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北の大陸蹂躙
ムファム見聞録 黒い悪魔
♢♢♢
ヘレさんと愛を求め合った魔王は、私たちを強引に浮かび上がらせると、王の間へと急ぐことにしたようだ。
魔王はとても機嫌がよく、笑みを浮かべながら歩く様はどこからどう見ても異質であった。
そしてその道中、立ち塞がる人間たちを雑巾のように捻り殺していった。
兵士が威勢良く走って来たと思えば、目の前で下半身と上半身が逆に回転を始め、引き千切られた腹部から臓器を撒き散らす。
魔王は兵士に触れもせず、槍すら届かないほど遠い場所からでも、その力に変わりはなかった。
なにをされたのかも理解できずに兵士たちは死んでいったことだろう。
もうこんなものは戦争とは言わない。
まるで格が違う魔王の力を目の当たりにすれば、周囲の魔物が可愛く見えてしまう。
「クックックック……ヒヒヒ……あーっはっはっは! あぁ……楽しい……なあ、ムファム! なんで人間は僕に向かってくるんだろうなぁ?」
「はっ、はい! それは……魔王様をよく知らないからだと思います」
「あはは、そっかー、そうだよなぁ! 僕を見て生き残っている人間は一人しかいないんだった。もう一人は魔族になったし……あぁ、どうしてるかなぁ、あいつ。次に会うのが楽しみだ!」
あいつが誰なのかはわからないが、生かされているということなのだろう。
しかし、まことしやかに囁かれていた魔王の噂は本当だった。
見たものは殺されるらしい。
大陸の人間を殺し尽くしたらしい。
国を一つ砂にしたようだ。
そんな話を耳にする度に真偽を疑ったものだが、今なら魔王の力を持ってすれば容易なことだと理解できる。
大勢の兵士たちが束になって向かって来たところで、傷一つつけられない。
だからといって、城内にいる兵士たちが弱いなんてことはない。
それなりの鍛錬、実績を積んできたからここにいるはずなのだ。
今更になって魔王に交渉を持ちかけた自分の愚かさを恐怖し始めていた。
「さてさて、王様はここだな」
大きな扉を開けて王の間に入れば、雑多な兵士たちとはまるで見た目が違う、修練を積んだ猛者達が王を守らんと隊列を組んでいた。
「やあ! 死にたい奴からかかってこい」
「いくぞぉ!!!!」
大きな掛け声とともに突進する屈強な兵士たち。
ただ、その勇み足も虚しく、一歩踏み出すころには王が膝から崩れ落ちる。
気づけば王の首は後ろを向いていた。
うつ伏せに倒れたはずなのに、顔は上を向いて倒れている。
今までの魔王の行いとは違い、なにもかもがあっさりと進められていた。
「さよなら」
王の死に気づいた兵士はいるのだろうか?
二歩目には兵士全てが血液を吹き出し肉塊になって床に落ちていた。
その姿は人間の程を成していない。
圧縮され、半分以下にまで体積が縮んだ丸い玉。
目の前で起こるなにもかもが今までの比ではない。
魔物に殺されていく人間が幸せだったのではと感じる程に酷い有様だった。
「よーし! まだまだお楽しみはこれからだ! 次はクザンも連れて行くぞ! 転移!」
目まぐるしく衝撃的な現実が嘘のように目の前で巻き起こる。
気づけば違う国へと飛んでいた。
もう空に浮いていることなんかで驚きはしない。
そして、そこには見知らぬ者が宙に浮いていた。
魔王が先ほど言っていたクザンという者なのだろうか?
「おまえ……誰だ?」
ところが、魔王も知らなかったようで、その者の顔を覗き込んで不思議がっていた。
明るい玉に照らし出されたその風体は、真っ黒な肌を成した人型の魔物に見えた。
目は充血したように真っ赤で、手が悪魔のように細長く鋭利になっている。
「おお! 魔王様じゃねぇか! そこにいるのはヘレとフローテ! やっぱり来てくれたんだな!」
「おい……おまえ、クザンなのか?」
「おいおい、冗談はよしてくれよ。ずっと一緒に旅して来ただろ?」
「いや……おまえ、変わり過ぎだろ……」
「ああ? なに言ってんだ? この力は魔王様がくれたんだろ? 魔王様と同じ技が使えた時は震えたぜ! あっはっはっは!」
大口を開けて笑う様は、不気味な悪魔が嘲笑っているようにしか見えなかった。
その笑みを見ただけで震えが止まらなくなる程に、畏怖の象徴としての悪魔の姿を醸し出していた。
出会えば死を覚悟する程に絶望的な恐ろしさを放っている。
「本当にクザン様なのですか?」
「そうだって言ってるだろ? 部下のくせに忘れるなんてひでぇ神様だな」
「あぁ……クザン様!」
「あいてっ!?」
フローテさんがザンジを蹴ってクザンに飛びついた。
「おお!? なんだ、なんだ? どうしたってんだフローテ」
「あぁ……この姿……とても勇ましくて」
「おまえまでなに言ってんだ?」
「はぁ……ほら、これでわかるか?」
魔王がそう言うと、空間が波紋のように波を打ち、そこにはクザンの姿が写し出されていた。
「あん? 誰だこれ。あ? あれ? これ……俺か!?」
クザンは手や足を大きく動かし、自分であることを確かめるている。
全く同じ動きをする写し出された自分の姿を見て、以前と変わってしまったらしい自分を理解できたようだ。
「気づいてなかったのか」
「おいヤベェじゃねぇか! これじゃミラが俺だってわかんないだろ! 魔王様どうすんだよこれ!」
「いや、僕に言われてもなぁ」
「クザン様はそのままでいいと思います」
フローテさんがクザンの腕に身体を寄せ、上目遣いをしている。
羨ましい限りなのだが、クザンはそんなこと気にしていないようだった。
「いや、ダメだろ! 魔王様!」
「いやー、そう言われてもなぁ……まあ、魔族化を解けば戻るんじゃない?」
「本当か!?」
「いや、知らんけど」
「おい!」
魔王の仲間なのだとは思うが、魔王に対して態度が大き過ぎるのではないかと思う。
あのような力の持ち主に対して、仲間といえども無礼ではないかと感じる。
しかし、それに応じる魔王は至って普通だ。
仲間とのやりとりに敬意など不要ということなのだろうか?
「あー、もう、ごちゃごちゃうるさいクザン! これはきっと失態を犯したおまえへの罰だ。今まで弱すぎてなんにもできなかったんだからいいだろ! これに懲りたらしっかり働け!」
「ぐっ……」
「ふん! 罰として、この国はおまえが落とせ。コボルト100体と転移魔法陣将軍を預けるから夜明け前までに終わらせろ。あと、建物を壊すなよ」
「クソ、わかったよ! でも、俺じゃ異種族と人間の区別なんかつかねぇぞ。じっくり見てたら夜明け前なんて無理だ」
「大丈夫、コボルトは鼻が効く。おまえはコボルトの言うとおり動けばいい」
「あーそうか、なるほど……それなら考えなくていいから楽だな! 任せとけ!」
口調は相変わらずだが、魔王の命令は素直に受け入れるようだ。
しかし、魔王じゃあるまいし、コボルトが100体居ようとさすがに国落としなんて無理だと思う。
それに、この国は最近、屈強な流れの傭兵を手に入れたと聞いている。
その実力は長年苦しめられた隣国を攻め落すきっかけになったくらいだと噂されていた。
安易な表現だが、なんでも、一人で万の大群を殲滅したとか。
単騎駆けの狂人とも揶揄された武神のような動きは、その速さ故に大軍を翻弄し、燃え盛る剣撃は一振りで百の兵を倒したと聞く。
クザンの身を案じる気持ちはさらさらないが、もし魔王の仲間が倒されるなんてことになれば、魔王がどんな行動に出るか不安でしょうがなかった。
「待ってくださいクザン様、私も行きます!」
フローテさんがクザンの腕を引き寄せ、同行したいと願い出る。
クザンはどうでもいいが、彼女が傭兵に殺されてしまうのは悲しい。
なぜ安全な魔王の側を離れることを望むのか理解できなかった。
「なんだ? 来てくれんのはありがてぇけど、おまえ、本当にどうしたんだ? 今までこんな積極的じゃなかっただろ」
「ふふ、私、今のクザン様に惚れてしまいました。好みの男性には尽くすタイプなんです」
疑問の答えはとても簡単だった。
安全な魔王の側ではなく、惚れた男についていきたかったということだ。
しかし、クザンを好みだと語るフローテさんの感覚はどうなっているのだろうか?
たしかに風体だけ見ればとても勇ましいのだが、顔の造形は恐ろしくキレがあり畏怖を象徴している。
そして、体の所々が異形の体をなしており、特に手の形は人を殺すために造り出されたように鋭利だ。
こっそり隣に浮いていた女性従業員にクザンの容姿について聞いたところ、彼女は私とは違い「顔はカッコいい」との評価だった。
「おー! よかったな、クザン。その姿になっていいこともあったじゃないか」
「うーん……まあいいや、魔王様、いつでもいいぞ!」
「ああ、行ってこい!」
そう言って魔王が手をかざせば、クザンとフローテさんは一瞬にして消えてしまった。
私はフローテさんの無事を祈りつつ目を閉じた。
そして、祈りを捧げて目を開ければ、そこは三つ目の国の上空だった。
ヘレさんと愛を求め合った魔王は、私たちを強引に浮かび上がらせると、王の間へと急ぐことにしたようだ。
魔王はとても機嫌がよく、笑みを浮かべながら歩く様はどこからどう見ても異質であった。
そしてその道中、立ち塞がる人間たちを雑巾のように捻り殺していった。
兵士が威勢良く走って来たと思えば、目の前で下半身と上半身が逆に回転を始め、引き千切られた腹部から臓器を撒き散らす。
魔王は兵士に触れもせず、槍すら届かないほど遠い場所からでも、その力に変わりはなかった。
なにをされたのかも理解できずに兵士たちは死んでいったことだろう。
もうこんなものは戦争とは言わない。
まるで格が違う魔王の力を目の当たりにすれば、周囲の魔物が可愛く見えてしまう。
「クックックック……ヒヒヒ……あーっはっはっは! あぁ……楽しい……なあ、ムファム! なんで人間は僕に向かってくるんだろうなぁ?」
「はっ、はい! それは……魔王様をよく知らないからだと思います」
「あはは、そっかー、そうだよなぁ! 僕を見て生き残っている人間は一人しかいないんだった。もう一人は魔族になったし……あぁ、どうしてるかなぁ、あいつ。次に会うのが楽しみだ!」
あいつが誰なのかはわからないが、生かされているということなのだろう。
しかし、まことしやかに囁かれていた魔王の噂は本当だった。
見たものは殺されるらしい。
大陸の人間を殺し尽くしたらしい。
国を一つ砂にしたようだ。
そんな話を耳にする度に真偽を疑ったものだが、今なら魔王の力を持ってすれば容易なことだと理解できる。
大勢の兵士たちが束になって向かって来たところで、傷一つつけられない。
だからといって、城内にいる兵士たちが弱いなんてことはない。
それなりの鍛錬、実績を積んできたからここにいるはずなのだ。
今更になって魔王に交渉を持ちかけた自分の愚かさを恐怖し始めていた。
「さてさて、王様はここだな」
大きな扉を開けて王の間に入れば、雑多な兵士たちとはまるで見た目が違う、修練を積んだ猛者達が王を守らんと隊列を組んでいた。
「やあ! 死にたい奴からかかってこい」
「いくぞぉ!!!!」
大きな掛け声とともに突進する屈強な兵士たち。
ただ、その勇み足も虚しく、一歩踏み出すころには王が膝から崩れ落ちる。
気づけば王の首は後ろを向いていた。
うつ伏せに倒れたはずなのに、顔は上を向いて倒れている。
今までの魔王の行いとは違い、なにもかもがあっさりと進められていた。
「さよなら」
王の死に気づいた兵士はいるのだろうか?
二歩目には兵士全てが血液を吹き出し肉塊になって床に落ちていた。
その姿は人間の程を成していない。
圧縮され、半分以下にまで体積が縮んだ丸い玉。
目の前で起こるなにもかもが今までの比ではない。
魔物に殺されていく人間が幸せだったのではと感じる程に酷い有様だった。
「よーし! まだまだお楽しみはこれからだ! 次はクザンも連れて行くぞ! 転移!」
目まぐるしく衝撃的な現実が嘘のように目の前で巻き起こる。
気づけば違う国へと飛んでいた。
もう空に浮いていることなんかで驚きはしない。
そして、そこには見知らぬ者が宙に浮いていた。
魔王が先ほど言っていたクザンという者なのだろうか?
「おまえ……誰だ?」
ところが、魔王も知らなかったようで、その者の顔を覗き込んで不思議がっていた。
明るい玉に照らし出されたその風体は、真っ黒な肌を成した人型の魔物に見えた。
目は充血したように真っ赤で、手が悪魔のように細長く鋭利になっている。
「おお! 魔王様じゃねぇか! そこにいるのはヘレとフローテ! やっぱり来てくれたんだな!」
「おい……おまえ、クザンなのか?」
「おいおい、冗談はよしてくれよ。ずっと一緒に旅して来ただろ?」
「いや……おまえ、変わり過ぎだろ……」
「ああ? なに言ってんだ? この力は魔王様がくれたんだろ? 魔王様と同じ技が使えた時は震えたぜ! あっはっはっは!」
大口を開けて笑う様は、不気味な悪魔が嘲笑っているようにしか見えなかった。
その笑みを見ただけで震えが止まらなくなる程に、畏怖の象徴としての悪魔の姿を醸し出していた。
出会えば死を覚悟する程に絶望的な恐ろしさを放っている。
「本当にクザン様なのですか?」
「そうだって言ってるだろ? 部下のくせに忘れるなんてひでぇ神様だな」
「あぁ……クザン様!」
「あいてっ!?」
フローテさんがザンジを蹴ってクザンに飛びついた。
「おお!? なんだ、なんだ? どうしたってんだフローテ」
「あぁ……この姿……とても勇ましくて」
「おまえまでなに言ってんだ?」
「はぁ……ほら、これでわかるか?」
魔王がそう言うと、空間が波紋のように波を打ち、そこにはクザンの姿が写し出されていた。
「あん? 誰だこれ。あ? あれ? これ……俺か!?」
クザンは手や足を大きく動かし、自分であることを確かめるている。
全く同じ動きをする写し出された自分の姿を見て、以前と変わってしまったらしい自分を理解できたようだ。
「気づいてなかったのか」
「おいヤベェじゃねぇか! これじゃミラが俺だってわかんないだろ! 魔王様どうすんだよこれ!」
「いや、僕に言われてもなぁ」
「クザン様はそのままでいいと思います」
フローテさんがクザンの腕に身体を寄せ、上目遣いをしている。
羨ましい限りなのだが、クザンはそんなこと気にしていないようだった。
「いや、ダメだろ! 魔王様!」
「いやー、そう言われてもなぁ……まあ、魔族化を解けば戻るんじゃない?」
「本当か!?」
「いや、知らんけど」
「おい!」
魔王の仲間なのだとは思うが、魔王に対して態度が大き過ぎるのではないかと思う。
あのような力の持ち主に対して、仲間といえども無礼ではないかと感じる。
しかし、それに応じる魔王は至って普通だ。
仲間とのやりとりに敬意など不要ということなのだろうか?
「あー、もう、ごちゃごちゃうるさいクザン! これはきっと失態を犯したおまえへの罰だ。今まで弱すぎてなんにもできなかったんだからいいだろ! これに懲りたらしっかり働け!」
「ぐっ……」
「ふん! 罰として、この国はおまえが落とせ。コボルト100体と転移魔法陣将軍を預けるから夜明け前までに終わらせろ。あと、建物を壊すなよ」
「クソ、わかったよ! でも、俺じゃ異種族と人間の区別なんかつかねぇぞ。じっくり見てたら夜明け前なんて無理だ」
「大丈夫、コボルトは鼻が効く。おまえはコボルトの言うとおり動けばいい」
「あーそうか、なるほど……それなら考えなくていいから楽だな! 任せとけ!」
口調は相変わらずだが、魔王の命令は素直に受け入れるようだ。
しかし、魔王じゃあるまいし、コボルトが100体居ようとさすがに国落としなんて無理だと思う。
それに、この国は最近、屈強な流れの傭兵を手に入れたと聞いている。
その実力は長年苦しめられた隣国を攻め落すきっかけになったくらいだと噂されていた。
安易な表現だが、なんでも、一人で万の大群を殲滅したとか。
単騎駆けの狂人とも揶揄された武神のような動きは、その速さ故に大軍を翻弄し、燃え盛る剣撃は一振りで百の兵を倒したと聞く。
クザンの身を案じる気持ちはさらさらないが、もし魔王の仲間が倒されるなんてことになれば、魔王がどんな行動に出るか不安でしょうがなかった。
「待ってくださいクザン様、私も行きます!」
フローテさんがクザンの腕を引き寄せ、同行したいと願い出る。
クザンはどうでもいいが、彼女が傭兵に殺されてしまうのは悲しい。
なぜ安全な魔王の側を離れることを望むのか理解できなかった。
「なんだ? 来てくれんのはありがてぇけど、おまえ、本当にどうしたんだ? 今までこんな積極的じゃなかっただろ」
「ふふ、私、今のクザン様に惚れてしまいました。好みの男性には尽くすタイプなんです」
疑問の答えはとても簡単だった。
安全な魔王の側ではなく、惚れた男についていきたかったということだ。
しかし、クザンを好みだと語るフローテさんの感覚はどうなっているのだろうか?
たしかに風体だけ見ればとても勇ましいのだが、顔の造形は恐ろしくキレがあり畏怖を象徴している。
そして、体の所々が異形の体をなしており、特に手の形は人を殺すために造り出されたように鋭利だ。
こっそり隣に浮いていた女性従業員にクザンの容姿について聞いたところ、彼女は私とは違い「顔はカッコいい」との評価だった。
「おー! よかったな、クザン。その姿になっていいこともあったじゃないか」
「うーん……まあいいや、魔王様、いつでもいいぞ!」
「ああ、行ってこい!」
そう言って魔王が手をかざせば、クザンとフローテさんは一瞬にして消えてしまった。
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