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西の大陸蹂躙
クソ共の夜会 英雄に与えられた二人
「そういえば、タバサは呼んだかい?」
なんでもないことのように清々しい笑顔を振りまきフェリにそう質問する公爵。
「いえ……全員呼ばれているとは知らず……申し訳ありません」
フェリのそんな受け答えにも笑顔で答える公爵。
よほど今日のことが楽しみなのか、それとも、公爵たるゆえんか……今日というこの日はそのどちらもあてはまるだろう。
「いやいや、すまない。こちらの落ち度だ……今から手配しよう。なにせ、タバサは今日が初めてのパーティだ。みんな心待ちにしているからね。大丈夫、ちゃんと連れてくるよ」
「はい……」
そんなクソみたいな公爵の発言にもかかわらず……フェリは少し破顔していた。
なぜなら、先に手を打ってある。
こんなこともあろうかと、あの彼のところへとタバサを向かわせたのだ。
いつもとは違う。
そうそう簡単には見つからないだろう。
もしかしたら、彼と会っている時に見つかってしまうかもしれないが、それはそれで、相対した使いの者が可愛そうな運命を辿るだけ。
もし願わくば、彼がタバサを匿ってくれるかもしれない。
そうなったとしても、私たちに非はない。
お咎めは、彼へと向かうことになる。
そんな思いのもと、僅かながらの希望を勝手に託された魔王は今、タバサとお散歩中だ。
「さっ、召物はここに脱いでくれるかな? リッカのドレスは私が手伝おう」
「……お願いします」
公爵は邪な笑みを浮かべ、リッカのドレスを脱がしていく。
全てを脱がされ、全身を撫でるように指で弄ばれれば、公爵は満足そうにリッカの手を取った。
「フェリアーラも済んだようだね、じゃあ、行こうか」
「はい……」
服を脱いだ先の扉を開ければ、媚薬混じりの香が焚かれた部屋へと通される。
部屋は香が焚かれていなければ、汗や酒、豪華な食事の臭いが異臭となって鼻を突いただろう。
大きな広間には、ソファーやベッド、そのほかにも拘束具や、擬似おもちゃが散見している。
クソの溜まり場であった。
吐き気を抑えるのがやっとのような空間で、そのような体の異常は香の効果によってじわじわと快楽へと誘われる。
リッカとフェリアーラが部屋に入れば、男たちの静かな歓声が響き渡った。
いたしていた者はその動きを止め、酒を仰いでいた者は杯を高く上げた。
二人はこの夜会において別格。
エルフは総じて美女が多いのだが、その中でも二人の美貌は群を抜いていた。
そして、二人はステージへと立たされ、これから始まる興の商品として扱われることになる。
公爵がステージで手を上げれば、歓声と拍手が鳴り響く。
これから行われるのは……
「それでは皆さん! 今日のメインイベント、フェリアーラとリッカのオークションを開催いたします!」
再び鳴り響く拍手と歓声、下衆共の余興。
公爵は度々このような夜会を開いては、中流貴族から金を集めていた。
「しかしながら、残念お知らせもあります。フェリアーラは連日のため、一人ではお受けすることはできません。今日は、この二人を独占する権利をかけて、大いに盛り上がっていただきたいと存じます! では、始めます!」
一層大きく歓声は鳴り響き、オークションは開催された。
「金貨200!」
「いきなり金貨200からスタートです! これは大変なことになりました」
公爵は嬉々として観客を煽る。
煽れば煽るほどに公爵の私腹は肥え、より力を増していく。
毎晩でも開きたいと思えるほどの盛況に、公爵は骨の髄までその享楽に溺れてしまっていた。
「300!」
「500!」
「1000!」
「1500!」
際限なく値段は釣り上がり、すでに過去最高額にまで到達していた。
しかし、止まることを知らないその熱狂は、さらに、さらに熱を帯びていく。
「2000!」
「2000! 過去最高額にまで発展してしまいましたが……他にはいませんか? ずっとリッカの帰還を待ちわびていた方も多いでしょう? それでは——」
「3000!」
「3000! 凄い! もはやこのオークションの一ヶ月分の売り上げを超えてしまいました……ああ、私、手が震えております。それでは——」
「3100!」
「3150!」
「3200!」
「3210!」
「3600!」
「4000!」
金貨4000枚。
たった一晩楽しむために、彼らは豪邸が建つ金額を提示する。
金持ちの道楽にしても、今日は桁の違った遊びであった。
その掛け声を最後に、場は静まり返る。
「……はい、では、こちらにお上りください」
4000枚を提示した貴族がステージへと上がる。
「……はい。では、今日、この二人の権利を獲得した英雄に拍手!」
再び上がる歓声。
今日の夜会はいつもより数倍の盛り上がりを見せ、皆が英雄を称えていた。
そして、ステージには明かりが多く灯された大きなベッドが一つ。
それは、英雄に与えられる栄誉であった。
リッカとフェリアーラは慣れた手つきで英雄をベッドへとエスコートする。
そして、ベッドへと寝かされた英雄は、二人からのキスの栄誉が与えられた。
なんでもないことのように清々しい笑顔を振りまきフェリにそう質問する公爵。
「いえ……全員呼ばれているとは知らず……申し訳ありません」
フェリのそんな受け答えにも笑顔で答える公爵。
よほど今日のことが楽しみなのか、それとも、公爵たるゆえんか……今日というこの日はそのどちらもあてはまるだろう。
「いやいや、すまない。こちらの落ち度だ……今から手配しよう。なにせ、タバサは今日が初めてのパーティだ。みんな心待ちにしているからね。大丈夫、ちゃんと連れてくるよ」
「はい……」
そんなクソみたいな公爵の発言にもかかわらず……フェリは少し破顔していた。
なぜなら、先に手を打ってある。
こんなこともあろうかと、あの彼のところへとタバサを向かわせたのだ。
いつもとは違う。
そうそう簡単には見つからないだろう。
もしかしたら、彼と会っている時に見つかってしまうかもしれないが、それはそれで、相対した使いの者が可愛そうな運命を辿るだけ。
もし願わくば、彼がタバサを匿ってくれるかもしれない。
そうなったとしても、私たちに非はない。
お咎めは、彼へと向かうことになる。
そんな思いのもと、僅かながらの希望を勝手に託された魔王は今、タバサとお散歩中だ。
「さっ、召物はここに脱いでくれるかな? リッカのドレスは私が手伝おう」
「……お願いします」
公爵は邪な笑みを浮かべ、リッカのドレスを脱がしていく。
全てを脱がされ、全身を撫でるように指で弄ばれれば、公爵は満足そうにリッカの手を取った。
「フェリアーラも済んだようだね、じゃあ、行こうか」
「はい……」
服を脱いだ先の扉を開ければ、媚薬混じりの香が焚かれた部屋へと通される。
部屋は香が焚かれていなければ、汗や酒、豪華な食事の臭いが異臭となって鼻を突いただろう。
大きな広間には、ソファーやベッド、そのほかにも拘束具や、擬似おもちゃが散見している。
クソの溜まり場であった。
吐き気を抑えるのがやっとのような空間で、そのような体の異常は香の効果によってじわじわと快楽へと誘われる。
リッカとフェリアーラが部屋に入れば、男たちの静かな歓声が響き渡った。
いたしていた者はその動きを止め、酒を仰いでいた者は杯を高く上げた。
二人はこの夜会において別格。
エルフは総じて美女が多いのだが、その中でも二人の美貌は群を抜いていた。
そして、二人はステージへと立たされ、これから始まる興の商品として扱われることになる。
公爵がステージで手を上げれば、歓声と拍手が鳴り響く。
これから行われるのは……
「それでは皆さん! 今日のメインイベント、フェリアーラとリッカのオークションを開催いたします!」
再び鳴り響く拍手と歓声、下衆共の余興。
公爵は度々このような夜会を開いては、中流貴族から金を集めていた。
「しかしながら、残念お知らせもあります。フェリアーラは連日のため、一人ではお受けすることはできません。今日は、この二人を独占する権利をかけて、大いに盛り上がっていただきたいと存じます! では、始めます!」
一層大きく歓声は鳴り響き、オークションは開催された。
「金貨200!」
「いきなり金貨200からスタートです! これは大変なことになりました」
公爵は嬉々として観客を煽る。
煽れば煽るほどに公爵の私腹は肥え、より力を増していく。
毎晩でも開きたいと思えるほどの盛況に、公爵は骨の髄までその享楽に溺れてしまっていた。
「300!」
「500!」
「1000!」
「1500!」
際限なく値段は釣り上がり、すでに過去最高額にまで到達していた。
しかし、止まることを知らないその熱狂は、さらに、さらに熱を帯びていく。
「2000!」
「2000! 過去最高額にまで発展してしまいましたが……他にはいませんか? ずっとリッカの帰還を待ちわびていた方も多いでしょう? それでは——」
「3000!」
「3000! 凄い! もはやこのオークションの一ヶ月分の売り上げを超えてしまいました……ああ、私、手が震えております。それでは——」
「3100!」
「3150!」
「3200!」
「3210!」
「3600!」
「4000!」
金貨4000枚。
たった一晩楽しむために、彼らは豪邸が建つ金額を提示する。
金持ちの道楽にしても、今日は桁の違った遊びであった。
その掛け声を最後に、場は静まり返る。
「……はい、では、こちらにお上りください」
4000枚を提示した貴族がステージへと上がる。
「……はい。では、今日、この二人の権利を獲得した英雄に拍手!」
再び上がる歓声。
今日の夜会はいつもより数倍の盛り上がりを見せ、皆が英雄を称えていた。
そして、ステージには明かりが多く灯された大きなベッドが一つ。
それは、英雄に与えられる栄誉であった。
リッカとフェリアーラは慣れた手つきで英雄をベッドへとエスコートする。
そして、ベッドへと寝かされた英雄は、二人からのキスの栄誉が与えられた。
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