【第2部完結】勇者参上!!~究極奥義を取得した俺は来た技全部跳ね返す!究極術式?十字剣?最強魔王?全部まとめてかかってこいや!!~

Bonzaebon

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第3章 第2幕 はぐれ梁山泊極端派【灰と青春と学園モノ!!】

第233話 死なぬはずがあるか! 死なぬはずが!!

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「フフフ、貴様は念入りに止めを刺してやる。中途半端にダメージを与えたくらいでは、反撃されてしまうからな!」


 俺はまだ水蛇に拘束されていた。ギリギリと全身を締め上げられ、意識が遠くなりそうなくらいまで追い詰められている。気を失わせないのはこの後の攻撃で心を折るつもりなのだろう。アンネ先生の目の前には数個の砂の塊が浮遊している。これを今から当てるに違いない。


「喰らえ! サンド・マグナム!!」

(ボンッ!!)

「ゲボッ!?」


 俺の腹に目掛けて砂の塊を放ってきた。うまいこと腹の部分に隙間を設けていたのはコレを喰らわせるためだったようだ。しかし、砂の塊にしては異様に硬い。大きめの石をぶつけられているみたいな感覚だ。


「砂にしては衝撃が強いと感じているだろう?実は砂だけでこれを形成しているのではない。水も含ませて質量を増やしているのだ。しかも砂に水を加えると強度もアップする。こうすれば見た目以上の威力を持たせることが可能になるのだ!」

(ボンッ!!、ボンッ!!、ボンッ!!)

「ぐぼぼっっ!?」


 三連発を喰らった! 立て続けの攻撃に息をするのも困難になる。こうなれば、更に意識が遠のきそうだ。今は必死に堪えないと後がない!


「以外とタフなものだな。額冠もなし、魔術も禄に使えぬというのに、どうやって耐えているのだ? その謎を解明できれば、倒すことが出来るのかもしれん。」

(ボンッ!!、ボンッ!!、ボンッ!!)

「ごべぁぁぁぁっ!?」


 苦しいな。このままだと硬氣功の集中が途切れてしまうかもしれない。これが相手の攻撃に耐えている謎の正体なのだが、魔術師にはわからないようだ。東洋武術についてヤツらは疎いので、分析したところでわかるはずがない。


「そろそろ終わりにしようか。十分ダメージを与えた上で、アクア・サーペントで絞め殺す。如何に不死身の勇者といえど、息が出来ないのであれば死に逝く他はなかろう! 下手に体を破壊しようとしたりするから、殺せぬのだ!」
.

 ごもっともな正論だな。下手な攻撃よりも生理的に息の目止められるやり方は厄介だ。窒息とかはいくら体を鍛えても防ぐのは難しいからな。


「シャイニング……、」

「む? この後に及んで何の真似だ? その様な状態で勇者の奥義を放とうというのか? 無駄なあがきだ! 潔く絶命してしま……、」

「……フラーーッシュ!!!」

「うわああっ!? 目、目がぁぁぁぁっ!?」


 応用技、“シャイニング・フラッシュ”。シャイニング・イレイザーは使えなくとも、光の闘気を収束させることは可能だ! それを放てば目眩ましには十分使え
る! しかも今は夜。効果覿面のはずだ!


蛇身濘行だしんねいこうwith峨嶺辿征!!!」


 目を眩ましている間に俺は脱出を図る。峨嶺辿征で瞬間的にだが水蛇を怯ませ、拘束から逃れる奥義、蛇身濘行だしんねいこうを使って脱出。この技はまだ完璧には使えないが、緩まった拘束や素人の羽交い締めくらいなら十分に脱出は可能!


「お、おのれ! よくも!」


 アンネ先生の視力はまだ正常に戻っていないようだ。だが容赦しない。完全に戦闘不能にさせてもらうぞ! 死なない程度にな!


「剣がないから、ちょっとエグいことさせてもらうぜ! 獄門急所封じ……、」


 獄門急所封じ……俺にとってはトラウマ物の技の数々だ。とはいえこの身を以て味わったため、宗家の一連の動きこの目で見て覚えている。黄ジイの協力も得て、武器無しの状態で相手を無力化する方法として習得を目指した。まだ完成度は低いとはいえ、魔術師のような非力な相手なら効果はある。こういう時のために習得していたのだ。


「……亡門封肩ぼうもんふうけん!!」


 アンネ先生の背後に回り、羽交い締めにする。そのまま後ろ手に取った体勢で先生の肩関節をよじった。


「ぐうぁっ!?」


 続いて、羽交い締めのままの体勢で先生の膝裏を蹴り、前のめりに転倒させた。羽交い締めを解き馬乗りになって足首を取る。そこへ自分の足を絡め、先生の両膝を圧迫した。


努門膝斬どもんしつざん!!」

「ぎっ!?」


 俺はまだ手を緩めない。先生の両足を左右それぞれ自分の脇に挟み、体そのものを海老反りに固めた。


洋門鰕捻ようもんげねん!!」

「むぐっ!?」


 海老反りを解き、最後に残った左腕を壊しにかかった。手首を取りそのまま肘関節を思いっきり踏みつける。


痛門腕折つうもんわんせつ!!」

「がっ!?」


 一通り先生の体を動けない様にした。片腕、片足程度の痛みでは魔法の集中くらい出来てしまうと考えたからだ。魔術師を殺さずに封じるなら思考すらままならない激痛を継続的に与えるのが最適と思い、全身を壊した。手段を選ばずに殺しに来ている相手に対してという意味ではこれはまだ生ぬるいかもしれない。


「お……のれ……よく……も……。」

「アンネ先生、アンタら魔術師も悪いんだぜ。武術を舐めた結果がこれだ。剣があれば俺は痛みすら与えずにアンタを戦闘不能に出来る。無闇に相手の抵抗手段を奪うからこんな目にあうんだ。何事もフェアにしないと対話にすらならない。やり合うなら真っ向からやり合おうぜ?」

「く……そ……。」


 先生はうめき声を上げながら失神した。これで増援でも現れない限りは大丈夫だろう。魔術師は怪我を治す魔法は使えない場合が多いから、自分の怪我を治すことはないはず。外れた関節は魔法じゃ治せないらしいし。せいぜい、元に戻すときに痛みを抑える程度のことしか出来ないらしい。だからこそ関節を狙ったのだ。


「フン! 全く、セン公は信用ならねえな!」


 トニヤの声がした。と同時に背後から羽交い締めにされてしまった。


「アンタの戦いぶりを見て、思いついたんだ。いい方法を教えてくれたぜ!」


 見てやがったんだな、俺の戦いを。さて、ここから何をするつもりなのか? 下手な生兵法は痛い目を見るぜ?
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