あなたのレベル買い取ります! 無能と罵られ最強ギルドを追放されたので、世界で唯一の店を出した ~俺だけの【レベル売買】スキルで稼ぎまくり~

桜井正宗

文字の大きさ
300 / 319

【300】 グロリアステレポート

しおりを挟む
 ヤークト公爵の情報は入手できた。
 これでアイツの事は大体把握はあくした。
 だけど、真の目的は分からないままだ。

 やはり、もう少し情報収集する為にも『海底監獄・イグノラムス』へ行く必要はありそうだな。


「エキナセア、情報に関しては感謝する。でも、お前はまた監禁生活か?」
「――そうだな。私は囚われの身。だが、いつか自由を与えてくれる者が現れるはずだ。それが誰か分からないけど、必ず私は自由になろう」

「自由になってどうする気だ。また帝国・レッドムーンを襲うのか」
「それは、その人次第・・・・・だ。私を解放した者の言葉に従う」

「一国の姫だったものが、そんな事を口にしていいのか」
「構わん。今の生活と自由を天秤に掛けるのなら、自由を選ぶ」

 そうだろうな。
 人間は自由が欲しい生き物だ。
 監禁なんて息が詰まる生活だろう。
 俺は絶対に嫌だ。

「まあ、分かったよ。俺たちは海底監獄へ行く」
「なんだ、今は失われた『シャロウ』の元メンバーに会う気か」
「ああ、答えはそこにあると思うんだ」

「答え――か」

 軽い溜息を吐くエキナセアは、天を仰ぐ。
 なんだ、そんな態度を出されると気になるな。

「何が言いたい」
「なにも。だが、ひとつだけ言える」
「なんだ」

「アトモスフィアは何も語らぬだろう。バオも然り……他のメンバーもな」
「行ってみなくちゃ分からないさ」
「止めはしないさ。精々頑張るがいい」


 エキナセアは小さな羽根で飛び立ち、爺ちゃんのところへ戻った。


「そういうわけで、爺ちゃん。頼むわ」
「もう話はいいのだな」
「あとは『海底監獄・イグノラムス』で情報を集める」

「分かった。だが、海底監獄・イグノラムスへ行ける者は私を含めて三人まで・・・・となる。厳重ゆえ、察してくれ」

 ――となると、ルナかソレイユどちらかを選ばなければならない。俺としては二人ともついて来て欲しい。

「あたしはパスしておくわ」
「ソレイユ……だが」
「いいの。あたしは『シャロウ』のメンバーではなかったし、その辺、カイトとルナは所属していたんでしょう。なら、適任じゃない」

 そうか、ルナは過去、一時的にしろ『シャロウ』のメンバーだった。多少、ギルドの事にも詳しい。俺とルナで行こう。

「それでいいか、ルナ」
「はい、わたしはそれで構いません。ソレイユ、申し訳ありませんが……この場を頼みます」

 と、ルナはソレイユに激励した。

「ええ、任せて。このオルビスの塔を守るのが帝国の騎士としての役目だもの! じゃあ、二人とも良い情報を持って来てよね!」

「ああ、ソレイユ。しばらくお別れだ」
「……うん」

 ソレイユの方から抱きついてきた。
 俺は彼女の気持ちに応えた。

 帝国の騎士とはいえ、女の子だ。普段は強気なソレイユだが、こういうか弱い一面もあるから、俺は好きだ。


「爺ちゃん、そろそろ頼む」
「分かった。海底監獄・イグノラムスへ行く方法はただひとつ。我が『グロリアステレポート』のみが記すメモリーで転移可能なのだ」

「グ、グロリアステレポート!?」


 詳細を見せてくれた。


【グロリアステレポート】Lv.5(MaxLv.5)
【系列】補助
【習得条件】賢者の心眼
【効果】
 対象:自分/パーティ/ギルド

 あらゆる場所へ転移可能。
 最大五つの『座標』をメモリーできる。
 その場所へテレポートする。
 転移禁止エリアなど特殊なダンジョンもメモリー可能。ただし、特異点でのメモリーは不可能とする。


 ――なんだ、このスキル!
 そうか、爺ちゃんは『大賢者』だから、こういうスキルがあるんだな。さすがというか、何と言うか。だけど、これでようやく先へ進める。


「臨時パーティを結成する。カイト、ルナ様。承諾を」


 俺とルナは爺ちゃんから飛ばされたパーティを『承諾』した。これでテレポートの対象となるわけだ。


「準備完了だ」
「わたしも問題ありません」


「――よろしい。では、テレポートを開始する。転移、海底監獄・イグノラムス!!」


 俺達は、青い白い光に包まれた――。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ありふれた話 ~追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます。今さら戻ってこいと言われても以下略

ゆきむらちひろ
ファンタジー
「追放」「ざまぁ」「実は最強」「生産チート」「スローライフ」「可愛いヒロイン」などなど、どこかで見たことがあるような設定を山盛りにして、ゆきむら的に書き殴っていく異世界ファンタジー。 ■あらすじ 勇者パーティーで雑用兼ポーション生成係を務めていた錬金術師・アルト。 彼は勇者から「お前のスキルはもう限界だ。足手まといだ」と無一文で追放されてしまう。 失意のまま辺境の寂れた村に流れ着いたアルトだったが、 そこで自身のスキル【アイテム・クリエーション】が、 実はただのアイテム作成ではなく、 物質の構造を自在に組み替える神の御業【物質創造】であることに気づく。 それ以降、彼はその力で不毛の土地を肥沃な農地に変え、 枯れた川に清流を呼び戻し、 村人たちのために快適な家や温泉まで作り出していく。 さらに呪いに苦しむエルフの美少女を救い、 お人好しな商人、訳ありな獣人、腕利きのドワーフなどを取り入れ、 アルトは辺境を活気あふれる理想郷にしようと奮闘する。 一方、アルトを追放した勇者パーティーは、なぜかその活躍に陰りが見えてきて……。  ―・―・―・―・―・―・―・― タイトルを全部書くなら、 『追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます ~今さら戻ってこいと泣きつかれても、もう遅い。周りには僕を信じてくれる仲間がいるので~』という感じ。ありそう。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。 ※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。

デバフ専門の支援術師は勇者パーティを追放されたので、呪いのアイテム専門店を開きます

夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ノアは、敵を弱体化させる【呪物錬成】スキルで勇者パーティを支えていた。しかし、その力は地味で不吉だと疎まれ、ダンジョン攻略失敗の濡れ衣を着せられ追放されてしまう。 全てを失い、辺境の街に流れ着いたノア。生きるために作った「呪いの鍋」が、なぜか異常な性能を発揮し、街で評判となっていく。彼のスキルは、呪いという枷と引き換えに、物の潜在能力を限界突破させる超レアなものだったのだ。本人はその価値に全く気づいていないが……。 才能に悩む女剣士や没落貴族の令嬢など、彼の人柄と規格外のアイテムに惹かれた仲間が次第に集まり、小さな専門店はいつしか街の希望となる。一方、ノアを追放した勇者パーティは彼の不在で没落していく。これは、優しすぎる無自覚最強な主人公が、辺境から世界を救う物語。

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。 絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。 辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。 一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」 これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る

神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】 元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。 ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、 理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。 今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。 様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。 カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。 ハーレム要素多め。 ※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。 よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz 他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。 たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。 物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz 今後とも応援よろしくお願い致します。

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

処理中です...