あなたのレベル買い取ります! 無能と罵られ最強ギルドを追放されたので、世界で唯一の店を出した ~俺だけの【レベル売買】スキルで稼ぎまくり~

桜井正宗

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【243】 原因不明の経験値テーブル改変

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 堅固けんごな金庫室に監禁されていたメイド宿屋・アルマナックのオーナー『アルナ』さんを助けると、宿屋代をタダにして貰えた。助けた礼らしい。そりゃあ、ラッキーだな。


「本当に良いんです?」
「良いんです。カイトさんには助けて戴きましたし、そのお礼がしたいんです。あの大男ソルガムは一週間前から我が店を乗っ取り、やりたい放題やっていたのですよ。おかげでお店の評判はガタ落ちで……お客様からクレームの嵐ですよ」


 そっか、俺が聞いた店の評判はかなり前の情報だったか。でも良かった、一応ここに泊まってみたかったし。


「では、遠慮なく泊まらせて戴きますね、アルナさん」
「ええ。こちらのカギをお使いください。二階になりますね」


 カギを受け取り、ルナ達と共に向かっていく。


「良かったですね、海人様」

「一瞬、この店どうかと思ったけどな。でも、ぼったくり店じゃなくて良かったよ。あのアルナさんが本当のオーナーだったわけだし。ていうか、あの人……すげぇ美人だったな。メイド服がエロ……じゃなくて、可愛かったな」


「むぅ、海人様……! 確かにアルナさんは、黒髪で赤い瞳で綺麗な女性でしたね。あんな肌を露出させておりましたし、胸も大きかったです。今はああいう感じが流行りなのでしょうか」


 ルナは対抗心を燃やしているのだろうか、悩んでいる様子だった。――って、まて。ルナがあんなハダけたメイド服を着る!? おいおい、そんなの久しぶりに鼻血案件だぞ。大量出血だ。死亡事故だ!


「カイト。やらしーわよ」
「う、うるさい。ソレイユ、お前はメイド服は着てみないのか?」

「え、着て欲しいの? カイトがどうしてもって言うのなら考えてあげるわ」

「じゃあ頼む」
「え……あ、うん。いいけどさ」
「いいのかよ。じゃあ楽しみにしておく。ソレイユ、美人だしきっと似合うよ。うん、俺が保証してあげる」


 俺がそう断言すると、ソレイユはガッツポーズしていた。なんだか嬉しそうだ。


 ◆


 部屋は各々割り振られたわけだが――何故だろうな、皆俺の部屋に大集合。部屋のカギは割り振ったはずなんだがなあ。

 とりあえず、フカフカすぎるベッドへ腰かけた。すると、ミーティアも隣にやって来る。

「お兄ちゃんの傍じゃないと寂しいもーん」
「だからってなぁ~。まあいいけどな」


 ミーティアは寂しがり屋だし……。どちらかと言えばソレイユも寂しがり屋だし……。ルナも極度の寂しがり屋だし……。



 ……皆、寂しがり屋でしたわ。



 俺は諦めた。



「海人様。宜しければ、わたしのレベルを下げてくださいませんか?」


 更に隣にルナが座る。
 ああ、そうだ。


 帝国・レッドムーンの道中でそこそこ戦闘があって、レベルも上がったんだ。その際、ルナが活躍していたので、レベルが『50』ほど上がっていた。彼女のレベルは基本的には『999』だったのだが、現在は経験値テーブルが極端に低くなっているようで、レベルアップしやすい体質なようなモノになっていた。


 ――恐らく、俺が昔に治してあげたルナの呪いのような病気『高レベル症』の名残だろう。だからこそ、今まではLv.999で止めていたのだ。

 だが、共和国・ブルームーンが崩壊してからだろうか。もちろん、それがキッカケなのか不明だが……転生システムが消滅・・した。

 その為、Lv.999であろうとも経験値が入ってしまう以上、レベルアップするようになった。なぜこんな仕様になったのか――不明だ。今は爺さん……大賢者パラディ・アプレミディが調査に乗り出している最中だ。


「分かったよ、ルナ。レベル売買スキルを発動する。レベルダウン開始」


 ぽわッと蒼白く発光すると、ルナのレベルが『1』となる。基本的に、ルナのレベルは最低値で十分らしい。彼女曰く、シマープリーストの力で支障はないという。さすが高位職だな。


「ありがとうございました。わたし、本当に海人様がいてくれて良かったです。だって、Lv.9999になってしまったら、また『高レベル症』を発症してしまうかもしれませんし、その場合……死んでしまうかもしれませんから」


 そう、ルナはそれで死にかけた。
 けれど俺がいれば大丈夫だ。
 ルナは絶対に死なないし、死なせはしない。


 世界で唯一、レベルの操れる俺がいる限り安泰なのだから。
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