クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗

文字の大きさ
64 / 288

無人島へ向かう六人が決定

しおりを挟む
 あれから一時間後。
 インターホンがずっと鳴りっぱなしだ。

 千年世、桃瀬、ほっきー、リコ、大伊、大塚、琴吹、草埜が到着した。

 みんな私服姿で新鮮だな。
 無人島では制服かジャージだったからなぁ。

 そして、一か月前を思い出す光景だな。

 今回も男が俺一人で……
 女子は十人か。多いな。

 リビングが広くて良かった。
 十人以上でも余裕があるし、なんだかパーティでもやる気分だな。


「お久しぶり、早坂くん」
「おう、千年世。今日は一段と可愛いな」
「ちょっ、いきなり可愛いとか……照れるよぅ」

 照れて顔を赤くする千年世は、本当に可愛らしかった。
 みんなもオシャレしまくっているなあ。
 やっぱり、女子って可愛い服を着ると映える。遠くから眺めていても飽きないな。


 天音と北上がお茶を淹れて、これで整った。


「……さて、あとはオンライン会議組の八重樫さん、篠山さん、野茂さんだが」
「うん。ノートパソコンを用意したから、これに繋げるね」

 ひょいっとテーブルの上に設置されるノートパソコン。天音が設定とか済ませてくれていた。これで全員参加だ。

 しばらくして、三人とオンラインで繋がった。

 八重樫は病室のベッドの上なのだろうか寝た状態だ。


「おっす、八重樫さん。体調どうだ?」
「う~ん、あんまりよくないね。ストレスもあるかも」


 心的外傷後ストレス障害PTSDを患った可能性があるようだ。
 あれだけの大事件があったのだ……心に傷を負った女子も少なくはない。

 意外にも八重樫が該当してしまった。


「無理をしないでくれよ」
「うん、大丈夫大丈夫」

「それじゃ、手短にはいかせてもらうよ」


 俺はあの『無人島』へ財宝を取りにいかないかと、みんなに話した。

 プランはこうだ。


 ①現地へ向かう人数は五~六人
 ②装備や食料は完璧に整える
 ③本州チームを発足
 ④財宝は均等に山分け


 シンプルにまとめた。
 滞在期間は一週間とする。
 長居は危険だからだ。


「ちょっと待って」
「どうした、リコ」

「現在、あの島はね、海上保安庁が定期的に様子を見に行っているんだってさ。ネットで書いてあったよ。見つかれば逮捕だって」

「マジかよ。そんなリスクがあったとは」

 だけど、そのリスクを背負ってでも、行く価値はあるだろうなあ。財宝が見つかれば大金持ちだからな。

 その財宝の在り処は、俺が知っている。
 ただ、本当に中身があるかまでは分からない。

「やるしかないんじゃないかな。あるかどうか蓋を開けてみるまで分からないし、財宝があったら、みんな幸せになれるし、なかったその時はその時だよね」

「私は愛ちゃんに賛成だな~」

 桃瀬は賛同してくれた。
 あとは、他の人だが。


「多数決を取る。賛成の者は手を挙げてくれ」


 全員が手を挙げた。
 なんとなく、こうなる気がしていた。

 となれば、俺は再びあの島へ行かなければならいのか。まあいいか、今回は装備も充実させていくし。

 本州のチームと連絡を取り合って行動するから、前とは大違いだ。


「それで、誰と誰が行くわけ?」

「良い質問だ、大塚さん。
 俺、天音さん、北上さん、大伊さん、琴吹さん、草埜さんの計六人にしようと思う」

 すると、琴吹と草埜が驚いていた。


「ちょ、ちょ、ちょいちょい! 自分ですかぁ!?」
「だって、琴吹さんって北上さんとサバゲー仲間でしょ。頼れそうだし」
「そんな理由でぇ!? ……うぅ、いいけどさぁ」

 いいのかよ。
 あんまり乗り気ではないのかな。
 だけど、エアガンとはいえ銃の腕前はあるだろうし、サバイバルの知識もあるはずだ。

「あと、草埜さんを選んだ理由だけど……」
「なんで、わたし?」
「うん。草埜さも只者じゃないなって思ったんだよ」

 以前、少しだけ北上と殺り合っていたし、あの力は馬鹿にできない。だから、彼女だ。

「武術を習っていたんだ。通信教育で」
「それであの強さ……凄いな」
「それほどでもないよ。普通」

 普通って……。通信教育の武術で北上と互角なのかよ。どういう武術だよ。ちょっと気になるじゃないか!


「よし、現地組はこれで決定で。残り人たちは本州で情報を集めたり、現地の俺たちと連絡を取り合ってもらう。八重樫さん、リーダーできるかな」

「残念だけど、このザマだからね。リコに任せたい」

 すると、名指しされたリコは青ざめていた。

「リ、リコ? うそでしょ。リコは……リーダーってタイプじゃないよ?」
「いや、出来るさ。リコなら」
「でも……」
「私の代わりに頑張ってほしい」
「分かったよ、千夜ちゃん」

 これで決まりだ。
 本州のリーダーは、リコだ。

「リコ、無人島には橘川の残した『スターゲイザー』という通信システムが残されたままだ。あれを使えばネットが使えるから、連絡も取り合える」

「ストラ社の最新衛星システムだっけ。凄いよね」
「詳しいな、リコ」
「ガジェットとか好きなんだ」

 女子にしては意外すぎるっていうか。
 まあいいか。

 これで全ては決まった。


「みんな、部屋は自由に使ってね」


 天音がノートパソコンを支給していく。さすが金持ち!
 連絡専用のスマホまで用意してくれたし、回線もばっちり。これで本州組の準備は整った。

「リコ、オンライン会議でいつでも連絡してくれ。あと位置情報を常に送る」
「最新のGPSでみんなの位置やバイタルをモニタリングしているよ。千夜ちゃんとほっきーたちと協力する」

「おう、頼んだぞ、リコ」


 準備を整え、明日には出発だ。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

先輩から恋人のふりをして欲しいと頼まれた件 ~明らかにふりではないけど毎日が最高に楽しい~

桜井正宗
青春
“恋人のふり”をして欲しい。 高校二年の愁(しゅう)は、先輩の『柚』からそう頼まれた。 見知らずの後輩である自分になぜと思った。 でも、ふりならいいかと快諾する。 すると、明らかに恋人のような毎日が始まっていった。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

義妹と旅する車中泊生活

桜井正宗
青春
 義妹の『歩花』(あゆか)は、兄である大学生の『回』(カイ)が大好きで、どこでもついて行く。ある日、回が普通自動車免許を取った。車を買うお金はなかったけれど、カーシェアリングでドライブへ出かけた。帰りに歩花が宝くじを購入。それが高額当選した。そのお金でキャンピングカーを買い、大好きな兄へ送った。  回は、夏休みを利用して可愛いJK義妹と共に全国を巡る旅に出る――。 ※カクヨムでも掲載中です

処理中です...