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6話 エリザ、嫡男様と面談する
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面会当日、迎えに来た馬車に乗って公爵邸に向かった。
「おい。よくもやってくれたな、ルディオ」
「あははは、ごめんごめん。そんなに怒るなよ」
ルディオが近衛騎士の恰好で待っていた。親友の男色説がなくなって、ひとまず心配が去ったらしい。
あまりにも呑気なその表情を見て、もう幼馴染とでも結婚してしまえ、とエリザは心の中で文句を言った。
……傷がぶり返すのを想像したら、かわいそうで口にできなかった。
ルディオと同様、公爵家嫡男のジークハルトも午前中で近衛騎士の勤務を終えているはずだった。午後のティータイムに、魔法使いとの面会があると知らされている。
客間で待機しているはずだった――が、出迎えたセバスチャンはすぐそちらに案内しようとはしなかった。
「……申し訳ございません。坊ちゃまは二階の自室でございますので、そちらへご案内いたします」
彼の眉がハの字になったのを見て、エリザはなんとなく察した。
(これまでの女性恐怖症への治療で、人間不審にでもなってるのかな……)
面倒臭い。
非常に鬱陶しい人物像がエリザの中で、でき上がる。
するとルディオが「堅苦しくしなくていいからさ」とセバスチャンに言って、彼女の肩を抱き寄せた。
「大丈夫だって、俺は慣れてるし、エリオだってそれくらい気にしないって」
「ちょっと、肩が重いんだけど。身長の差を考えて欲しいなっ」
「というわけで、エリザは俺の方で案内して連れていくから」
エリザがすぐにでも帰りたくなっていることを察知したのか、ルディオが早速背中を押して歩き出した。
すれ違うメイド達は、ルディオの姿に気付くと頭を下げてきた。
慣れないなと思いながら、エリザは彼と共に大きな階段を上がる。
「あの……公爵様もいるんだよね?」
声を潜めつつ尋ねると、ルディオが頭をかく。
「打ち合わせた通りいるよ。ジークには出掛けると言って、二階の覗ける位置で待機する予定……っておい、そこで引くなよ。夫人が亡くなってから、余計ジークを溺愛しているんだからしょうがないだろ」
「うん。顔が奥様に似ていると何回か言われたね」
親バカ目線を外すと、髪の色がそっくりだとは理解した。
そうしている間にも、両開きの大きな扉の前まできた。
「ここがジークの部屋だ」
「……正直、いつもルディオから聞いていたヘタレ野郎の面を拝んでみたいとも思うけど、開けたくないような気もする」
「言葉だけ聞くと、まじで男の子だなぁ。どんな育てられ方をしたんだ?」
スパルタな不良魔術師団長を見て育ったんだよ。
エリザは心の中で思った。
「面倒そうって顔にも書いてあるけどさ、俺は今回付添い人だからあまり協力できないし、とりあえずお試しの面会、頑張れ?」
まず扉を開けさせるところから、エリザの仕事だ。
(試しに一回合わないと侯爵様、納得しそうになかったしな)
面倒事は回避したい思いから、溜息がこぼれた。
怪力の指輪があるので、ひとまず形だけの拳を作り、できるだけ力を入れないよう配慮して扉を叩いた。
「お初にお目にかかります。【赤い魔法使い】のエリオと申します。本日の面会にまいりました」
男性名で、活動用に使っている偽名の『エリオ』を名乗る。
しかし問い掛けてみたものの、部屋の中で人の動く気配はない。
(奥にでも立てこもられたんじゃない?)
もしやと思って、ドアノブを掴んで回してみた。
隣でルディオがぎょっとした直後、鍵がかかっている音が上がった。
(このヤロー……面談時間を伝えられておいてこの対応する?)
エリザの中で苛立ちが積もった。
「ジークハルト様? いらっしゃるんでしょう。鍵を開けてくださいませんか?」
「…………メイドは、いませんか」
不意に、扉越しに美声が聞こえてエリザは硬直した。
すぐそこにずっと立っていたようだ。
その声は低すぎるでもなくも、大人の男性の魅力が詰まったものだった。大変自信がなくて怯えているが、無駄に色気がある。
(なるほど。モテにモテている美形……)
一度声の近さには驚いたものの、エリザはときめいたりしない。
とにかく仕事を果たすべく、もう一度扉を少し叩く。
「メイドはいません。ですから開けてください」
すると、部屋の中でようやく、もぞもぞと人の動く気配がした。
「……本当ですか? どこかに女性は隠れていたりしませんか? メイドが俺の部屋に入ろうとするのです。部屋を出たら奇襲に遭いませんか?」
とんだ自意識過剰、いや、被害妄想野郎だな!
エリザは心の声を抑え、低い声で「いいえ」と断言した。
「メイドさんは、恐らく仕事で貴方の部屋を掃除しようとしていただけでしょうし、公爵邸に侵入するような令嬢はおりません」
「では、先にルディオだけ入れてください。彼にも確かめてから――」
続く言葉に、プチリ、と頭の中で何かが切れる音がした。
「お、おい、エリオ?」
ルディオが恐る恐る声をかける。
エリザは無視すると、すうっと息を吸い込んでファイティングポーズを取った。
「恐れ入りますが、ジークハルト様。扉の前から離れて頂けますか?」
「は?」
ルディオと、室内からの声が重なる。
「そちらから素直に開けて頂けないのなら、力づくで突破します」
幸いにも、ラドフォード公爵からは『全面協力するので好きにしていい』との言葉は頂いている。
ならば与えられた役目を果たすためにも、邪魔なものは物理的に排除するまでだ。
「ちょっ、待てエリオッ」
ルディオが止める声がする。
その時には、エリザは勢い良く扉に拳を叩き込んでいた。
怪力の指輪の効果を受けて、硬質な扉が砲弾のような威力を受けてしなりを見せた。次の瞬間には、壁から外れて向こう側へと落ちていた。
ルディオが唖然としている。
エリザは、豪華な部屋の中央で尻餅をつく美貌の青年に目をとめ、挑発的ににっこりと笑いかけた。
「初めまして、あなたがジークハルト様ですね? 私は【赤い魔法使い】のエリオと申します。面談にまいりました」
一瞬、青年の容姿には驚かされたものの、気が高まっていたこともあってすぐ冷静に述べることができた。
初めて目にした侯爵家嫡男、ジークハルト・ラドフォードは、驚く表情も美しいと思わせる端正な顔立ちをしていた。
完璧で、まさに理想の王子像を思わせた。
切れ長の青い瞳は優しげで、上品だと感じさせる色合いの栗色の髪。同じ色の睫毛も長くて、引き締まった肢体は軍服でさえ気品をまとわせている。
「……あなたが、噂の【赤い魔法使い】?」
部屋の中央で尻餅をついていたジークハルトが、呆けたようにゆっくりと瞬きした。
赤い髪と目が珍しいみたいだった。ルディオから話は聞いていたようだが、想定外と言わんばかりの顔だった。
「はい。私のことは、どうぞ『エリオ』とお呼びください」
「こんなに小さな方だったとは……」
「あ?」
「っすみません」
条件反射のように凄むと、ジークハルトがすかさず謝ってきた。
(恐ろしい魔法使いだという噂のせいで、恐縮しているのかな?)
エリザとしては、素直に話しを聞いてくれる状況であるのなら都合もいい。
(――でも、私が助け起こすわけにはいかないんだよな)
ひどい女性恐怖症だとは聞いている。
すると、ルディオが扉を踏み越えて先に入室した。付添人と言っていたのに、ジークハルトを助け起こす。
「えっと、ジーク? この前も話したと思うけど、エリオは俺の友人でもあるんだ。害はないし、頼りになる男だからさ」
ルディオが、男、という部分を強調して言った。
「おい。よくもやってくれたな、ルディオ」
「あははは、ごめんごめん。そんなに怒るなよ」
ルディオが近衛騎士の恰好で待っていた。親友の男色説がなくなって、ひとまず心配が去ったらしい。
あまりにも呑気なその表情を見て、もう幼馴染とでも結婚してしまえ、とエリザは心の中で文句を言った。
……傷がぶり返すのを想像したら、かわいそうで口にできなかった。
ルディオと同様、公爵家嫡男のジークハルトも午前中で近衛騎士の勤務を終えているはずだった。午後のティータイムに、魔法使いとの面会があると知らされている。
客間で待機しているはずだった――が、出迎えたセバスチャンはすぐそちらに案内しようとはしなかった。
「……申し訳ございません。坊ちゃまは二階の自室でございますので、そちらへご案内いたします」
彼の眉がハの字になったのを見て、エリザはなんとなく察した。
(これまでの女性恐怖症への治療で、人間不審にでもなってるのかな……)
面倒臭い。
非常に鬱陶しい人物像がエリザの中で、でき上がる。
するとルディオが「堅苦しくしなくていいからさ」とセバスチャンに言って、彼女の肩を抱き寄せた。
「大丈夫だって、俺は慣れてるし、エリオだってそれくらい気にしないって」
「ちょっと、肩が重いんだけど。身長の差を考えて欲しいなっ」
「というわけで、エリザは俺の方で案内して連れていくから」
エリザがすぐにでも帰りたくなっていることを察知したのか、ルディオが早速背中を押して歩き出した。
すれ違うメイド達は、ルディオの姿に気付くと頭を下げてきた。
慣れないなと思いながら、エリザは彼と共に大きな階段を上がる。
「あの……公爵様もいるんだよね?」
声を潜めつつ尋ねると、ルディオが頭をかく。
「打ち合わせた通りいるよ。ジークには出掛けると言って、二階の覗ける位置で待機する予定……っておい、そこで引くなよ。夫人が亡くなってから、余計ジークを溺愛しているんだからしょうがないだろ」
「うん。顔が奥様に似ていると何回か言われたね」
親バカ目線を外すと、髪の色がそっくりだとは理解した。
そうしている間にも、両開きの大きな扉の前まできた。
「ここがジークの部屋だ」
「……正直、いつもルディオから聞いていたヘタレ野郎の面を拝んでみたいとも思うけど、開けたくないような気もする」
「言葉だけ聞くと、まじで男の子だなぁ。どんな育てられ方をしたんだ?」
スパルタな不良魔術師団長を見て育ったんだよ。
エリザは心の中で思った。
「面倒そうって顔にも書いてあるけどさ、俺は今回付添い人だからあまり協力できないし、とりあえずお試しの面会、頑張れ?」
まず扉を開けさせるところから、エリザの仕事だ。
(試しに一回合わないと侯爵様、納得しそうになかったしな)
面倒事は回避したい思いから、溜息がこぼれた。
怪力の指輪があるので、ひとまず形だけの拳を作り、できるだけ力を入れないよう配慮して扉を叩いた。
「お初にお目にかかります。【赤い魔法使い】のエリオと申します。本日の面会にまいりました」
男性名で、活動用に使っている偽名の『エリオ』を名乗る。
しかし問い掛けてみたものの、部屋の中で人の動く気配はない。
(奥にでも立てこもられたんじゃない?)
もしやと思って、ドアノブを掴んで回してみた。
隣でルディオがぎょっとした直後、鍵がかかっている音が上がった。
(このヤロー……面談時間を伝えられておいてこの対応する?)
エリザの中で苛立ちが積もった。
「ジークハルト様? いらっしゃるんでしょう。鍵を開けてくださいませんか?」
「…………メイドは、いませんか」
不意に、扉越しに美声が聞こえてエリザは硬直した。
すぐそこにずっと立っていたようだ。
その声は低すぎるでもなくも、大人の男性の魅力が詰まったものだった。大変自信がなくて怯えているが、無駄に色気がある。
(なるほど。モテにモテている美形……)
一度声の近さには驚いたものの、エリザはときめいたりしない。
とにかく仕事を果たすべく、もう一度扉を少し叩く。
「メイドはいません。ですから開けてください」
すると、部屋の中でようやく、もぞもぞと人の動く気配がした。
「……本当ですか? どこかに女性は隠れていたりしませんか? メイドが俺の部屋に入ろうとするのです。部屋を出たら奇襲に遭いませんか?」
とんだ自意識過剰、いや、被害妄想野郎だな!
エリザは心の声を抑え、低い声で「いいえ」と断言した。
「メイドさんは、恐らく仕事で貴方の部屋を掃除しようとしていただけでしょうし、公爵邸に侵入するような令嬢はおりません」
「では、先にルディオだけ入れてください。彼にも確かめてから――」
続く言葉に、プチリ、と頭の中で何かが切れる音がした。
「お、おい、エリオ?」
ルディオが恐る恐る声をかける。
エリザは無視すると、すうっと息を吸い込んでファイティングポーズを取った。
「恐れ入りますが、ジークハルト様。扉の前から離れて頂けますか?」
「は?」
ルディオと、室内からの声が重なる。
「そちらから素直に開けて頂けないのなら、力づくで突破します」
幸いにも、ラドフォード公爵からは『全面協力するので好きにしていい』との言葉は頂いている。
ならば与えられた役目を果たすためにも、邪魔なものは物理的に排除するまでだ。
「ちょっ、待てエリオッ」
ルディオが止める声がする。
その時には、エリザは勢い良く扉に拳を叩き込んでいた。
怪力の指輪の効果を受けて、硬質な扉が砲弾のような威力を受けてしなりを見せた。次の瞬間には、壁から外れて向こう側へと落ちていた。
ルディオが唖然としている。
エリザは、豪華な部屋の中央で尻餅をつく美貌の青年に目をとめ、挑発的ににっこりと笑いかけた。
「初めまして、あなたがジークハルト様ですね? 私は【赤い魔法使い】のエリオと申します。面談にまいりました」
一瞬、青年の容姿には驚かされたものの、気が高まっていたこともあってすぐ冷静に述べることができた。
初めて目にした侯爵家嫡男、ジークハルト・ラドフォードは、驚く表情も美しいと思わせる端正な顔立ちをしていた。
完璧で、まさに理想の王子像を思わせた。
切れ長の青い瞳は優しげで、上品だと感じさせる色合いの栗色の髪。同じ色の睫毛も長くて、引き締まった肢体は軍服でさえ気品をまとわせている。
「……あなたが、噂の【赤い魔法使い】?」
部屋の中央で尻餅をついていたジークハルトが、呆けたようにゆっくりと瞬きした。
赤い髪と目が珍しいみたいだった。ルディオから話は聞いていたようだが、想定外と言わんばかりの顔だった。
「はい。私のことは、どうぞ『エリオ』とお呼びください」
「こんなに小さな方だったとは……」
「あ?」
「っすみません」
条件反射のように凄むと、ジークハルトがすかさず謝ってきた。
(恐ろしい魔法使いだという噂のせいで、恐縮しているのかな?)
エリザとしては、素直に話しを聞いてくれる状況であるのなら都合もいい。
(――でも、私が助け起こすわけにはいかないんだよな)
ひどい女性恐怖症だとは聞いている。
すると、ルディオが扉を踏み越えて先に入室した。付添人と言っていたのに、ジークハルトを助け起こす。
「えっと、ジーク? この前も話したと思うけど、エリオは俺の友人でもあるんだ。害はないし、頼りになる男だからさ」
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