」
「クソッ」
これは近付きすぎて向こうに気付かれたかな。この移動の仕方はモロイだから私一人ならサクッと終わるのだけれど、今回はキョウに合わせることにしているのでまだ何もしない。
走り出したキョウに続いて私も走っていけば、道を歩く人の数が少しずつ増えていく。匂いの混ざり方でまだ大通りには出ていないと分かるものの、人通りのある道を目指そうとしているのは確かだろう。
にしても、この逃げ方は特徴的だな。モロイでも本気を出せばもうとっくに大通りに出ているはずだ。それなのに未だ微妙な道ばかり選んでいるのは、敢えて人が多すぎる道を避けようとしてるように感じる。モロイがそういうことをする理由はいくつかあるけれど、可能性が高いものとして思い浮かんだのはその中の一つ。
これはどうしようかなと考えていたら、前方に数人の人影が見えた。女性二人と男性四人、割とみんなバラバラに歩いている。
今追っているモロイは――私が一人の男に目をつけたのとほぼ同時だった。
「あいつだ!」
キョウが声を上げる。彼の視線が捉えているのは私と同じ男。
相手の男はそれまで他の人に紛れるような動きをしていたけれど、キョウの声を聞いた瞬間弾かれたように走り出した。
「やっぱ見分けられるんじゃん」
「うるさい、たまたまだ」
本人はそう言うけれど、多分キョウはほぼ確実に見分けられるのだろう。私は今まで出会ったことはなかったものの、時々吸血鬼を見分ける能力を持った人間がいるのだそうだ。
とはいえ彼らは相手が吸血鬼だとは思っていない。なんとなく人とは違う雰囲気を持っていると察知するらしい。その雰囲気を好むか気味悪がるかはその人次第、大抵は気味悪がるけど極稀に好む物好きもいる――と、いつだったか壱政様が教えてくれたことがある。
でもキョウの場合はハンターだから、きっとそういう雰囲気の人が吸血鬼だってことは分かっているんだろう。初めて会った時に私に気付くまで時間がかかったのは、モロイと上位種じゃ気配が違うからとかだろうか。何にせよ今であればそのあたりも把握していそうなのに、ハンターとして便利なこの力を否定するのはやっぱり何か事情があるのかもしれない。
「見分けられちゃ駄目なの? たまにいるらしいのに、そういう体質の人」
「ッ……その話後で聞かせろ」
ってことはキョウは自分の体質のことをよく知らないのか。そうなると知らないなりに変な解釈をしていそうだな。思い込み激しそうなタイプだし。それが彼のこの態度の原因かもしれない。
とかなんとか考えつつも、足はしっかりと動かしてモロイを追っていく。さっきまで人通りのある方に逃げようとしていた彼は作戦変更したのか、どんどん人気のない方へと逃げていった。
「――もう逃げ場はないぞ」
行き止まりに差し掛かり、悪役っぽい台詞でキョウが話しかける。相手はモロイ、見たところ転化してからそう日は経っていないだろう。これがきっと彼が人混みに逃げ込まなかった理由だ。そしてそれはさっき私の中に思い浮かんだのと同じ。
キョウがいきなり攻撃しないのは温情だろうか――一瞬思ったものの、それは違うのだと気が付いた。キョウの手には見慣れない形状のナイフが握られている。
銃を使わないのは単にここが日本だからだ。前回の東京タワーは高い位置にあって音を誤魔化せたけど、ここは都会のど真ん中。サイレンサーでそこそこ音は消せても、一発でも外せば壁などに銃を撃ったという証拠が残る。たとえ警察に話をつけていたとしても、今の世の中見つけた人によってはすぐにインターネット上で拡散されてしまうから、極力銃を使った痕跡を残したくないのだろう。
「大人しくしとけ」
ギリ、とキョウがナイフの柄を握り締める音がする。静かな呼吸は獲物を狩る時のそれ。
そして次の瞬間、キョウは私の隣から姿を消した。
事前に壱政様に渡された資料を見た限りでは、吸血鬼ハンターに年齢制限というのはないみたい。一人でモロイを狩れたら一人前という扱いをされるものの、別に見習い期間中はベテランにくっついていていいし、その状態でも吸血鬼ハンターを名乗っても差し障りはないそうだ。
ただ、ハンターとして現役でいられる期間はあまり長くないらしい。幼すぎれば身体能力が足りず、歳を取りすぎても身体が言うことを聞かなくなってくる。下は若くても十五歳、上は平均すると四十歳くらいで一線を退くのだそうだ。更に結構な確率で任務中に命を落とすから、実際に四十歳近くで現役の人って凄く珍しいみたい。
「――い」
で、キョウだ。ぱっと見た感じでは二十歳前後と言ったところだけど、時々感情の制御がしきれないところを見るとまだまだ子供。普段の不機嫌顔はそれなりの年齢に見えるけど、きょとん顔をすると途端に幼くなる。
「――おい!」
「うん?」
「『うん?』じゃないだろ! そっちから意味深なこと言ったくせに急に黙り込みやがって」
「あ、ごめんごめん考え事してて。もしかしてずっと声かけてくれてた?」
「今なら殺せると思うくらいにな」
「ハハッ! 自分の身に危険があれば絶対に気付くから、キョン助は私にとって何の驚異にもなっていないということだよ」
「ッ……クソうぜェな」
お口が悪いぞ。とはいえ今回は私のせいなので大目に見てあげよう。
「えっと、吸血鬼探しの話だったね。まあとりあえずこのままタレコミ現場に向かえばいいよ」
「……何か変なことするのか?」
歩きながら私を睨んできたキョウは相変わらず人を警戒しているらしい。信用してとは言わないけど、お互い立場ってものがあるんだからその警戒はいらないと思うんだよな。無駄に警戒して疲れそう。
「しないしない、普通に探すだけだよ。って言っても私達の嗅覚って犬並みだし、耳だって人間には聞こえない範囲の音も聞こえるからキョンキョン達の普通とは違うけどね。でもそのお陰で相手が近付けばその姿が見えてなくても吸血鬼かどうか判別できることもあるの」
「……それは向こうも同じじゃないか?」
おおう、キョンキョンってば賢いじゃないか。確かに吸血鬼同士なら感覚の鋭さは変わらないから、彼の言うように私に感じ取れるなら相手にも私の存在が感じ取れるという話になる。
「そうだよ。でもモロイは人間に毛が生えたくらいしか五感の性能は上がってないんだ。だからモロイを見つけるだけなら私の方が圧倒的に早く気付けるってわけ」
「相手が人混みに紛れてたらどうする? ご自慢の鼻も耳も役に立たないだろ」
「それは目も含めて五感フル活用で見分けるしかないかな。でも見える範囲にいればキョンキョンの方が早く見分けられるかもね」
「何?」
「だって初めて会った時、私が吸血鬼だって分かったじゃん。あれどうやったの?」
私が問うと、キョウは気まずそうな表情を浮かべた。別にそんな顔をする理由はないと思うのだけれど、ハンター的には何か言えない事情があるのだろうか。
これは知らないふりしておいた方がよかったかなと思って溜息を吐こうと大きく息を吸い込んだ時、甘い匂いが鼻腔をくすぐった。
「目的地ってこのへん? もう近くにいるよ」
「どこだ?」
否定しないということはキョウはこのあたりを目指して歩いていたのだろう。私は立ち止まって「ちょっと待ってね」と言うと、四方にゆっくりと顔を向けながら風の匂いを嗅いだ。
「うーん……血の匂いはあっちが濃いかな」
「それだけじゃモロイだって言い切れないだろ」
「確かにそうだけど、複数の動物の血の匂いが混ざってるって普通なくない?」
現代日本において風に血の匂いが混ざることは稀だ。鼠や野良猫、野鳥などの動物が単体で怪我をしていることはあっても、それらの匂いが混ざり合っていることなど通常は有り得ないと言ってもいいだろう。病院からの匂いならあるかもしれないが、その場合は薬品の匂いも混ざるのだ。この私が嗅ぎ分けられないはずがない。
キョウもそれが分かったのか、小さく「……そうだな」と同意を口にすると私の示した方へと歩き出した。
ここから先はハンターの仕事だ。いや執行官の仕事でもあるのだけれど、今はハンターとして動いているのでまずは彼に合わせた方がいいだろう。
というわけで、敵が近いからかいつも以上に話しかけるなオーラを放つキョウの後を黙ってついていく。時々方向の指示は出すけれど、あまり無駄話すると相手に気付かれやすいからね。私は空気の読める女だ。
「――そろそろ匂いの元に着くよ。……あ、待った」
「何だ」
「動いてる気がする」
「はっきりしろ」
「せっかちさんだなぁ」
匂いが来る方向が急に変わったんだよ。しかも微妙な変化だから、空気の流れが変わったのか、匂いの元が移動したのかちゃんと確認しないといけない。
「あー、うん。動いてる動いてる。人混みの方行こうとしてるね」
「クソッ」
これは近付きすぎて向こうに気付かれたかな。この移動の仕方はモロイだから私一人ならサクッと終わるのだけれど、今回はキョウに合わせることにしているのでまだ何もしない。
走り出したキョウに続いて私も走っていけば、道を歩く人の数が少しずつ増えていく。匂いの混ざり方でまだ大通りには出ていないと分かるものの、人通りのある道を目指そうとしているのは確かだろう。
にしても、この逃げ方は特徴的だな。モロイでも本気を出せばもうとっくに大通りに出ているはずだ。それなのに未だ微妙な道ばかり選んでいるのは、敢えて人が多すぎる道を避けようとしてるように感じる。モロイがそういうことをする理由はいくつかあるけれど、可能性が高いものとして思い浮かんだのはその中の一つ。
これはどうしようかなと考えていたら、前方に数人の人影が見えた。女性二人と男性四人、割とみんなバラバラに歩いている。
今追っているモロイは――私が一人の男に目をつけたのとほぼ同時だった。
「あいつだ!」
キョウが声を上げる。彼の視線が捉えているのは私と同じ男。
相手の男はそれまで他の人に紛れるような動きをしていたけれど、キョウの声を聞いた瞬間弾かれたように走り出した。
「やっぱ見分けられるんじゃん」
「うるさい、たまたまだ」
本人はそう言うけれど、多分キョウはほぼ確実に見分けられるのだろう。私は今まで出会ったことはなかったものの、時々吸血鬼を見分ける能力を持った人間がいるのだそうだ。
とはいえ彼らは相手が吸血鬼だとは思っていない。なんとなく人とは違う雰囲気を持っていると察知するらしい。その雰囲気を好むか気味悪がるかはその人次第、大抵は気味悪がるけど極稀に好む物好きもいる――と、いつだったか壱政様が教えてくれたことがある。
でもキョウの場合はハンターだから、きっとそういう雰囲気の人が吸血鬼だってことは分かっているんだろう。初めて会った時に私に気付くまで時間がかかったのは、モロイと上位種じゃ気配が違うからとかだろうか。何にせよ今であればそのあたりも把握していそうなのに、ハンターとして便利なこの力を否定するのはやっぱり何か事情があるのかもしれない。
「見分けられちゃ駄目なの? たまにいるらしいのに、そういう体質の人」
「ッ……その話後で聞かせろ」
ってことはキョウは自分の体質のことをよく知らないのか。そうなると知らないなりに変な解釈をしていそうだな。思い込み激しそうなタイプだし。それが彼のこの態度の原因かもしれない。
とかなんとか考えつつも、足はしっかりと動かしてモロイを追っていく。さっきまで人通りのある方に逃げようとしていた彼は作戦変更したのか、どんどん人気のない方へと逃げていった。
「――もう逃げ場はないぞ」
行き止まりに差し掛かり、悪役っぽい台詞でキョウが話しかける。相手はモロイ、見たところ転化してからそう日は経っていないだろう。これがきっと彼が人混みに逃げ込まなかった理由だ。そしてそれはさっき私の中に思い浮かんだのと同じ。
キョウがいきなり攻撃しないのは温情だろうか――一瞬思ったものの、それは違うのだと気が付いた。キョウの手には見慣れない形状のナイフが握られている。
銃を使わないのは単にここが日本だからだ。前回の東京タワーは高い位置にあって音を誤魔化せたけど、ここは都会のど真ん中。サイレンサーでそこそこ音は消せても、一発でも外せば壁などに銃を撃ったという証拠が残る。たとえ警察に話をつけていたとしても、今の世の中見つけた人によってはすぐにインターネット上で拡散されてしまうから、極力銃を使った痕跡を残したくないのだろう。
「大人しくしとけ」
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