48 / 103
40. カロリナ、妖精のきまぐれに付き合わされる。
しおりを挟む
「おぉ、なんと美しい。貴方こそ私の理想の花嫁だ。我が妻に!」
「貴方は誰ですか?」
「声まで愛らしい。私は貴方に出会う為に生まれてきたことを実感しました。首なしのドユラハンが首を手で抱えてやって来ても邪魔はさせない、この運命なのです。そのつぶらな瞳なら判るハズだ。緑色の角笛を三度鳴らし、頭上の月と星に誓いを立ててもいい。私に後悔をさせないで欲しい」
「申し訳ございません」
「判っている。だが、その言葉を口にしてはならない」
謁見室に通されて待っていると、男が入ってきて影にプロポーズした。
頼みとは婚姻か?
月と星に誓いとか、強引に誉めちぎっている。
影は愛想笑いを出して断っているが、そんなことは歯牙にもかけない。
かなり強引な人であった。
「馬鹿者、何をやっておる」
「父上、遂に私は理想の女性を見つけました。彼女こそ、我が妻に相応しい」
ナンパな男は国王に向かって父上と言った。
頼み事とは婚姻の話か?
カロリナは一瞬そう思ったが、国王が最初から影を知っている訳がない。
「(もしかすると、カロリナ様を婚約者にしたいのかもしれません。カロリナ様とアンブラさんを勘違いしたのかもしれません)」
「(私、まだ12歳よ)」
「(婚約ならおかしくない年でございます。実際、クリフ王子の婚約候補者でございます)」
「(そうでした。私が第一候補者でした)」
「(ただ、我が王に許可なく婚約すれば、大変なことになります。ご注意下さい)」
「(チャラ男は嫌いです。問題ありません)」
カロリナの理想はマズルのように頼りがいがあり、武術にも優れ、カロリナを理解できる包容力のある殿方だ。
でも、マズルは兄のようなものであり、恋愛の対象外。
クリフ王子は見かけだけで中身がない。
見かけを褒めるだけの詰まらない殿方であった。
どちらにしてもチャラ男は論外であった。
今日もカロリナは美しいドレスを身に纏っている。
悪戯でおめかし影も美しい。
カロリナのお姉さん、二人の青い目と鮮やかな金髪を見て、姉妹と勘違いしても仕方ない。
チャラ男が嫌いなカロリナも認識阻害もアイテムを外した影を見初めた眼力は褒めて上げてもよかった。
でも、嫌がっている影をグイグイと押す姿は気分が悪い。
迷惑を掛けないように影の愛想笑いに勘違いし、耐えているのが判らないようでは先が知れている。
「いい加減にしろ!」
国王に引き摺られて檀上の下に連れられてゆく。
カロリナ達は脇に立っているように言われていた。
王妃と御祖母様が入って来て着席する。
正面の正門が閉まると霊的な意味で空気が変わった。
???
「我が愚息、ドムノ・ヒイリイよ」
「父上、私は理想の花嫁を見つけました。今度こそ、間違いません」
「もう遅い。もう遅いのだ」
「遅くありません。理想の花嫁です。父上なら判るハズです」
「あぁ、よく判っておる。彼女は森の妖精だ。間違いないであろう」
「おぉ、やはりそうであったか!」
この国では純粋な種族ほど高い評価を受けるらしい。
ドムノの鑑定眼は悪くない。
国王も大概だ。
「我が愚息、ドムノよ。なぜ、幼馴染のアンナに手を出した。妹のように可愛がっていたであろう」
「あれはアンナから誘ってきたのです」
「余は何があっても大切にせよと申しておったであろう」
「父上の親友の娘であることは承知しております。故に、我が家で預かっていた。私も大切に接していた。私のことを兄のように慕ってくれていました。一夜の夢を与えただけです」
一夜の夢、男にとって都合のいい言葉だ。
王様や領主は多くの愛人をそう言って抱きかかえる。
反吐が出る。
そういう意味でカロリナの理想は父親であった。
お母様しか妻に持たない。
お母様と仲睦まじい父親に理想像を持っていた。
でも、これは単なる勘違い。
イケメンであるカロリナの父には多くの恋人がいた。
カロリナが生まれるまでは屋敷に戻っている日が少ないくらいであった。
今日はどこの恋人と寝屋を供にしているのか?
母は辛い日々を送っていた。
しかし、5歳のカロリナが他の女の匂いをさせた父親を嫌がったことから浮気を止めた。
以来、家に居ることが増えた。
それから妻と仲を取戻し、2度目の新婚のようにラブラブな二人になった。
それをカロリナはそれを見て育った。
カロリナの奇行が目立つようになって以来、両親はとても息が合うようになって、二人目が生まれてもおかしくない。
残念なことに魔法使い同士は中々子供に恵まれないことが多いのだ。
夫にするなら一途な殿方を望みたいが、カロリナの立場ではそれも無理であった。
御婆様がそうであったように!
ラーコーツィ家の女性は誰しも独占欲が強いようだった。
「よいか、アンナは身籠っておる。アンナの祖母はアンナを穢しながら、他の女にうつつを抜かすお前にご立腹だ」
「この国で一番偉いのは父上でございましょう」
「黙れ! 余はアンナを大切にせよと申した。それを破った罪は重い。お前を廃嫡に処する」
「父上、何故そのようなことを申されます」
「ドムノ・ヒイリイよ。貴方は本当にタイグに似ておりますね」
「我が愚息、ドムノ・ヒイリイよ。アンナに誨淫した罪で火刑に処す」
エッチな事を教えたから火炙りだって!
過激だ。
でも、それならカロリナ達が呼ばれた意味がない。
「だが、アンナが妖精王に温情の願いを出してくれた。アンナに感謝するのだ。一度だけチャンスを頂いた。アンナを妻とし、妖精王の課題を見事に果たしたならば、罪を許し、王の椅子を譲ってやろう」
「本当でございますか!」
「嘘は言わん」
しかし、ドムノは『はい』と言わずに、それでも影の方をチラリと見た。
命が掛かっているのにいい根性だ。
「課題を果たした後に、その者を側室でも、妾でも口説けばよい」
「王様、勝手なことを言わないで頂きたい」
「カロリナ様よ。余は口説くのを自由と言ったまでだ。求めてきた馬鹿を煮て食おうが、焼いて食おうが好きにするがよい。殺しても罪に問わない」
「そういうことでしたら問題ありません」
「これで準備が整ったわね。コニ、お入りなさい」
ぎぃ~と横にあった大扉が開くと小人が入って来て跪いた。
「お嬢様、お久しぶりです」
「お嬢様は止めて。もう、おばあちゃんよ」
「私にとっていつまでもお嬢様です」
「この子達を案内してくれる。このままでは一瞬で死んでしまうわ」
「そうですな! ゴブリン・エンペラーが率いる2万匹の大軍を相手に、こいつらでは瞬殺されて終わりですな!」
突然、話に出てきたゴブリン・エンペラー。
何の話?
みんなの視線がカロリナに向いたが、カロリナは首を横に振った。
何も知らない。
カロリナは知らされていない。
「御祖母様にお聞き致します。ゴブリン・エンペラーと誰が対峙するのですか?」
「貴方達、10人よ。でも、大丈夫。七精霊の加護と妖精王のチートなアイテムを借りれば、簡単に掃除できるわ!」
「簡単って?」
「ははは、確かに掃除は簡単でしょう。ですが、精霊が気まぐれです。チートなアイテムを借りるには精霊の加護が欠かせない。あやつらは気まぐれで意地悪です。かなり難しいのでありませんか、お嬢様」
「気まぐれな貴方達がそれを言うの?」
「お嬢様、私達の気まぐれなどささやかものです」
「ふふふ、そうね!」
何か、不穏な話していた。
アザが慌てて、カロリナに駆け寄った。
襟を掴んでカロリナを上下に揺らしながら狼狽えた。
「私にゴブリン退治なんて無理よ。交代よ。交代!」
「そうね。ヴェン達と交代して貰いましょう」
「あら、あら、あら、ごめんなさい。この部屋に結界を張ってしまったので、今更の交代は無理よ。約束を果たさず逃げれば、10日で死ぬ呪いが掛かってしまうわ」
「嘘でしょう!」
アザが声を上げた。
御祖母様ににっこりと笑っている。
あっ、ワザとだ!
カロリナは判ってしまった。
この御祖母様はカロリナの一番大切なものを持ってきなさいと言った。
このおばあちゃんもいたずら好きのようだ。
「大丈夫よ。精霊に会って機嫌を取る簡単なお仕事だから」
「カロリナ、何てことしてくれるの!」
「私も知らなかったのよ」
「知らなかったで済まないわ!」
「本当に大丈夫よ。精霊の機嫌を取るだけのお仕事だから!」
ラファウ達は御祖母様の笑顔に恐怖を覚えた。
良い意味でも、悪い意味でも。
妖精王と繋がる方であることは推測できた。
厄介にことに巻き込まれた。
溜息を付くが、隣のルドヴィクは意味も解らず、ゴブリン・エンペラーと対峙できることに闘志を燃やし、マズルは予想していたのか泰然としている。
最初は慌てていたカロリナだったが、すぐに違う思考が働きはじめた。
精霊に会う。
御祖母様は精霊に会うと何度も言っている。
精霊に会えるのだ!
精霊と言えば、魔法を使う時に微かに感じる力の根源だ。
もし、魔力をコント―ロールできるようになると素晴らしい肉の焼き加減が実現する。
適度に瓜を冷やすこともできる。
それは魔力操作を習得するのが難しい技術であったのだが、裏技が存在する。
それが精霊と契約を結ぶのだ。
これはチャンスであった。
焦るアザの手を取って、まっすぐな目で言った。
「大丈夫よ。私に任せなさい」
「本当に大丈夫?」
「私にできないことがあったかしら!」
「一杯、あったわ」
「でも、何とかなったじゃない」
根拠のない自信に満ち溢れるカロリナがそこにいた。
「貴方は誰ですか?」
「声まで愛らしい。私は貴方に出会う為に生まれてきたことを実感しました。首なしのドユラハンが首を手で抱えてやって来ても邪魔はさせない、この運命なのです。そのつぶらな瞳なら判るハズだ。緑色の角笛を三度鳴らし、頭上の月と星に誓いを立ててもいい。私に後悔をさせないで欲しい」
「申し訳ございません」
「判っている。だが、その言葉を口にしてはならない」
謁見室に通されて待っていると、男が入ってきて影にプロポーズした。
頼みとは婚姻か?
月と星に誓いとか、強引に誉めちぎっている。
影は愛想笑いを出して断っているが、そんなことは歯牙にもかけない。
かなり強引な人であった。
「馬鹿者、何をやっておる」
「父上、遂に私は理想の女性を見つけました。彼女こそ、我が妻に相応しい」
ナンパな男は国王に向かって父上と言った。
頼み事とは婚姻の話か?
カロリナは一瞬そう思ったが、国王が最初から影を知っている訳がない。
「(もしかすると、カロリナ様を婚約者にしたいのかもしれません。カロリナ様とアンブラさんを勘違いしたのかもしれません)」
「(私、まだ12歳よ)」
「(婚約ならおかしくない年でございます。実際、クリフ王子の婚約候補者でございます)」
「(そうでした。私が第一候補者でした)」
「(ただ、我が王に許可なく婚約すれば、大変なことになります。ご注意下さい)」
「(チャラ男は嫌いです。問題ありません)」
カロリナの理想はマズルのように頼りがいがあり、武術にも優れ、カロリナを理解できる包容力のある殿方だ。
でも、マズルは兄のようなものであり、恋愛の対象外。
クリフ王子は見かけだけで中身がない。
見かけを褒めるだけの詰まらない殿方であった。
どちらにしてもチャラ男は論外であった。
今日もカロリナは美しいドレスを身に纏っている。
悪戯でおめかし影も美しい。
カロリナのお姉さん、二人の青い目と鮮やかな金髪を見て、姉妹と勘違いしても仕方ない。
チャラ男が嫌いなカロリナも認識阻害もアイテムを外した影を見初めた眼力は褒めて上げてもよかった。
でも、嫌がっている影をグイグイと押す姿は気分が悪い。
迷惑を掛けないように影の愛想笑いに勘違いし、耐えているのが判らないようでは先が知れている。
「いい加減にしろ!」
国王に引き摺られて檀上の下に連れられてゆく。
カロリナ達は脇に立っているように言われていた。
王妃と御祖母様が入って来て着席する。
正面の正門が閉まると霊的な意味で空気が変わった。
???
「我が愚息、ドムノ・ヒイリイよ」
「父上、私は理想の花嫁を見つけました。今度こそ、間違いません」
「もう遅い。もう遅いのだ」
「遅くありません。理想の花嫁です。父上なら判るハズです」
「あぁ、よく判っておる。彼女は森の妖精だ。間違いないであろう」
「おぉ、やはりそうであったか!」
この国では純粋な種族ほど高い評価を受けるらしい。
ドムノの鑑定眼は悪くない。
国王も大概だ。
「我が愚息、ドムノよ。なぜ、幼馴染のアンナに手を出した。妹のように可愛がっていたであろう」
「あれはアンナから誘ってきたのです」
「余は何があっても大切にせよと申しておったであろう」
「父上の親友の娘であることは承知しております。故に、我が家で預かっていた。私も大切に接していた。私のことを兄のように慕ってくれていました。一夜の夢を与えただけです」
一夜の夢、男にとって都合のいい言葉だ。
王様や領主は多くの愛人をそう言って抱きかかえる。
反吐が出る。
そういう意味でカロリナの理想は父親であった。
お母様しか妻に持たない。
お母様と仲睦まじい父親に理想像を持っていた。
でも、これは単なる勘違い。
イケメンであるカロリナの父には多くの恋人がいた。
カロリナが生まれるまでは屋敷に戻っている日が少ないくらいであった。
今日はどこの恋人と寝屋を供にしているのか?
母は辛い日々を送っていた。
しかし、5歳のカロリナが他の女の匂いをさせた父親を嫌がったことから浮気を止めた。
以来、家に居ることが増えた。
それから妻と仲を取戻し、2度目の新婚のようにラブラブな二人になった。
それをカロリナはそれを見て育った。
カロリナの奇行が目立つようになって以来、両親はとても息が合うようになって、二人目が生まれてもおかしくない。
残念なことに魔法使い同士は中々子供に恵まれないことが多いのだ。
夫にするなら一途な殿方を望みたいが、カロリナの立場ではそれも無理であった。
御婆様がそうであったように!
ラーコーツィ家の女性は誰しも独占欲が強いようだった。
「よいか、アンナは身籠っておる。アンナの祖母はアンナを穢しながら、他の女にうつつを抜かすお前にご立腹だ」
「この国で一番偉いのは父上でございましょう」
「黙れ! 余はアンナを大切にせよと申した。それを破った罪は重い。お前を廃嫡に処する」
「父上、何故そのようなことを申されます」
「ドムノ・ヒイリイよ。貴方は本当にタイグに似ておりますね」
「我が愚息、ドムノ・ヒイリイよ。アンナに誨淫した罪で火刑に処す」
エッチな事を教えたから火炙りだって!
過激だ。
でも、それならカロリナ達が呼ばれた意味がない。
「だが、アンナが妖精王に温情の願いを出してくれた。アンナに感謝するのだ。一度だけチャンスを頂いた。アンナを妻とし、妖精王の課題を見事に果たしたならば、罪を許し、王の椅子を譲ってやろう」
「本当でございますか!」
「嘘は言わん」
しかし、ドムノは『はい』と言わずに、それでも影の方をチラリと見た。
命が掛かっているのにいい根性だ。
「課題を果たした後に、その者を側室でも、妾でも口説けばよい」
「王様、勝手なことを言わないで頂きたい」
「カロリナ様よ。余は口説くのを自由と言ったまでだ。求めてきた馬鹿を煮て食おうが、焼いて食おうが好きにするがよい。殺しても罪に問わない」
「そういうことでしたら問題ありません」
「これで準備が整ったわね。コニ、お入りなさい」
ぎぃ~と横にあった大扉が開くと小人が入って来て跪いた。
「お嬢様、お久しぶりです」
「お嬢様は止めて。もう、おばあちゃんよ」
「私にとっていつまでもお嬢様です」
「この子達を案内してくれる。このままでは一瞬で死んでしまうわ」
「そうですな! ゴブリン・エンペラーが率いる2万匹の大軍を相手に、こいつらでは瞬殺されて終わりですな!」
突然、話に出てきたゴブリン・エンペラー。
何の話?
みんなの視線がカロリナに向いたが、カロリナは首を横に振った。
何も知らない。
カロリナは知らされていない。
「御祖母様にお聞き致します。ゴブリン・エンペラーと誰が対峙するのですか?」
「貴方達、10人よ。でも、大丈夫。七精霊の加護と妖精王のチートなアイテムを借りれば、簡単に掃除できるわ!」
「簡単って?」
「ははは、確かに掃除は簡単でしょう。ですが、精霊が気まぐれです。チートなアイテムを借りるには精霊の加護が欠かせない。あやつらは気まぐれで意地悪です。かなり難しいのでありませんか、お嬢様」
「気まぐれな貴方達がそれを言うの?」
「お嬢様、私達の気まぐれなどささやかものです」
「ふふふ、そうね!」
何か、不穏な話していた。
アザが慌てて、カロリナに駆け寄った。
襟を掴んでカロリナを上下に揺らしながら狼狽えた。
「私にゴブリン退治なんて無理よ。交代よ。交代!」
「そうね。ヴェン達と交代して貰いましょう」
「あら、あら、あら、ごめんなさい。この部屋に結界を張ってしまったので、今更の交代は無理よ。約束を果たさず逃げれば、10日で死ぬ呪いが掛かってしまうわ」
「嘘でしょう!」
アザが声を上げた。
御祖母様ににっこりと笑っている。
あっ、ワザとだ!
カロリナは判ってしまった。
この御祖母様はカロリナの一番大切なものを持ってきなさいと言った。
このおばあちゃんもいたずら好きのようだ。
「大丈夫よ。精霊に会って機嫌を取る簡単なお仕事だから」
「カロリナ、何てことしてくれるの!」
「私も知らなかったのよ」
「知らなかったで済まないわ!」
「本当に大丈夫よ。精霊の機嫌を取るだけのお仕事だから!」
ラファウ達は御祖母様の笑顔に恐怖を覚えた。
良い意味でも、悪い意味でも。
妖精王と繋がる方であることは推測できた。
厄介にことに巻き込まれた。
溜息を付くが、隣のルドヴィクは意味も解らず、ゴブリン・エンペラーと対峙できることに闘志を燃やし、マズルは予想していたのか泰然としている。
最初は慌てていたカロリナだったが、すぐに違う思考が働きはじめた。
精霊に会う。
御祖母様は精霊に会うと何度も言っている。
精霊に会えるのだ!
精霊と言えば、魔法を使う時に微かに感じる力の根源だ。
もし、魔力をコント―ロールできるようになると素晴らしい肉の焼き加減が実現する。
適度に瓜を冷やすこともできる。
それは魔力操作を習得するのが難しい技術であったのだが、裏技が存在する。
それが精霊と契約を結ぶのだ。
これはチャンスであった。
焦るアザの手を取って、まっすぐな目で言った。
「大丈夫よ。私に任せなさい」
「本当に大丈夫?」
「私にできないことがあったかしら!」
「一杯、あったわ」
「でも、何とかなったじゃない」
根拠のない自信に満ち溢れるカロリナがそこにいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる