あなたのレベル買い取ります! 無能と罵られ最強ギルドを追放されたので、世界で唯一の店を出した ~俺だけの【レベル売買】スキルで稼ぎまくり~

桜井正宗

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【280】 盗賊ギルドの集団

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 いつものように『レベル』を取引していく。ここ数日は、レベルが飛ぶように売れており、需要じゅようが高まっていた。

 また新たなダンジョンが発見されたのだろうか。しかし、そんな情報は耳に入っていなかった。


「どういう事だ?」


 腕と足を組んで頭を捻っていると、ミーティアが答えてくれた。


「あのね、お兄ちゃん。元シャロウのウワサが広がっているんだってさ。それで、みんな備えているんだって」

「備えている?」

「ほら、ジェネラルさんの国滅ぼされちゃったでしょ。だから、次はこの【帝国・レッドムーン】じゃないかって、みんな恐れているみたい」


 ――なるほどな。
 それで怯えているわけか。
 備えあれば何とやら。高レベルあれば、とりあえず逃げるくらいは何とかなるだろうな。中には戦う者もいるかもしれんが。


 今日はそのせいか、普段は見ないゴロツキとかもいた。……正直、相手にはしたくない。だが、商売だからな。どんな客であろうと客は客。けれど、それは時と場合による。


「んだとォ!? レベルを売れねぇだと!!」


 ハゲ頭の筋肉ムキムキ盗賊ギルドの集団がレベルを求めて来ていた。その数……恐らく十人はいるだろう。


「ねぇ、カイト。この人相悪い人達……盗賊シーフ系の人よね。盗人よ。つまり、お金は盗んで得たモノ。そんなのダメじゃない?」


 ソレイユは、明らかに不快感を露わにしていた。俺もそれには同感だ。そんな汚れた金を受け受け取るほど俺は腐っちゃいないし、堕ちてもいない。


「お客様……店内で大声を上げられないで下さい。他のお客様がおびえております」


 ルナが丁寧に対応してくれる。
 こういう時の補助は助かるのだが――相手が悪いな。


「あぁん!? メイドの分際で……おぉ!?」


 背の高い筋肉ムキムキ男は、ルナ見ると顔色を変えた。まあ、だろうね。どんな男でも、あの美貌には勝てない。


「……?」
「美しい。俺様の嫁にしたい」

「ごめんなさい」


 わずか一秒で即答するルナ。
 そこんとこ容赦ねーなー!


「マ、マジかよおおおおおおおおお!!」


 想定外だったのか、ムキムキ男が発狂する。いや、無理だってーの。まず、服装が汚すぎるし、風呂もまともに入ってなさそうだ。その時点でアウトです。

 さて、追い出すか。


「申し訳ありません、お客様。お引き取りを」
「……んだと、てめぇ!! レベルを寄越せ」

「こちらにも選ぶ権利がありますから」
「選ぶ権利ィ? こっちは客だぞ!」

「お客様は神様って時代はとっくの昔に終わってるんですよ。それにこれは『レベル売買』だ。世界唯一の……俺しか出来ない商売なんだよ」

「なら力づくで奪ってやるよ!!」


 ムキムキ男がルナを人質に取った。……あぁ、毎度ながらルナは人質にされやすいな。いつしかもあったような気がする。けれど、もうあの時とは状況が違う。


 俺は、無断でソレイユの聖剣『マレット』を呼び寄せ、敵の顔面に投げつけた。敵は、そのままイルミネイトの外へ吹っ飛んでいく。



「ぎゃあああああああああああああああああああああ……!!!」



 地面へ投げ出された男。
 無様な格好で倒れていた。
 あーあ、顔面がへこんでらぁ。


「ちょ、ちょっとカイト! あたしの聖剣を勝手に使わないでよ!」


 ぷりぷり怒るソレイユさん。でも大丈夫、コイツの扱いはもうだいぶ慣れた。こうすりゃいいのさ……!


「ソレイユ、ちょっとせたか? あと、今日は何だか可愛いな。うん、桃色の髪も艶があるし、うん、可愛い」
「……!! カイト、やっぱり聖剣使っていいわ! えへへ……♡」


 ソレイユは、とにかくチョロかった。


 よしッ!!
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