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第六十四話 確認
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一馬くんは自分のズボンを下ろし始めた。その瞬間…
「だめええええええええーーーー!」
といって一馬くんと僕の間に妹が飛び込んできた。その声にびっくりした一馬くんはズボンを下ろすの手を止めた。
「脱いじゃだめ!」
妹は大きな声で一馬くんを手を止める。
一体どうしてだ。はてなマークを頭の上に受けべていたのは僕だった。その僕の頭の上に浮いているものが見えたのか、妹が僕にこう言った。
「お兄ちゃん、出ていって」
僕は戸惑った。どうして僕が出ていかなければいけないのか。
しかし、僕が反論しようとしたのを見て、妹がもう一度…
「出て行って!!」
と僕の反論する隙を与えずに先ほどよりも大きな声でそういった。
僕は妹に言われるがまま出て行く。一体なんなんだ。その時はまだ、僕は理解できてなかった。
少し経つと、妹が廊下にいた僕に向かって、「入っていいよ」といってまた僕は部屋に入った。
そして
「女の子だった…」
妹は部屋に入った僕に向かってそういった。
僕がいない間に確認したらしい。
「そうか、女の子だったか…」
とまるで他人が誤解を受けそうな、受け答えをする。そんな言い方をしたせいか、妹にビンタされてしまったが、僕は何事もなかったかのように一馬くんの方を見た。先からもじもじしている。この姿を見ると、女の子って感じがするな。実際女の子だったらしいが…
「どうして僕たちに話そうと思ったの?」
僕は気になっていたことを聞いた。
僕の中ではこれが一番疑問だった。こんな重大なことを、僕に話すなんておかしいと思ったのだ。今日で会うのは二回目の僕に向かって、こんな重大な秘密を話したのは信じられなかった。
「それは…お兄さんが女装しているという秘密を話してくれたから…」
と一馬くんが言う。僕は一馬くんに自分の秘密を話したさ。でも、それがどうして自分も秘密を話そうという考えになるんだ。
「それと、僕と同じような境遇の秘密を持っていたから、お兄さんになら話してもいいかなと思いました」
一馬くんは僕に助けを求めていたのかもしれない。これまで誰にも明かすことができずに悩んでいたんだろう。そんな時同じような秘密を持っている僕と出会ったのだ。だから、こんな僕に話してくれたのか。
「でも、どうして男のふりなんてしてるんだ?」
不思議だったんだ。僕の場合は、女子校に通うために女装しているのだけど、一馬くんの学校は妹も通っている普通の共学だし、男の格好なんてする必要がどこにあるのかと思っていた。
「それは…僕の家の問題で、男である必要があったんです」
家の問題か… やはりそこに行き着くんだな。でも、あまりこれ以上は聞きたくないな。なんだかそれを聞いてしまうとこれまで以上にまた解決しなくてはいけない問題が、増えてしまいそうな気がしたからだ。
「わかった。それ以上言わなくていい」
僕は一馬くんが家庭の事情を話そうとする前にその話を切った。
「だめええええええええーーーー!」
といって一馬くんと僕の間に妹が飛び込んできた。その声にびっくりした一馬くんはズボンを下ろすの手を止めた。
「脱いじゃだめ!」
妹は大きな声で一馬くんを手を止める。
一体どうしてだ。はてなマークを頭の上に受けべていたのは僕だった。その僕の頭の上に浮いているものが見えたのか、妹が僕にこう言った。
「お兄ちゃん、出ていって」
僕は戸惑った。どうして僕が出ていかなければいけないのか。
しかし、僕が反論しようとしたのを見て、妹がもう一度…
「出て行って!!」
と僕の反論する隙を与えずに先ほどよりも大きな声でそういった。
僕は妹に言われるがまま出て行く。一体なんなんだ。その時はまだ、僕は理解できてなかった。
少し経つと、妹が廊下にいた僕に向かって、「入っていいよ」といってまた僕は部屋に入った。
そして
「女の子だった…」
妹は部屋に入った僕に向かってそういった。
僕がいない間に確認したらしい。
「そうか、女の子だったか…」
とまるで他人が誤解を受けそうな、受け答えをする。そんな言い方をしたせいか、妹にビンタされてしまったが、僕は何事もなかったかのように一馬くんの方を見た。先からもじもじしている。この姿を見ると、女の子って感じがするな。実際女の子だったらしいが…
「どうして僕たちに話そうと思ったの?」
僕は気になっていたことを聞いた。
僕の中ではこれが一番疑問だった。こんな重大なことを、僕に話すなんておかしいと思ったのだ。今日で会うのは二回目の僕に向かって、こんな重大な秘密を話したのは信じられなかった。
「それは…お兄さんが女装しているという秘密を話してくれたから…」
と一馬くんが言う。僕は一馬くんに自分の秘密を話したさ。でも、それがどうして自分も秘密を話そうという考えになるんだ。
「それと、僕と同じような境遇の秘密を持っていたから、お兄さんになら話してもいいかなと思いました」
一馬くんは僕に助けを求めていたのかもしれない。これまで誰にも明かすことができずに悩んでいたんだろう。そんな時同じような秘密を持っている僕と出会ったのだ。だから、こんな僕に話してくれたのか。
「でも、どうして男のふりなんてしてるんだ?」
不思議だったんだ。僕の場合は、女子校に通うために女装しているのだけど、一馬くんの学校は妹も通っている普通の共学だし、男の格好なんてする必要がどこにあるのかと思っていた。
「それは…僕の家の問題で、男である必要があったんです」
家の問題か… やはりそこに行き着くんだな。でも、あまりこれ以上は聞きたくないな。なんだかそれを聞いてしまうとこれまで以上にまた解決しなくてはいけない問題が、増えてしまいそうな気がしたからだ。
「わかった。それ以上言わなくていい」
僕は一馬くんが家庭の事情を話そうとする前にその話を切った。
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