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6(最終話)
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◇∞◇∞◇
ひとまず舞踏会へいこう。
届いた手紙を確認してみたのだが、舞踏会に誘っている人も多かった。
しかしながらパートナーを選ぶにしても、これまで王妃として蓄えた知識や情報が、彼女の審査の目を厳しくした。彼はアルフレッドにとってよくないかもしれない、あの一族は中立派だが国王の政治には協力してくれるか分からないし、あの名家は政治より貿易を任されているし……。
頭が痛くなってしまって、母と買い物を決行することにした。
(気晴らしの予定だったのに……)
二軒目の店で既製品のドレスをいくつか購入したセレスティーヌは、出た矢先、目の前で喋り続けている男に困っていた。
「よろしければ舞踏会でエスコートさせていただけたら嬉しく――」
何度か話したことがあると言っているが、覚えがない。
「あの、申し訳ないのですが、母が待っていますし」
母は、これで何度目だと参ってしまってカフェで休んでいた。移動した馬車の前から、連絡役として執事がこちらの様子を見ている。
会話についていけないでると、相手の男がハタと気付いた様子で止まる。
「すみません話し続けてしまいっ。覚えていませんか? 同じクラスだったのですが」
「同じクラス?」
「飛び級で進学された際に受講科目がよくかぶっていて、十三歳の時ご成婚で急きょ卒業されるまで何度か同じ実習グループになった『眼鏡のマーティ』です」
「あっ」
思い出した。確かに、いた。
マーティラスと名乗られたし、ピンとこなかったのだ。
しかも学校も、ほとんどそばにはアルフレッドがいた。
「ごめんなさい、マーティと覚えていましたし、眼鏡が印象的だったものですから」
「留学した先で目の治療を受けて、眼鏡をやめたのです」
「とても素顔ですわ」
マーティラスが頬を染める。
「そ、その、パートナーになれなくてもいいのです。また、こうして話してくれませんか?」
「目の治療のことは興味がありますわ」
「よかったっ、それなら――」
その時、セレスティーヌは後ろから大きな手で目を遮られた。
「――彼女はしばらく都合がつかない」
声を聞いて、誰か分かった。
「今後も〝パートナーの空きが出ることは引き続きない〟。悪いが、俺は気が立っている。必要なら王室に用件の手紙を出してくれ」
私の実家ではなく? とセレスティーヌは小首を傾げる。
何か察したのか、マーティラスが慌てて詫びる言葉が聞こえた。
視界が戻った時、目の前に彼の姿はなかった。
セレスティーヌは目隠しをしていた相手を振り返る。
「陛下、何をさなっているのですか?」
「必要のない場以外ではそう呼ばないと言っていただろう」
アルフレッドが不服そうに言った。周囲には護衛騎士の姿あり、通行人を制限している。
「今はだめです。陛下は、この国の国王ですもの」
「国王だが、幼馴染だろう」
「私は離縁してただの公爵令嬢になりました。気軽に名前で呼んではいけないでしょう」
「そうか」
納得してくれたのだろうと思ったのに、直後セレスティーヌは彼の片腕に抱き上げられていた。
「えっ、陛下!?」
「そうか。それなら、あいつのことなら名前で呼んだと?」
「マーティラス様がご許可くだされば、そうしたかと」
学校で縁があった人だし、友人になれるかもしれない。
すると、アルフレッドがきつく抱き締めてきた。
「きゃあああああっ」
片腕で抱き上げらている状態でそうされると、彼の頭の位置はセレスティーヌの顔の下にある。胸がぎゅっと押しつぶされる感触がなれず、セレスティーヌは思わず悲鳴を上げた。
「な、ちょっ、陛下っ」
「嫌だ」
「……はい?」
私のほうこそ恥ずかしくて死にそうなので抱っこ状態は嫌ですが?
なんて、セレスティーヌは頭の中に浮かべていた。
「アズレイド侯爵令嬢は妻に迎えない」
「えっ、どうして!? 舞踏会で子にいこうと思っていましたのにっ」
「その目的で出席するつもりだったのか?」
アルフレッドがようやく顔を上げてくれた。
声がふてくされていたから、てっきり呆れているか軽く睨んでいる表情を想像していたのだが、どうしては彼はほっとした柔らかな笑みを浮かべている。
(どういうこと?)
セレスティーヌは頭に次々と疑問符を浮かべていた。
「セレスティーヌは、可愛いなぁ」
「えっ、急にどうされましたのっ?」
「いや、改めて見たら実感した。俺は昔からセレスティーヌが可愛くて仕方がなかったんだな。学校で誰にも隣を譲りたくなかったのは、そうだったためらしい」
彼は何やらセレスティーヌの分からないことを言って、またしても抱き締めてくる。けれど今度は、セレスティーヌがびっくりしないように優しい力加減で、だ。
(みんなが見てくるのですけれどー!)
護衛騎士たちの向こうから、人々が大注目している。
セレスティーヌは恥ずかしすぎて赤面をこらえきれなかった。
アルフレッドとは国王と王妃として民衆の前に仲睦まじい姿は見せてきたが、こんなふうに身体が多く接触することなんて、なかった。
「帰ろう、セレスティーヌ」
――え?
アルフレッドの声が優しく耳に入り込む。
「君がいないと、俺はだめだ。俺がいないところで楽しくされていると、腹が立つ」
セレスティーヌは「うん?」と少し気が抜けた。
(それって……八つ当たりでは?)
後ろめたい気持ちがあったために、一瞬、本気で悩んでしまう。
「あ、あの、国王として引き続き仕事を忙しくしているというのに、私はハメを外して遊びすぎでしたか?」
「ちっと伝わってないんだな」
むっとしたように彼がまた顔を見せた。
それが、ぐんっと近付く。
「えっ」
「君が楽しさを感じている時も、喜んでいる時も、隣に俺をいさせてほしいという意味だよ」
アルフレッドの唇が、セレスティーヌのそれと重なった。
周囲の人々が「おぉ!」と声を上げる。
(キスされてる? アルフレッド様に? というか……みんなに見られてるー!)
セレスティーヌは目が回ったうえ、そのまま失神した。
◇∞◇∞◇
目が覚めた時、そこは覚えがありすぎる王城の寝室だった。
「……あれ? 夢?」
夕焼け色の日差しを受けた夫婦二人の寝室は広い。
身を起こすと、締め付けの強いドレスから着替えさせられていて、以前と同じく心地のよいナイトドレスだ。
じっくり周りを見回すが、夢ではなさそうだ。
「気が付いたか」
隣の部屋から人の気配がすると思ったら、アルフレッドが扉を開けて入室してきた。彼のほうも就寝前によく見ていた楽な恰好だ。
「お仕事は終わったのですか?」
「今はセレスティーヌとのことが重要だと告げ、本日の国王業はしまいになった」
「皆様、よく協力しましたね」
「まぁな」
ふっとヒローが笑みを浮かべ、ベッドに腰を下ろす。
「国王と妻のことだ。みな、協力は惜しまないだろう」
「……誰が妻?」
「セレスティーヌだ」
セレスティーヌはそのまま固まってしまった。
見つめるアルフレッドの目に、普段と違う何かを感じた。冗談を言っているようには思えないし、何より初めてベッドで危機感を覚え、後ろに下がる。
そうすると、アルフレッドもベッドに上がってきた。
「私たちは期間限定の夫婦でしたよねっ? 王妃候補が見つかったんですよね!?」
「アズレイド侯爵令嬢には補佐官をすすめた」
「なぜ!?」
「彼女は〝王妃〟のファンで、侍女に立候補したくて帰国したらしい」
「え、私?」
アルフレッドがセレスティーヌの両肩を捕まえ、優しくベッドに押し倒した。
「え、え? 陛下?」
「今日、君の口から俺の名前しか言えないようにしてやろう。それから俺の妻はセレスティーヌだけだ。これまでは偽装で、こ色っぽいことはゼロだった。だが、今日からはそれをやめる」
「……と、いうと?」
「色っぽいことも全部、するぞ」
セレスティーヌは衝撃を受けた。
「すでに離縁してますが!?」
「君の気持ちを手に入れて、再婚する」
「で、でもですねっ――」
もう何も言うな、というように彼の唇が優しくセレスティーヌの口を塞いだ。
「セレスティーヌ、俺は君が好きだ。誰にも渡したくないくらいに、愛おしい」
「っ」
「君は嫌か?」
途端、彼は自分の美貌を分かっているみたいにじっと見つめてくる。
(……こ、これはっ、おとしにかかっているわっ)
そう勘よく察知したものの、セレスティーヌが拒めるはずがない。
好きだと言われたせいで、数年前に心の奥に押し込めた気持ちが一気に溢れ出した。
「…………嫌、ではありません」
そう答えたが最後、セレスティーヌは愛を囁かれ続けて『自分も好きだった』と数年前の思いを白状することになったのだった。
完結
ひとまず舞踏会へいこう。
届いた手紙を確認してみたのだが、舞踏会に誘っている人も多かった。
しかしながらパートナーを選ぶにしても、これまで王妃として蓄えた知識や情報が、彼女の審査の目を厳しくした。彼はアルフレッドにとってよくないかもしれない、あの一族は中立派だが国王の政治には協力してくれるか分からないし、あの名家は政治より貿易を任されているし……。
頭が痛くなってしまって、母と買い物を決行することにした。
(気晴らしの予定だったのに……)
二軒目の店で既製品のドレスをいくつか購入したセレスティーヌは、出た矢先、目の前で喋り続けている男に困っていた。
「よろしければ舞踏会でエスコートさせていただけたら嬉しく――」
何度か話したことがあると言っているが、覚えがない。
「あの、申し訳ないのですが、母が待っていますし」
母は、これで何度目だと参ってしまってカフェで休んでいた。移動した馬車の前から、連絡役として執事がこちらの様子を見ている。
会話についていけないでると、相手の男がハタと気付いた様子で止まる。
「すみません話し続けてしまいっ。覚えていませんか? 同じクラスだったのですが」
「同じクラス?」
「飛び級で進学された際に受講科目がよくかぶっていて、十三歳の時ご成婚で急きょ卒業されるまで何度か同じ実習グループになった『眼鏡のマーティ』です」
「あっ」
思い出した。確かに、いた。
マーティラスと名乗られたし、ピンとこなかったのだ。
しかも学校も、ほとんどそばにはアルフレッドがいた。
「ごめんなさい、マーティと覚えていましたし、眼鏡が印象的だったものですから」
「留学した先で目の治療を受けて、眼鏡をやめたのです」
「とても素顔ですわ」
マーティラスが頬を染める。
「そ、その、パートナーになれなくてもいいのです。また、こうして話してくれませんか?」
「目の治療のことは興味がありますわ」
「よかったっ、それなら――」
その時、セレスティーヌは後ろから大きな手で目を遮られた。
「――彼女はしばらく都合がつかない」
声を聞いて、誰か分かった。
「今後も〝パートナーの空きが出ることは引き続きない〟。悪いが、俺は気が立っている。必要なら王室に用件の手紙を出してくれ」
私の実家ではなく? とセレスティーヌは小首を傾げる。
何か察したのか、マーティラスが慌てて詫びる言葉が聞こえた。
視界が戻った時、目の前に彼の姿はなかった。
セレスティーヌは目隠しをしていた相手を振り返る。
「陛下、何をさなっているのですか?」
「必要のない場以外ではそう呼ばないと言っていただろう」
アルフレッドが不服そうに言った。周囲には護衛騎士の姿あり、通行人を制限している。
「今はだめです。陛下は、この国の国王ですもの」
「国王だが、幼馴染だろう」
「私は離縁してただの公爵令嬢になりました。気軽に名前で呼んではいけないでしょう」
「そうか」
納得してくれたのだろうと思ったのに、直後セレスティーヌは彼の片腕に抱き上げられていた。
「えっ、陛下!?」
「そうか。それなら、あいつのことなら名前で呼んだと?」
「マーティラス様がご許可くだされば、そうしたかと」
学校で縁があった人だし、友人になれるかもしれない。
すると、アルフレッドがきつく抱き締めてきた。
「きゃあああああっ」
片腕で抱き上げらている状態でそうされると、彼の頭の位置はセレスティーヌの顔の下にある。胸がぎゅっと押しつぶされる感触がなれず、セレスティーヌは思わず悲鳴を上げた。
「な、ちょっ、陛下っ」
「嫌だ」
「……はい?」
私のほうこそ恥ずかしくて死にそうなので抱っこ状態は嫌ですが?
なんて、セレスティーヌは頭の中に浮かべていた。
「アズレイド侯爵令嬢は妻に迎えない」
「えっ、どうして!? 舞踏会で子にいこうと思っていましたのにっ」
「その目的で出席するつもりだったのか?」
アルフレッドがようやく顔を上げてくれた。
声がふてくされていたから、てっきり呆れているか軽く睨んでいる表情を想像していたのだが、どうしては彼はほっとした柔らかな笑みを浮かべている。
(どういうこと?)
セレスティーヌは頭に次々と疑問符を浮かべていた。
「セレスティーヌは、可愛いなぁ」
「えっ、急にどうされましたのっ?」
「いや、改めて見たら実感した。俺は昔からセレスティーヌが可愛くて仕方がなかったんだな。学校で誰にも隣を譲りたくなかったのは、そうだったためらしい」
彼は何やらセレスティーヌの分からないことを言って、またしても抱き締めてくる。けれど今度は、セレスティーヌがびっくりしないように優しい力加減で、だ。
(みんなが見てくるのですけれどー!)
護衛騎士たちの向こうから、人々が大注目している。
セレスティーヌは恥ずかしすぎて赤面をこらえきれなかった。
アルフレッドとは国王と王妃として民衆の前に仲睦まじい姿は見せてきたが、こんなふうに身体が多く接触することなんて、なかった。
「帰ろう、セレスティーヌ」
――え?
アルフレッドの声が優しく耳に入り込む。
「君がいないと、俺はだめだ。俺がいないところで楽しくされていると、腹が立つ」
セレスティーヌは「うん?」と少し気が抜けた。
(それって……八つ当たりでは?)
後ろめたい気持ちがあったために、一瞬、本気で悩んでしまう。
「あ、あの、国王として引き続き仕事を忙しくしているというのに、私はハメを外して遊びすぎでしたか?」
「ちっと伝わってないんだな」
むっとしたように彼がまた顔を見せた。
それが、ぐんっと近付く。
「えっ」
「君が楽しさを感じている時も、喜んでいる時も、隣に俺をいさせてほしいという意味だよ」
アルフレッドの唇が、セレスティーヌのそれと重なった。
周囲の人々が「おぉ!」と声を上げる。
(キスされてる? アルフレッド様に? というか……みんなに見られてるー!)
セレスティーヌは目が回ったうえ、そのまま失神した。
◇∞◇∞◇
目が覚めた時、そこは覚えがありすぎる王城の寝室だった。
「……あれ? 夢?」
夕焼け色の日差しを受けた夫婦二人の寝室は広い。
身を起こすと、締め付けの強いドレスから着替えさせられていて、以前と同じく心地のよいナイトドレスだ。
じっくり周りを見回すが、夢ではなさそうだ。
「気が付いたか」
隣の部屋から人の気配がすると思ったら、アルフレッドが扉を開けて入室してきた。彼のほうも就寝前によく見ていた楽な恰好だ。
「お仕事は終わったのですか?」
「今はセレスティーヌとのことが重要だと告げ、本日の国王業はしまいになった」
「皆様、よく協力しましたね」
「まぁな」
ふっとヒローが笑みを浮かべ、ベッドに腰を下ろす。
「国王と妻のことだ。みな、協力は惜しまないだろう」
「……誰が妻?」
「セレスティーヌだ」
セレスティーヌはそのまま固まってしまった。
見つめるアルフレッドの目に、普段と違う何かを感じた。冗談を言っているようには思えないし、何より初めてベッドで危機感を覚え、後ろに下がる。
そうすると、アルフレッドもベッドに上がってきた。
「私たちは期間限定の夫婦でしたよねっ? 王妃候補が見つかったんですよね!?」
「アズレイド侯爵令嬢には補佐官をすすめた」
「なぜ!?」
「彼女は〝王妃〟のファンで、侍女に立候補したくて帰国したらしい」
「え、私?」
アルフレッドがセレスティーヌの両肩を捕まえ、優しくベッドに押し倒した。
「え、え? 陛下?」
「今日、君の口から俺の名前しか言えないようにしてやろう。それから俺の妻はセレスティーヌだけだ。これまでは偽装で、こ色っぽいことはゼロだった。だが、今日からはそれをやめる」
「……と、いうと?」
「色っぽいことも全部、するぞ」
セレスティーヌは衝撃を受けた。
「すでに離縁してますが!?」
「君の気持ちを手に入れて、再婚する」
「で、でもですねっ――」
もう何も言うな、というように彼の唇が優しくセレスティーヌの口を塞いだ。
「セレスティーヌ、俺は君が好きだ。誰にも渡したくないくらいに、愛おしい」
「っ」
「君は嫌か?」
途端、彼は自分の美貌を分かっているみたいにじっと見つめてくる。
(……こ、これはっ、おとしにかかっているわっ)
そう勘よく察知したものの、セレスティーヌが拒めるはずがない。
好きだと言われたせいで、数年前に心の奥に押し込めた気持ちが一気に溢れ出した。
「…………嫌、ではありません」
そう答えたが最後、セレスティーヌは愛を囁かれ続けて『自分も好きだった』と数年前の思いを白状することになったのだった。
完結
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承認不要です