泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

漫点

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第二章【仲間】

【76】盗賊団

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時は、少し戻り……

茨の盗賊団の本拠地!!!

「……おい!!! 最近、うちの傘下の盗賊達を潰し回ってる奴の情報は、まだ掴めないのかッ!!!」

「申し訳ございません……必死に調べては、いるのですが……何せ……個人で動いてるらしく……足取りか掴みにくいのです」

「……はぁ……!!! 個人!?
1人の冒険者如きに、これだけやられてるのか!? 
いつから!? 俺の部下は、そんなに弱くなったんだ!!!」

「申し訳ございません……何でも……従えてる魔物が、めっぽう強いらしく……」

「言い訳は、いい!!! 探せ!!!
そして、俺の前に連れて来い!!!」

「はッ! はッい!!!」

茨の盗賊団の幹部達が、首を垂れるなか……

1人の少年が、茨の盗賊団の頭の前に現れると……

「……どうした!? ステル……」

少年は、頭の前に跪くと……

「……はい、父様! 私の調べによると、我々を襲撃している冒険者は【星屑】スターダストと呼ばるパーティーらしく。
獣人族を助けた者と同一人物となる為に……
もう一度、あの村を襲えば! また現れるやも知れません!!!」

「……ほぉ……それは、いい情報を掴んだ!
ならば、ステル! コイツらを連れて、その村を襲わせろ!!!」

「はッ!!!」

「……いや、待てよ! 普通に襲わせても、つまらない……やるならドラゴンにでも襲わせろ!!!」

「……確かに、それなら……どんな冒険者でもタダではすまない……
素晴らしい案です! 父様!!!」

「分かったら、さっさと行け!!!」

「はい!」

そうして、ステルと幹部数名でドラゴンの島へと向かい。

獣人族の村を襲わせる事になった!!!


が、しかし……

ドラゴンを引き連れて獣人の村に向かう道中で……

ドラゴンの制御が効かなくなり!!!

幹部数名が、怪我を負うと……

国境近くのにドラゴンを残し! 体制を立て直す為にアジトへと一度、帰還した。

そして、数日後……

怪我をした、盗賊達の治療が行われていたが……

傷もまだ癒えてない盗賊達の元に、茨の盗賊団の頭である。

ガイアが側近達を従えて、現れた!

「……オイ!おい! 何寝てるんだ! 
お前ら!!! 話によると失敗したらしい
じゃねーか!!!」

「申し訳ございません……」

盗賊達の1人が跪き謝罪をする。

「別に、謝って欲しいわけじゃねーんだよ!
ステルも連れて行って失敗とは、どー言う事だ! って、聞いてんだよ!!!」

「……実は、ドラゴンが…………」

今回のミッションに参加した1人が、説明を始めると……

ガイアは、そいつの首を鷲掴みにして地面に叩きつけた。

そして、懐のナイフを目元に近づけると……

「……ふ…ん"が……ふがッ!」

言い訳を聞く事もなく……

「失敗の意味が分かってない様だから、教えてやるよ!!!
まず、お前らの目玉を抉り出して! 両手両足を切断して森に置き去りにしてやるよ!」

ガイアの側近達は、他の傷ついて横になっていた盗賊達を引き摺り出すと……

うつ伏せにして、関節をキメると地面に這いつくばらせた!!!

「そしたらテメーらは、真っ暗闇の中! 何の抵抗も出来ずに……生きたまま! 魔物の餌となる!!!
考えただけで、ゾクゾクするだろう!!!」

作戦に失敗した盗賊達は、泣きながら謝罪をするが……

血走った目をしたガイアは、何も聞いてくれなかった。

そして、ガイアに押さえつけられた盗賊の目玉にナイフが刺さるかと思われた。

その時!!!

「おかしらーー!!! 朗報です!」

1人の盗賊がアジトに駆け込んできた。

「……どうした……? 今、良いところなんだ!!! つまらない事なら、お前も同じ目に合わすからな!!!」

飛び込んで来た盗賊は、状況を見て額から汗を流すと……
生唾をゴクリッ! と飲んでから話し出した。

「……じ……実は……コイツらが、追っていた冒険者が……たまたまドラゴンと戦闘になり。
右腕を喰い千切られ! 逃げて行ったらしいです……」

「……ほぉ……ってッ! 事は、お前らは失敗して無かったて事になるな!!!
ハッハッハッハ!!! なら、良かったじゃねーか!!!」

そして、その場の空気は一変して穏やかな物となった。

「いやー! 良かった良かった。
これで、お前ら命拾いしたな!!!」

押さえつけられていた盗賊達も解放されると……ガイアは、自分の息子である。

ステルの元へ行くと、ステルを殴り飛ばし!
顔面を踏みつけた!!!

「……テメーは、何考えてんだ!? あ"あ!
お前が付いていながら、何でコイツらが怪我してんだよ!!!
テメーは、元々! 捨てる筈だったガキ子供を置いてやってんだ!!! 次は、ねーからな!!!」

ステルは、地面に這いつくばりながら……

「申し訳ございません……父様……
次こそは、役に立って見せます……」

その言葉をガイアは、聞き終える前に配下の盗賊達に指示を出した。

「今が、絶好のチャンスだ!!! 
この場所に、誘い込め!!! 奴が弱っているうちに叩く!
国境周辺の村や町を調べろ!!!」

「はいッ!!!」

「分かったら! サッサと行けーー!!!」

その声に、寝込んでいた盗賊達を飛び起き!!! 走ってアジトを出て行った。

残ったのは、ガイアとそっ側近達だけ……

「……俺達に、喧嘩を売った事を後悔させてやる!!!
地獄の果てまで、追い込んでやるぜ!!!
英雄気取りのクソ冒険者……」
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