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決闘と婚約破棄
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俺は【受諾】を選択。
すると、セインはニヤリと笑う。
不気味な笑みだな。
「アビスさん、本当に戦うんですか……?」
ローザから不安気に見つめられる。正直、対人なんてこれが初めてで未知数。心の中は不安でいっぱいだ。てか、人間同士で殺し合うようなものだよなぁ……怖ぇ!
もちろん、そんな情けない声を発するわけにもいかず、俺はずっと感情を押し殺していた。
そうさ、怖いさ。
でも逃げるなんて真似だけはしたくない。特にローザの前ではな。
「戦う。俺はヤツと戦う。なぁに大丈夫、お前がくれた最強の能力が俺を強くしたんだからな、心配すんな」
「はい。わたし、アビスさんを信じています」
そんな祈るような顔されたら――勝つしかないじゃないか。
そうだ、俺は勝つ。
これからも勝ち続けて人生を変えていくんだ。
だから……!
「待たせたな、シャイン!」
「誰がシャインじゃ!! 僕はセインだ!!」
そうだった、セインだ。
向き合った瞬間――【決闘】が始まった。
俺は『インビジブルランス』を構えた。射程距離があるし、これが一番良いと判断。剣と弓はまだ使ったことがないし、この対人という状況を考えたとき、斧よりは槍の方がいいと思った。
「なんだその構え? まさか、武器がないのか? ウソだろ、それで僕と戦う!? バカにしているのか貴様!!」
セインが俺を見下す。
決闘を見守る野次馬もゲラゲラ笑う。
「だっせえ!」「なんかの拳法?」「ヤケクソじゃね」「セインは、S級のブロードソードだな」「おい、あの武器って……」「S級だからな。精錬値も高く、状態異常を与える能力も付いているだろう」「違いねぇ。ヤベェぞ」
S級ブロードソード?
なるほど、それなりの武器は持っていたわけか。周囲のヤツ等によれば、状態異常を付与する能力もあるのか。なら、毒とか気を付けないとな。
「行くぜ、ガキ!!」
セインがS級ブロードソードを握り、突進してくる。……早い。思ったよりも素早い身動き。
既に目の前に接近され、剣が向かってくる。
「……!」
「ローザは貰うぞ! お前から寝取ってやる。あんな極上美人なんだ、抱き心地とか最高だろうなあ~」
「うるせーよ」
剣が俺の胸部目掛けてくる。単純な突き攻撃だけど、キレとスピードはある。だけど、SSS級防具のおかげか、驚くほど簡単に回避できた。
ひょいっと左へ躱す。
「――なッ! 避けた、だとォ!?」
セインは隙だらけ。
なんだ、この程度だったのか。拍子抜けした。無駄に緊張して損したぞ。
俺は『インビジブルランス』を“ちょん”とヤツの右肩に突き刺す。
すると――
『ドッゴォォォォォォォ……』
音速となって吹っ飛んでいくセインは、壁に激突。その壁が天井まで亀裂が入って、崩壊しそうになった。……やっべ、本気を出したつもりはないんだが!
落盤になり掛けたけど、周囲の魔術師が不思議な力を発動。岩壁は修復され、元通り。
セインも掘り出されて、地面へ投げ捨てられていた。
「……がはっ」
土下座するように倒れてしまったセイン。その直後には【勝者:アビス】と表示された。
あっさり決着がついてしまった。
周囲の冒険者が驚愕していた。
「うそだろ、何も見えなかったぞ!」「少年は武器がないのに、どうなってんだ」「え、あの少年、強くね?」「ま、まさか……あの貴族騎士を倒しちまうとは」「あの子供ってS級冒険者なのかな」「いや、SSS級冒険者じゃないか?」「かもなあ。だって、セインは“A級冒険者”だぜ」「まじか~。すげえな」「まあ、アビスとかいう少年の勝ちだわな」「きゃ~、かっこいい!」「あたし、あの人のパーティに入ろうかなぁ」
俺を見下していた冒険者共の見る目が変わった。明らかに俺を賞賛し、羨望の眼差しを向けていた。今更遅いってーの。
けど、なんだろう。
気持ちが良いな。
「やりましたね、アビスさん!」
「ローザ。ああ、なんとか勝った」
「あの倒れている人、どうします?」
「う~ん。まあ、勝ちは勝ちだからな」
あのセインのパーティを覗く。
七人のうち、リーダーはセインだから残り六人。あの中から誰か引き抜くかなあ。それとも、金とかアイテムでも奪うか。
しかし、金とかレアアイテムは『無限初回ログインボーナス』でたんまり入手できるから、あんまりメリットがない。
となると、仲間を頂くか。
これは『決闘』による厳格なルールだし、問題はない。
悩んでいると、セインが意識を取り戻して立ち上がった。
「……くッ。アビス、てめぇ……よくも」
「俺の勝ちだ。悪いけど、お前のパーティから優秀な人材を貰うよ。それこそ、可愛い女の子とか」
「んだとォ!?」
殴りかかってくるが、筋肉ムキムキのおっさんが介入してセインの拳を余裕で受け止めた。
な、なんだこの巨漢。
「やめろ、セイン。勝負は決した。お前は敗北したんだ」
「オーガスト、邪魔するんじゃねぇ!」
「状況が分かっていないようだな、セイン。お前は多くの冒険者が見守る前で決闘に破れ、敗北者となった。それはつまり、リーダーたる資格がないということだ」
「く、くそォ!! アビス、てめぇのせいだぞ!!」
勝手に吹っ掛けておいて人のせいにするなよ。とはいえ、周囲の冒険者も俺と同じようにセインを軽蔑していた。
更にあのローザですら、セインに対してドン引き。
「アビスさん、あの人最低すぎます」
「アイツは、俺からローザを奪って自分のモノにするつもりだったようだ」
「え……無理。死んだ方がマシです」
セインが生理的に受け付けないのか、ローザは顔を青くした。表情から『きもい』と出てしまっている。よっぽどだな、これは。
「とりあえず、仲間を貰うか」
セインの怒声は無視。
俺は、ヤツのパーティを覗き見た。
なるほど、六人の中には女性もいるのか。それも、とびきり可愛い子もいた。
だが、さっきの巨漢・オーガストが名乗り出た。
「よかったら、この俺が仲間になろうか?」
この人、装備からして『重戦士』ってところかな。ゴツゴツとした鎧に身を纏い、巨大なハンマーを背中に収めている。かなり強そうだ。
だけど、せっかくの勝利。
自分で決めたいし、女の子がいいな。
「あんた、セインの仲間なのか?」
「そうだ、セインを除く六人のうちのひとり。だが、リーダーであるセインに不満があった。丁度良い機会だ。俺はパーティを抜ける」
残り五人は、男が三人と女が二人。
男の方は省略するとして――女の子二人は、綺麗な首輪と腕輪をつけているエルフと……格闘家らしき大人の女性。胸元が開けて艶めかしい衣装だ。
となると、エルフの子かな。
「悪い。俺はエルフを貰うよ」
「そうか。あの子は『ミランダ』だ。口数が少ないから詳しく知らんが、ワケ有りのようだぞ。それじゃ、俺はパーティを脱退する。じゃあな」
オーガストは去っていく。
俺はもちろん、そのミランダを指定。こちらのパーティへ迎え入れる事となった。
「さあ、おいで」
「……(コクコク)」
本当に喋らないな。
寡黙なんだな。
けど、パーティに加入してくれるようだ。
「ま、待て!! ミランダは止めてくれ!! そっちのモンクをくれてやるから、ミランダだけは!!」
セインが必死になって止めてこようとする。
「決闘のルールは絶対だ。それはお前がよく知っているんじゃないか、セイン」
「ミ、ミランダは、俺と婚約しているんだぞ! しかもまだ清廉潔白……指一本触れていないんだぞ、それを奪う気か!!」
「そうか、それは残念だったな」
俺は指一本どころか腰に手を当てて、迎え入れた。直後、ミランダが残念そうに口を開く。
「ごめんなさい、セイン様。決闘に敗北した貴方との結婚は、聖地アヴァロンの聖老様との誓約に反してしまいます。婚約破棄させてください」
「ミランダ、うそだろ……。ミランダ! あ……あ……あああああああああああああああああ!!」
発狂するセイン。
俺なんかに勝負を挑むから。
人の仲間を奪おうとするからそうなった。自業自得だな。
すると、セインはニヤリと笑う。
不気味な笑みだな。
「アビスさん、本当に戦うんですか……?」
ローザから不安気に見つめられる。正直、対人なんてこれが初めてで未知数。心の中は不安でいっぱいだ。てか、人間同士で殺し合うようなものだよなぁ……怖ぇ!
もちろん、そんな情けない声を発するわけにもいかず、俺はずっと感情を押し殺していた。
そうさ、怖いさ。
でも逃げるなんて真似だけはしたくない。特にローザの前ではな。
「戦う。俺はヤツと戦う。なぁに大丈夫、お前がくれた最強の能力が俺を強くしたんだからな、心配すんな」
「はい。わたし、アビスさんを信じています」
そんな祈るような顔されたら――勝つしかないじゃないか。
そうだ、俺は勝つ。
これからも勝ち続けて人生を変えていくんだ。
だから……!
「待たせたな、シャイン!」
「誰がシャインじゃ!! 僕はセインだ!!」
そうだった、セインだ。
向き合った瞬間――【決闘】が始まった。
俺は『インビジブルランス』を構えた。射程距離があるし、これが一番良いと判断。剣と弓はまだ使ったことがないし、この対人という状況を考えたとき、斧よりは槍の方がいいと思った。
「なんだその構え? まさか、武器がないのか? ウソだろ、それで僕と戦う!? バカにしているのか貴様!!」
セインが俺を見下す。
決闘を見守る野次馬もゲラゲラ笑う。
「だっせえ!」「なんかの拳法?」「ヤケクソじゃね」「セインは、S級のブロードソードだな」「おい、あの武器って……」「S級だからな。精錬値も高く、状態異常を与える能力も付いているだろう」「違いねぇ。ヤベェぞ」
S級ブロードソード?
なるほど、それなりの武器は持っていたわけか。周囲のヤツ等によれば、状態異常を付与する能力もあるのか。なら、毒とか気を付けないとな。
「行くぜ、ガキ!!」
セインがS級ブロードソードを握り、突進してくる。……早い。思ったよりも素早い身動き。
既に目の前に接近され、剣が向かってくる。
「……!」
「ローザは貰うぞ! お前から寝取ってやる。あんな極上美人なんだ、抱き心地とか最高だろうなあ~」
「うるせーよ」
剣が俺の胸部目掛けてくる。単純な突き攻撃だけど、キレとスピードはある。だけど、SSS級防具のおかげか、驚くほど簡単に回避できた。
ひょいっと左へ躱す。
「――なッ! 避けた、だとォ!?」
セインは隙だらけ。
なんだ、この程度だったのか。拍子抜けした。無駄に緊張して損したぞ。
俺は『インビジブルランス』を“ちょん”とヤツの右肩に突き刺す。
すると――
『ドッゴォォォォォォォ……』
音速となって吹っ飛んでいくセインは、壁に激突。その壁が天井まで亀裂が入って、崩壊しそうになった。……やっべ、本気を出したつもりはないんだが!
落盤になり掛けたけど、周囲の魔術師が不思議な力を発動。岩壁は修復され、元通り。
セインも掘り出されて、地面へ投げ捨てられていた。
「……がはっ」
土下座するように倒れてしまったセイン。その直後には【勝者:アビス】と表示された。
あっさり決着がついてしまった。
周囲の冒険者が驚愕していた。
「うそだろ、何も見えなかったぞ!」「少年は武器がないのに、どうなってんだ」「え、あの少年、強くね?」「ま、まさか……あの貴族騎士を倒しちまうとは」「あの子供ってS級冒険者なのかな」「いや、SSS級冒険者じゃないか?」「かもなあ。だって、セインは“A級冒険者”だぜ」「まじか~。すげえな」「まあ、アビスとかいう少年の勝ちだわな」「きゃ~、かっこいい!」「あたし、あの人のパーティに入ろうかなぁ」
俺を見下していた冒険者共の見る目が変わった。明らかに俺を賞賛し、羨望の眼差しを向けていた。今更遅いってーの。
けど、なんだろう。
気持ちが良いな。
「やりましたね、アビスさん!」
「ローザ。ああ、なんとか勝った」
「あの倒れている人、どうします?」
「う~ん。まあ、勝ちは勝ちだからな」
あのセインのパーティを覗く。
七人のうち、リーダーはセインだから残り六人。あの中から誰か引き抜くかなあ。それとも、金とかアイテムでも奪うか。
しかし、金とかレアアイテムは『無限初回ログインボーナス』でたんまり入手できるから、あんまりメリットがない。
となると、仲間を頂くか。
これは『決闘』による厳格なルールだし、問題はない。
悩んでいると、セインが意識を取り戻して立ち上がった。
「……くッ。アビス、てめぇ……よくも」
「俺の勝ちだ。悪いけど、お前のパーティから優秀な人材を貰うよ。それこそ、可愛い女の子とか」
「んだとォ!?」
殴りかかってくるが、筋肉ムキムキのおっさんが介入してセインの拳を余裕で受け止めた。
な、なんだこの巨漢。
「やめろ、セイン。勝負は決した。お前は敗北したんだ」
「オーガスト、邪魔するんじゃねぇ!」
「状況が分かっていないようだな、セイン。お前は多くの冒険者が見守る前で決闘に破れ、敗北者となった。それはつまり、リーダーたる資格がないということだ」
「く、くそォ!! アビス、てめぇのせいだぞ!!」
勝手に吹っ掛けておいて人のせいにするなよ。とはいえ、周囲の冒険者も俺と同じようにセインを軽蔑していた。
更にあのローザですら、セインに対してドン引き。
「アビスさん、あの人最低すぎます」
「アイツは、俺からローザを奪って自分のモノにするつもりだったようだ」
「え……無理。死んだ方がマシです」
セインが生理的に受け付けないのか、ローザは顔を青くした。表情から『きもい』と出てしまっている。よっぽどだな、これは。
「とりあえず、仲間を貰うか」
セインの怒声は無視。
俺は、ヤツのパーティを覗き見た。
なるほど、六人の中には女性もいるのか。それも、とびきり可愛い子もいた。
だが、さっきの巨漢・オーガストが名乗り出た。
「よかったら、この俺が仲間になろうか?」
この人、装備からして『重戦士』ってところかな。ゴツゴツとした鎧に身を纏い、巨大なハンマーを背中に収めている。かなり強そうだ。
だけど、せっかくの勝利。
自分で決めたいし、女の子がいいな。
「あんた、セインの仲間なのか?」
「そうだ、セインを除く六人のうちのひとり。だが、リーダーであるセインに不満があった。丁度良い機会だ。俺はパーティを抜ける」
残り五人は、男が三人と女が二人。
男の方は省略するとして――女の子二人は、綺麗な首輪と腕輪をつけているエルフと……格闘家らしき大人の女性。胸元が開けて艶めかしい衣装だ。
となると、エルフの子かな。
「悪い。俺はエルフを貰うよ」
「そうか。あの子は『ミランダ』だ。口数が少ないから詳しく知らんが、ワケ有りのようだぞ。それじゃ、俺はパーティを脱退する。じゃあな」
オーガストは去っていく。
俺はもちろん、そのミランダを指定。こちらのパーティへ迎え入れる事となった。
「さあ、おいで」
「……(コクコク)」
本当に喋らないな。
寡黙なんだな。
けど、パーティに加入してくれるようだ。
「ま、待て!! ミランダは止めてくれ!! そっちのモンクをくれてやるから、ミランダだけは!!」
セインが必死になって止めてこようとする。
「決闘のルールは絶対だ。それはお前がよく知っているんじゃないか、セイン」
「ミ、ミランダは、俺と婚約しているんだぞ! しかもまだ清廉潔白……指一本触れていないんだぞ、それを奪う気か!!」
「そうか、それは残念だったな」
俺は指一本どころか腰に手を当てて、迎え入れた。直後、ミランダが残念そうに口を開く。
「ごめんなさい、セイン様。決闘に敗北した貴方との結婚は、聖地アヴァロンの聖老様との誓約に反してしまいます。婚約破棄させてください」
「ミランダ、うそだろ……。ミランダ! あ……あ……あああああああああああああああああ!!」
発狂するセイン。
俺なんかに勝負を挑むから。
人の仲間を奪おうとするからそうなった。自業自得だな。
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