みんなシネばいい 〜転生したら魔王でした〜

大きな鯨

文字の大きさ
66 / 157
サタン様からのお願いは代理戦争介入!

南の大陸の大戦 女神への復讐

「よお! 連れてきたぞ!」

 クザンが満足気に報告する。
 結果は上々のようだ。

「あの……俺たちはなにをすれば……」

 醜い容姿の男が不安気に連れてこられた意図を尋ねる……のだが、視線はふらふらと泳いでいた。
 なぜなら、傍でこの国の男共を虜にしたシスターが犯されているからだ。
 きっと、不安と淡い期待を抱いていることだろう……

「早速だが、あの女を犯してあげてくれないか? 彼女は神託によって禊をしなければならなくなった。その試練の手伝いをて欲しい」

「そ……そうなんですか……そんな神託が……」

「ああ……優しくしてはダメだぞ。これは試練なんだ。おまえのしたいことをしていい。どんな汚いことでもやらせなければ意味がないんだ。
 そして、ちゃんと最後までやり抜けば……彼女の禊は終わる。おまえたちが満足するまで終わらないからしっかりやるんだぞ! 一人でも心残りを感じているようでは終わらない! 欲望のまま犯せ! ……協力してくれるか?」

 ……もうその気でいるようだ。不自然に腰を曲げて、いきり立つ気持ちを必死に抑えている。

「……はい。俺なんかでよければ!」

「ああ……いい返事だ。では、これより儀式を行う。おまえたち、いったん手を止めて祈っていろ」

 どんな状況でも頑張って犯してくれていた二人がおとなしく手を止める。
 そして、フローテをその場で座らせると、目の前で魔力を込め、全力で呪いの装備を生成する。

 空中に黒い穴が空き、そこへ魔力を目一杯流し込む。

 ゆっくり、丹念に、尽きることのない僕の増悪を流し込み、強力な呪いを創造する。

 ……クックック……これはいい……僕の全力を尽くして生成した甲斐があった……

 生成したそれを取り出すために、僕は穴の中に手を入れ三人に注意を促した。

「リッカ、フェリ、クザン。おまえたちは目をつぶっていろ」

 三人は素直に頷いて目をつぶった。

「クックック……ヒヒヒヒ……さあ、神託を達成するんだ……これを使ってな」

 僕が穴から手を出せばこの暗がりでも光り輝く首飾りが姿をあらわす。
 青く美しい大きなダイヤをあしらい、それを繋ぐ鎖にはいくつもの赤い宝石が散りばめられている。

 そして、それをフローテの首にかければ……絶世の美女にふさわしい美を演出していた。

 ——フローテ、それは僕からのプレゼントだ。

 ——な……んなの……これ? あつ……い……

 ——それはおまえの能力をもっと強力にしたものだ。壊れてしまうんだろう? おまえの能力なら……

 ——なん……で……こんなもの……作れる……わけ……

 ——さあ? 僕はできることを精一杯しているだけの健気な魔王さ……。ふふふ……レベルカンストの僕が全力で作った呪いだ! 解けるものなら解いてみろ! クックック……あーっはっはっはっは!!!!

 堪らず僕はフローテの胸を揉みしだき、声の拘束を解いた。
 狭い部屋に艶かしい絶叫が響き渡る。
 奇声なのか怒声なのかも区別がつかない大きな叫び声は、どこか死に際の断末魔のようにも聞こえる。
 そして、そのまま放るように押せば、陸に上がった魚のように飛び跳ねて痙攣していた。

「あはっ……あははははは!! ヒヒヒヒ……クックック……あーっはっはっはっは!!!! 愉快……愉快だ!! 人間ではないから許していたものを……やられたらやり返す……当たり前だろう?」

 女神の痙攣ダンスはとても面白く、僕は少しの間、考え事をしながらその光景に見惚れていた。

 それは……神の強さについて。
 女神のステータスを見たときに気づけばよかったのだが、僕はそのステータスの値に目を向けて強さを計ってしまった。
 しかし、どうやら僕の場合は肉弾戦や魔力合戦といったものは無意味であり、攻撃力やら魔攻がいくら強くても空間の覇者によって打ち消すことができる。
 さらに、絶対時間のおかげで不意打ち、多人数との戦いもほぼ意味がない。
 そして、魔を生み出す者によって、呪いやステータス異常は打ち消される。

 だから、僕は考えてみた……自分をどう攻略すればいいのかを。
 フローテのスキルとステータスで、どうすれば僕を殺すことができるのか?
 ……簡単に考えれば、僕のスキルを無効化できないなら……不可能だ。
 だから、僕のスキルを無効化する術を持たないフローテには僕を殺すことはできない。
 唯一可能性があるとすれば……僕が、死を懇願するような状況を作ることだけだろう。

 ……そして、この状況。

 導き出される答えは……フローテの狙いは僕だったのではないだろうか? ということだ。

 僕に死を懇願させること。
 それのみが僕を殺し得る唯一の方法なのであれば……僕を絶望に追いやり、なにかと引き換えに命を差し出させるしか方法はない。
 
 だから、これから神は僕の弱さに漬け込み、あらゆる手段を持って僕を殺しに来るのだろう。

 そう結論付けると、僕は無様に踊る女神を楽しみに、列を成して待っている男たちのことを思い出した。
 イッても、イッても、止まらない……跳ねるたびに絶頂を迎えるフローテの姿はとても愉快で仕方なかったが、そろそろ始めなければいけない。
 何度も何度も気持ちの悪い絶叫を垂れ流しているフローテに復讐するため、股間を腫らして待っている信徒たちのために。

 きっと、フローテは僕の呪いのおかげで全ての人間を胸が張り裂けそうなほどに愛しているはずだ。
 そんな者たちに抱かれ続けるという濃厚なまでに深い愛の快感は、それはそれは幸せを感じてしまうことだろう。永遠に楽しんでいただきたい。

「さあ犯せ!!! 心ゆくまで犯し続けろ!!! この者は全ての人間を愛し、どんな歪んだ愛でも受け止める!! 神に愛されているから死ぬことはない!! ナイフで刺してもいい!!! 腹を掻っ捌いて臓物を愛でても構わない!! 汚物を流し込んだって喜んでイキ狂うだろう!! どんなに傷つけようと、どんなに汚そうと、どんなに時が経とうとも、その美貌は衰えることはないのだ!!! これは神託の試練だ!! おまえたちが喜ばなければ意味がない!!」

「ああ……あああ……試練……これは……」

 僕の言葉を聞いて、ぞろぞろと男共が女神に群がっていく。
 女神の美貌に魅せられ、呪いの首飾りに蝕まれていく信徒たち。
 己に隠された醜悪な性の喜びを求め、性を司る神に快楽を施されていく。
 髪をむしり取られようとも、目玉を押しつぶされようとも、その身は不思議な力によって修復され、元の美しい姿へと回帰する。

 その命が尽きることなく、美貌も、何度でも蘇るのだ……永遠に。
感想 168

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。