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第六十三話 一馬くんの秘密
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「実は僕にも秘密があるんです」
そういった一馬くんは僕の方を見ていた。ものすごく真剣な顔である。
「秘密って?」
僕は軽い気持ちで聞いた。どうせ、中学生の秘密なんてしれていると思ったからだ。僕の女装して生活をしているという秘密より重くないだろう…
僕は、一馬くんの話すのを待った。
「…実は僕は……」
僕は一馬くんのしゃべることを息を飲んで待つ。
そして
「僕は…男じゃないんです」
「え…」
一瞬僕と妹は反応できなかった。男じゃない…とは?ということは…
「えっと…一馬くんは男じゃないってことは…女の子ってこと?」
「はい…」
これが中学生の秘密なの。この秘密ってどう考えても、僕の逆バージョンということか。
僕は、一馬くんが女の子であることを告白したが、未だに信じられなかった。
それは、妹もそうらしく、一馬くんにもう一度確認する。
「本当に男の子じゃないの?」
「ご、ごめん…騙してて」
「…」
僕と妹は固まっていた。妹は僕の方を見てくる。僕も妹の方を見た。
僕は妹の方によっていって、語りかけた。
「本当なのかな?」
「わからないよ…私だってずっと男の子だと思ってたし…」
「だよな…」
「私まだ信じられないんだけど…」
「僕もだ」
とひそひそと会話をしている僕たち。ちょうど一馬くんからは見えない角度で話しながら、審議していた。突然性別が違ったなんて言われたら、誰だって疑うだろう。
「確認するしかないな」
「確認って?どうやって?」
「それは決まってるだろ」
「まさか…」
「そのまさかさ」
「て、待ってお兄ちゃん」
僕は妹の言葉を聞かずに、一馬くんの方を見た。一馬くんも急に見られて恥ずかしそうに頬が少し赤くなる。女の子みたいだな。そんな姿を見ると、そう思ってしまったが、まだ女の子であるという確証はないわけで。
「一馬くん?君が本当に女の子なのか確認させて欲しいんだ」
「確認?いいですけど、何をすればいいんですか?」
「ああ、ちょっとパンツを脱いで欲しいんだけど」
「!?」
と驚いた表情をする一馬くん。もしこれでパンツを脱げないのなら、嘘ということになる。これは僕なりの確認方法である、踏み絵方式だ。僕は、一馬くんを見続ける。そして、一馬くんは先ほどよりも頬を赤く染めながら、こう言った。
「わかりました。脱ぎます」
「え…」
一馬くんはそういうと、ズボンに手をかけ始めた。
そういった一馬くんは僕の方を見ていた。ものすごく真剣な顔である。
「秘密って?」
僕は軽い気持ちで聞いた。どうせ、中学生の秘密なんてしれていると思ったからだ。僕の女装して生活をしているという秘密より重くないだろう…
僕は、一馬くんの話すのを待った。
「…実は僕は……」
僕は一馬くんのしゃべることを息を飲んで待つ。
そして
「僕は…男じゃないんです」
「え…」
一瞬僕と妹は反応できなかった。男じゃない…とは?ということは…
「えっと…一馬くんは男じゃないってことは…女の子ってこと?」
「はい…」
これが中学生の秘密なの。この秘密ってどう考えても、僕の逆バージョンということか。
僕は、一馬くんが女の子であることを告白したが、未だに信じられなかった。
それは、妹もそうらしく、一馬くんにもう一度確認する。
「本当に男の子じゃないの?」
「ご、ごめん…騙してて」
「…」
僕と妹は固まっていた。妹は僕の方を見てくる。僕も妹の方を見た。
僕は妹の方によっていって、語りかけた。
「本当なのかな?」
「わからないよ…私だってずっと男の子だと思ってたし…」
「だよな…」
「私まだ信じられないんだけど…」
「僕もだ」
とひそひそと会話をしている僕たち。ちょうど一馬くんからは見えない角度で話しながら、審議していた。突然性別が違ったなんて言われたら、誰だって疑うだろう。
「確認するしかないな」
「確認って?どうやって?」
「それは決まってるだろ」
「まさか…」
「そのまさかさ」
「て、待ってお兄ちゃん」
僕は妹の言葉を聞かずに、一馬くんの方を見た。一馬くんも急に見られて恥ずかしそうに頬が少し赤くなる。女の子みたいだな。そんな姿を見ると、そう思ってしまったが、まだ女の子であるという確証はないわけで。
「一馬くん?君が本当に女の子なのか確認させて欲しいんだ」
「確認?いいですけど、何をすればいいんですか?」
「ああ、ちょっとパンツを脱いで欲しいんだけど」
「!?」
と驚いた表情をする一馬くん。もしこれでパンツを脱げないのなら、嘘ということになる。これは僕なりの確認方法である、踏み絵方式だ。僕は、一馬くんを見続ける。そして、一馬くんは先ほどよりも頬を赤く染めながら、こう言った。
「わかりました。脱ぎます」
「え…」
一馬くんはそういうと、ズボンに手をかけ始めた。
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