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学校の七不思議 編
アーカイブ 『ある呪われた町の四十四物語』
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――さて。
前述したように『百物語』とは、この世ならざるものに近づくために編み出された方法という認識を読者の皆様にもしていただいたと考える。
百の怪談を語った『〆』としてなにか恐ろしい事が起きるというのが定番というように、怪談を語っていくという事はそれだけ恐ろしいもの、『怪異』に近づくという事なのだ。
百物語の歴史についてはかなり古くから行われた行為だという事は認識していただけたと思うが、この『怪談を語りあう集い』のような行為が日本のどの地域で発祥したものなのか、という事はあまり知られてはいない。
当然、物事が発生するという事はそれを始めに行った誰かがいて、それが行われた場所というものが存在する。
そこから一種のムーブメント、流行が巻き起こり全国に広まり、今現在のように百物語という行為がポピュラーな肝試しの一つとなっていったと推測する。
では、それはどこなのか?
一つ、興味深い『言い伝え』のある町が存在する。
〇〇県、××町。
この場所はかつて△△村と呼ばれており、別名は『あやかし村』とも揶揄されていた。
村の中では奇妙な出来事が頻発し、それを不気味に思って村人達はどんどんと村を離れ都へと移っていったのだという。
例えば、死んだものが幽霊となって身内の前に姿を現す。例えば、百鬼夜行のように家のものに魂が宿り、夜な夜な歩き出す。例えば、人食い鬼が村の外れに住んでおり、何人もが行方不明になり、一説にはその鬼が人をさらい喰らっている……。
そういった、いわゆる幽霊や妖怪、あるいは奇妙な出来事が頻発する場所として村の外の人間はその場所を『あやかし村』と言って近づかないようにしていたのだ。
陰陽道や風水のように、古来より人は一定の『場所』や『方角』に悪いものがつきやすい、という考えを持ってきた。
この村は一種そういった、なにか悪いものが取り憑きやすい『呪われた土地』であったのではないかと推測する。
そして、この『あやかし村』で起きた怪談を四十四という不吉な数で纏めるという行為……。
それが、『四十四物語』という、呪われた儀式なのだ。
この儀式について、私が現地での取材などで得た情報を次ページから紹介していこうと思う。
―― 「月刊『みんなのオカルト』 8月号 『とある呪われた町の百物語』より」
―――
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