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第91話 赤点?
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僕は、自分テストを見つめていた。
35点…
僕は、考えていた。この点数は、本当に赤点なのかどうかだ。
それは、中学の時の赤点の点数は、34点以下なのだ。
だから、これは赤点じゃない…はず。
「どうだった?」
とテストを受け取って戻ってきた、真城さんが僕に聞いてきた。
「う、うん…」
言葉が詰まる。なんと言えばいいのか…
僕は、僕の様子を見ていた真城さんに逆に問いかけた。
「そ、そうだ! 真城さんの方はどうだった?」
と話題を変えた。
「うん、まぁまぁ」
と真城さんは自分の席に座り持って答えた。
僕は
「そう…」
とだけ受けこたえして、また自分のテストを見た。
そして、先生がテストをみんなに返却し終わり、また教卓の前に立った。
そして…
「え~、今回のテストの点数が35点以下のものは赤点だからな」
とクラスのみんなに向けていった。
でも、先生はほぼそれを僕の方を見ながら言ったのだ。
これを意味するのは…
赤点は僕だけということなのか…
それと…
僕が赤点だという真実だ。
これは否定できない真実だ。
…と僕は、ショックで顔を伏せて、テストを見ることしかできなかった。
すると、先生が答えを渡してきた。
僕は、それを受け取り、一枚手にとってから残りを後ろに回す。
そして、僕はその答えとテストを交互に見た。
そう、僕がもし、赤点から逃れる方法があるとすれば、もうこれしかない。
採点ミスだ!
先生はすごい量のテストの採点をしなければいけない。
だから、たまにミスをするのだ。
僕は、そのミスを探し始めた。
「ん?」
僕はテストと答えを交互に見た。
あれ?
僕は、何度も交互に見た。
これは、採点ミスだ!
やっとの事で見つけることができた。
僕は嬉しくなった。だって、先生のミスを見つけたのだから。
そう、テストと答えが違うのだ!
採点ミス見つけちゃった~
僕は、そのテストと答えを持って行った。
「先生! 採点ミス見つけた」
「ほ、ほんと?」
と僕のテストを受けとった。
そして、先生は僕のテストと答えを見比べ始めた。
少しの間沈黙が続いた。
そして、先生が僕の顔を見た。
「本当にこの為に持ってきたの?」
不思議そうに僕に先生は問いかけてきた。
「え、そうしてですか? 採点ミスあったでしょ」
「あるにはあったけど…」
「ん?」
先生は僕の顔を見ながらこう言った。
「大丈夫? 点数下がるけど?」
え、嘘だろ…
僕は、どんどん赤点になっていった。
35点…
僕は、考えていた。この点数は、本当に赤点なのかどうかだ。
それは、中学の時の赤点の点数は、34点以下なのだ。
だから、これは赤点じゃない…はず。
「どうだった?」
とテストを受け取って戻ってきた、真城さんが僕に聞いてきた。
「う、うん…」
言葉が詰まる。なんと言えばいいのか…
僕は、僕の様子を見ていた真城さんに逆に問いかけた。
「そ、そうだ! 真城さんの方はどうだった?」
と話題を変えた。
「うん、まぁまぁ」
と真城さんは自分の席に座り持って答えた。
僕は
「そう…」
とだけ受けこたえして、また自分のテストを見た。
そして、先生がテストをみんなに返却し終わり、また教卓の前に立った。
そして…
「え~、今回のテストの点数が35点以下のものは赤点だからな」
とクラスのみんなに向けていった。
でも、先生はほぼそれを僕の方を見ながら言ったのだ。
これを意味するのは…
赤点は僕だけということなのか…
それと…
僕が赤点だという真実だ。
これは否定できない真実だ。
…と僕は、ショックで顔を伏せて、テストを見ることしかできなかった。
すると、先生が答えを渡してきた。
僕は、それを受け取り、一枚手にとってから残りを後ろに回す。
そして、僕はその答えとテストを交互に見た。
そう、僕がもし、赤点から逃れる方法があるとすれば、もうこれしかない。
採点ミスだ!
先生はすごい量のテストの採点をしなければいけない。
だから、たまにミスをするのだ。
僕は、そのミスを探し始めた。
「ん?」
僕はテストと答えを交互に見た。
あれ?
僕は、何度も交互に見た。
これは、採点ミスだ!
やっとの事で見つけることができた。
僕は嬉しくなった。だって、先生のミスを見つけたのだから。
そう、テストと答えが違うのだ!
採点ミス見つけちゃった~
僕は、そのテストと答えを持って行った。
「先生! 採点ミス見つけた」
「ほ、ほんと?」
と僕のテストを受けとった。
そして、先生は僕のテストと答えを見比べ始めた。
少しの間沈黙が続いた。
そして、先生が僕の顔を見た。
「本当にこの為に持ってきたの?」
不思議そうに僕に先生は問いかけてきた。
「え、そうしてですか? 採点ミスあったでしょ」
「あるにはあったけど…」
「ん?」
先生は僕の顔を見ながらこう言った。
「大丈夫? 点数下がるけど?」
え、嘘だろ…
僕は、どんどん赤点になっていった。
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