104 / 157
東の大陸蹂躙
異常なステータス
「なあ……フェリの疑問に答えられるやつが一人いる。正確には、僕が質問して答えてくれそうなやつってことだが……リッカとフェリに合わせるのが少し怖いんだよなぁ」
「誰なの? 知り合い?」
「ああ……知り合いというか……フローテだ」
僕の肩に置いていたリッカの手に力が入る。
「フローテ様! 生きていらしたんですね!」
なにも知らないヘレが懐かしい名前を聞いて表情を明るくさせる。
そういえば、ヘレにはフローテがどんなやつなのかを伝えていなかった。
「ヘレ、フローテはヘレが思っているようなやつじゃない。あいつは——」
僕はフローテがフェリとリッカにしたこと、ヘレにしたことを包み隠さずに伝えた。
そして、彼女は神であり、僕が唯一どうにでもなる神だということを伝えた。
「そう……でしたか」
ヘレにとっては恩人のように思っていた存在だったから、あえて伝えることはないかと伏せておいたのだが……今のヘレなら受け止められるだろう。
「……いいよ。私は大丈夫。ルーシェの邪魔はしたくない……それだけは絶対に嫌」
「私もです。それに、なにかあっても、またルーシェが助けてくれますよね?」
あれだけのことをされたにも関わらず、二人はフローテに接触することを拒みはしなかった。
「ああ、二人は僕の妻なんだろう? 絶対に助けるさ」
「なら問題ありません! ルーシェの優しさはとってもよくわかっていますから」
「ルーシェは私たちのこと大好きだもんね!」
二人の信頼は少し怖いくらいなのだが、まあ、死ぬことすら覚悟してここにいるんだ。これが彼女たちの当たり前なのだろう。
「ふふ……ああ、そうだ。大好きだ。必ず僕は助けに行く。存在している限りな」
二人の決意を聞いたからだろうか?
フローテを呼ぶことに嫌悪感を抱いていた僕の心は幾分か軽くなっていた。
神……その存在を解き明かすには神に聞くしかない。
……っとその前に。ステータスの確認だな。
//
職業 魔王 lv——
ルーシェ・サタン
生命力 ——
攻撃力 ——
防御力 ——
魔力 ——
魔攻 ——
魔防 ——
素早さ ——
幸運 ——
バッドステータス
解放の枷【33679706】
スキル
魔の理と同じ者
//
……は?
なんだこれ? いったいどうなってる? 全てのスキルが消えて魔の理と同じ者? なんだそれ? それに、値が表示されないってどういうことだ?
スキルはないけど、さっきまでガーゴイルたちと連絡しあっていたはずだ……。
僕は確かめるためにガーゴイルに意識を飛ばした。
やはり、今までどおりにガーゴイルとの会話はできる。
そして、クザンの右手を上げた。
ちゃんと上がる。クザンがなにか言っていたが、今はそれどころじゃない。
そして、極め付けは……ステータスを確認し始めた時から見えるようになった青く光る粒子のようなもの……自分の手を見れば、濃く強く光りを放ち、元の色が見えないくらいだ。
これは……いったいなにが起きている?
「クザン、僕に攻撃しろ」
「は? いきなりなに言ってんだ?」
「スキルの確認をしているんだよ。早く」
「わかったよ」
なんとも不服そうにクザンは頭を掻く。
そして、僕を見据えると、緩やかに拳を前に出した。
拳は僕の体に当たる前に止まった。
ちゃんと絶対時間も発動したようだ。
だが……そのあといくら待っても時は動き出さなかった。
……おかしい。いくらステータスが上がったとはいえ、もう動き出してもいいはずだ。いったいなにが起きているんだ?
仕方なくいろいろ模索を始める。
効果範囲から出れば時は動いているはずだと思い、魔王城を飛び出して飛行してみれば、行けども行けども時は止まっていた。
僕の飛行速度も極端に早くなっており、中央の大陸まで来てしまったようだ。やはり、ここも止まっている。
……試しにこのまま一周回ってみようかな。
中央の大陸を突っ切り、エルフの里を見ても皆停止している。
仕方なくそのまま真っ直ぐ飛び、魔王城まで帰ってきた。
やはり、なにも変わっていない。
……えーと……これ……詰んだ?
世界一周旅行をしてきたはずなのに、絶対時間は解除されなかった。
その後も、ひたすら待ち続けたのだが、時間の檻に閉じ込められたままだ。
……こんなのどうしろっていうんだよ。
止まった時間に閉じ込められ、嫌な焦燥にかられる。
……はぁ……魔王としての生がこんな風に尽きるとは思わなかったなぁ。せめて人間を全部殺してから終わらせようかな……ってか、こんだけ効果範囲広いなら、空間の覇者スキルも広いんじゃね?
僕は思いのまま空間の覇者スキルを広げてみた。
……ああ……やばいなこれ……念じれば全世界の人間を一人残らず殺せるわ。
感覚は異様に良くなり、手に取るようになにがどこにあるかがわかった。
……クックック……これでもまだ神を殺せないっていうのか? そういえば、南の大陸にいた神はどこにいるん——
そう思った時にはアメスの居場所がわかった。
……これ……もしかして……僕が念じれば、どんな魔法も使えるんじゃないか?
僕は指を立て、指先にロウソクのような火を出すイメージをした。
すると、思ったとおり、僕の指先から小さな火が灯る。
……そういうことか。なら……時間が動き出すイメージ……
「なんかわかったかい? 魔王様よ」
クザンが部屋の中央に移動した僕に声をかけてきた。
クザンに目をやれば、未だに不服そうな表情を浮かべている。
しかし、そんなクザンを横目に、僕はこれ以上なく破顔してしまう。
「クックック……ヒヒヒ……」
「あ……またルーシェが悪いこと考えてる」
「これ以上強くなるって想像つかねぇな」
「ルーシェ様はどこまで強くなってしまうのでしょうか」
「それで、なにかわかったんですか?」
「ああ……全部な。なんでこんな力を授かったかはわからないが……クックック……あーっはっはっはっはー!!! もう誰も僕を止めることなんてできはしない!! たとえ神に守られていようとも! 僕は人間共を絶望の底へと叩き落としてやる!! あーっはっはっはっはー!!」
絶え間なく溢れ続ける高揚感に包まれ、僕は人間を殺したい欲求を抑えきれなくなっていた。
気づけば、その欲求を抑えるために北の大陸で見つけたアメスを捻り潰していた。
僕だけが見える、圧縮されたアメスの塊。
アメスの周りにいた人間共は、飛び散った返り血を浴びて恐怖に震えていた。
「誰なの? 知り合い?」
「ああ……知り合いというか……フローテだ」
僕の肩に置いていたリッカの手に力が入る。
「フローテ様! 生きていらしたんですね!」
なにも知らないヘレが懐かしい名前を聞いて表情を明るくさせる。
そういえば、ヘレにはフローテがどんなやつなのかを伝えていなかった。
「ヘレ、フローテはヘレが思っているようなやつじゃない。あいつは——」
僕はフローテがフェリとリッカにしたこと、ヘレにしたことを包み隠さずに伝えた。
そして、彼女は神であり、僕が唯一どうにでもなる神だということを伝えた。
「そう……でしたか」
ヘレにとっては恩人のように思っていた存在だったから、あえて伝えることはないかと伏せておいたのだが……今のヘレなら受け止められるだろう。
「……いいよ。私は大丈夫。ルーシェの邪魔はしたくない……それだけは絶対に嫌」
「私もです。それに、なにかあっても、またルーシェが助けてくれますよね?」
あれだけのことをされたにも関わらず、二人はフローテに接触することを拒みはしなかった。
「ああ、二人は僕の妻なんだろう? 絶対に助けるさ」
「なら問題ありません! ルーシェの優しさはとってもよくわかっていますから」
「ルーシェは私たちのこと大好きだもんね!」
二人の信頼は少し怖いくらいなのだが、まあ、死ぬことすら覚悟してここにいるんだ。これが彼女たちの当たり前なのだろう。
「ふふ……ああ、そうだ。大好きだ。必ず僕は助けに行く。存在している限りな」
二人の決意を聞いたからだろうか?
フローテを呼ぶことに嫌悪感を抱いていた僕の心は幾分か軽くなっていた。
神……その存在を解き明かすには神に聞くしかない。
……っとその前に。ステータスの確認だな。
//
職業 魔王 lv——
ルーシェ・サタン
生命力 ——
攻撃力 ——
防御力 ——
魔力 ——
魔攻 ——
魔防 ——
素早さ ——
幸運 ——
バッドステータス
解放の枷【33679706】
スキル
魔の理と同じ者
//
……は?
なんだこれ? いったいどうなってる? 全てのスキルが消えて魔の理と同じ者? なんだそれ? それに、値が表示されないってどういうことだ?
スキルはないけど、さっきまでガーゴイルたちと連絡しあっていたはずだ……。
僕は確かめるためにガーゴイルに意識を飛ばした。
やはり、今までどおりにガーゴイルとの会話はできる。
そして、クザンの右手を上げた。
ちゃんと上がる。クザンがなにか言っていたが、今はそれどころじゃない。
そして、極め付けは……ステータスを確認し始めた時から見えるようになった青く光る粒子のようなもの……自分の手を見れば、濃く強く光りを放ち、元の色が見えないくらいだ。
これは……いったいなにが起きている?
「クザン、僕に攻撃しろ」
「は? いきなりなに言ってんだ?」
「スキルの確認をしているんだよ。早く」
「わかったよ」
なんとも不服そうにクザンは頭を掻く。
そして、僕を見据えると、緩やかに拳を前に出した。
拳は僕の体に当たる前に止まった。
ちゃんと絶対時間も発動したようだ。
だが……そのあといくら待っても時は動き出さなかった。
……おかしい。いくらステータスが上がったとはいえ、もう動き出してもいいはずだ。いったいなにが起きているんだ?
仕方なくいろいろ模索を始める。
効果範囲から出れば時は動いているはずだと思い、魔王城を飛び出して飛行してみれば、行けども行けども時は止まっていた。
僕の飛行速度も極端に早くなっており、中央の大陸まで来てしまったようだ。やはり、ここも止まっている。
……試しにこのまま一周回ってみようかな。
中央の大陸を突っ切り、エルフの里を見ても皆停止している。
仕方なくそのまま真っ直ぐ飛び、魔王城まで帰ってきた。
やはり、なにも変わっていない。
……えーと……これ……詰んだ?
世界一周旅行をしてきたはずなのに、絶対時間は解除されなかった。
その後も、ひたすら待ち続けたのだが、時間の檻に閉じ込められたままだ。
……こんなのどうしろっていうんだよ。
止まった時間に閉じ込められ、嫌な焦燥にかられる。
……はぁ……魔王としての生がこんな風に尽きるとは思わなかったなぁ。せめて人間を全部殺してから終わらせようかな……ってか、こんだけ効果範囲広いなら、空間の覇者スキルも広いんじゃね?
僕は思いのまま空間の覇者スキルを広げてみた。
……ああ……やばいなこれ……念じれば全世界の人間を一人残らず殺せるわ。
感覚は異様に良くなり、手に取るようになにがどこにあるかがわかった。
……クックック……これでもまだ神を殺せないっていうのか? そういえば、南の大陸にいた神はどこにいるん——
そう思った時にはアメスの居場所がわかった。
……これ……もしかして……僕が念じれば、どんな魔法も使えるんじゃないか?
僕は指を立て、指先にロウソクのような火を出すイメージをした。
すると、思ったとおり、僕の指先から小さな火が灯る。
……そういうことか。なら……時間が動き出すイメージ……
「なんかわかったかい? 魔王様よ」
クザンが部屋の中央に移動した僕に声をかけてきた。
クザンに目をやれば、未だに不服そうな表情を浮かべている。
しかし、そんなクザンを横目に、僕はこれ以上なく破顔してしまう。
「クックック……ヒヒヒ……」
「あ……またルーシェが悪いこと考えてる」
「これ以上強くなるって想像つかねぇな」
「ルーシェ様はどこまで強くなってしまうのでしょうか」
「それで、なにかわかったんですか?」
「ああ……全部な。なんでこんな力を授かったかはわからないが……クックック……あーっはっはっはっはー!!! もう誰も僕を止めることなんてできはしない!! たとえ神に守られていようとも! 僕は人間共を絶望の底へと叩き落としてやる!! あーっはっはっはっはー!!」
絶え間なく溢れ続ける高揚感に包まれ、僕は人間を殺したい欲求を抑えきれなくなっていた。
気づけば、その欲求を抑えるために北の大陸で見つけたアメスを捻り潰していた。
僕だけが見える、圧縮されたアメスの塊。
アメスの周りにいた人間共は、飛び散った返り血を浴びて恐怖に震えていた。
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。