元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中

文字の大きさ
10 / 177

第10話 帝王が戻れとしつこい

しおりを挟む
 エクストラボスのドロップアイテム『巨大ダイヤモンド』をゲット。更に通常のダイヤモンドもかなりの量を入手した。

「ユメ様、これで我が国の資金難は解消できそうですね!」
「そうだな、ゼファ。城でも作るか」
「お城ですか、いいですね。よかったら、教会も作って戴けませんか?」
「もちろん。教会の一個や二個任せろって」
「ありがとうございます♡」

 ゼファに抱きつかれた。
 豊満ほうまんボディが俺を包む。

 ……激、幸せだねッ。

 心の中でガッツポーズしていると、キャロルが異常を察知した。

「ユメ、敵襲です」
「なにっ……エクストラボスは倒したはずだぞ。クリーチャーか!?」
「いいえ、これは人間・・の気配。おそらく、風の騎士団でしょう」
「マジか……!」

 規則正しい複数の足音。
 それがこちらへ進行してきていた。

「……こいつは驚いた。帝王自らこんな辺鄙へんぴな場所へ来るなんてな」

「久しいな、元勇者・ユメよ」

「俺を呼び戻しに来たのか。わざわざそんな大勢の騎士団を率いて……」
「そうだ。我が国・風の帝国キリエは、今重大な危機にひんしておる。魔神のクリーチャーに襲われ、民への被害も甚大じんだいなのだ」

「それで?」

「戻ってこい」

「戻ってこい……? 俺の邸宅うちを燃やした挙句、追放したクセに? どの面下げて、んなこと言ってんだ!! ふざけるのも大概にしやがれッ!!」

「その件については詫びよう」

「詫びる……それのどこか詫びているんだ。いいか、帝王! 謝り方には、古来からのやり方があるだろう。それ・・をしなきゃ俺は絶対に戻らん」

 そう俺がキッパリ言い返すと――


「ユメ、貴様!! 帝王様に土下座しろというのか!!!」


 復帰していたトルネードがえた。

「……ああ、そうだ。でなければ、俺の怒りは収まらん。それにな、俺にはもう『国』がある。帰るべき国だ!! 俺の住処はもう決まっている。そう……もう何もかもが遅いんだ……」

「そうか。それがお主の答えか」
「だったら、どうする帝王」

「ユメ、貴様の国を滅ぼしてくれようぞ……。そして、我が国へ戻ってくるのだ。力ずくでお前を取り戻してみせよう」

「力ずくで? 被害がヤバイとかっていう風の帝国キリエが? 無理だな」

「無理ではない。なぜなら、四属性の国――いや、光と闇を含めた六属性・・・の国がお前の国を攻め滅ぼすからだ」


「な…………なんだと…………」


 六属性だと……!


「そうか、それは面白くなってきたな。やれるもんならやってみな!! キャロル、煙幕を頼む!!」

「任されました――忍術・大煙幕!!!」


 ドロ~~~~~~ンと黒煙が発生。
 その煙に乗じて、俺たちは逃げ出した。


 ◆


【 地の神国クレド 】


 なぜかこんな所まで飛んできた。
 フォースの仕業だった。

「どうした、フォース。いきなりこんなところに飛ばして……あぁ、もしかして、師匠マスターが恋しくなったか」

「ち、違うもん……」

 顔を赤くしながらも否定するフォース。分かりやすいヤツめ。

 ちなみに、師匠マスターってのは、フォースのマジもんの師匠であり、『ソウルフォース』の使い手にして、世界一の極魔法使いアルティメットウィザードである。

「まあ、この森は見覚えがある。この奥か――。
 みんな、すまんちょっとだけ付き合ってくれ」

「いいよいいよ~。わたしも挨拶したかったし」
「わたくしもです。フォースちゃんのマスターさん、失礼ながら可愛いお人ですよね!」

 ネーブルもゼファも乗り気だった。

「ほ~、フォース様の師匠マスターですか。それはぜひお会いしたい! では、私もご同行しましょう」

 そして、キャロルも。


 ◆


 自然に守られるかのように、その家はあった。
 緑の家がポツンと寂しくある。

 広く大きく、落ち着きのある――けれど、豪邸。

「すごく雰囲気があって、落ち着きのある場所ですね~。素敵です」

 キャロルが感嘆し、そう感想を述べた。
 ただし、ビキニ姿である。そしてなぜかネーブルに後ろから抱きついていた。どうやら、ネーブルに好意があるようで、でも、俺にもああしてくる時がある。

 つまり、両方・・いけるようだ。すごい変人だ。
 まあ、彼女の奇人変人伝説は、これだけじゃないけどね。


 師匠マスターの家の前に到着。


 フォースがやや緊張の面持ちでドアノブに手を――――


 伸ばす前に、自動・・で開いた。


 自動というよりは、あれは『ソウルフォース』の力だ。つまり、師匠マスターが入ってこいと言っているのだ。

「入ろう」

 そう一言だけフォースはつぶやき、中へ――。


 ◆


師匠マスター! マスターアルティメットウィザード! お邪魔しますよ」


 呼びかけても反応がなかった――と思いきや。


『ここじゃ、ここ。ここにおる』

「ここ~?」


 高すぎる天井を見上げると、その上には重力に逆らってというか、逆さまで紅茶を楽しんでいる師匠マスターの姿があった。机と椅子が天井にくっついとる。

「ね、ねえ……あれ! どうして、あんなところに!?」

 初見のキャロルは戸惑っていた。
 それが普通の反応だわな。


「あれが師匠マスターだよ。マスター・グレイス」


 フォースが天井を見上げ、ジャンプ。
 一回転して、向こうへ張り付いた。

「俺らも行こうか」
「え……行くってあの上へ!?」
「そうだよ、キャロル。初めてで緊張するかもしれんけど、ほら、手」
「わわわ、分かりました……」

 明らかに緊張しているな。

「忍者なんだから、天井くらい張り付いたことあるだろう」
「ありませんよ!! あんな風には……!」

 キャロルと手を繋ぎ、俺たちはマスターのもとへ向かった。

「ちょっと、無視しないでくださあうああああああああ…………!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました

夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。 スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。 ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。 驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。 ※カクヨムで先行配信をしています。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

処理中です...