あなたのレベル買い取ります! 無能と罵られ最強ギルドを追放されたので、世界で唯一の店を出した ~俺だけの【レベル売買】スキルで稼ぎまくり~

桜井正宗

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【61】 胸騒ぎ

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 ダンジョン『シュタイン』を出ると、そこにはシャロウのメンバーの姿はなかった。

「あれ、いないぞー?」

 辺りを見回しても影も形も無かった。

「あら……意識いしきを取り戻されたのでしょうか」そうルナが心配そうにすると、「尻尾しっぽ巻いて逃げ出したんじゃない?」と、ソレイユは髪|(モミアゲ)をいじりながら言った。……まあ、逃げ出したんだろうな。

 そう納得なっとくすると、服を引っ張られた。
 ミーティアだ。

「どうした」
「カイト、街へ戻りましょう。……胸騒むなさわぎがします」
「マジか。そうだな、門番がいなくなったのも気掛かりだし、セイフの街へ戻ろう」

 俺たちは急いで戻ることにした。


 ◆


 道中のモンスターは雑魚ざこで助かる。
 ほとんどをスルーして行き、かなり早いペースで街へたどり着いた。だが、日はすっかり沈み、辺りは真っ暗。

「……ダンジョンにもりすぎたか。――ん、街の様子が変だな」

 静かすぎる。
 こんな活気のない街ではなかったはず。

「カイト、これはいくらなんでも不気味すぎよ」
「ああ……空気がよどんでいる。ソレイユ、ルナとミーティアを守ってやってくれ。俺も守るけど」

「了解。――で、どうする。店へ向かう?」

「そうだな、ひとまず店の様子を見に行こう」
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