怪談あつめ ― 怪奇譚 四十四物語 ―

ろうでい

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学校の怪談 編

アーカイブ 『百物語 とは』

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 百物語とは

 日本の伝統的な怪談語りの会として有名な「百物語」。
 新月の夜に行い、怪談を一つ語り終えるたびに蝋燭を吹き消していく、というのがよく知られる百物語のスタイルである。

 鎌倉時代や江戸時代には既に怪談話を語る集いが催されていたという文書もあるほど、日本という国は怪談という文化が身近に存在している。
 今現在でも多くの番組や動画サイトで怪談を語るものが取り上げられ、人気を博している。これも日本に根付く怪談という文化の浸透率を物語っているのだろう。
 
 怪談を百、語った後には本物の怪異が現れてるというのが百物語の「〆」として多く用いられている。
 理由は様々にあるが、恐ろしいものに触れていくとその世界に徐々に近づいていってしまう。または怪異自体に怪談語りを行うことで居やすい場を提供しているなどという言説がある。

 起こる怪異としても様々なものが語られている。
 物の怪の類いが出てきたり、参加者の誰かが消えていたりするものもあれば、幸運を招くようなものもあり一概にどういう怪異が起きるのかというのは分からない。百物語という行為を取り上げた小説や物語によっても、それらは全く異なる終わり方をしているのだ。

 ただ言えることは「怪談を語る」という事はそれだけ、この世ならざる世界に近づくという行為なのだ。
 古くから幽霊や妖怪という存在が語られてきたこの国だが、未だにその存在は不確定であり、解明されている事象ではない。
 だからこそ古来よりそういった不確定な怪異の存在は人々の興味関心を惹きつけ、魅了する。
 そしてその世界により近づこうと生まれたのが「百物語」という行為なのではないだろうか。

 百物語の形式は、地域によって異なる場合も多い。
 どんな日に、何人で、どの場所で、どのように行っていくのか。様々な形式が取り上げられていくが、一つだけ確かなことがある。


 怪談を語る、ということは、怪異に近づくことである。


 読者の皆様にもそれを念頭に置いたうえで、この話を聞いていただけたらと思う。


―― 「月刊『みんなのオカルト』 8月号 『とある呪われた町の百物語』より」

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