2 / 62
金貨を投げて敵を成敗!
しおりを挟む
指で摘まんで硬貨を見つめた。
これは間違いない。
世界共通の貨幣『サマセット金貨』だ。
他にも『ノーフォーク銀貨』と『ダービー銅貨』が存在するけれど、今手元にあるのは、全てが金貨だった。
ヨークが『金貨増殖バグ』だとか言っていたが、その言葉の意味は僕には理解できなかった。
「なあ、ヨーク……さん」
「呼び捨てで構いませんよ、ヘンリーさん」
「じゃ……じゃあ、ヨーク。この金貨は本物か?」
「はい、間違いなく本物です。ちゃんと『金』なので、価値もありますし」
「マジか……凄いや」
お金を取り扱っていた、ギルド職員である自分の目で見ても偽物には見えなかった。金貨の発色も、重さも全く同じ。
「その力でわたくしを養って下さいね」
「はい?? ヨークを養う? それなら、自分でこの力を使えば良かったんじゃ……」
けれど、ヨークは首を横に振る。
「いえ、わたくしは聖女ですから、困っている人を助けるのが役目です」
「そ、そうなのか。本当に良いんだな? 後で返してくれはナシだぞ」
「大丈夫です。ヘンリーさんは良い人だって知っていますから」
どういう意味だ?
さっぱり分からないけど、でも、素晴らしい能力をゲットした。この子のおかげだ。……とりあえず、ずっと帝国のギルド寮で生活していたから住む場所もないし、どこかで家を買おうかな。
「この辺りに村があった気がするし、そこへ向かおう」
「ランカスター帝国には戻らないんです?」
「残念ながら追放されちゃってるからね。だから、帝国と共和国の間にある『中立国家』のお世話になろうかなと」
ここから、かなり歩くけど『スコット』という中立地帯があった。商売や貿易が盛んで人口も数十万だとか。戦争で発生した難民を積極的に受け入れていたりもするらしい。
戦争ではないけど、僕もある意味では難民だ。きっと中立国に受け入れて貰えるはず。
「分かりました。わたくしは、ヘンリーさんについて行きますね」
微笑むヨークに思わず僕は胸が高鳴る。そうか、こんな可愛い子と少しの間だけ旅が出来るんだ。それに、中立国へ行き、金貨で家を買えれば一緒に住める……? なんて魅力的なんだ。ずっと馬鹿にされ、ストレスマッハの働き詰めだった人生を一発逆転できるかも。
そうだ、もう帝国に未練はない。
帝国を背にし、僕はヨークと共に歩き始めた。
* * *
中立地帯・スコットへ辿り着く。
徒歩で半日掛かったけど、途中で馬車を拾い乗せて貰ったから楽々だった。
見渡すとそこには大きな壁に囲まれた街並みが広がっていた。あの壁は、どうやら、帝国や共和国からの侵入とか攻撃から守る為らしい。
僕の背よりも遥に大きい。
まるで城のようだな。
「さて、家でも買うか」
「決断が早いですね、ヘンリーさん! でも、そんな決断力の早い人はタイプですっ」
ギルド職員として、判断は早かった。
というか、元ギルドの上司ガヘリスから“判断が遅い”と耳にタコができるほど毎日言われ、しごかれていたからな。
思えば、嫌がらせばっかりだったなあ。
しかし、そんな事よりも。
「きゃああああああああああ!!」
いきなり事件発生である。
こんな中立地帯でも治安が悪いんだな。
いや、中立だからこそか。
目の前で女性エルフが襲われていた。筋肉質の明らかに風呂に入ってなさそうな――不潔な男達に囲まれていた。周囲の人間は、まるで興味がないかのようにスルー。誰も助けなかった。
おいおい、そりゃないだろう。
女性エルフは押し倒され、服を剥ぎ取られそうになっていた。だめだろ!! ……ええい、仕方ないな。
「おい、やめろ!」
「んだ、てめぇ!? あぁん!?」
うわ、目つき悪ッ!
今度は僕が囲まれた。やめてよねえ、僕は喧嘩なんてした事ないし、暴力が好きではない平和主義なんだ。でも、女性を守る為なら仕方ないよね。
「ヨーク、ひとつ聞きたい。僕の『金貨増殖バグ』は、最強なのか?」
「はい、最強です!! 魔王だってワンパンでっせ!!」
なんだその口調! 地味にキャラ変わっているけど、でも最強なんだ。それが分かっただけでもありがたい。そうか、僕の金貨増殖バグは、何も金貨を生み出すだけではないらしい。つまり、攻撃も可能ということ!
金貨増殖バグで金貨一枚を生み出す。それを指でちょっとカッコよく挟み、ゴロツキに見せつけた。
「んだぁ? 金貨ぁ!? ……どうせ、偽物……うわ、本物だ!!」
「なに言ってんだよ、金貨なんて……マジかよ」
「おいおい、コイツ、金を持ってそうだぞ! 奪っちまえ!!」
三人の男が僕に興味を示す。
それでいい、後は善良な一般市民として敵を成敗するだけだ。この金貨で!
「くらえ、金貨投げええええッ!!!」
全力投球してリーダー各の男に命中させた。すると、たったの一撃で男は吹き飛び、見えないほど遠くへいってしまった。……え、こんなに凄い威力なの!? 想定外すぎるわ。
「うぎゃああああああああああああ……!!!」
「あ、兄貴いいいい!!」
「嘘だろ!? 金貨を投げつけただけで……兄貴が!」
残った二人はビビる。ビビりまくっていた。僕は一歩前へ出て威嚇する。すると……。
「う、うわああああああ!!」
「バケモンだあああああ!!」
ゴロツキは逃げ出して行った。
ふぅ、楽勝だったな。
「君、大丈夫かい」
「た、助けていただきありがとうございました」
「この国の人たちは薄情だね。そら、金貨だ」
「え……でも」
「いいんだ。その代わり、家を買うにはどうしたらいいか情報を教えて欲しい」
金髪の女性エルフは、手を叩き南の方を指さした。
「あっち?」
「はい、この先に『ソールズベリー伯』という、とても偉い方のお屋敷があるんです! その方なら、家とか売ってくれるかもしれません」
ソールズベリー伯か。
その人を頼るしかなさそうだな。
「ありがとう、行ってみるよ。じゃあね」
「あ、あのお名前とか」
「僕はヘンリーさ。また会う機会があれば良しなに」
手を振って別れ、僕はヨークと共に屋敷を目指す。確かに、ここから不思議な形をした大きなお屋敷が見えていた。あれは……なんていうか、ピラミッド状。なんであんな異形なんだろうな。
これは間違いない。
世界共通の貨幣『サマセット金貨』だ。
他にも『ノーフォーク銀貨』と『ダービー銅貨』が存在するけれど、今手元にあるのは、全てが金貨だった。
ヨークが『金貨増殖バグ』だとか言っていたが、その言葉の意味は僕には理解できなかった。
「なあ、ヨーク……さん」
「呼び捨てで構いませんよ、ヘンリーさん」
「じゃ……じゃあ、ヨーク。この金貨は本物か?」
「はい、間違いなく本物です。ちゃんと『金』なので、価値もありますし」
「マジか……凄いや」
お金を取り扱っていた、ギルド職員である自分の目で見ても偽物には見えなかった。金貨の発色も、重さも全く同じ。
「その力でわたくしを養って下さいね」
「はい?? ヨークを養う? それなら、自分でこの力を使えば良かったんじゃ……」
けれど、ヨークは首を横に振る。
「いえ、わたくしは聖女ですから、困っている人を助けるのが役目です」
「そ、そうなのか。本当に良いんだな? 後で返してくれはナシだぞ」
「大丈夫です。ヘンリーさんは良い人だって知っていますから」
どういう意味だ?
さっぱり分からないけど、でも、素晴らしい能力をゲットした。この子のおかげだ。……とりあえず、ずっと帝国のギルド寮で生活していたから住む場所もないし、どこかで家を買おうかな。
「この辺りに村があった気がするし、そこへ向かおう」
「ランカスター帝国には戻らないんです?」
「残念ながら追放されちゃってるからね。だから、帝国と共和国の間にある『中立国家』のお世話になろうかなと」
ここから、かなり歩くけど『スコット』という中立地帯があった。商売や貿易が盛んで人口も数十万だとか。戦争で発生した難民を積極的に受け入れていたりもするらしい。
戦争ではないけど、僕もある意味では難民だ。きっと中立国に受け入れて貰えるはず。
「分かりました。わたくしは、ヘンリーさんについて行きますね」
微笑むヨークに思わず僕は胸が高鳴る。そうか、こんな可愛い子と少しの間だけ旅が出来るんだ。それに、中立国へ行き、金貨で家を買えれば一緒に住める……? なんて魅力的なんだ。ずっと馬鹿にされ、ストレスマッハの働き詰めだった人生を一発逆転できるかも。
そうだ、もう帝国に未練はない。
帝国を背にし、僕はヨークと共に歩き始めた。
* * *
中立地帯・スコットへ辿り着く。
徒歩で半日掛かったけど、途中で馬車を拾い乗せて貰ったから楽々だった。
見渡すとそこには大きな壁に囲まれた街並みが広がっていた。あの壁は、どうやら、帝国や共和国からの侵入とか攻撃から守る為らしい。
僕の背よりも遥に大きい。
まるで城のようだな。
「さて、家でも買うか」
「決断が早いですね、ヘンリーさん! でも、そんな決断力の早い人はタイプですっ」
ギルド職員として、判断は早かった。
というか、元ギルドの上司ガヘリスから“判断が遅い”と耳にタコができるほど毎日言われ、しごかれていたからな。
思えば、嫌がらせばっかりだったなあ。
しかし、そんな事よりも。
「きゃああああああああああ!!」
いきなり事件発生である。
こんな中立地帯でも治安が悪いんだな。
いや、中立だからこそか。
目の前で女性エルフが襲われていた。筋肉質の明らかに風呂に入ってなさそうな――不潔な男達に囲まれていた。周囲の人間は、まるで興味がないかのようにスルー。誰も助けなかった。
おいおい、そりゃないだろう。
女性エルフは押し倒され、服を剥ぎ取られそうになっていた。だめだろ!! ……ええい、仕方ないな。
「おい、やめろ!」
「んだ、てめぇ!? あぁん!?」
うわ、目つき悪ッ!
今度は僕が囲まれた。やめてよねえ、僕は喧嘩なんてした事ないし、暴力が好きではない平和主義なんだ。でも、女性を守る為なら仕方ないよね。
「ヨーク、ひとつ聞きたい。僕の『金貨増殖バグ』は、最強なのか?」
「はい、最強です!! 魔王だってワンパンでっせ!!」
なんだその口調! 地味にキャラ変わっているけど、でも最強なんだ。それが分かっただけでもありがたい。そうか、僕の金貨増殖バグは、何も金貨を生み出すだけではないらしい。つまり、攻撃も可能ということ!
金貨増殖バグで金貨一枚を生み出す。それを指でちょっとカッコよく挟み、ゴロツキに見せつけた。
「んだぁ? 金貨ぁ!? ……どうせ、偽物……うわ、本物だ!!」
「なに言ってんだよ、金貨なんて……マジかよ」
「おいおい、コイツ、金を持ってそうだぞ! 奪っちまえ!!」
三人の男が僕に興味を示す。
それでいい、後は善良な一般市民として敵を成敗するだけだ。この金貨で!
「くらえ、金貨投げええええッ!!!」
全力投球してリーダー各の男に命中させた。すると、たったの一撃で男は吹き飛び、見えないほど遠くへいってしまった。……え、こんなに凄い威力なの!? 想定外すぎるわ。
「うぎゃああああああああああああ……!!!」
「あ、兄貴いいいい!!」
「嘘だろ!? 金貨を投げつけただけで……兄貴が!」
残った二人はビビる。ビビりまくっていた。僕は一歩前へ出て威嚇する。すると……。
「う、うわああああああ!!」
「バケモンだあああああ!!」
ゴロツキは逃げ出して行った。
ふぅ、楽勝だったな。
「君、大丈夫かい」
「た、助けていただきありがとうございました」
「この国の人たちは薄情だね。そら、金貨だ」
「え……でも」
「いいんだ。その代わり、家を買うにはどうしたらいいか情報を教えて欲しい」
金髪の女性エルフは、手を叩き南の方を指さした。
「あっち?」
「はい、この先に『ソールズベリー伯』という、とても偉い方のお屋敷があるんです! その方なら、家とか売ってくれるかもしれません」
ソールズベリー伯か。
その人を頼るしかなさそうだな。
「ありがとう、行ってみるよ。じゃあね」
「あ、あのお名前とか」
「僕はヘンリーさ。また会う機会があれば良しなに」
手を振って別れ、僕はヨークと共に屋敷を目指す。確かに、ここから不思議な形をした大きなお屋敷が見えていた。あれは……なんていうか、ピラミッド状。なんであんな異形なんだろうな。
33
あなたにおすすめの小説
役立たずと追放された聖女は、第二の人生で薬師として静かに輝く
腐ったバナナ
ファンタジー
「お前は役立たずだ」
――そう言われ、聖女カリナは宮廷から追放された。
癒やしの力は弱く、誰からも冷遇され続けた日々。
居場所を失った彼女は、静かな田舎の村へ向かう。
しかしそこで出会ったのは、病に苦しむ人々、薬草を必要とする生活、そして彼女をまっすぐ信じてくれる村人たちだった。
小さな治療を重ねるうちに、カリナは“ただの役立たず”ではなく「薬師」としての価値を見いだしていく。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
「女のくせに強すぎて可愛げがない」と言われ婚約破棄された追放聖女は薬師にジョブチェンジします
紅城えりす☆VTuber
恋愛
*毎日投稿・完結保証・ハッピーエンド
どこにでも居る普通の令嬢レージュ。
冷気を放つ魔法を使えば、部屋一帯がや雪山に。
風魔法を使えば、山が吹っ飛び。
水魔法を使えば大洪水。
レージュの正体は無尽蔵の魔力を持つ、チート令嬢であり、力の強さゆえに聖女となったのだ。
聖女として国のために魔力を捧げてきたレージュ。しかし、義妹イゼルマの策略により、国からは追放され、婚約者からは「お前みたいな可愛げがないやつと結婚するつもりはない」と婚約者破棄されてしまう。
一人で泥道を歩くレージュの前に一人の男が現れた。
「その命。要らないなら俺にくれないか?」
彼はダーレン。理不尽な理由で魔界から追放された皇子であった。
もうこれ以上、どんな苦難が訪れようとも私はめげない!
ダーレンの助けもあって、自信を取り戻したレージュは、聖女としての最強魔力を駆使しながら薬師としてのセカンドライフを始める。
レージュの噂は隣国までも伝わり、評判はうなぎ登り。
一方、レージュを追放した帝国は……。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる