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第一章:「龍門」
第七話:「玄武の血、封じられた過去」
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首長はしばし沈黙し、深く息を吐いた。
「……リン。お前の左の背、肩口に近いあたりに、古い刻印があるはずだ」
リンは思わず聞き返した。
「刻印……ですか?」
「ああ。亀甲の形に、四方を結ぶ細い線――それが玄武門首長家の血筋に生まれた者だけに刻まれる、一族の証だ」
リンは戸惑い、視線を彷徨わせた。背中など、自分で確かめたことはない。
「……俺に、そんなものが……」
「お前がまだ物心つく前のことだ。ある理由で、お前は農村の家に養子として出された。外で生き延びる方が、お前の命を守れると考えたからだ」
首長の目には、過去を悔いるような色が宿っていた。
「当時、玄武門では内部抗争が起きていた。正統を名乗る派と、それを否定し新たな秩序を作ろうとする派が、裏で血を流し合っていたのだ。その混乱の中で……お前の両親は命を落とした」
リンは言葉を失った。ずっと両親は族に襲われて死んだ農民だと思っていた。しかし事実は違っていた。玄武門の一族の間で争いがあり、本当の両親はその混乱の中、亡くなったというのか?
首長は声を低くし、周囲を一瞥する。
「そして、この抗争の影には……黒鷹派がいた。依頼を受け、暗殺と攪乱を繰り返していた形跡がある。昨夜、私が道場を訪れたのは、お前が我が一族の子である確認と、同時に……守るためでもあった」
胸の奥に重い衝撃が走る。
首長は一瞬目を閉じ、静かに言葉を選ぶように口を開いた。
「……印を持つ者は、必ず玄武門の運命に引き寄せられる。それは、お前が望もうと望むまいと変わらん」
リンは眉をひそめた。
「運命……?」
「黒鷹派は、今も水面下で動いている。かつての抗争は表向き収まったが、実際には根は残っているのだ。玄武門の内部には、再び分裂を狙う者たちがいる」
首長の視線は鋭く、まるでリンの奥底を見透かすようだった。
「近く、何らかの動きがあるはずだ。そのとき、お前がどう動くか……それが一族の未来を左右する」
胸の奥に重くのしかかる言葉だった。
リンは返事ができず、ただ拳を握りしめる。
首長は続けた。
「守るために来た。だが、守るだけでは済まぬ時が来るかもしれん」
その瞬間、稽古場の外から慌ただしい足音と共に、門弟の声が響いた。
「白蓮様! 北の街道で、玄武門の者らしき一団が……!」
首長の眉が僅かに動く。
「……来たか」
リンの胸に、言葉にできない予感が走った。
次に何が起こるのかは分からない。ただ、何かが確実に動き始めている――。
首長は、門外から聞こえる物音に一瞬耳を傾けたが、すぐにリンへ視線を戻した。
「いいか、リン。これはまだ序章に過ぎん。昨夜も言ったが、玄武門の争いは終わっていない。黒鷹派は影の中で牙を研ぎ、標を持つ者――お前を狙う可能性が高い」
リンは無意識に肩口へ手をやる。しかし、自分では印を見ることはできない。
「……本当に、私がその一族の……?」
「私を信じるかどうかは、お前次第だ。だが――」
リンの心が揺れる。
農村で虐げられ、親もなく生きてきた自分に、そんな血が流れているというのか。
信じたい気持ちと、信じたくない気持ちが入り混じる。
首長は少し言葉を切り、遠くを見るような目になった。
「……お前が生まれた夜、私は誓った。たとえ遠く離れても、必ず守ると。だが、その約束を果たすには時間がかかりすぎた」
その声には、後悔と決意が混じっていた。
リンは思わず問う。
「では……これから、私はどうすればいいでしょうか?」
首長は静かに答えた。
「近く、大きな動き がある。お前はまだ朱雀流にいろ。白蓮師の元で鍛えろ。そして、必要な時が来たら――私が迎えに行く」
その時、道場の奥から白蓮の声が響いた。
「……二人とも、客人が来ている。首長、あなたに用事のようだ」
首長の眉がわずかに動く。
「早いな……」と小さく呟くと、立ち上がった。
リンも立ち上がるが、胸の奥のざわめきは消えなかった。
これから何かが起こる――そんな予感だけが、静かに広がっていった。
首長の眉間に深い皺が寄る。
「誰だ?」
「名は明かしていない。ただ、玄武の紋を帯にあしらっている」
やがて、黒い外套に身を包んだ男が稽古場へ入ってきた。年の頃は五十手前、鋭い目つきと、口元に刻まれた浅い笑み。その足取りは静かだが、纏う空気は冷ややかで重い。
「お久しゅうございます、首長」
男は一応の礼をとったが、声には敬意よりも計算が滲む。
首長は名を呼び捨てた。
「……董嵐(とうらん)。まだ“あちら側”で動いているか」
男は薄く笑みを深め、視線をリンへ向けた。
「お若い方が……例の子か」
リンは思わず身を固くした。
「例の……?」
「そう身構えるな」董嵐は両手をわずかに広げる。「我らは血筋を重んじる一派だ。しかし、そなたがこのまま朱雀流に留まり、玄武門の一族であることを捨てるならば……我らは何もせぬ」
言葉は穏やかだったが、その瞳は冷たい刃のようだった。
「ただし、もし玄武門の内に足を踏み入れるならば然るべき行動に出る。玄武門の内に足を踏み入れるな。それが条件だ」
首長は黙してリンの横に立つ。圧力を感じながらも、リンは何も言えなかった。
董嵐は背を向け、戸口へと歩みながら、ふとリンの左肩口を一瞥する。その視線が、皮膚の奥に刻まれた印を探るようで、リンは無意識に肩を引いた。
「考えておけ」
それだけ残し、董嵐と呼ばれた男は外套の裾を翻して去っていった。
しばしの沈黙ののち、首長が低く呟く。
「……決断の時は、遠くない」
董嵐の足音が遠ざかると、稽古場には再び静寂が戻った。リンは肩に残る不快な視線の余韻を感じながら、首長を見上げる。
首長は深く息をつき、視線を遠くに泳がせた。
「景嵐――長男であり嫡男だ。体格も筋力も、技量もすぐれ、武門としては申し分ない。しかし、思想が偏りすぎている。独断的に行動し、玄武門内外に影響力を持ち始めている。私の目から見て、このままでは一門どころか、周囲の武門にも混乱をもたらしかねない」
リンは言葉を詰まらせる。
「……独断的、ですか……」
首長は頷いた。
「お前を玄武門の首長として迎えようと思っているわけではない。だが、景嵐の暴走を止めるためには、外部の目と判断力を持つ者が必要だ。朱雀流にいるお前の存在は、一門にとっての抑止力になる」
リンは首長の言葉の意味を理解しようと、眉を寄せた。
「つまり……景嵐を抑えるために、私を……?」
首長は静かに頷く。
「そうだ。しかし、さらに複雑なのは別の勢力も、お前を玄武門の将として担ぎ上げようと考えていることだ。そのため、景嵐擁立派――董嵐やその取り巻きたちは、黒鷹派を使い、お前を排除しようと画策している」
リンの胸に冷たい衝撃が走った。黒鷹派――暗殺部隊として知られる者たちが、自分を狙う可能性があるというのか。
首長は視線を遠くに泳がせ、低く言った。
「お前を朱雀流に留めるだけでは、黒鷹派の手からは守れぬ。だからこそ、一門の内に置き、私の監視下におく。安全を保障するのは私の立場においてのみ可能だ」
リンは息を整え、深く頷く。
外から見るとただの青年でしかない自分が、玄武門の未来を揺るがす存在として、守られながらも重責を負う――その事実を、改めて胸に刻む。
そして心の奥で、ひそやかな決意が芽生える。
「私の道は……ただ朱雀流で強くなることだけではない。玄武門の者として、景嵐の暴走を食い止めるための力を、身につけなければ……」
リンの覚悟が、静かに炎のように燃え始めていた。
「……リン。お前の左の背、肩口に近いあたりに、古い刻印があるはずだ」
リンは思わず聞き返した。
「刻印……ですか?」
「ああ。亀甲の形に、四方を結ぶ細い線――それが玄武門首長家の血筋に生まれた者だけに刻まれる、一族の証だ」
リンは戸惑い、視線を彷徨わせた。背中など、自分で確かめたことはない。
「……俺に、そんなものが……」
「お前がまだ物心つく前のことだ。ある理由で、お前は農村の家に養子として出された。外で生き延びる方が、お前の命を守れると考えたからだ」
首長の目には、過去を悔いるような色が宿っていた。
「当時、玄武門では内部抗争が起きていた。正統を名乗る派と、それを否定し新たな秩序を作ろうとする派が、裏で血を流し合っていたのだ。その混乱の中で……お前の両親は命を落とした」
リンは言葉を失った。ずっと両親は族に襲われて死んだ農民だと思っていた。しかし事実は違っていた。玄武門の一族の間で争いがあり、本当の両親はその混乱の中、亡くなったというのか?
首長は声を低くし、周囲を一瞥する。
「そして、この抗争の影には……黒鷹派がいた。依頼を受け、暗殺と攪乱を繰り返していた形跡がある。昨夜、私が道場を訪れたのは、お前が我が一族の子である確認と、同時に……守るためでもあった」
胸の奥に重い衝撃が走る。
首長は一瞬目を閉じ、静かに言葉を選ぶように口を開いた。
「……印を持つ者は、必ず玄武門の運命に引き寄せられる。それは、お前が望もうと望むまいと変わらん」
リンは眉をひそめた。
「運命……?」
「黒鷹派は、今も水面下で動いている。かつての抗争は表向き収まったが、実際には根は残っているのだ。玄武門の内部には、再び分裂を狙う者たちがいる」
首長の視線は鋭く、まるでリンの奥底を見透かすようだった。
「近く、何らかの動きがあるはずだ。そのとき、お前がどう動くか……それが一族の未来を左右する」
胸の奥に重くのしかかる言葉だった。
リンは返事ができず、ただ拳を握りしめる。
首長は続けた。
「守るために来た。だが、守るだけでは済まぬ時が来るかもしれん」
その瞬間、稽古場の外から慌ただしい足音と共に、門弟の声が響いた。
「白蓮様! 北の街道で、玄武門の者らしき一団が……!」
首長の眉が僅かに動く。
「……来たか」
リンの胸に、言葉にできない予感が走った。
次に何が起こるのかは分からない。ただ、何かが確実に動き始めている――。
首長は、門外から聞こえる物音に一瞬耳を傾けたが、すぐにリンへ視線を戻した。
「いいか、リン。これはまだ序章に過ぎん。昨夜も言ったが、玄武門の争いは終わっていない。黒鷹派は影の中で牙を研ぎ、標を持つ者――お前を狙う可能性が高い」
リンは無意識に肩口へ手をやる。しかし、自分では印を見ることはできない。
「……本当に、私がその一族の……?」
「私を信じるかどうかは、お前次第だ。だが――」
リンの心が揺れる。
農村で虐げられ、親もなく生きてきた自分に、そんな血が流れているというのか。
信じたい気持ちと、信じたくない気持ちが入り混じる。
首長は少し言葉を切り、遠くを見るような目になった。
「……お前が生まれた夜、私は誓った。たとえ遠く離れても、必ず守ると。だが、その約束を果たすには時間がかかりすぎた」
その声には、後悔と決意が混じっていた。
リンは思わず問う。
「では……これから、私はどうすればいいでしょうか?」
首長は静かに答えた。
「近く、大きな動き がある。お前はまだ朱雀流にいろ。白蓮師の元で鍛えろ。そして、必要な時が来たら――私が迎えに行く」
その時、道場の奥から白蓮の声が響いた。
「……二人とも、客人が来ている。首長、あなたに用事のようだ」
首長の眉がわずかに動く。
「早いな……」と小さく呟くと、立ち上がった。
リンも立ち上がるが、胸の奥のざわめきは消えなかった。
これから何かが起こる――そんな予感だけが、静かに広がっていった。
首長の眉間に深い皺が寄る。
「誰だ?」
「名は明かしていない。ただ、玄武の紋を帯にあしらっている」
やがて、黒い外套に身を包んだ男が稽古場へ入ってきた。年の頃は五十手前、鋭い目つきと、口元に刻まれた浅い笑み。その足取りは静かだが、纏う空気は冷ややかで重い。
「お久しゅうございます、首長」
男は一応の礼をとったが、声には敬意よりも計算が滲む。
首長は名を呼び捨てた。
「……董嵐(とうらん)。まだ“あちら側”で動いているか」
男は薄く笑みを深め、視線をリンへ向けた。
「お若い方が……例の子か」
リンは思わず身を固くした。
「例の……?」
「そう身構えるな」董嵐は両手をわずかに広げる。「我らは血筋を重んじる一派だ。しかし、そなたがこのまま朱雀流に留まり、玄武門の一族であることを捨てるならば……我らは何もせぬ」
言葉は穏やかだったが、その瞳は冷たい刃のようだった。
「ただし、もし玄武門の内に足を踏み入れるならば然るべき行動に出る。玄武門の内に足を踏み入れるな。それが条件だ」
首長は黙してリンの横に立つ。圧力を感じながらも、リンは何も言えなかった。
董嵐は背を向け、戸口へと歩みながら、ふとリンの左肩口を一瞥する。その視線が、皮膚の奥に刻まれた印を探るようで、リンは無意識に肩を引いた。
「考えておけ」
それだけ残し、董嵐と呼ばれた男は外套の裾を翻して去っていった。
しばしの沈黙ののち、首長が低く呟く。
「……決断の時は、遠くない」
董嵐の足音が遠ざかると、稽古場には再び静寂が戻った。リンは肩に残る不快な視線の余韻を感じながら、首長を見上げる。
首長は深く息をつき、視線を遠くに泳がせた。
「景嵐――長男であり嫡男だ。体格も筋力も、技量もすぐれ、武門としては申し分ない。しかし、思想が偏りすぎている。独断的に行動し、玄武門内外に影響力を持ち始めている。私の目から見て、このままでは一門どころか、周囲の武門にも混乱をもたらしかねない」
リンは言葉を詰まらせる。
「……独断的、ですか……」
首長は頷いた。
「お前を玄武門の首長として迎えようと思っているわけではない。だが、景嵐の暴走を止めるためには、外部の目と判断力を持つ者が必要だ。朱雀流にいるお前の存在は、一門にとっての抑止力になる」
リンは首長の言葉の意味を理解しようと、眉を寄せた。
「つまり……景嵐を抑えるために、私を……?」
首長は静かに頷く。
「そうだ。しかし、さらに複雑なのは別の勢力も、お前を玄武門の将として担ぎ上げようと考えていることだ。そのため、景嵐擁立派――董嵐やその取り巻きたちは、黒鷹派を使い、お前を排除しようと画策している」
リンの胸に冷たい衝撃が走った。黒鷹派――暗殺部隊として知られる者たちが、自分を狙う可能性があるというのか。
首長は視線を遠くに泳がせ、低く言った。
「お前を朱雀流に留めるだけでは、黒鷹派の手からは守れぬ。だからこそ、一門の内に置き、私の監視下におく。安全を保障するのは私の立場においてのみ可能だ」
リンは息を整え、深く頷く。
外から見るとただの青年でしかない自分が、玄武門の未来を揺るがす存在として、守られながらも重責を負う――その事実を、改めて胸に刻む。
そして心の奥で、ひそやかな決意が芽生える。
「私の道は……ただ朱雀流で強くなることだけではない。玄武門の者として、景嵐の暴走を食い止めるための力を、身につけなければ……」
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