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西の大陸蹂躙
クズの末路 8 最後のチャンス
——……嘘?
——ああ。おまえは嘘つき野郎だ。
——……なにを……言っているんだ?
——おまえは俺に最後まで任せてくれるって言ったじゃないか。それに、西の大陸だって嘘だった。あのガーゴイルの幼体の話だって、もう本当かどうかもわかんねぇよ。おまえは大嘘つきだ。
——……
僕はどうしようもない怒りがどんどん膨らみ、爆発させたくてパンパンになっていた。
——それに、そろそろララを離せよ。
——おまえと婚約したすぐ後なのに、僕に抱かれたがっているクズのことか?
——ああ、そうだよ。ララは弱くて流されやすいんだ。だから、俺がそばにいてあげないとだめなんだよ。
——……なにを言っているのか、なにが言いたいのかサッパリだが……おまえがララに相当惚れ込んでいるのはわかった。
こいつらの思考回路はどうかしている……まったく理解できない。勇者の言葉はどんなに擁護したとしてもストーカーの言い分だ。
そもそも勇者なんてやってるぶっ飛んだ野郎なんだ、強い意志とか、折れない心とか……ただのサイコ野郎なんじゃないか?
おかしいだろ……なんでララのことわかった風に決めつけて自己満足に浸っていられるの?
まじキモい……。
「うぁああああああ!!! クソどもがぁあああ!!!」
「うわぁ!」
「ひぃぃ!」
僕は睨みつけるように魔女とシーフへ視線を向けると、急に大声を出した僕に、二人はめちゃくちゃびっくりしていた。
「きゅ……急に大声出さないでよ!」
「あの二人はクソだ!!」
「……」
「ああ、イライラする……おい、魔女」
「……リッカよ」
「名前で呼んでもらえると思うなよ……来い!」
魔女は「はぁ……」とため息を吐くと、体を隠すことなくこちらに向かって来た。
「あーあ、ついに私も魔王の慰み者になるのね」
今までの魔女の言動はどこへ行ったのか? まるでなにも気にしてない風な態度に苛立ちを覚える。
「なんだ? 戦士を殺した時の取り乱し様はどうしたんだ?」
魔女は少し押し黙ると、乾いた笑みを見せて語り出す。
「……もう、私を裁く人間はいないわ。あなたが殺したもの」
「……裁かれないならどうでもいいってことか」
なんとも合理的な考え方だ。罪の意識とかはどうでもいいのだろうか?
「それに、帰る場所もあなたに壊されたわ。まぁ、もともとそこまで思い入れはないけど」
悟ったような口ぶりでなにもかもを諦めてしまったようだ。いささか潔すぎる気はするが……。
「どういうことだ?」
「私は孤児で両親も兄弟もいないの。血も生まれも最低の私に求められたのは、魔女としての力だけよ。あなたを倒すためのね」
「……だから、もう、どうでもいいと」
「そっ。築き上げてきた物はなーんにもなくなっちゃった。そりゃ、さっきまでは私も怒ってたわよ? でも、テオもララも魔族になっちゃったし、あなたには裸にされて、汚物をローブで拭くことに抗えなかった……もうどうでもよくなっちゃったわ」
「死のうが構わないと言いたいのか?」
「死ぬのはいやかな。でも……ここから逃げられるとも思えないし、あなたを倒すなんて無理だと思い知った。だから、なにも考えてないってのが一番しっくりくる感じだと思う」
「クックック……はは……」
魔女に思い知らされてしまった。絶望なんて、諦めた人間には意味のない物なのだと。
僕がやっていたのはただの低俗な嫌がらせで、そこに絶望なんか生じるわけがなかったんだ。
「どうしたの? 怒ったり、笑ったり、忙しいわね」
なにも考えてない女が、死ぬのは嫌だと言いながらも、魔王である僕と対等に会話している。
不思議と嫌な気分ではなかった。
「慰み者は嫌か?」
「どうでもいいわ」
「クックック……面白い……リッカ……おまえはいい女だな」
「あら、今ごろ気がついたの?」
「ああ、すまない。リッカ、おまえを今ここで抱いてやる。シーフは後ろを向かせておくから安心しろ」
「魔王様!」
僕たちの会話に突然口を挟んだシーフ。
見ることができなくて悔しいのだろう。
「シーフ、僕はおまえのことを嫌いではない。だが、見せるわけにはいかないな……」
「くっ……」
悔しそうにシーフは俯いてしまった。
「はぁ……そうだな、おまえには損な役回りばかり押し付けてしまっていたな。
そうだ! 僕はもうあいつらのこと、どうでもよくなってきたから……おまえがララをイかせてやれ。おまえが泣いてやる価値もないクソ共だ、勇者に見せつけるようにララを犯せるなら行っていいぞ」
「いや……それは……」
シーフはちょっと引いていた。
ってか、今までのこいつの聞き分けの良さはどういうことなんだろう。
無性に気になってきた。
「なあ、リッカ、なんでシーフはこんなにも聞き分けがいいんだ? 俺を殺そうとしていたんじゃないのか?」
リッカは不敵に笑うと、シーフの生い立ちを語ってくれた。
「こいつも私と同じよ。孤児上がりの力だけを求められた存在。神託なんて理解できない異端者なの。誰も力以外は求めてくれないわ。それに……」
気になる一言を残し、話を終わらそうとするリッカ。
どこか複雑そうな顔をしていた。
僕は渋々聞き返す。
「それに?」
「まあ、いいわね。あなたがあのクソたちに憤慨してる様が、とても嬉しかったのよ……きっと」
「は? 仲間じゃなかったのか?」
「仲間よ? でも、対等じゃなかったわ。さらに言えば、シーフが泣いてた理由……あれは嘘。シーフはララが好きだったの。私はただ嬉しくもないから泣けなかっただけよ」
「ふっ……ククッ……ふふふ……そう……か。おまえはそんな嘘を……つくづくいい女だ。シーフもなぜララなんだ。こんなにいい女がそばにいるというのに」
「そんなにいい女って言わないでくれる? 恥ずかしいから」
全裸でなにを言っているんだろうか? 裸体を晒すより、僕に褒められるのが恥ずかしいなんて……面白い女だ。
「ふふ……すまない。それなら……シーフ!」
「はい!」
「ララをテオから奪え! 奴はクズだ。まあ、ララの方がクズだが……おまえがララのことを好いているなら奪って来い!!
勇者は僕に暴言を吐き続けたから生かしておかない。おまえがララを奪わないならララも殺す! これは僕からの褒美であり、最後のチャンスだ。
どうだ? やるか?」
シーフは俯いていた顔を上げ、迷いの捨てきれない表情をしていたが……
「やらせてください……」
「よく言った!! これでもうあいつらのことをどうしようか考えなく済むな! 見せつけるようにララと済ませたら、二人で部屋から出て来い。
そしたら、お前たちの前でテオは処刑してやる。僕はリッカと楽しむからあまりすぐに果てるんじゃないぞ!」
「……はい……はい! わかりました!」
テオの断末魔を聞きながらリッカを抱くのは、想像しただけでも果ててしまいそうだ。
シーフがうまくやらなければ、三人ともただ殺してやる。
動けないまま魔物に蹂躙させればいい。
じっくりとな。
——ああ。おまえは嘘つき野郎だ。
——……なにを……言っているんだ?
——おまえは俺に最後まで任せてくれるって言ったじゃないか。それに、西の大陸だって嘘だった。あのガーゴイルの幼体の話だって、もう本当かどうかもわかんねぇよ。おまえは大嘘つきだ。
——……
僕はどうしようもない怒りがどんどん膨らみ、爆発させたくてパンパンになっていた。
——それに、そろそろララを離せよ。
——おまえと婚約したすぐ後なのに、僕に抱かれたがっているクズのことか?
——ああ、そうだよ。ララは弱くて流されやすいんだ。だから、俺がそばにいてあげないとだめなんだよ。
——……なにを言っているのか、なにが言いたいのかサッパリだが……おまえがララに相当惚れ込んでいるのはわかった。
こいつらの思考回路はどうかしている……まったく理解できない。勇者の言葉はどんなに擁護したとしてもストーカーの言い分だ。
そもそも勇者なんてやってるぶっ飛んだ野郎なんだ、強い意志とか、折れない心とか……ただのサイコ野郎なんじゃないか?
おかしいだろ……なんでララのことわかった風に決めつけて自己満足に浸っていられるの?
まじキモい……。
「うぁああああああ!!! クソどもがぁあああ!!!」
「うわぁ!」
「ひぃぃ!」
僕は睨みつけるように魔女とシーフへ視線を向けると、急に大声を出した僕に、二人はめちゃくちゃびっくりしていた。
「きゅ……急に大声出さないでよ!」
「あの二人はクソだ!!」
「……」
「ああ、イライラする……おい、魔女」
「……リッカよ」
「名前で呼んでもらえると思うなよ……来い!」
魔女は「はぁ……」とため息を吐くと、体を隠すことなくこちらに向かって来た。
「あーあ、ついに私も魔王の慰み者になるのね」
今までの魔女の言動はどこへ行ったのか? まるでなにも気にしてない風な態度に苛立ちを覚える。
「なんだ? 戦士を殺した時の取り乱し様はどうしたんだ?」
魔女は少し押し黙ると、乾いた笑みを見せて語り出す。
「……もう、私を裁く人間はいないわ。あなたが殺したもの」
「……裁かれないならどうでもいいってことか」
なんとも合理的な考え方だ。罪の意識とかはどうでもいいのだろうか?
「それに、帰る場所もあなたに壊されたわ。まぁ、もともとそこまで思い入れはないけど」
悟ったような口ぶりでなにもかもを諦めてしまったようだ。いささか潔すぎる気はするが……。
「どういうことだ?」
「私は孤児で両親も兄弟もいないの。血も生まれも最低の私に求められたのは、魔女としての力だけよ。あなたを倒すためのね」
「……だから、もう、どうでもいいと」
「そっ。築き上げてきた物はなーんにもなくなっちゃった。そりゃ、さっきまでは私も怒ってたわよ? でも、テオもララも魔族になっちゃったし、あなたには裸にされて、汚物をローブで拭くことに抗えなかった……もうどうでもよくなっちゃったわ」
「死のうが構わないと言いたいのか?」
「死ぬのはいやかな。でも……ここから逃げられるとも思えないし、あなたを倒すなんて無理だと思い知った。だから、なにも考えてないってのが一番しっくりくる感じだと思う」
「クックック……はは……」
魔女に思い知らされてしまった。絶望なんて、諦めた人間には意味のない物なのだと。
僕がやっていたのはただの低俗な嫌がらせで、そこに絶望なんか生じるわけがなかったんだ。
「どうしたの? 怒ったり、笑ったり、忙しいわね」
なにも考えてない女が、死ぬのは嫌だと言いながらも、魔王である僕と対等に会話している。
不思議と嫌な気分ではなかった。
「慰み者は嫌か?」
「どうでもいいわ」
「クックック……面白い……リッカ……おまえはいい女だな」
「あら、今ごろ気がついたの?」
「ああ、すまない。リッカ、おまえを今ここで抱いてやる。シーフは後ろを向かせておくから安心しろ」
「魔王様!」
僕たちの会話に突然口を挟んだシーフ。
見ることができなくて悔しいのだろう。
「シーフ、僕はおまえのことを嫌いではない。だが、見せるわけにはいかないな……」
「くっ……」
悔しそうにシーフは俯いてしまった。
「はぁ……そうだな、おまえには損な役回りばかり押し付けてしまっていたな。
そうだ! 僕はもうあいつらのこと、どうでもよくなってきたから……おまえがララをイかせてやれ。おまえが泣いてやる価値もないクソ共だ、勇者に見せつけるようにララを犯せるなら行っていいぞ」
「いや……それは……」
シーフはちょっと引いていた。
ってか、今までのこいつの聞き分けの良さはどういうことなんだろう。
無性に気になってきた。
「なあ、リッカ、なんでシーフはこんなにも聞き分けがいいんだ? 俺を殺そうとしていたんじゃないのか?」
リッカは不敵に笑うと、シーフの生い立ちを語ってくれた。
「こいつも私と同じよ。孤児上がりの力だけを求められた存在。神託なんて理解できない異端者なの。誰も力以外は求めてくれないわ。それに……」
気になる一言を残し、話を終わらそうとするリッカ。
どこか複雑そうな顔をしていた。
僕は渋々聞き返す。
「それに?」
「まあ、いいわね。あなたがあのクソたちに憤慨してる様が、とても嬉しかったのよ……きっと」
「は? 仲間じゃなかったのか?」
「仲間よ? でも、対等じゃなかったわ。さらに言えば、シーフが泣いてた理由……あれは嘘。シーフはララが好きだったの。私はただ嬉しくもないから泣けなかっただけよ」
「ふっ……ククッ……ふふふ……そう……か。おまえはそんな嘘を……つくづくいい女だ。シーフもなぜララなんだ。こんなにいい女がそばにいるというのに」
「そんなにいい女って言わないでくれる? 恥ずかしいから」
全裸でなにを言っているんだろうか? 裸体を晒すより、僕に褒められるのが恥ずかしいなんて……面白い女だ。
「ふふ……すまない。それなら……シーフ!」
「はい!」
「ララをテオから奪え! 奴はクズだ。まあ、ララの方がクズだが……おまえがララのことを好いているなら奪って来い!!
勇者は僕に暴言を吐き続けたから生かしておかない。おまえがララを奪わないならララも殺す! これは僕からの褒美であり、最後のチャンスだ。
どうだ? やるか?」
シーフは俯いていた顔を上げ、迷いの捨てきれない表情をしていたが……
「やらせてください……」
「よく言った!! これでもうあいつらのことをどうしようか考えなく済むな! 見せつけるようにララと済ませたら、二人で部屋から出て来い。
そしたら、お前たちの前でテオは処刑してやる。僕はリッカと楽しむからあまりすぐに果てるんじゃないぞ!」
「……はい……はい! わかりました!」
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