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第31話 魔王予定の男
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遺跡であるEXダンジョンの庭に屋敷が建った。こんなアッサリ!
「どうだね、これなら快適に生活を送れると思うが」
モエニアの建築スキルのおかげで、かなりデカイ屋敷が建った。もともと遺跡前はかなり広い空き地があったが、そこに城ほどある建物を作っちゃうとは。
建築スキル恐るべし……!
「り、立派なお屋敷ですね」
「あぁそうだな、フルク。俺達、この貴族っぽい家に住めるらしい……いや、これから住むんだ」
「わぁ……!」
多分、こういう家は初めてなのだろうか、フルクは瞳を星のようにキラキラさせていた。やっぱり、ずっと教会暮らしだったのかな。
「素晴らしいです。これほどの建物を半日と掛からず完成させてしまうとは……モエニア様、貴女の力に感服致しました」
うんうんと頷きマルガは、モエニアの仕事を評価していた。俺も同意見だな。
「いや、そんな! そ、それより、さっそく中へ入ってみては? 私とポルタは此処で待っているから」
「分かった。じゃあ、悪いけど……さっそく完成した家の中を見てくるよ」
◆
広い玄関から続くダイニング、キッチン、リビング……。一階の部屋の数は七。二階も同様に七。もちろん、トイレも一階と二階にひとつずつ。
圧倒的な空間を誇っていた。
「まるでマルガのお屋敷だなぁ。あそこまでは広くないけど、十分だ」
「ええ、実はわたくしのお屋敷もモエニア様の祖父・フェーヌム様が建築してくれたようなのです。先ほど知りました」
そりゃ驚いた。なにかの縁を感じるな。とりあえず、今は資金的にもこの屋敷で十分だろう。モエニア曰く、資金と材料さえあれば、いつでもリフォーム可能だって言っていた。内装も外装も自由に変えられるらしい。
万能すぎるよ、建築スキル。
今回は予算も限界があるので、今の間取りに落ち着いた。まあ……十分すぎるな。俺、フルク、マルガで住むだけなら快適、贅沢すぎるだろう。
家を出て、玄関前に座るモエニアに礼を言った。
「ありがとう。素晴らしいお屋敷だ……支払いを弾むよ」
「こちらこそ、久しぶりに良い仕事をさせてもらった。では、私とポルタは、共和国へ帰らねばならん。他の仕事もあるのでな。いつでも呼んでくれ」
建築費用、3億セルを支払った。
アベオの葉を使用して、モエニアとポルタは満足気に共和国へ帰った。俺は、フルクとマルガの方に振り向いて――
「つ、ついに家が!」
「はいっ!!」
「出来ましたね!!」
「「「いやっほーい!!」」」
飛び跳ねて喜びを分かち合った。
建国への第一歩だな!
◇◆◇◆◇
――その頃、帝国カエレスエィスでは――
「……失敗だ」
サフィラス伯爵は、今回の計画失敗を耳にし、青ざめていた。まさか勇者アウルムがあそこまで力をつけていたとは想定外だったからだ。
「なんの話だ、伯爵!!」
いい加減に痺れを切らしていた第二勇者・セクンドスは、強い口調で伯爵に問う。
「勇者アウルムだ……ヤツがやりおった。雑魚幹部セメルと本物の大幹部ザ・ビーストを打ち破った……」
「なんの事だ! なぜ魔王軍が生き残っている!? この私が全て打ち滅ぼしたはず……!!」
「……フフフ、魔王様は倒されちゃいないさ! 黙っていたが、セクンドス……お前は勇者なんかではない」
突然そう言われ、セクンドスは動揺する。
「ま、待ってくれ……勇者ではない!? どういう事だ!! 教えてくれ!!」
「お前は、この吾輩が悪魔召喚した……次期魔王なのだよ」
「どうだね、これなら快適に生活を送れると思うが」
モエニアの建築スキルのおかげで、かなりデカイ屋敷が建った。もともと遺跡前はかなり広い空き地があったが、そこに城ほどある建物を作っちゃうとは。
建築スキル恐るべし……!
「り、立派なお屋敷ですね」
「あぁそうだな、フルク。俺達、この貴族っぽい家に住めるらしい……いや、これから住むんだ」
「わぁ……!」
多分、こういう家は初めてなのだろうか、フルクは瞳を星のようにキラキラさせていた。やっぱり、ずっと教会暮らしだったのかな。
「素晴らしいです。これほどの建物を半日と掛からず完成させてしまうとは……モエニア様、貴女の力に感服致しました」
うんうんと頷きマルガは、モエニアの仕事を評価していた。俺も同意見だな。
「いや、そんな! そ、それより、さっそく中へ入ってみては? 私とポルタは此処で待っているから」
「分かった。じゃあ、悪いけど……さっそく完成した家の中を見てくるよ」
◆
広い玄関から続くダイニング、キッチン、リビング……。一階の部屋の数は七。二階も同様に七。もちろん、トイレも一階と二階にひとつずつ。
圧倒的な空間を誇っていた。
「まるでマルガのお屋敷だなぁ。あそこまでは広くないけど、十分だ」
「ええ、実はわたくしのお屋敷もモエニア様の祖父・フェーヌム様が建築してくれたようなのです。先ほど知りました」
そりゃ驚いた。なにかの縁を感じるな。とりあえず、今は資金的にもこの屋敷で十分だろう。モエニア曰く、資金と材料さえあれば、いつでもリフォーム可能だって言っていた。内装も外装も自由に変えられるらしい。
万能すぎるよ、建築スキル。
今回は予算も限界があるので、今の間取りに落ち着いた。まあ……十分すぎるな。俺、フルク、マルガで住むだけなら快適、贅沢すぎるだろう。
家を出て、玄関前に座るモエニアに礼を言った。
「ありがとう。素晴らしいお屋敷だ……支払いを弾むよ」
「こちらこそ、久しぶりに良い仕事をさせてもらった。では、私とポルタは、共和国へ帰らねばならん。他の仕事もあるのでな。いつでも呼んでくれ」
建築費用、3億セルを支払った。
アベオの葉を使用して、モエニアとポルタは満足気に共和国へ帰った。俺は、フルクとマルガの方に振り向いて――
「つ、ついに家が!」
「はいっ!!」
「出来ましたね!!」
「「「いやっほーい!!」」」
飛び跳ねて喜びを分かち合った。
建国への第一歩だな!
◇◆◇◆◇
――その頃、帝国カエレスエィスでは――
「……失敗だ」
サフィラス伯爵は、今回の計画失敗を耳にし、青ざめていた。まさか勇者アウルムがあそこまで力をつけていたとは想定外だったからだ。
「なんの話だ、伯爵!!」
いい加減に痺れを切らしていた第二勇者・セクンドスは、強い口調で伯爵に問う。
「勇者アウルムだ……ヤツがやりおった。雑魚幹部セメルと本物の大幹部ザ・ビーストを打ち破った……」
「なんの事だ! なぜ魔王軍が生き残っている!? この私が全て打ち滅ぼしたはず……!!」
「……フフフ、魔王様は倒されちゃいないさ! 黙っていたが、セクンドス……お前は勇者なんかではない」
突然そう言われ、セクンドスは動揺する。
「ま、待ってくれ……勇者ではない!? どういう事だ!! 教えてくれ!!」
「お前は、この吾輩が悪魔召喚した……次期魔王なのだよ」
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