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「私は気に入った物を壊れるまで使い続けるクセがある。」

そのため買った奴隷を数ヶ月で早い時はひと月程で壊してしまう!
その点。双子は顔が似ている為、一日置きで使えば長持ちすると考えた事を熱く語ってくれたのだ!

「興味ねーし!なげーよ!!
ダラダラ喋りやがって!!!」

「そんな事を言うな!私に恩を売っとくと得するぞ!!!」

「知らん。
金が無いなら俺で決まりだな!!!」

リオンはルームから金貨が100枚入った袋を3つ取り出すとテーブルの上に置いた。

「フロック確認してくれ!」

「はい!只今。」

「そうだぞ!フロック。こんなガキがそんな大金持ってるなんておかしい!!
偽物かもしれないぞ!!!」

「それは無いかと、、、」

「何故だ!!!」

「この方に紹介状を贈ったのがループ商会の会長ドードー様だからです。
あの方が一目置く方が偽物など持ってくるはずがないのです。」

「なに?あのドードーが直々に紹介状を、、、こんなガキに。」

「何だ?アイツ会長だったのか!?」

(だから大金を1人で動かせてたのね。
納得だわ。)

「なるほど、、、。」

「私も相手がループ商会の者と分かれば引き下がる訳には行かなくなった、、、。
フロック私の使用人を呼んでくれ!」

「かしこまりました。」

「待て!フロック!!この商談は決まったんじゃないのか?」

「いえ!まだ決まっておりません。
契約書も未だですし、何より。
私は黒騎士様にお決まりになったとは一言も言っておりません。
まだまだ!これからですよ。黒騎士様!」

「クッソー!カエルじじい、、、。
測りやがったな!」

「仕方ないわね。フロックも商売人って事よ。」

それから待つ事に、、、ポピーは小さな声で何かぶつぶつと呟いていた。
「私の使えるお金は金貨300枚前後だ!後はパパが貸してくれるか、、、。」

(フロックはポピーが金貨200枚以上出せると踏んでいたのね。)

(でも、俺達の所持金が無かったら勝負にすらならないだろ!)

(それなら問題ないわよ。
もし貴方にお金が無ければ、諦めてもらう為に高い金額を合えて提示したとポピーに言えば良いだけですもの。
そうすれば後からポピーの機嫌も取れるわ。)

(そんな手が、あったとは、、、、。)

(それか、ドードーと言う男を信用して賭けに出たのでかもね。
どちらにせよ。フロックの1人勝ちね。)

10分後、、、。

3人の男達か現れた。
後ろの2人が荷物を持ち、先頭の男が話しかけて来た。
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