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サタン様からのお願いは代理戦争介入!
南の大陸の大戦 愛を叫ぶ
僕はその場所が教会だと知った時から動いていた。クザンにはやってもらいたいことがあったので別行動だ。
教会の一室……そのドアを開ければ醜い二人に上も下も犯されている女神の姿があった。
殴り殺された死体を側にしているはずなのに、二人は関係無くイキリ立っていた。
美しく、芸術的なその美貌を、醜悪な者共が犯している。
僕はフローテを一瞥すると、ベッドで横たわる二人に触れた。
//
職業 エルフの血を継ぐ魔女 lv456
名前 リッカ・スチュアート
生命力 4500
攻撃力 160
防御力 280
魔力 550
魔攻 660
魔防 450
素早さ 280
幸運 750
バッドステータス
性の解放(催淫・惚れ・快楽増幅)
スキル
火・水・風・土属性魔法 早晩の幸運 無詠唱(低級) 投擲(精度大) 射撃(精度大)
//
//
職業 エルフの魔女 lv568
名前 フェリアーラ・レア
生命力 5700
攻撃力 280
防御力 400
魔力 610
魔攻 500
魔防 540
素早さ 370
幸運 210
バッドステータス
性の解放(催淫・惚れ・快楽増幅)
スキル
空間を制す者(周囲2m) エルフの結界(自レベル以下攻撃完全防御・魔法陣連結範囲1km) 風属性魔法 治癒魔法(中) 投擲(精度大) 射撃(精度大)
//
二人に刻まれている「性の解放」とかいうクソステータス……
やはり、クソ女はクソ女だった。
神? ……関係ない……もうおまえは絶対に許さない。
僕は急いで二人の呪いを解き声をかけた。
「おい! 二人とも……起きろ!」
しかし、僕の呼び声も虚しく、うつろな目をしたまま動かない……呪いは解いたはずだ……なぜ……
——何してるの!? 早くこっちをどうにかしてよ!!
——……だが……二人を許そうにも起きないんだ……
——そっ……そんなの……あれだけの快楽に溺れてたんだもの、当たり前よ!
……当たり前だと? なぜそんなことがわかるんだ……墓穴を掘るのもいい加減にしろよ……
——……どうすれば治るんだ? 僕はこの二人を許さないといけないんだろう?
——……もう、壊れちゃったのよ! 心が壊れちゃったの! いくら呼びかけても無駄よ! 精神が深いところに閉じこもってるの! だから、もうその二人は無理! 返ってこないわ! とにかく早くこいつらをなんとかしてよ! お願い!!
ふざけたことを宣いやがって……クソ女……クソ女神が……ここは、なにをしても許される天界じゃないんだ……おまえがやった行為を許せないやつだっているんだ……絶対に断罪してやるから……待っていろよ……
グラグラと目眩のように湧きあがる怒りを感じていた……冷静になろうと懸命に気を張るも、心の障壁はあっさりと破裂していく……
しかし、今は神に構ってる場合じゃない……この二人をどうにかしなければいけない……
フローテのことは一旦忘れ、二人に集中しなければいけない。
そして考える……どうすべきか?
フローテが言っていたこと……精神が深いところで閉じこもっている……それなら……呼び戻すまでだ。
できるかどうかはわからないが……やるしかない。
僕は二人と手を繋いだまま精神の詰責を発動させる。
そこには変わらない二人がいると、淡い期待を込めて……
***
そして、精神の詰責が発動すると、真っ白な空間にリッカとフェリがいた。
ぼーっと一点を見つめたまま棒立ちをしている。
僕は二人を顕現させたベッドへと座らせて手を握る。
精神体でも、その暖かな温もりは感じるようだ。
しかし、心に熱はなく、綺麗な人形のように一点を見つめている。
「リッカ……フェリ……起きろ。目を覚ませ」
しかし、二人を精神体にしても変わらなかった。
二手に分かれる前まではなんでもなかったのに、ほんの数時間目を離した隙に……
いったいなにがあったんだ……
僕は縋るように何度も声をかけることしかできなくなっていた……
「おい……頼むよ……リッカ……フェリ……目を覚ましてくれ……」
僕が問いかけても二人はまるで死んだように反応を示さない。
本当に壊れてしまったのだろうか……?
フローテが発したその言葉を必死に否定していた。
この二人は……こんなことじゃ負けないと。
「僕がいけなかった……また二人をこんな目に合わせてしまった……」
起きてしまったことを後悔しても意味がないことはわかっている。
そんな無意味なことをする性格じゃないのに……後悔せずにはいられなかった。
この二人は弱い……僕といればこういったリスクも多いんだ……だから……エルフの里を出る時、連れて行くのをためらった……
でも、この二人はそんな僕を咎めてついてきてくれた……僕がいればいい……なんて言って……
「こんなことなら……連れて来るべきじゃなかったのかな……」
あの時、僕は少なからず嬉しさを感じてしまっていた。
僕が人間を惨たらしく殺した後なのに、それでもついてきてくれたことが堪らなく嬉しかった。
あの光景を、どのように折り合いをつけたのかなんてわからないが……それでも、一緒にいてくれると言ってくれた。
「リッカ……フェリ……なにか言ってくれよ……」
二人には僕の声が聞こえているのだろうか?
僕の独り言で終わってしまうのではないだろうか?
精神の詰責を発動させれば、なにか変わると思ったけど……なにも変わらない。
二人は心を深く閉ざしたままだ。
「なにが救うだ……僕はなにもできないじゃないか……なにが魔王だ……なにが……」
涙は出なかった。
自分で自分を嘲笑っていたから。
約束一つ守れない半端者と……
「リッカ……フェリ……返事をしてくれよ……二人がいないと……僕は……」
情けない。
みっともない。
なにもできない無力さが恨めしかった。
神を殺したところで気が晴れることはないだろう。
僕は今、彼女たちに縋る女々しい男でしかなかった。
こんなことになってしまってから……どうしようもなく彼女たちが僕の心の中にいることがわかった。
もう……元気な姿を見れないかもなんて思うと、胸が張り裂けそうだった。
だから……遅いかもしれないけど……伝えたかったんだ。
もっと早くに……本気で伝えればよかったんだ。
もう遅いなんてあんまりじゃないか……
もう伝えられないなんて……
出会って間もないのに……嫌なところを全部見たのに……だから聞いて欲しかったんだ……そして、笑って欲しかったんだ……
「なあ……信じてくれないかもしれないけど……僕は、本当に二人を愛していたんだ……朝起きて、二人がいてくれて嬉しかったんだ……可愛らしい寝顔がとても愛おしかった……僕の腕を掴む温もりが……とても嬉しかった……本当だ……」
人間を殺しながら愛を叫ぶなど、どうかしているかもしれない。
これは、恨みを買い続けている者の定めかもしれない。
でも……
それでも……
諦めきれないじゃないか……
「リッカ……フェリ……愛している……僕に……また、笑いかけてくれ……僕とまた……一緒に……」
いつのまにか俯いてしまっていた顔を上げて二人を見ても目に光はなく、ずっと同じところを見ていた。
結局なにもできなかったと嘆き、項垂れそうになった時……二人の頬に一筋の跡があるのを見つけた。
「あ……」
顎の下で今にも落ちそうになっていたもの……
それを指ですくい取り、頬の跡を辿れば……光を失った瞳から流れ出たものだった。
僕の声に、なにも反応していなかったわけじゃなかった。
届いていた……。
僕の言葉を聞いて、二人が流した一筋の涙。
グワッと……胸を鷲掴みにされたように時が止まった。
目頭が熱くなり、目の奥が痛む。
「はは……そうか……聞いてくれてたのか……」
その時……僕もようやく涙を流すことができたみたいだ。
自分でもよくわからない涙の理由。
突然溢れ出てしまった止まらない涙の理由。
そんなことはわからないけど……さっきまでは流れることのなかった僕の涙は、リッカとフェリの涙を見て、情けなくも溢れ出してしまった。
僕の声が届いていた……
そして、二人は涙を流してくれた……
愛おしさが……狂おしいほどに込み上げてくる……
こんなにも僕は彼女たちを愛していた……
止めることなんて……できはしなかった……
「ああ……わかった……二人が泣く姿はもう見たくない……リッカ……フェリ……僕は二人を愛している……だから……」
僕は二人の頬を手のひらで拭い、意を決してもう一度念じた。
「必ず救ってみせる……」
そして僕は、精神世界で、精神体のリッカとフェリに触れて……もう一度精神の詰責を発動させた。
もっと……もっと深いところにいる彼女たちを救うために……
***
教会の一室……そのドアを開ければ醜い二人に上も下も犯されている女神の姿があった。
殴り殺された死体を側にしているはずなのに、二人は関係無くイキリ立っていた。
美しく、芸術的なその美貌を、醜悪な者共が犯している。
僕はフローテを一瞥すると、ベッドで横たわる二人に触れた。
//
職業 エルフの血を継ぐ魔女 lv456
名前 リッカ・スチュアート
生命力 4500
攻撃力 160
防御力 280
魔力 550
魔攻 660
魔防 450
素早さ 280
幸運 750
バッドステータス
性の解放(催淫・惚れ・快楽増幅)
スキル
火・水・風・土属性魔法 早晩の幸運 無詠唱(低級) 投擲(精度大) 射撃(精度大)
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攻撃力 280
防御力 400
魔力 610
魔攻 500
魔防 540
素早さ 370
幸運 210
バッドステータス
性の解放(催淫・惚れ・快楽増幅)
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空間を制す者(周囲2m) エルフの結界(自レベル以下攻撃完全防御・魔法陣連結範囲1km) 風属性魔法 治癒魔法(中) 投擲(精度大) 射撃(精度大)
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二人に刻まれている「性の解放」とかいうクソステータス……
やはり、クソ女はクソ女だった。
神? ……関係ない……もうおまえは絶対に許さない。
僕は急いで二人の呪いを解き声をかけた。
「おい! 二人とも……起きろ!」
しかし、僕の呼び声も虚しく、うつろな目をしたまま動かない……呪いは解いたはずだ……なぜ……
——何してるの!? 早くこっちをどうにかしてよ!!
——……だが……二人を許そうにも起きないんだ……
——そっ……そんなの……あれだけの快楽に溺れてたんだもの、当たり前よ!
……当たり前だと? なぜそんなことがわかるんだ……墓穴を掘るのもいい加減にしろよ……
——……どうすれば治るんだ? 僕はこの二人を許さないといけないんだろう?
——……もう、壊れちゃったのよ! 心が壊れちゃったの! いくら呼びかけても無駄よ! 精神が深いところに閉じこもってるの! だから、もうその二人は無理! 返ってこないわ! とにかく早くこいつらをなんとかしてよ! お願い!!
ふざけたことを宣いやがって……クソ女……クソ女神が……ここは、なにをしても許される天界じゃないんだ……おまえがやった行為を許せないやつだっているんだ……絶対に断罪してやるから……待っていろよ……
グラグラと目眩のように湧きあがる怒りを感じていた……冷静になろうと懸命に気を張るも、心の障壁はあっさりと破裂していく……
しかし、今は神に構ってる場合じゃない……この二人をどうにかしなければいけない……
フローテのことは一旦忘れ、二人に集中しなければいけない。
そして考える……どうすべきか?
フローテが言っていたこと……精神が深いところで閉じこもっている……それなら……呼び戻すまでだ。
できるかどうかはわからないが……やるしかない。
僕は二人と手を繋いだまま精神の詰責を発動させる。
そこには変わらない二人がいると、淡い期待を込めて……
***
そして、精神の詰責が発動すると、真っ白な空間にリッカとフェリがいた。
ぼーっと一点を見つめたまま棒立ちをしている。
僕は二人を顕現させたベッドへと座らせて手を握る。
精神体でも、その暖かな温もりは感じるようだ。
しかし、心に熱はなく、綺麗な人形のように一点を見つめている。
「リッカ……フェリ……起きろ。目を覚ませ」
しかし、二人を精神体にしても変わらなかった。
二手に分かれる前まではなんでもなかったのに、ほんの数時間目を離した隙に……
いったいなにがあったんだ……
僕は縋るように何度も声をかけることしかできなくなっていた……
「おい……頼むよ……リッカ……フェリ……目を覚ましてくれ……」
僕が問いかけても二人はまるで死んだように反応を示さない。
本当に壊れてしまったのだろうか……?
フローテが発したその言葉を必死に否定していた。
この二人は……こんなことじゃ負けないと。
「僕がいけなかった……また二人をこんな目に合わせてしまった……」
起きてしまったことを後悔しても意味がないことはわかっている。
そんな無意味なことをする性格じゃないのに……後悔せずにはいられなかった。
この二人は弱い……僕といればこういったリスクも多いんだ……だから……エルフの里を出る時、連れて行くのをためらった……
でも、この二人はそんな僕を咎めてついてきてくれた……僕がいればいい……なんて言って……
「こんなことなら……連れて来るべきじゃなかったのかな……」
あの時、僕は少なからず嬉しさを感じてしまっていた。
僕が人間を惨たらしく殺した後なのに、それでもついてきてくれたことが堪らなく嬉しかった。
あの光景を、どのように折り合いをつけたのかなんてわからないが……それでも、一緒にいてくれると言ってくれた。
「リッカ……フェリ……なにか言ってくれよ……」
二人には僕の声が聞こえているのだろうか?
僕の独り言で終わってしまうのではないだろうか?
精神の詰責を発動させれば、なにか変わると思ったけど……なにも変わらない。
二人は心を深く閉ざしたままだ。
「なにが救うだ……僕はなにもできないじゃないか……なにが魔王だ……なにが……」
涙は出なかった。
自分で自分を嘲笑っていたから。
約束一つ守れない半端者と……
「リッカ……フェリ……返事をしてくれよ……二人がいないと……僕は……」
情けない。
みっともない。
なにもできない無力さが恨めしかった。
神を殺したところで気が晴れることはないだろう。
僕は今、彼女たちに縋る女々しい男でしかなかった。
こんなことになってしまってから……どうしようもなく彼女たちが僕の心の中にいることがわかった。
もう……元気な姿を見れないかもなんて思うと、胸が張り裂けそうだった。
だから……遅いかもしれないけど……伝えたかったんだ。
もっと早くに……本気で伝えればよかったんだ。
もう遅いなんてあんまりじゃないか……
もう伝えられないなんて……
出会って間もないのに……嫌なところを全部見たのに……だから聞いて欲しかったんだ……そして、笑って欲しかったんだ……
「なあ……信じてくれないかもしれないけど……僕は、本当に二人を愛していたんだ……朝起きて、二人がいてくれて嬉しかったんだ……可愛らしい寝顔がとても愛おしかった……僕の腕を掴む温もりが……とても嬉しかった……本当だ……」
人間を殺しながら愛を叫ぶなど、どうかしているかもしれない。
これは、恨みを買い続けている者の定めかもしれない。
でも……
それでも……
諦めきれないじゃないか……
「リッカ……フェリ……愛している……僕に……また、笑いかけてくれ……僕とまた……一緒に……」
いつのまにか俯いてしまっていた顔を上げて二人を見ても目に光はなく、ずっと同じところを見ていた。
結局なにもできなかったと嘆き、項垂れそうになった時……二人の頬に一筋の跡があるのを見つけた。
「あ……」
顎の下で今にも落ちそうになっていたもの……
それを指ですくい取り、頬の跡を辿れば……光を失った瞳から流れ出たものだった。
僕の声に、なにも反応していなかったわけじゃなかった。
届いていた……。
僕の言葉を聞いて、二人が流した一筋の涙。
グワッと……胸を鷲掴みにされたように時が止まった。
目頭が熱くなり、目の奥が痛む。
「はは……そうか……聞いてくれてたのか……」
その時……僕もようやく涙を流すことができたみたいだ。
自分でもよくわからない涙の理由。
突然溢れ出てしまった止まらない涙の理由。
そんなことはわからないけど……さっきまでは流れることのなかった僕の涙は、リッカとフェリの涙を見て、情けなくも溢れ出してしまった。
僕の声が届いていた……
そして、二人は涙を流してくれた……
愛おしさが……狂おしいほどに込み上げてくる……
こんなにも僕は彼女たちを愛していた……
止めることなんて……できはしなかった……
「ああ……わかった……二人が泣く姿はもう見たくない……リッカ……フェリ……僕は二人を愛している……だから……」
僕は二人の頬を手のひらで拭い、意を決してもう一度念じた。
「必ず救ってみせる……」
そして僕は、精神世界で、精神体のリッカとフェリに触れて……もう一度精神の詰責を発動させた。
もっと……もっと深いところにいる彼女たちを救うために……
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