みんなシネばいい 〜転生したら魔王でした〜

大きな鯨

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西の大陸蹂躙

クズの末路 6 呪われたフィアンセ

 カチャリと音を立て、留具を外していき、折り重なるようにして全身を包んでいたローブを開けば、白く柔らかな肌が脳に飛び込んでくる。
 触りたい、くちづけをしたい、抱きしめたい……際限なく溢れ出す欲望を誘発するララの柔肌は、照明に照らされると艶やかに光を返し、触れれば、剣を振り続けて厚くなった手の皮越しにも、しっとりと柔らかな感触を伝える。

「あぁ……」

 ララの肌に、英雄の歴史が刻まれた勇敢な手のひらの感触が伝わる。
 それは、想像を絶する鍛錬を乗り越え、数多くの人々を救い、死闘を勝ち続けた功績の証明であり、その全てを共にしたララだからこそ感じることができた尊い愉悦。
 そんな手が自分を求めるように触れているという優越感と安心感は、ララに勇者を思う衒学的な色欲を与え、か弱い存在に生まれてしまったがための欲求を深く、深く満たしていった。

 やがて、秘部を隠す布に手は進み、布越しから隙間を撫でるように愛撫を受ければ……

「ん……ああ! っはぁ……ん!」

 衝撃的な快楽が声を吐き出させた。
 布越しからにもかかわらず、全ての思考を停止させるほどの快楽が襲う。
 直接触れられればどうなってしまうのか?

 その思いはテオが布を剥ぎ取ったことで強くなる。
 ララには見られているという恥ずかしさは無かった。テオの手が次に触れる場所の思案を享楽していた。

 テオは快楽に身を委ねるララに魅了されていく。自分がどこに触れても恍惚とするララの表情がとても愛おしく、不安だった思いが自信へと変わっていった。
 秘部に触れた時の喘ぎ声は、目眩がするほどに男を揺さぶられ、恐る恐る感じていた愉悦は宙へと浮くように跳ねた。

 ララから自信を与えられ、胸を隠していた布を剥ぎ取る。
 魔女の裸体を見た時とは比べ物にならないほどの背徳感が全身を高揚させ、まだ誰も知らない体を己が物にする優越感に鼓動が同調した。

 柔肌の更に柔らかな膨らみに手をかければ、手を包み込むように沈む感触がテオの快楽に拍車をかける。
 自分の黒く汚いものとは違う綺麗な薄桃色の突起は、触れればララの呼吸を荒くし、彼女を快感が包んでいるのがわかった。
 誰に教えられたわけでもなく、幼子の時から知っている桃色のそれの扱い方。
 しかし、大人になった今では、その機能は失われているはずなのに、唇が求めてしまう。

 テオに全てをさらけ出し、覆いかぶさるテオに充足感を覚え、その彼がする行為全てが、ララにとって愛おしいものだった。
 溜め込んでいた思いは未だ尽きることなくテオを求め、触れられた全ての肌が、飛ぶような快楽で答える。

 全てが嘘のように幸せの絶頂であり、聖職者である自分が、いままで大事に守ってきた神託の虚しさを呪った。

「テオ……私……」

 胸を愛撫するテオに快楽の限界を感じ、さらに大きな快楽へ進みたいと脳が渇望していた。
 ララはその時、未だ知りえぬ本当の快楽を求めたのだ。
 そしてそれは呪いの発動を促す契機であり、ララの体にじわじわと浸透する。

「ああぁぁ!!! んっっっっ!!」

 呪いの効果が現れ、今まで感じていたものとは比べものにならない……度を超えた快楽が全身を駆け巡った。

 ——悪いな、テオ。借りるぞ。

 ——え? お……おい!

 呪いの効果を確認したので、僕はテオの体を奪った。
 こいつはもう用済みだ。

「ララよ、ようやくテオを受け入れる気になったようだな」

「はぁ……はぁ……魔王……様?」

 快楽に溺れながらも必死に答えるララの目は虚ろで、今刺激したら飛んでしまいそうだ。

「よく罰を受け入れたな……見直したぞ」

「……は……いっ!……はぁ……」

「もうこれで終わりでもよいのだが……どうだ? 魔族への誓いを立てれば、この先の快楽へ行くことを許してもよいぞ?」

「んっ……魔……族」

「そうだ。ララ……おまえ次第だ。おまえを縛り、クソ共のいい駒として使われていた過去を捨て……っと、ちょっと待て」

 ——うるせぇぞ! テオ、いい加減にしろ!

 ——ふざけんな! こんなところで引き剥がしやがって! 返せ! 俺の体!

 ——おまえ……自分の使命を忘れたのか?

 ——使命だと!? なんだよそれ!

 絶賛憤慨中のテオは、ララを魔族へと引き込む使命を忘れていたようだ。

 ——ふざけているのはおまえだ! 魔王である僕が出した使命を忘れ、快楽を優先するなど許しがたい行為だな。

 ——ちょ……いや、そう言われても……。

 ——絶好の好機であろう? ララは絶頂を迎えたくて気が狂いそうなほどにおまえを求めているんだ。

 ——今、魔族へ勧誘するってことか?

 ——貴様……それは僕がさっきしてただろうが!! 我を忘れるほどに怒り狂い叫んでいたわけだな……おまえには罰が必要だ。

 ——え? いや、ちょっとまっ——

 うるさいテオの声を遮断し、五感だけを共有したまま置き去りにしておく。
 テオへの罰は、ララの初めてを他者に任せ、その全てを見届けるということにした。

「すまない……ララよ。心は決まったか?」

 そう言って、僕はララの首筋を撫でた。

「ああああ!!! はぅ……んっんっ!!」

 堪らずララは、軽く跳ねるように痙攣しだす。

 催淫の効果……やばくね? そんなに強くかけたわけじゃないのに……lv999の弊害か……。

 思っていた以上の呪いの効果にちょっと引きながらも、まだ意識のあるうちに済まさなければならないことを優先する。

「ララ……魔族への誓いを立てよ。溜まりきった快楽の解放を許そう」

 ゆっくりと弱まっていく痙攣。
 ララが必死に押さえこもうと頑張っている姿は、とても可愛らしい。

「んんん。っはぁ……んん……っはぁ……っはぁ……魔王……様。私は……魔族に……忠誠を……誓い……ます」

 こうして、深い快楽の解放と引き換えに、ララは魔族への忠誠を誓った。
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