「バカな男子高校生が女子校に入学しました！」

第１４４話 半日授業

夏休みも間近に迫った今日のこの日。すっかりと、学校生活に慣れ始めた体が、長い夏休みによってリセットされてしまいそうな気がしていた。
そんな今日から学校が半日授業なるのだ。主に、テスト返却がメインで行われて、授業という授業がないと言う素晴らしい１週間に入った。喜ばずにはいられない。
そんな休み時間、僕は後ろの真城さんに話しかけた。

｢真城さん。夏休み何か面白そうな予定ある？｣
とさっきの授業中に伊藤先生が夏休みについて話していたから、そんな質問が思い浮かんでしまったのだ。
すると、真城さんは突然そんなことを聞かれたから、答えに悩んでいた。そこまで必死に考えなくてもいいんだけど…
そんな真城さんが悩んでいる所にもう１人女の子がやってきた。そして、こう言った。
｢みゆきは私と一緒に海に行くんだよ｣
｢そうなんだ｣
｢そうそう、な！みゆき｣
｢うん｣
と話に入ってきたのは、みさきだった。
この2人は幼馴染だけあって、仲がいいな。2人で夏休みに海に行く予定があるのは羨ましい限りだ。と夏休み予定が一切ない僕は思った。

あれ…僕を誘っては、くれないのか…

｢花園さんも行く？｣
｢え？｣

突然のも押入れにビックリしてしまった。あまり真城さんはそう言った他人のことなんて考えてものを喋ることなんてほとんどない子だ。そんな真城さんがこんなことを言うのだから、僕は一体どんな誘って欲しそうな顔をしてたと言うんだ…

｢いいの？｣

と僕は答えた。まぁ、実際行きたかったから誘ってもらった行くけどね。
僕はみさきの返答を待った。

｢いいんじゃねえの｣
｢ほんとに？｣
｢あぁ、みんなで行ったほうが楽しいだろ｣
｢みさき…｣

くぅー、なんていい奴なんだ！
僕が女ならその男気に惚れてるところだぞ！ まぁ、僕は男だから関係ないけどな。

｢じゃあ、よろしく！｣
｢あぁ｣
｢うん｣

これにより、空白だった僕の夏休みの予定表に少しのイベントが追加された。
夏休みが楽しみになった。