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第七十七話 ばれた!
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まずい……
僕は妹を支えながら、小学生の方を見ていた。僕の方に行けて向けられた人差し指、そしてこちらを獣を見るような蔑んだ目が向けられていた。
「よ、よう」
「……」
返事がない。ただのしかばねの……
「変態!」
「な、何!」
一馬くんをつけまわす変態小学生に変態と言われてしまった……
ただ妹を支えているだけだというのに。
「見なかったことにするわ……」
「おい、なかったことにするな~」
無視して去ろうとしている小学生を止める。
なんでこんなひどい扱いなのか不思議である。
「あ、あの~」
と僕の腕に支えられていた妹が声を上げた。
「これはどういう状況なのかわからないけど、まずは放してくれない?」
妹は僕にまず解放してくれるように頼んできた。
「お、おう。すまん」
そう言って僕は、支えていた腕を離す。そして妹は立ち上がった。
「お兄…お姉ちゃんあの子は誰?」
妹は小学生の方を指をさして、そう問いかけた。
「あ、ああ。あの子は一馬くんのストーカーだ」
「す、すとーかー?」
「そう!」
「ちが~う!」
小学生が僕と妹の会話に参加してきた。
僕の発言に文句があるようだ。
「何が違う?お前一馬くんにつきまとってるストーカーじゃないか!」
「ちがうわよ。私は一馬様のファン第一号ですわ!」
とか言い放つ小学生は、胸を張って言い張る。
さすがに無理があると思うけどな。
すると妹が小学生の発言に疑問を持ったらしく。
「いや、一馬くんのファンクラブはもうあるけど?」
「え?」
妹の発言にびっくりしているようだ。
「ああ、そういえばお前の学校にもうあるんだったか」
「そうそう」
「もしかしてそれにはいってるのか?」
僕は小学生に向かって確認してみる。
しかし、それに返答したのは妹だった。
「たしか他の学校の子は入ってなかったと思うけど?」
と小学生にとどめを刺した。
すると、小学生の顔がみるみる赤くなっていく。まるで沸騰しているかのようだった。
あれは爆発するかもしれない。怒ったらどんな罵倒が始まってしまうのではないかと思うと、嫌になった。
「待て、お、怒るな。おちつけ」
そう言って止めに入る。しかし止めに入った僕の声は、小学生には届いていないようだった。
「う、う……」
と小学生がうめき始めた。まずい、そろそろ限界のようだ。
「う、ううう」
うめきがますます大きくなる。
「う…うえーん、うえーん!」
と泣き始めてしまった。
って…泣き始めただと!
僕が予想していないことが起きている。
まさか、泣き出すとは思はなかった。てか、どうしたらいいの?
僕は妹を支えながら、小学生の方を見ていた。僕の方に行けて向けられた人差し指、そしてこちらを獣を見るような蔑んだ目が向けられていた。
「よ、よう」
「……」
返事がない。ただのしかばねの……
「変態!」
「な、何!」
一馬くんをつけまわす変態小学生に変態と言われてしまった……
ただ妹を支えているだけだというのに。
「見なかったことにするわ……」
「おい、なかったことにするな~」
無視して去ろうとしている小学生を止める。
なんでこんなひどい扱いなのか不思議である。
「あ、あの~」
と僕の腕に支えられていた妹が声を上げた。
「これはどういう状況なのかわからないけど、まずは放してくれない?」
妹は僕にまず解放してくれるように頼んできた。
「お、おう。すまん」
そう言って僕は、支えていた腕を離す。そして妹は立ち上がった。
「お兄…お姉ちゃんあの子は誰?」
妹は小学生の方を指をさして、そう問いかけた。
「あ、ああ。あの子は一馬くんのストーカーだ」
「す、すとーかー?」
「そう!」
「ちが~う!」
小学生が僕と妹の会話に参加してきた。
僕の発言に文句があるようだ。
「何が違う?お前一馬くんにつきまとってるストーカーじゃないか!」
「ちがうわよ。私は一馬様のファン第一号ですわ!」
とか言い放つ小学生は、胸を張って言い張る。
さすがに無理があると思うけどな。
すると妹が小学生の発言に疑問を持ったらしく。
「いや、一馬くんのファンクラブはもうあるけど?」
「え?」
妹の発言にびっくりしているようだ。
「ああ、そういえばお前の学校にもうあるんだったか」
「そうそう」
「もしかしてそれにはいってるのか?」
僕は小学生に向かって確認してみる。
しかし、それに返答したのは妹だった。
「たしか他の学校の子は入ってなかったと思うけど?」
と小学生にとどめを刺した。
すると、小学生の顔がみるみる赤くなっていく。まるで沸騰しているかのようだった。
あれは爆発するかもしれない。怒ったらどんな罵倒が始まってしまうのではないかと思うと、嫌になった。
「待て、お、怒るな。おちつけ」
そう言って止めに入る。しかし止めに入った僕の声は、小学生には届いていないようだった。
「う、う……」
と小学生がうめき始めた。まずい、そろそろ限界のようだ。
「う、ううう」
うめきがますます大きくなる。
「う…うえーん、うえーん!」
と泣き始めてしまった。
って…泣き始めただと!
僕が予想していないことが起きている。
まさか、泣き出すとは思はなかった。てか、どうしたらいいの?
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