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サタン様からのお願いは代理戦争介入!
南の大陸の大戦 もう一人の神
「では、ありがとうございました。明日の戦闘でも、ご活躍をされることをお祈りいたしております」
パレス君に頭を下げ、社交辞令を済ませれば、僕は向き直って部屋の扉へと向かう。
「あの!」
「ん?」
部屋を出る前にヘレから声がかかった。
なにか言い忘れたことでもあるのだろうか?
「あ……あの占いは……本当なのですか?」
なるほど……デガンニークが勝利を収め、占いの真偽が気になったみたいだ。
「ええ……もちろん。必ず当たります……でも大丈夫ですよ! 僕が守りますからね! だから、今日は最愛のパレス王子とゆっくりおやすみになってください。あなたのために死地へ赴き、勇敢に戦って帰ってきたのですから……」
僕は優しく笑顔を作りヘレにそう答えると、浮かない表情をしているヘレに憐れみを覚えた。
呪いの効果はもうない。
もう他の男と変わらない者と一緒に過ごす一夜は、今までの全てを覆す詩吟を生み出すことになるだろう。
「……では」
僕らは次の目的地である王様に会いに行く。
またまたサクッと兵士から場所を聞き出せば、この上だとわかったので駆け足で向かう。
しかし……そこで待っていたのは、この国の猛将アメスだった。
アメスは王がいる部屋の警護を担当しているようで、僕らを見定めると槍をこちらに向けて睨みを効かせてきた。
「魔王……王に何の用だ」
ちょっとそこいらのクズ共とは迫力が違う。
歴戦の勇史がその身に凄味を与えているのだろうか?
「ちょっとお話しをしにきました。……邪魔だからどいてね!」
僕がそう嘲った瞬間……時が止まった。
誰もが微動だにしない状況に気づき困惑する。
「……あれ? マジかよ!」
アメスを見てもなにも変わっていない。
槍を構えてこちらを見ているだけだ……しかし、アメス以外の兵士は空間の覇者で押さえ込んでいるのだから……こいつしかいない。
「なにする気なんだ? まだ槍が届く距離でもないし……魔法か?」
今回は少しヤバそうだと感じたので、僕は三人を抱えてアメスを通り過ごし、王の間に忍び込んだ。
どうも重たいと思った扉を開ければ、王が転がっている。聞き耳でも立てていたのだろう。
おそらく攻撃がこの部屋に通じることはないと思うので、適当にみんなを配置すると扉を少し開けてアメスを後ろから見物することにした。
そして……時が動き出す……
瞬間、アメスが一瞬にして消え、僕たちがいたところを槍で攻撃していた。
……早っ! あれはやばい! たぶん空間の覇者スキル間に合わなかっただろうなぁ。あの槍の位置は……心臓かな? 怖っ!
床にはなにが起きたのかを指し示すへこんだ亀裂が残され、一瞬で間合いを詰めて攻撃したのだとわかる。
おそらく、油断して目を切っていた瞬間を狙われたのだろう。
絶対時間が発動しなければ空間の覇者を繰り出す間もなかった。
僕はそっと扉を閉じ、空間の覇者スキルで扉を絶対防御壁とし、アメスを拘束しておいた。
そして、王様と仲間たちの拘束を解いて、今日の目的を果たすことにする。
「お!? 動ける……魔王……貴様なにをしにきた!」
こんな状況でも王は勇ましく王としての威厳ある立ち振る舞いに準じている。
「ちょっと脅かしに来ました」
「ふざけるな! アメスはどうした!? 先ほどまで戦っておったであろう!」
「アメスさんはそこで止まってますよ?」
「くっ……ふざけおって……貴様の望みはなんだ!?」
憤慨しつつも、なかなかに状況判断が早い聡い王で助かる。
しかし、これといって望みはない。王様をびっくりさせたかっただけなので、目的はもう達成してしまっている。
「僕の望みですか? まあ……もうだいたい種蒔きも終わって刈り取るだけなので、なにもないのですが……そうですね、今日のパレス君の働きに免じて今夜はゆっくりさせてあげてください。お約束いただければ、アメスは殺さずに帰りますので」
「アメスを殺すだと!?」
さらにびっくりしていただけて、もうお腹いっぱいだ。
「ええ。ちょちょっと力を込めれば、クシャっと潰れますので、僕を怒らせないでいただけますか?」
「ふざけたことばかりぬかしおって……」
僕はふざけたわけじゃない。心外なので、その身で味わっていただこう。
「まったく……しょうがないですねぇ。てい!」
「っ!?」
メチャっという音と共に、王は異変に気づいて左手を押さえる。
「ぎぃやあぁぁあああああ!!」
「あははは! アメス君もこんな感じでメキョッっとやっちゃいますよ? どうします? パレス君に、しっかり休息を与えてくれますか?」
「わかった! わかったから! ああ……くぅぅ」
もう潰れてしまった小指を大事に抱えて蹲っている。
指詰なんてのは昔の話で、今はそんなことしてるやつらはもういない。
もっと醜悪だ…………やめよう……思い出したくもない。もう人間は皆殺しにするんだ……関係ない。
「じゃあ、この騒ぎをパレス君に勘付かれないようにしろよ」
「ああ……わかった」
最後に王様の肩を叩いてステータスを確認してみたが、普通の人間だった。スキルも公爵と似たようなものがついてるだけで大したことはない。
それから、ちょうどいいのでアメスのステータスを確認したところ……とても有益な情報にたどり着いた。
//
職業 武神の側近 lv870
名前 アメス
生命力 9999
攻撃力 930
防御力 620
魔力 530
魔攻 780
魔防 420
素早さ 920
幸運 150
スキル
神の加護 武神の業火 冥府へ誘う者
//
そう、見つけてしまった。
もう一人の神を。
しかし……案外簡単だと思っていた神への対応だが、絶対時間をしくじれば致命傷を受けかねなかった……。
油断をすれば、死を免れないだろう……。
しかも、今回は僕への攻撃だったからよかったものの、他の者への攻撃であれば即死だった……。
フローテの負け惜しみだと嘲笑っていられない状況に、今夜は徹夜で対応策を講じなければならなくなりそうだ。
パレス君に頭を下げ、社交辞令を済ませれば、僕は向き直って部屋の扉へと向かう。
「あの!」
「ん?」
部屋を出る前にヘレから声がかかった。
なにか言い忘れたことでもあるのだろうか?
「あ……あの占いは……本当なのですか?」
なるほど……デガンニークが勝利を収め、占いの真偽が気になったみたいだ。
「ええ……もちろん。必ず当たります……でも大丈夫ですよ! 僕が守りますからね! だから、今日は最愛のパレス王子とゆっくりおやすみになってください。あなたのために死地へ赴き、勇敢に戦って帰ってきたのですから……」
僕は優しく笑顔を作りヘレにそう答えると、浮かない表情をしているヘレに憐れみを覚えた。
呪いの効果はもうない。
もう他の男と変わらない者と一緒に過ごす一夜は、今までの全てを覆す詩吟を生み出すことになるだろう。
「……では」
僕らは次の目的地である王様に会いに行く。
またまたサクッと兵士から場所を聞き出せば、この上だとわかったので駆け足で向かう。
しかし……そこで待っていたのは、この国の猛将アメスだった。
アメスは王がいる部屋の警護を担当しているようで、僕らを見定めると槍をこちらに向けて睨みを効かせてきた。
「魔王……王に何の用だ」
ちょっとそこいらのクズ共とは迫力が違う。
歴戦の勇史がその身に凄味を与えているのだろうか?
「ちょっとお話しをしにきました。……邪魔だからどいてね!」
僕がそう嘲った瞬間……時が止まった。
誰もが微動だにしない状況に気づき困惑する。
「……あれ? マジかよ!」
アメスを見てもなにも変わっていない。
槍を構えてこちらを見ているだけだ……しかし、アメス以外の兵士は空間の覇者で押さえ込んでいるのだから……こいつしかいない。
「なにする気なんだ? まだ槍が届く距離でもないし……魔法か?」
今回は少しヤバそうだと感じたので、僕は三人を抱えてアメスを通り過ごし、王の間に忍び込んだ。
どうも重たいと思った扉を開ければ、王が転がっている。聞き耳でも立てていたのだろう。
おそらく攻撃がこの部屋に通じることはないと思うので、適当にみんなを配置すると扉を少し開けてアメスを後ろから見物することにした。
そして……時が動き出す……
瞬間、アメスが一瞬にして消え、僕たちがいたところを槍で攻撃していた。
……早っ! あれはやばい! たぶん空間の覇者スキル間に合わなかっただろうなぁ。あの槍の位置は……心臓かな? 怖っ!
床にはなにが起きたのかを指し示すへこんだ亀裂が残され、一瞬で間合いを詰めて攻撃したのだとわかる。
おそらく、油断して目を切っていた瞬間を狙われたのだろう。
絶対時間が発動しなければ空間の覇者を繰り出す間もなかった。
僕はそっと扉を閉じ、空間の覇者スキルで扉を絶対防御壁とし、アメスを拘束しておいた。
そして、王様と仲間たちの拘束を解いて、今日の目的を果たすことにする。
「お!? 動ける……魔王……貴様なにをしにきた!」
こんな状況でも王は勇ましく王としての威厳ある立ち振る舞いに準じている。
「ちょっと脅かしに来ました」
「ふざけるな! アメスはどうした!? 先ほどまで戦っておったであろう!」
「アメスさんはそこで止まってますよ?」
「くっ……ふざけおって……貴様の望みはなんだ!?」
憤慨しつつも、なかなかに状況判断が早い聡い王で助かる。
しかし、これといって望みはない。王様をびっくりさせたかっただけなので、目的はもう達成してしまっている。
「僕の望みですか? まあ……もうだいたい種蒔きも終わって刈り取るだけなので、なにもないのですが……そうですね、今日のパレス君の働きに免じて今夜はゆっくりさせてあげてください。お約束いただければ、アメスは殺さずに帰りますので」
「アメスを殺すだと!?」
さらにびっくりしていただけて、もうお腹いっぱいだ。
「ええ。ちょちょっと力を込めれば、クシャっと潰れますので、僕を怒らせないでいただけますか?」
「ふざけたことばかりぬかしおって……」
僕はふざけたわけじゃない。心外なので、その身で味わっていただこう。
「まったく……しょうがないですねぇ。てい!」
「っ!?」
メチャっという音と共に、王は異変に気づいて左手を押さえる。
「ぎぃやあぁぁあああああ!!」
「あははは! アメス君もこんな感じでメキョッっとやっちゃいますよ? どうします? パレス君に、しっかり休息を与えてくれますか?」
「わかった! わかったから! ああ……くぅぅ」
もう潰れてしまった小指を大事に抱えて蹲っている。
指詰なんてのは昔の話で、今はそんなことしてるやつらはもういない。
もっと醜悪だ…………やめよう……思い出したくもない。もう人間は皆殺しにするんだ……関係ない。
「じゃあ、この騒ぎをパレス君に勘付かれないようにしろよ」
「ああ……わかった」
最後に王様の肩を叩いてステータスを確認してみたが、普通の人間だった。スキルも公爵と似たようなものがついてるだけで大したことはない。
それから、ちょうどいいのでアメスのステータスを確認したところ……とても有益な情報にたどり着いた。
//
職業 武神の側近 lv870
名前 アメス
生命力 9999
攻撃力 930
防御力 620
魔力 530
魔攻 780
魔防 420
素早さ 920
幸運 150
スキル
神の加護 武神の業火 冥府へ誘う者
//
そう、見つけてしまった。
もう一人の神を。
しかし……案外簡単だと思っていた神への対応だが、絶対時間をしくじれば致命傷を受けかねなかった……。
油断をすれば、死を免れないだろう……。
しかも、今回は僕への攻撃だったからよかったものの、他の者への攻撃であれば即死だった……。
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