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【212】 終戦
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「終わったか……」
オービット戦争は終結した。
共和国・ブルームーンで起きた兵器スキルが抑止力となり、敵の戦意を削ぐ一因となったようだ。無論、帝国・レッドムーンの力も圧倒的だったというのもある。
武器とスキルレベルを全てマックスにした騎士達の強さは異常な程で、相手が世界最速のドラゴンであろうと関係がなかった。
最後には、ノエルが圧倒的な力で一網打尽にしてしまったみたいだ。その力が何だったのか、戦地にいなかった俺には知る由もないわけだが――。
「カイト、なんだか帝国が騒がしいよ」
「戦勝祝いだな。みんなドンチャン騒ぎだな」
アトモスフィアを倒した俺は、ミーティアのテレポートで帝国・レッドムーンへ戻ってきた。まあ、実のところ、アトモスフィアも連れてきたというか、捕まえた。
本人に意識はない。
神器装備も全て破壊されて、気絶していた。ミーティアの希望で、せめて大監獄へ入れて欲しいという事だった。
そうだな、一応、これでもミーティアの姉だからな。
「イルミネイトへ行こう」
「うん」
ミーティアの手を引いて、我が店へ向かって行く。道中は混雑しており、帝国住民で溢れかえっていた。みんな勝利を祝っている。
◆
イルミネイトへ戻れば――
「ルナ、ソレイユ……!」
二人とも俺とミーティアの生存を確認するなり、飛びついて来た。ルナは俺の方へ、ソレイユはミーティアの方へ。
「ルナ……良かった」
「わたしも心配しておりましたよ、カイト様……」
「ああ、心配をかけた。すまなかったな。でも、約束通り戻って来たよ」
「……はい。何よりも嬉しいです。ミーティアちゃんもご無事で何より。二人ともお怪我はありませんよね!?」
俺もミーティアも無事だと伝え、ソレイユとも抱擁を交わした。
「カイト、無茶して! ていうか、聖剣・マレット!」
「あー、そうだった。聖剣は返すよ! いや、本当にスマン。ついつい便利だから使っちゃうんだよなあ……呼び寄せられるし」
「も~、勝ったのならいいけどさ。ま……カイトに使って貰えるなら、あたしもこの子も喜ぶからいいんだけどねっ」
「ああ、間違いなく勝利した。ところで、ベルガマスクやブラック卿、エキナセアやアズールはどうなった?」
他の要人とかどうなったか気になっていた。
多分、捕まったりしているんだろうけど。
「ああ~、それね。共和国側はほぼ投降したわね。ベルガマスクは大監獄へ収監なわけだけど、海底監獄・イグノラムスへ送られるようね」
「な? 海の底にも監獄があったのか……」
「ええ、最近完成した最新の監獄よ。ブラック卿の時も早く使えれば良かったんだけどね~」
「ちょっと待った。そのブラック卿はどうなった?」
それを聞くと、ルナはミーティアの耳を手で塞いでいた。まさか……言えないようなレベルなのか。
ソレイユの表情が深刻になる。
「……ブラック卿は死刑よ」
「……マジか」
「当然でしょ。国家転覆の罪だもの……当然。敵国に加担もしていたし、七つの貴族のバランスも崩壊させた張本人。いろいろ罪が多すぎて、罪状を並べるのも一苦労よ。だから、もう端的に言って死刑ね」
冷徹に言い放つソレイユだが、これは仕方がない。彼はやりすぎた。やりすぎたのだ。ミーティアには少々辛いかもしれん……。
「ブラック卿は、国もミーティアも利用していた……」
「そうね、救いようのない馬鹿だわ……」
複雑そうにソレイユは肩を落とす。
ミーティアの耳を塞いでいたルナは、離れて口を開いた。
「エキナセアですが、彼女は共和国の元姫であり、エルドラド族でもあるので、現在は中立国で軟禁状態です」
「そうなのか……」
「ギルド・エルドラードのエーデルとノーブルも戦争終結を目の当たりにして、素直に投降したようです。ギルドマスター・オールの説得もあったようですけどね」
そういえば、オールとは結局会わなかったかな。
昔、ノーブルに教えて貰った。オール、アイツは面倒くさがり屋で昼寝も平気でするような怠け者って。だから、今回現れる事も無かったのだろうな。
「そうか、エルドラド族は無碍に出来なかったわけか」
「そうなのです。もともとエキナセアは、エルドラードのギルドマスターだったようですよ。シャロウと出逢ってからは、オールに全てを任せていたようですね」
そういう接点があったのか。
なるほど、エーデルとノーブルが襲ってきた理由も分かった気がする。
「そんなワケでして、現在、四人は軟禁状態ですが、不便のない状態で生活を送っているようです」
「話してくれてありがとう。大体は理解できた。あとはシャロウか……」
「アトモスフィア、バオ、コレリック、エフォールですね」
因みに、トラモントは名誉回復をしたようで七つの貴族に正式復帰した。今回の大戦斧が大きく寄与した形らしい。
彼は今後、帝国・レッドムーンに身を捧ぐと絶対忠誠を誓い、今は修行の為だとかでオルビス騎士団入りしているようだな。
――さて、そうなると残りのメンバーだが……その処遇は如何に。
オービット戦争は終結した。
共和国・ブルームーンで起きた兵器スキルが抑止力となり、敵の戦意を削ぐ一因となったようだ。無論、帝国・レッドムーンの力も圧倒的だったというのもある。
武器とスキルレベルを全てマックスにした騎士達の強さは異常な程で、相手が世界最速のドラゴンであろうと関係がなかった。
最後には、ノエルが圧倒的な力で一網打尽にしてしまったみたいだ。その力が何だったのか、戦地にいなかった俺には知る由もないわけだが――。
「カイト、なんだか帝国が騒がしいよ」
「戦勝祝いだな。みんなドンチャン騒ぎだな」
アトモスフィアを倒した俺は、ミーティアのテレポートで帝国・レッドムーンへ戻ってきた。まあ、実のところ、アトモスフィアも連れてきたというか、捕まえた。
本人に意識はない。
神器装備も全て破壊されて、気絶していた。ミーティアの希望で、せめて大監獄へ入れて欲しいという事だった。
そうだな、一応、これでもミーティアの姉だからな。
「イルミネイトへ行こう」
「うん」
ミーティアの手を引いて、我が店へ向かって行く。道中は混雑しており、帝国住民で溢れかえっていた。みんな勝利を祝っている。
◆
イルミネイトへ戻れば――
「ルナ、ソレイユ……!」
二人とも俺とミーティアの生存を確認するなり、飛びついて来た。ルナは俺の方へ、ソレイユはミーティアの方へ。
「ルナ……良かった」
「わたしも心配しておりましたよ、カイト様……」
「ああ、心配をかけた。すまなかったな。でも、約束通り戻って来たよ」
「……はい。何よりも嬉しいです。ミーティアちゃんもご無事で何より。二人ともお怪我はありませんよね!?」
俺もミーティアも無事だと伝え、ソレイユとも抱擁を交わした。
「カイト、無茶して! ていうか、聖剣・マレット!」
「あー、そうだった。聖剣は返すよ! いや、本当にスマン。ついつい便利だから使っちゃうんだよなあ……呼び寄せられるし」
「も~、勝ったのならいいけどさ。ま……カイトに使って貰えるなら、あたしもこの子も喜ぶからいいんだけどねっ」
「ああ、間違いなく勝利した。ところで、ベルガマスクやブラック卿、エキナセアやアズールはどうなった?」
他の要人とかどうなったか気になっていた。
多分、捕まったりしているんだろうけど。
「ああ~、それね。共和国側はほぼ投降したわね。ベルガマスクは大監獄へ収監なわけだけど、海底監獄・イグノラムスへ送られるようね」
「な? 海の底にも監獄があったのか……」
「ええ、最近完成した最新の監獄よ。ブラック卿の時も早く使えれば良かったんだけどね~」
「ちょっと待った。そのブラック卿はどうなった?」
それを聞くと、ルナはミーティアの耳を手で塞いでいた。まさか……言えないようなレベルなのか。
ソレイユの表情が深刻になる。
「……ブラック卿は死刑よ」
「……マジか」
「当然でしょ。国家転覆の罪だもの……当然。敵国に加担もしていたし、七つの貴族のバランスも崩壊させた張本人。いろいろ罪が多すぎて、罪状を並べるのも一苦労よ。だから、もう端的に言って死刑ね」
冷徹に言い放つソレイユだが、これは仕方がない。彼はやりすぎた。やりすぎたのだ。ミーティアには少々辛いかもしれん……。
「ブラック卿は、国もミーティアも利用していた……」
「そうね、救いようのない馬鹿だわ……」
複雑そうにソレイユは肩を落とす。
ミーティアの耳を塞いでいたルナは、離れて口を開いた。
「エキナセアですが、彼女は共和国の元姫であり、エルドラド族でもあるので、現在は中立国で軟禁状態です」
「そうなのか……」
「ギルド・エルドラードのエーデルとノーブルも戦争終結を目の当たりにして、素直に投降したようです。ギルドマスター・オールの説得もあったようですけどね」
そういえば、オールとは結局会わなかったかな。
昔、ノーブルに教えて貰った。オール、アイツは面倒くさがり屋で昼寝も平気でするような怠け者って。だから、今回現れる事も無かったのだろうな。
「そうか、エルドラド族は無碍に出来なかったわけか」
「そうなのです。もともとエキナセアは、エルドラードのギルドマスターだったようですよ。シャロウと出逢ってからは、オールに全てを任せていたようですね」
そういう接点があったのか。
なるほど、エーデルとノーブルが襲ってきた理由も分かった気がする。
「そんなワケでして、現在、四人は軟禁状態ですが、不便のない状態で生活を送っているようです」
「話してくれてありがとう。大体は理解できた。あとはシャロウか……」
「アトモスフィア、バオ、コレリック、エフォールですね」
因みに、トラモントは名誉回復をしたようで七つの貴族に正式復帰した。今回の大戦斧が大きく寄与した形らしい。
彼は今後、帝国・レッドムーンに身を捧ぐと絶対忠誠を誓い、今は修行の為だとかでオルビス騎士団入りしているようだな。
――さて、そうなると残りのメンバーだが……その処遇は如何に。
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