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北の大陸蹂躙
アリフォールの伝説 若き王の誕生
しかし、そんな少年の願いは届かない。
ずっと抵抗し続けながら犯されていく彼女を見せつけられていた。
次第に粗暴な男たちは痺れを切らせて暴力で押さえ込もうとする。
抵抗する度に殴られ、彼女は大きな悲鳴をあげる。
しかし、どんなに殴られようとも、彼女は力の限りを尽くし抵抗していた。
「おい、女! 大人しくしねぇとおまえの弟を殺しちまうぞ!」
少年を押さえつけていた男が叫んだ。
そして、同時に僕の目の前の床にナイフを突き刺す。
抵抗していた彼女は固まり、突き刺されたナイフ越しに少年を見ていた。
少年の顔は恐怖に引きつり、涙を浮かべている。
「へへ、そうだ。それでいい。おまえが少しでも抵抗するようなら、こいつの命はねぇと思え」
少年は縋るように彼女へと目線を動かす。
驚き固まっている彼女と目があった。
どうにもならない状況で、抵抗すれば少年の命はない。
きっとこの時、少年は彼女を救いたいなんてことを思っていなかっただろう。
殺されてしまうかもしれない恐怖に震えていたはずだ。
しかし、そんな少年の心は一瞬にして激情に狩られてしまう……
なぜなら……
彼女が笑っていたから。
少年を怖がらせまいと、震えながら、涙を流しながらも、必死に笑顔を少年へと向けていた。
少年は、さっきの決意よりも強く、それこそ、自分の命すら投げ出してでも彼女を救いたいと願った。
そして、その必死な思いは、聞き届けられることになる。
——どうしたいですか?
少年の頭の中に声がした。
とても綺麗な声だった。
——……だれ?
——私は天使長ミカ。あなたの願いが聞こえたので、こうして語りかけています。
——天使長様?
——ええ、彼女を救いたいのですか?
——救いたい!!
——なら、力を与えましょう。この男たちを倒せる力を。
——本当に?
——ええ。しかし、私は良い人間にしか力を与えることはできません。あなたは私から力を授かって、なにをしたいですか?
——ライラお姉ちゃんを救いたい!
——そうですか、でも、今ここで男たちを倒しても、またすぐ同じことは繰り返されるでしょう。
——そんな……じゃあ、どうしたらいいですか?
——この国を救いなさい。それが、彼女を救うもっとも正しい行いです。
——そんなこと言われても……どうしたらいいか……。
——この国で圧政を敷いている王を倒し、あなたが王になればいいだけのこと。なにも難しくはありません。
——そんなことができるのですか?
——あなたが良い行いをするのなら、私はそれだけの力をあなたに与えましょう。
——できる……でしょうか?
——ふふ、心配なら私が側にいてあげましょう。そうですね、その彼女、気丈に振舞ってはいますが、内臓を痛めたようですね。時期に死を迎えます。私が彼女の体を借りて、傷を癒しながらあなたを見守るというのはどうですか?
——お姉ちゃんが死んじゃう……いやだ……天使長様! お願いします! なんでもします! 僕に力をください! そして、お姉ちゃんを助けてください!
——わかりました。では、契約成立ですね。
その言葉を機に、少年の頭に魔術の情報が書き込まれていく。押さえつけられているはずの体は軽くなり、弾き飛ばすように男の拘束を跳ね除けた。
「ってぇ……なんだおまえ……どこにそんな力……」
少年を押さえつけていた男が驚き、自分を弾き飛ばした少年の方を見れば、女を犯していた男たちがナイフで斬り殺されていた。
少年は女を抱きかかえて男に目を向けている。
「嘘だろ……おい……」
その言葉を最後に、少年が投げたナイフが男の脳天に突き刺さる。
男はそのまま倒れ込んで絶命した。
そして、伝説はここから始まる。
少年は彼女に服を着せ、脇に抱えたままお城へと足を運んだ。
少女の体を借りた天使長に言われるがまま、アリフォール王の寝床まで兵士を殺しながら突き進んでいく。
やがて、王が眠る寝室へとたどり着けば、近衛兵五人と、鎧を纏った王の姿があった。
「貴様、こんな夜更けに一人で乗り込むなど命知らずにもほどがある。この国の理は理解しているのだろう? そこいらの兵士と私では比べ物にならない力量の差があるのだ、ここまで来れたことは褒めてやるが、それもここまで。このような行いをしたこと、後悔させてやる!」
王は目にも止まらぬ速さで襲いかかって来た。
しかし、少年の手に握られた一本のナイフが、王の初撃をいとも容易く受け止める。
「な……なんだと」
驚き慄く王に構う暇なく、少年はナイフを振り上げ王の剣を弾く。
その隙を突いて、前に出た少年は王の首を捌いた。
王の返り血が少年を染める。
残こされた兵士に目を向け構えると、五人の近衛兵は剣を置き、跪いた。
力量が違いすぎて、あまりにあっけなく勝敗が決してしまったため、兵士の戦意は失われてしまったようだ。
力が全てのこの国で、新たな王が誕生した瞬間だった。
次の日、新たな王の誕生は盛大に国民へと伝えられた。
圧政を敷いていた王の制度はすぐに廃止され、国民のための政治が行われた。
その際、ライラは士爵の養子となり、城のメイドとして雇うことになった。
いつでも天使長が側にいるという約束はこうして守られることになる。
やがて、復興を目指した事業が次々に成果を上げ、着々と国は豊かになっていった。
人々のために政治を行い、しっかりと成果を上げた若き王は、国民から絶大な支持を獲得することになった。
誰もが、新しい王を歓迎し、感謝を絶やさなかった。
しかし、そんな幸せな時間も長くは続かない。
中央、西、南、東と、次々に人間が駆逐されているという情報が入って来たのだ。
天使長に相談しても、返ってくる言葉はいいものではなかった。
きわめつけは、東の大陸が落とされた後、魔王が神をも押さえつけ、天使長でもどうにもできないといった最後通告だった。
若き王は国の者を集め、魔王について、出来るだけ多くの情報を収集し、精査し、共有していった。
そんな藁にも縋る行いの中で、魔王の素性を掴むきっかけとなる情報があった。
それは、人間以外は救うこともしているという情報だ。
具体的には、獣人を奴隷から解放しているらしい。
人間を殺す際、巻き込まれないようにしているとしか思えない動きをしているのだ。
だから、若き王は、国民が生き残るには魔王に縋るしか道はないと決意した。
そして、その時はやって来る。
ギルドマスターのダンが、血相を変えて乗り込んできたのだ。
話を聞けば、状況は芳しくない。
よりにもよって、魔王の仲間を罠にかけようとしてしまったらしい。
状況は最悪だが、ダンの話の中で興味深い一説があった。
ダンは、魔族にならないかと誘われたというのだ。
生き残る道はこれしかない。
若き王は、己の行く末、ひいては国民の行く末を決めた。
若き王はすぐに馬車を走らせ、ギルドまで急いで駆けつけた。
そこで見た魔王の姿は、とても強そうには見えなかった。
幼さが残る精悍な顔立ち、華奢な体は、人間を滅ぼしたというのが嘘のようだった。
しかし、自分だって同じこと。
この国の王となった時、魔王より強そうには見えなかっただろう。
だから、ためらうことなく魔王に跪いた。
そして、魔王と話をしていくうちに、自分の決めた道が正しかったと確信することになった。
若き王は、この国を救うことができるたった一つの正解を手繰り寄せることができたと確信した。
ずっと抵抗し続けながら犯されていく彼女を見せつけられていた。
次第に粗暴な男たちは痺れを切らせて暴力で押さえ込もうとする。
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しかし、どんなに殴られようとも、彼女は力の限りを尽くし抵抗していた。
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そして、同時に僕の目の前の床にナイフを突き刺す。
抵抗していた彼女は固まり、突き刺されたナイフ越しに少年を見ていた。
少年の顔は恐怖に引きつり、涙を浮かべている。
「へへ、そうだ。それでいい。おまえが少しでも抵抗するようなら、こいつの命はねぇと思え」
少年は縋るように彼女へと目線を動かす。
驚き固まっている彼女と目があった。
どうにもならない状況で、抵抗すれば少年の命はない。
きっとこの時、少年は彼女を救いたいなんてことを思っていなかっただろう。
殺されてしまうかもしれない恐怖に震えていたはずだ。
しかし、そんな少年の心は一瞬にして激情に狩られてしまう……
なぜなら……
彼女が笑っていたから。
少年を怖がらせまいと、震えながら、涙を流しながらも、必死に笑顔を少年へと向けていた。
少年は、さっきの決意よりも強く、それこそ、自分の命すら投げ出してでも彼女を救いたいと願った。
そして、その必死な思いは、聞き届けられることになる。
——どうしたいですか?
少年の頭の中に声がした。
とても綺麗な声だった。
——……だれ?
——私は天使長ミカ。あなたの願いが聞こえたので、こうして語りかけています。
——天使長様?
——ええ、彼女を救いたいのですか?
——救いたい!!
——なら、力を与えましょう。この男たちを倒せる力を。
——本当に?
——ええ。しかし、私は良い人間にしか力を与えることはできません。あなたは私から力を授かって、なにをしたいですか?
——ライラお姉ちゃんを救いたい!
——そうですか、でも、今ここで男たちを倒しても、またすぐ同じことは繰り返されるでしょう。
——そんな……じゃあ、どうしたらいいですか?
——この国を救いなさい。それが、彼女を救うもっとも正しい行いです。
——そんなこと言われても……どうしたらいいか……。
——この国で圧政を敷いている王を倒し、あなたが王になればいいだけのこと。なにも難しくはありません。
——そんなことができるのですか?
——あなたが良い行いをするのなら、私はそれだけの力をあなたに与えましょう。
——できる……でしょうか?
——ふふ、心配なら私が側にいてあげましょう。そうですね、その彼女、気丈に振舞ってはいますが、内臓を痛めたようですね。時期に死を迎えます。私が彼女の体を借りて、傷を癒しながらあなたを見守るというのはどうですか?
——お姉ちゃんが死んじゃう……いやだ……天使長様! お願いします! なんでもします! 僕に力をください! そして、お姉ちゃんを助けてください!
——わかりました。では、契約成立ですね。
その言葉を機に、少年の頭に魔術の情報が書き込まれていく。押さえつけられているはずの体は軽くなり、弾き飛ばすように男の拘束を跳ね除けた。
「ってぇ……なんだおまえ……どこにそんな力……」
少年を押さえつけていた男が驚き、自分を弾き飛ばした少年の方を見れば、女を犯していた男たちがナイフで斬り殺されていた。
少年は女を抱きかかえて男に目を向けている。
「嘘だろ……おい……」
その言葉を最後に、少年が投げたナイフが男の脳天に突き刺さる。
男はそのまま倒れ込んで絶命した。
そして、伝説はここから始まる。
少年は彼女に服を着せ、脇に抱えたままお城へと足を運んだ。
少女の体を借りた天使長に言われるがまま、アリフォール王の寝床まで兵士を殺しながら突き進んでいく。
やがて、王が眠る寝室へとたどり着けば、近衛兵五人と、鎧を纏った王の姿があった。
「貴様、こんな夜更けに一人で乗り込むなど命知らずにもほどがある。この国の理は理解しているのだろう? そこいらの兵士と私では比べ物にならない力量の差があるのだ、ここまで来れたことは褒めてやるが、それもここまで。このような行いをしたこと、後悔させてやる!」
王は目にも止まらぬ速さで襲いかかって来た。
しかし、少年の手に握られた一本のナイフが、王の初撃をいとも容易く受け止める。
「な……なんだと」
驚き慄く王に構う暇なく、少年はナイフを振り上げ王の剣を弾く。
その隙を突いて、前に出た少年は王の首を捌いた。
王の返り血が少年を染める。
残こされた兵士に目を向け構えると、五人の近衛兵は剣を置き、跪いた。
力量が違いすぎて、あまりにあっけなく勝敗が決してしまったため、兵士の戦意は失われてしまったようだ。
力が全てのこの国で、新たな王が誕生した瞬間だった。
次の日、新たな王の誕生は盛大に国民へと伝えられた。
圧政を敷いていた王の制度はすぐに廃止され、国民のための政治が行われた。
その際、ライラは士爵の養子となり、城のメイドとして雇うことになった。
いつでも天使長が側にいるという約束はこうして守られることになる。
やがて、復興を目指した事業が次々に成果を上げ、着々と国は豊かになっていった。
人々のために政治を行い、しっかりと成果を上げた若き王は、国民から絶大な支持を獲得することになった。
誰もが、新しい王を歓迎し、感謝を絶やさなかった。
しかし、そんな幸せな時間も長くは続かない。
中央、西、南、東と、次々に人間が駆逐されているという情報が入って来たのだ。
天使長に相談しても、返ってくる言葉はいいものではなかった。
きわめつけは、東の大陸が落とされた後、魔王が神をも押さえつけ、天使長でもどうにもできないといった最後通告だった。
若き王は国の者を集め、魔王について、出来るだけ多くの情報を収集し、精査し、共有していった。
そんな藁にも縋る行いの中で、魔王の素性を掴むきっかけとなる情報があった。
それは、人間以外は救うこともしているという情報だ。
具体的には、獣人を奴隷から解放しているらしい。
人間を殺す際、巻き込まれないようにしているとしか思えない動きをしているのだ。
だから、若き王は、国民が生き残るには魔王に縋るしか道はないと決意した。
そして、その時はやって来る。
ギルドマスターのダンが、血相を変えて乗り込んできたのだ。
話を聞けば、状況は芳しくない。
よりにもよって、魔王の仲間を罠にかけようとしてしまったらしい。
状況は最悪だが、ダンの話の中で興味深い一説があった。
ダンは、魔族にならないかと誘われたというのだ。
生き残る道はこれしかない。
若き王は、己の行く末、ひいては国民の行く末を決めた。
若き王はすぐに馬車を走らせ、ギルドまで急いで駆けつけた。
そこで見た魔王の姿は、とても強そうには見えなかった。
幼さが残る精悍な顔立ち、華奢な体は、人間を滅ぼしたというのが嘘のようだった。
しかし、自分だって同じこと。
この国の王となった時、魔王より強そうには見えなかっただろう。
だから、ためらうことなく魔王に跪いた。
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