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第十六話
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今日も伊藤先生との昼休みを終えて教室に帰っていた。
いつもよりも早く、チャイムが鳴る十五分も前に席に戻ってきていた。
それはというと伊藤先生が会議だそうでいつもより早く終わって会議の方に行ってしまったからだ。
でも、昼休みに会議とは先生も忙しいんだな。
と、先生がかわいそうだと思いながら先生を見送って帰ってきたところである。
そんな僕は、次の授業の準備に取り掛かろうとしていたら、突然後ろの方から話しかけられた。
「ねぇ、花園さん?ちょっといいかしら。」
突然話しかけてきたのは後ろの席の真城さんではなかった。
「えっと、何の用かな?」
僕は少し緊張していた。
真城さん以外の女の子とは話をした経験がないからではない。
経験はないのだがそういう緊張ではなく、勇者が敵に話しかけられるような緊張だ。
そう、その相手というのは真城さんをいつもいじめている、そう僕からした敵である。
「じゃあ、ちょっと聞きたいんだけど、」
あらたまって、正面から話をしたことがなかった。
正面から見たら、目がきつくて髪も金髪でいわゆるギャル、という格好である。
真城さんとは真逆に位置してる女だと思った。
僕はこう女の子は苦手だからできればさっさと話を終えて帰ってほしいと思う限りである。
「花園さんっていつも屋上で昼休み過ごしてるよね」
「そうだけど…それが?」
どこで知ったが知らないけど、なんでそんなことを聞いてくるんのかわからない。
「それで、誰と一緒にいるの?」
誰と?そんなの決まってるじゃないか。
「伊藤先生とだけど?」
「!?」
目が先ほどよりも一瞬大きくなる。
あれ、もしかしてこれっていったらいけないことだったのかな?
と言ってから気がついたがもうどうすることもなかった。
「そう。教えてくれてありがとう」
そう言って帰って行った。
あれ、何も起きない…
それだけ聞いて去って行ったことが少し怖かった…
この発言のせいで何が起こるのか知るよしもなかった。
いつもよりも早く、チャイムが鳴る十五分も前に席に戻ってきていた。
それはというと伊藤先生が会議だそうでいつもより早く終わって会議の方に行ってしまったからだ。
でも、昼休みに会議とは先生も忙しいんだな。
と、先生がかわいそうだと思いながら先生を見送って帰ってきたところである。
そんな僕は、次の授業の準備に取り掛かろうとしていたら、突然後ろの方から話しかけられた。
「ねぇ、花園さん?ちょっといいかしら。」
突然話しかけてきたのは後ろの席の真城さんではなかった。
「えっと、何の用かな?」
僕は少し緊張していた。
真城さん以外の女の子とは話をした経験がないからではない。
経験はないのだがそういう緊張ではなく、勇者が敵に話しかけられるような緊張だ。
そう、その相手というのは真城さんをいつもいじめている、そう僕からした敵である。
「じゃあ、ちょっと聞きたいんだけど、」
あらたまって、正面から話をしたことがなかった。
正面から見たら、目がきつくて髪も金髪でいわゆるギャル、という格好である。
真城さんとは真逆に位置してる女だと思った。
僕はこう女の子は苦手だからできればさっさと話を終えて帰ってほしいと思う限りである。
「花園さんっていつも屋上で昼休み過ごしてるよね」
「そうだけど…それが?」
どこで知ったが知らないけど、なんでそんなことを聞いてくるんのかわからない。
「それで、誰と一緒にいるの?」
誰と?そんなの決まってるじゃないか。
「伊藤先生とだけど?」
「!?」
目が先ほどよりも一瞬大きくなる。
あれ、もしかしてこれっていったらいけないことだったのかな?
と言ってから気がついたがもうどうすることもなかった。
「そう。教えてくれてありがとう」
そう言って帰って行った。
あれ、何も起きない…
それだけ聞いて去って行ったことが少し怖かった…
この発言のせいで何が起こるのか知るよしもなかった。
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