35 / 103
28.カロリナ様、万歳。
しおりを挟む
仮称『屋台祭』を改め、侯爵様の命で正式名称『カロリナ祭』となった。
カロリナの無事を感謝し、カロリナの未来を称える祭だ。
合言葉は『カロリナ様、万歳』と叫ぶとすべてがタダになる。
なんとなく、そうなった。
ギルド区の中央広場に作られた檀上にラーコーツィ一家が集まり、ラーコーツィ侯爵があいさつに声を震わせ、祭の開始を宣言した。
『カロリナ祭の開催を宣言する』
カン、カン、カン、鐘の音が鳴ると、火の魔法を得意とする者が天空のファイラー・ボールの魔法を一斉に放った。
ドカン、ドカン、ドカン、派手な音が『祭り』のはじまりを告げた。
これでラーコーツィ家の役目は終わった。
閉会式をする予定はない。
あとは10日間、好きなだけ飲み食いするだけだ。
「カロリナ様、これが10日間の予定です」
「エル、ありがとう。エディタも設営の調整、苦労様です」
「まさか、町のほとんどの店屋が参加するとは思いませんでした。しかも腕に自慢のある人も参加させろと怒鳴ってくるので散々でした」
冒険ギルドから暇なエディタが実行委員として差し出された。
貴族案件だからだ。
ラーコーツィ家からも数名の家臣とカロリナの代理にエルが参加した。
準備期間が10日しかないので、即断即決。
エルは座っているだけだったらしいが責任者の肩書きが堪えたと嘆いていた。
大体は屋台衆が行った。
しかし、噂を聞き付けた町の食堂の店主らが参加を表明し、規模が一気に拡大し、区画整理が大変になった。
しかもカロリナがすべての屋台の試食をすると知ると、貴族のシェフまで参加を表明した。
そして、屋台の立ち退きを要求した。
屋台衆が一番いい所を独占しているという苦情だ。
「元々、俺らだけが参加する予定だった。結果的にギルド区の周辺を占領したことは謝る。だが、これは仕方ないことだ」
「下町の屋台など別に場所に移動すればよい」
「今更、移動は不可能だ」
「我らの主人の命に逆らうのか!」
来ているのはシェフであって貴族ではない。
だが、シェフも主命で引くことができない。
貴族の命令となると運営委員の職員も困った。
受付嬢エディタが名代のエルを褒める。
「座っていただけなどトンでもない。エルさんが居てくれて助かりました。屋台の配置はエルさんにほとんど決めて頂きました」
「カロリナ様なら、そうするだろうと思うことを口にしただけです。決定に際してお嬢様の名前を使わせて頂きました。報告もせずに申し訳ありません」
「構わないわ。私の名代でいたのでしょう。当然の事をしたのよ」
エルが屋台衆、町衆、貴族衆、個人参加に区画を分けた。
「この決定の不満がある方は申し出て下さい。僕が間違いなく、カロリナ様にお伝えし、その決定の有無を判断して頂きます」
カロリナの名代の意見に反対した事をカロリナに伝えると脅した。
侯爵家から主家にお叱りの伝令が走るようなことになれば大変だ。
シェフを落とし所を見つけた。
「カロリナ様にはご迷惑かもしれませんが、すべての屋台の試食をお願いします」
「望む所ね!」
カロリナは本気で喜んだ。
◇◇◇
ラーコーツィの一家はあいさつが終わると行政区長に連れられて、町の名士との謁見を行う。
謁見が終わると食事会となった。
料理の内容は、屋台で発表される中で最高級品のみ厳選された。
「これはエビか?」
「いいえ、ザニガニという雑種の生き物です」
「なんと! エビのような食感である」
「絶品でございます」
「これはカロリナ様が発見された製法によって食べることができるようになりました」
「ならば、カロリナ製法と名付けて広めよ」
「承知しました」
「先日の権は如何でしょうか?」
「カロリナが来年も楽しみだと申したので承知する事にした」
「カロリナが喜ぶ顔が浮かびますね。父上」
「ははは、まったくだ」
「きっと抱き付いてくれますよ」
「そうか、そうか!」
ケチで厳格で堅物のイケメン侯爵も娘の事になると駄目々々であった。
こうしてカロリナ祭が来年も開催されることが決まった。
ラーコーツィ侯爵は今年と同額まで出資すると約束する。
今年は10日間の準備期間しかなく、屋台以外に珍しいものはないが、来年は歌に踊りなど、さらに大規模に開催できると喜んだ。
娯楽が少ない庶民にとって最高に嬉しい知らせだ。
実際、広場では即興で吟遊詩人達などが歌を唄い。
音楽を鳴らして町踊りが踊られていた。
来年は楽器団を集めることになるのだろう。
警備は領兵と蛇竜会の共同で行われたが、祭りに参加した騎士から協力要請が来て、来年の警備を騎士団で行うことになるとは思っていなかった。
さらに、この噂を聞いたラーコーツィ領民から我が村でも『祭り』を開催したいと希望が上がり、領民が『カロリナ様、万歳』と言ってくれていることを喜んだ。
侯爵が協力しようと返答すると領主はもう開催するしかない。
来年から王都と領民のすべてが『カロリナ様、万歳』と叫ぶ。
この祭で絶対に出される料理がザニガニだ。
この『カロリナ祭』の象徴だ。
庶民が食べる高級食材の代表となった。
『庶民にも美味しい食べ物を!』
カロリナのキャッチフレーズであり、王都で生まれた新しい料理がいくつも生まれた。
その料理は地方の祭りで紹介され、地方の出身者が王都に屋台を出店して、カロリナへの感謝を込めて食べて頂く。
地方の郷土料理が全国に紹介されるキッカケを作った。
王都とラーコーツィ領でこんな楽しい交流をすれば、その噂は全国に広がり、さらに翌々々年には王国中に広まった。
確かに、王都に出掛ける商人や王都に近い村の者は『祭り』を観光ができるが、ほとんど民は噂を聞くだけである。
それは領主への不満であり、カロリナへの期待と羨望を生む。
それを看過するエリザベートではなかった。
エリザベートの父が統括する南方諸領・南領で開催が決まると、隣の東領、中央領の領主も開催を決め、セーチェー領でも開催が決まった。
ただ、セーチェー領では、『騎士団の栄光あれ!』と叫ばれ、南方諸領・南領・東領では『聖女様、万歳』と叫ばれる。
王都領と中央領では、その領主がどこの支援を受けたかでマダラ模様の開催になった。
ラーコーツィ派、セーチェー派、教会派の3つに見事に分裂した。
宰相の耳に入ったのは最初の祭りが終わってからだったと言う。
王妃と宰相が頭を抱えた。
噛ませ犬としてきたエリザベートが王国第3位の勢力の中心になっていた。
オリバー王子と婚姻して、南方諸領・南領を治める初の大公爵になるのでは?
(アール王国には、公爵はいません)
そんな噂までされるようになり、
エリザベートとの婚姻に信憑性が出てきてくる。
それは3年後の話だ。
まぁ、そもそもはカロリナの思い付き、
それが三大派閥の大抗争になるとは屋台を回り、おいしい物を口いっぱいほうばって満足しているカロリナには思いもよらないことであった。
カロリナの無事を感謝し、カロリナの未来を称える祭だ。
合言葉は『カロリナ様、万歳』と叫ぶとすべてがタダになる。
なんとなく、そうなった。
ギルド区の中央広場に作られた檀上にラーコーツィ一家が集まり、ラーコーツィ侯爵があいさつに声を震わせ、祭の開始を宣言した。
『カロリナ祭の開催を宣言する』
カン、カン、カン、鐘の音が鳴ると、火の魔法を得意とする者が天空のファイラー・ボールの魔法を一斉に放った。
ドカン、ドカン、ドカン、派手な音が『祭り』のはじまりを告げた。
これでラーコーツィ家の役目は終わった。
閉会式をする予定はない。
あとは10日間、好きなだけ飲み食いするだけだ。
「カロリナ様、これが10日間の予定です」
「エル、ありがとう。エディタも設営の調整、苦労様です」
「まさか、町のほとんどの店屋が参加するとは思いませんでした。しかも腕に自慢のある人も参加させろと怒鳴ってくるので散々でした」
冒険ギルドから暇なエディタが実行委員として差し出された。
貴族案件だからだ。
ラーコーツィ家からも数名の家臣とカロリナの代理にエルが参加した。
準備期間が10日しかないので、即断即決。
エルは座っているだけだったらしいが責任者の肩書きが堪えたと嘆いていた。
大体は屋台衆が行った。
しかし、噂を聞き付けた町の食堂の店主らが参加を表明し、規模が一気に拡大し、区画整理が大変になった。
しかもカロリナがすべての屋台の試食をすると知ると、貴族のシェフまで参加を表明した。
そして、屋台の立ち退きを要求した。
屋台衆が一番いい所を独占しているという苦情だ。
「元々、俺らだけが参加する予定だった。結果的にギルド区の周辺を占領したことは謝る。だが、これは仕方ないことだ」
「下町の屋台など別に場所に移動すればよい」
「今更、移動は不可能だ」
「我らの主人の命に逆らうのか!」
来ているのはシェフであって貴族ではない。
だが、シェフも主命で引くことができない。
貴族の命令となると運営委員の職員も困った。
受付嬢エディタが名代のエルを褒める。
「座っていただけなどトンでもない。エルさんが居てくれて助かりました。屋台の配置はエルさんにほとんど決めて頂きました」
「カロリナ様なら、そうするだろうと思うことを口にしただけです。決定に際してお嬢様の名前を使わせて頂きました。報告もせずに申し訳ありません」
「構わないわ。私の名代でいたのでしょう。当然の事をしたのよ」
エルが屋台衆、町衆、貴族衆、個人参加に区画を分けた。
「この決定の不満がある方は申し出て下さい。僕が間違いなく、カロリナ様にお伝えし、その決定の有無を判断して頂きます」
カロリナの名代の意見に反対した事をカロリナに伝えると脅した。
侯爵家から主家にお叱りの伝令が走るようなことになれば大変だ。
シェフを落とし所を見つけた。
「カロリナ様にはご迷惑かもしれませんが、すべての屋台の試食をお願いします」
「望む所ね!」
カロリナは本気で喜んだ。
◇◇◇
ラーコーツィの一家はあいさつが終わると行政区長に連れられて、町の名士との謁見を行う。
謁見が終わると食事会となった。
料理の内容は、屋台で発表される中で最高級品のみ厳選された。
「これはエビか?」
「いいえ、ザニガニという雑種の生き物です」
「なんと! エビのような食感である」
「絶品でございます」
「これはカロリナ様が発見された製法によって食べることができるようになりました」
「ならば、カロリナ製法と名付けて広めよ」
「承知しました」
「先日の権は如何でしょうか?」
「カロリナが来年も楽しみだと申したので承知する事にした」
「カロリナが喜ぶ顔が浮かびますね。父上」
「ははは、まったくだ」
「きっと抱き付いてくれますよ」
「そうか、そうか!」
ケチで厳格で堅物のイケメン侯爵も娘の事になると駄目々々であった。
こうしてカロリナ祭が来年も開催されることが決まった。
ラーコーツィ侯爵は今年と同額まで出資すると約束する。
今年は10日間の準備期間しかなく、屋台以外に珍しいものはないが、来年は歌に踊りなど、さらに大規模に開催できると喜んだ。
娯楽が少ない庶民にとって最高に嬉しい知らせだ。
実際、広場では即興で吟遊詩人達などが歌を唄い。
音楽を鳴らして町踊りが踊られていた。
来年は楽器団を集めることになるのだろう。
警備は領兵と蛇竜会の共同で行われたが、祭りに参加した騎士から協力要請が来て、来年の警備を騎士団で行うことになるとは思っていなかった。
さらに、この噂を聞いたラーコーツィ領民から我が村でも『祭り』を開催したいと希望が上がり、領民が『カロリナ様、万歳』と言ってくれていることを喜んだ。
侯爵が協力しようと返答すると領主はもう開催するしかない。
来年から王都と領民のすべてが『カロリナ様、万歳』と叫ぶ。
この祭で絶対に出される料理がザニガニだ。
この『カロリナ祭』の象徴だ。
庶民が食べる高級食材の代表となった。
『庶民にも美味しい食べ物を!』
カロリナのキャッチフレーズであり、王都で生まれた新しい料理がいくつも生まれた。
その料理は地方の祭りで紹介され、地方の出身者が王都に屋台を出店して、カロリナへの感謝を込めて食べて頂く。
地方の郷土料理が全国に紹介されるキッカケを作った。
王都とラーコーツィ領でこんな楽しい交流をすれば、その噂は全国に広がり、さらに翌々々年には王国中に広まった。
確かに、王都に出掛ける商人や王都に近い村の者は『祭り』を観光ができるが、ほとんど民は噂を聞くだけである。
それは領主への不満であり、カロリナへの期待と羨望を生む。
それを看過するエリザベートではなかった。
エリザベートの父が統括する南方諸領・南領で開催が決まると、隣の東領、中央領の領主も開催を決め、セーチェー領でも開催が決まった。
ただ、セーチェー領では、『騎士団の栄光あれ!』と叫ばれ、南方諸領・南領・東領では『聖女様、万歳』と叫ばれる。
王都領と中央領では、その領主がどこの支援を受けたかでマダラ模様の開催になった。
ラーコーツィ派、セーチェー派、教会派の3つに見事に分裂した。
宰相の耳に入ったのは最初の祭りが終わってからだったと言う。
王妃と宰相が頭を抱えた。
噛ませ犬としてきたエリザベートが王国第3位の勢力の中心になっていた。
オリバー王子と婚姻して、南方諸領・南領を治める初の大公爵になるのでは?
(アール王国には、公爵はいません)
そんな噂までされるようになり、
エリザベートとの婚姻に信憑性が出てきてくる。
それは3年後の話だ。
まぁ、そもそもはカロリナの思い付き、
それが三大派閥の大抗争になるとは屋台を回り、おいしい物を口いっぱいほうばって満足しているカロリナには思いもよらないことであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる