泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

漫点

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第二章【仲間】

【58】犯人

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大通りが写り! 行き交う人々を確認する。

しかし、あの黒髪の男は見当たらない……

『……マスター! もっと、人気の無い路地裏の方だと思いますよ』

そのアクアの意見を取り入れて、路地裏に居る【黒スライム】に視界を移す。

すると、あの黒髪の男を見つける!!!

「居たわ! アマネ!!!」

「分かってる!!!」

意識を共用している為に、紅姫も黒髪の男の事が伝わる。
そして、紅姫に言われるまでもなく僕も分かっている。
黒髪の男が、子供数人に何かしようとしているのが……

僕が紅姫に合図をすると、紅姫は躊躇なくギルドの壁を破壊した!!!

そして、僕達はそこから飛び出した!!!

「後で、修理代は払います!!!」

ギルドマスター達は、僕達の行動に呆気に取られ! 固まっていた。

僕達は、そんなギルドマスター達を置いて現場に向かう。

途中! サスケも連絡をするが、僕達の方が近い為。
間に合うとすれば僕達の方だ!!!

僕は、急ぐ為に騒ぎになるかも知れないが……フェルとユキを召喚して呼び出した。

僕と紅姫は、2人に乗ると子供達の元へと急いだ!!!

途中、フェルとユキを見かけた街の人は
「インフェルノウルフとスノーウルフが街に現れたーー!!!」 と騒いでいたが、気にせず先を急いだ!!!

そして、男の元へと辿り着くと!!!

「何をしているんだ!!!」

そう叫んだ。

すると、男は……

「別に何もしていませんよ。 ただ、お菓子をあげていただけですよ」

そう答える。

「嘘をつかないで、あんたが犯人だって事は分かってるのよ!!!」

そう紅姫が叫ぶと……

「……フフフッ……バレていましたか……なら隠しても仕方がない……」

そう言って子供達に触れると……

子供達が、黒く変色して倒れ出した!!!

「……なッ!!!」

僕が一瞬焦っているとユキが黒髪の男に、攻撃魔法を放つ!!!

男はそれを躱わすと……建物の上へと逃げていってしまった。

「遅れてすいません。 主人様!」

そこへサスケが現れたので、子供達の息がある事を確認すると

「サスケ! この子達をお願い!!!」

「承知いたしました。」

そう言って、僕達は黒髪の男の後を追いかける。

そして、【黒スライム】の力も使い! 男に追いつくと……
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