「バカな男子高校生が女子校に入学しました!」

晴樹

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第92話 お昼

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「はぁ~」
僕はため息をついた。僕は朝に返されたテストのことをまだ引きずっていた。
「どうしたんだ?」
と横に座っていたミサキが僕に問いかけた。
「それがさぁ…」
と今日のテストの赤点のことを言いかけて止めた。
僕は、ミサキを見て思ったのだ。

こいつもバカそうだな…

と凄く失礼なことを思ってしまった。
そう思ってしまうと、こいつも僕の仲間なのではないかという期待を持ってしまう。
僕は、その一握りの希望を持って、息を吸った。
「なぁ、ミサキはテストどうだった?」
「あ、テストか…」
と面倒くさそうな顔をしながら話していた。

これはどっちの顔だ?

僕は、唾を飲みながらその先何を言うのか待った。
「あんまよくなかったな」
といった。あんまよくなかった? それは…赤点だったの?
とドギマギしながら考えていた。
「お前はどうだったんだ?」
と僕に聞いてきた。あんまり答えたくないんだけど…
と黙っていると…
「気にすることはないよ花園くん」
と伊藤先生が話に入ってきた。
それは、どういう意味を持っている発言なのか気になった。
もしかして、ミサキも赤点で僕と仲間だから気にするな、という意味だったりするの先生。
そう思ったら途端に気持ちが軽くなって、嬉しくなった。
「大丈夫、赤点は君だけだから」
と伊藤先生がハニカミながら言った。

…って、全然大丈夫じゃねえぇぇぇぇ!!

「な、何言ってるのせんせい」
と僕は、無理やり笑顔を作りながら言った。
何とか、ごまかそうとしてみるがもう無理らしい。
「そ、そうだったのか…悪かったな言いにくいこと聞いて…」
とミサキが悪そうに僕に謝ってきた。
いや、そうじゃない。そんな謝り方されたら、僕が立ち直れなくなってしまう!
「いや、謝らないで…悲しくなるから」
「すまん」
「いや、だから謝らないでよ…」
「そうだぞ! 謝られた花園くんはものすごく落ち込んでいるんだから、謝らないほうがいいよ」
と伊藤先生が僕に謝るミサキに言った。
「いや、先生は謝ってよ!」
「え、あ、ごめんね」
軽い!全然気持ちのこもってないじゃねえか!
「はぁ、もういいですよ。時期にばれることだったろうし…」
「そうだろ。僕は君の言いにくいことを代わりにいってあげただけなんだから」
と開き直る。実際自分では言いにくいことであったのは、その通りなんだけど…
まぁ、感謝でも言っとくか。
「それは、どうも…とでも言うと思いましたか」
となんか癪なんで怒りもって言った。
「うんうん、全然感謝されてないね…」
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