ひょうたん神社におまかせを

だわ

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第一章

四話

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 『ここ…どこ?』
 気が付くと病院と思しきベッドの上だった。ただ窓には鉄格子、扉は厳重で物々しい。まるで監獄病院のようだ。
 私はあの後吸血鬼になってしまったのだろうか?ぼーっとした頭でそんなことを考えていると病室の扉が開き医師のような男性が入ってきた。
 『K-201君、気分はどうかね?おっと、安心したまえ。君は吸血鬼にはなってはいないよ。』
 彼は優しく話しかけてくれた。よかった、あの状況で私は助かったらしい。
『ありがとうございます。…ところでここは?』
 私が質問すると彼はこう答えた。
 『ここはエクソシストユーロ中央本部の病院だよ。メーメル教会基地に押し寄せた吸血鬼は本部が壊滅させた。ギリギリ救援が間に合ったそうだよ。』
 安心した。でもなんで救援がそんなにも早く駆け付けてくれたのだろう?あの吸血鬼の少年の言葉を鵜呑みにするわけではないが、コソコソ逃げたエルド隊長は保身のため救援要請なんて出さなかったはず。やはり少年の言葉は嘘だった?
 私が考え込んでいると彼は少し困った顔でこう続けた。
 『だが困ったことになってね。エルド総括の証言と君の発見時の状況に矛盾があるんだ。前々から本部は総括が怪しいとにらんでいたがね。総括の話だと君が我々を裏切って吸血鬼を先導したことになっているが、総員退避命令が出された後に君が吸血鬼と交戦していた証拠が残っていたのでね。君は今容疑者というより重要参考人という立場にあるんだ。』
 『ただ君は運がいい。総括の疑惑を調べるため、本部が精鋭部隊を派遣した直後にこの事件が起きたんだ。証拠は掴めなかったみたいだが君は助かった。』
 そうだったのか。吸血鬼少年の話は本当だったみたい。でも惜しい、もう少し精鋭部隊が早く来てくれれば私が裏切り者なんて疑惑がかかることなんて無かったのに。
 そうだ、まんまとあの女にハメられたのだ。そう思うと怒りが沸々と湧いてくる。新人潰しのエルド。これは過酷な環境で潰されるんじゃない、保身のために新人に罪をおっ被せてのうのうと生きているエクソシストの風上にも置けないクズだ。
 『私は無実です!敵の吸血鬼もエルドに裏切られたと言っていました!』
 と私の必死の訴えもむなしく、
 『申し訳ないが弁明は私にではなくこれからの事情聴取で頼むよ。私はただの医者なんでね。』
 とあしらわれてしまった。
 私はこれからどうなるのだろうか。エルドのことは許せないが今はとにかく体を休めないと。医師が出て行ったあと、私はすぐに寝ることにした。必死に勉強して学年主席にまでなって初任務でこのありさま…今はもう何も考えたくはない。
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