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66.エリザベートは快勝、カロリナはのほほん!
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エリザベートの提案は簡単なものであった。
「何も難しい事をではございません。アドリアン様、南領・南方諸領と同じように新農法に切り替えませんか。様々な利点があり、心配もなくなります」
「それは素晴らしいぞ、エリザベート。そうすれば、我が領内も日照りに困らぬと言うことだな」
「その通りでございます。利点は収穫が2割増を見込めることです」
「おぉ、よいではないか!」
「南領・南方諸領と同じようにするつもりなのか?」
「はい、ウッチ子爵。運河と水路を張り巡らせようと言う提案でございます」
ラファウは驚き、首を傾げた。
中央領は東西南北に100kmを超える領地だ。
そこに水路を張り巡らせそうというのか?
南領・南方諸領が出来たのでやれぬことはないが…………。
「何を驚いているのでしょうか? 中央領とラーコーツィ領が発展しているのはウェストゥ川の水運で繋がっているからではございませんか」
「確かにその通りだ」
中央領都とラーコーツィ領都はウェストゥ川が睦ばれていた。
領主達の結び付きが深い。
大領主のアドリアンがエリザベートを気に入ったからと言って、中央領の貴族達がエリザベート支持に回らず、婚姻に反対する領主も多かったりする。
中央領はカロリナ派の領主が多いのだ。
「水運を利用しているのが何故でしょうか?」
「もちろん、輸送コストが掛からないからです」
「その通りです! 運べる物資の量は多く、運搬に掛かる人員は少なく、護衛も減らせます。川と街道に近い領地を持つ貴族は発展し、奥地になるほど発展しておりません」
「私は聞きたいのは、まさにそこだ!」
「ウッチ子爵は何を言っているのだ? エリザベートは水路を引きたいと言っているだけであろう」
「センテ侯爵様、農地は川の近くにある訳でございません。そこに水路を引くのがどれほど大変なことかお考え下さい。しかも彼女は運河と言ったのです。イアスト川とウェストゥ川を結ぶつもりなのでしょう。360km以上も離れております。大変な大土木工事になります」
「誠か!」
「アドリアン様、お考え下さい。中央領都と東領都の間に運河を通せば、手付かずの大森林を開拓する余地が生まれるのです。その地域はアドリアン様の直轄地が多い場所です」
内陸の広い領地を貰っても使い勝手が悪い。
農地を広げても輸送コストが高く付き、開拓費を回収できない。
貴族だって、そんな土地は欲しくない。
結果、侯爵家の直轄地として残っていた。
しかし、運河が1つ通るだけで、その周辺の開拓が進む。
将来的に戻ってくる利益が大きさを説明する。
アドリアンは少し乗り気になった。
だが、ラファウが南領・南方諸領の運河の建設費を言うとアドリアンの腰が引けた。
「なんという額だ? 倉が空になってしまうではないか!」
「30年分割のお支払いとなります。完成は10年後、10年以降は負担も軽くなるでしょう。侯爵様がお望みでありましたら、他の領主の負担を重くし、侯爵家の負担を軽くすることもできます」
「不正を行うつもりか?」
「いいえ、そんなことは致しません。西側の水路網を先に完成させ、工期を短縮する分の割り増し料を頂きます。その余力で東側の運河も進めます。完成が早ければ、それだけ増収が見込まれるのです。その費用を多めに捻出して貰うのは当然でございます」
「なるほど、そういう考え方もあるのか」
「逆に運河を先に完成させるならば、割り増し料を侯爵家が払うことになります」
「ヴォワザン令嬢はどちらがお得と考えているのでしょうか?」
「当然、運河が先です。運河が通れば、手付かずの開拓地が増えるのです。そこを教会に売却すれば、工事費など簡単に捻出できます。水路建設が格安になれば、小領主から感謝され、大領主の威厳が増します」
「なるほど、ヴォワザン家はそうやって工事費を捻出した訳ですね」
「正解でございます。我が伯爵家は領地だけは広ろうございます。運河一本で売れる土地が増えました」
信じがたい話だが事実だった。
ヴォワザン領都より高い盆地に運河を通し、何もなかった盆地に村が誕生している
ラファウも疑問に思って商人を問い詰めたことがある。
水上エレベーターという方法で船が山を登ってゆく。
馬車で荷を運ぶより楽らしい。
聞いただけ目眩を覚えた。
「一度、聞いて見たいと思っていた。あの水上エレベーターは誰が考えた。あの水はどこから用意した」
「考えたのはわたくしでございます。何も難しいことではございません。水路を引いただけでございます」
「あの周囲に川などなかったハズだが!」
「ウッチ子爵、貯水湖が高い場所に設置できれば、距離も高さも関係なのです」
やはり、理解できない。
金魚の水槽から水を抜く時に利用するサイホン効果だ。
水路を引けば、隣の山からでも水を引くことができる。
水道管に死角はない。
隣の山に貯水池を作り、水路で盆地の貯め池と結ぶ。
これで運河に引く水を調達した。
運河によって輸送コストが激減した。
一周目では、エリザベートはダンジョンの罠に掛かって出られなくなり、商人主導で街道整備が行われた。
その為に最短距離である港町レェィクベィで荷揚げして、中央領を通って王都に続く道が発展してしまった。
中央街道が整備されてもヴォワザン家に得なことは何1つない。
その反省もあり、エリザベートは東領都と通り南領に繋がる東街道に沿って運河を作った。
工期が予定より短縮できたのは土魔法のお蔭である。
エリザベートは魔力が10倍になる魔法の杖を2本も所有しており、魔物退治でパワーレベリングすると、優秀な土木魔法師を大量に育った。
パワーショベルやボーリングマシーンもいらない。
土魔法はチートだった。
(普通、優秀な土魔法師が土木工事などしません)
港町レェィクベィの手前の港で荷揚げされて船が山を登っている。
『聖女様は突拍子もないものを創られたな!』
段々畑の脇を水上エレベーターで船が登ってゆく姿は実にシュールだ。
商人達も現実感がない。
だが、東街道の中腹まで船で登れるのだから使わない手はない。
東街道を通る商人が落とす銭で東領のエスト侯爵家の税収は鰻登りだ。
さらなる儲け話を見過ごす訳もない。
「東領のエスト侯爵家はこの提案を受けております」
「まさか!」
「アドリアン様、よくお考え下さい。このままでは中央領は東領と差は開く一方です。それでよろしいのでしょうか?」
エリザベートはアドリアンを追い詰めた。
ラファウは思う。
ヤラレタ、はじめから選択の余地がないではないか!
「だが、今年はこれからの出費を考えると決断が鈍る領主も多いと思うぞ!」
「ご安心下さい。南方交易所と契約を結んだ領主に限り、今年を含む10年間の工期中の不作に付いて、すべての負債額を我がヴォワザン家が保障したしましょう」
「誠か!」
アドリアンの目が輝いた。
出費は惜しいが、将来的には回収できる。
同時に今年の不作の苦情が解決できる。
「受けさせて貰おう。我がセンテ侯爵家も運河・水路の建設を進めるぞ!」
「ありがとうございます」
「だが、その負債を払えるのか?」
「問題ございません。ヴォワザン家は南方交易所より借り入れます。支払う額は30年払いと致します。その内、我が家が払うのは格安金利のみでございます。香辛料と蒸留酒の儲けがすべて消えてしまいますが、王国に尽くせるならば痛くもございません」
さたに、負債の本体は国内で栽培した胡椒の代金を支払うと言う。
輸入品より品質は落ち、劣化胡椒として価格は半額で取引されている。
しかし、栽培に掛かる費用は輸入品の10分の1で済むらしい。
差額の利益が大きい。
「劣化胡椒は北方諸国に売る予定でなっております。この利益で返金してゆきます」
「ヴォワザン家の損失は大きいですな!」
「いいえ、元々大臣に借りて頂いた租借地でございます。栽培に成功すれば、販売独占権を残し、国に返還することになっておりました。返還を待って頂けるのですから、我が家に大きな損失はございません」
ラファウは頭を掻いた。
胡椒の栽培に成功しただけで大きな功績だ。
その利益を領主達の救済に使うというなら国も否と言えない。
しかし、拙い。
これでは、ヴォワザン家のみで王国を救済したように映ってしまうではないか!
ラファウは目の前の小さな怪物を見た。
どうする?
ラファウの灰色の脳みそが対抗策を模索していた。
◇◇◇
ラファウが背中から冷や汗を流している頃、カロリナは入浴で汗を流していた。
「旅で美味しい物を食べるのもいいですが、屋敷でのんびりと過ごすのも楽しいものね」
「お嬢様、のんびりする為に入浴している訳でございません。次のお茶会の為に身綺麗にしております」
「判っているわ。でも、時間があるのですもの。ゆっくりしましょう」
カロリナはのほほんと優雅な時を過ごしていた。
「何も難しい事をではございません。アドリアン様、南領・南方諸領と同じように新農法に切り替えませんか。様々な利点があり、心配もなくなります」
「それは素晴らしいぞ、エリザベート。そうすれば、我が領内も日照りに困らぬと言うことだな」
「その通りでございます。利点は収穫が2割増を見込めることです」
「おぉ、よいではないか!」
「南領・南方諸領と同じようにするつもりなのか?」
「はい、ウッチ子爵。運河と水路を張り巡らせようと言う提案でございます」
ラファウは驚き、首を傾げた。
中央領は東西南北に100kmを超える領地だ。
そこに水路を張り巡らせそうというのか?
南領・南方諸領が出来たのでやれぬことはないが…………。
「何を驚いているのでしょうか? 中央領とラーコーツィ領が発展しているのはウェストゥ川の水運で繋がっているからではございませんか」
「確かにその通りだ」
中央領都とラーコーツィ領都はウェストゥ川が睦ばれていた。
領主達の結び付きが深い。
大領主のアドリアンがエリザベートを気に入ったからと言って、中央領の貴族達がエリザベート支持に回らず、婚姻に反対する領主も多かったりする。
中央領はカロリナ派の領主が多いのだ。
「水運を利用しているのが何故でしょうか?」
「もちろん、輸送コストが掛からないからです」
「その通りです! 運べる物資の量は多く、運搬に掛かる人員は少なく、護衛も減らせます。川と街道に近い領地を持つ貴族は発展し、奥地になるほど発展しておりません」
「私は聞きたいのは、まさにそこだ!」
「ウッチ子爵は何を言っているのだ? エリザベートは水路を引きたいと言っているだけであろう」
「センテ侯爵様、農地は川の近くにある訳でございません。そこに水路を引くのがどれほど大変なことかお考え下さい。しかも彼女は運河と言ったのです。イアスト川とウェストゥ川を結ぶつもりなのでしょう。360km以上も離れております。大変な大土木工事になります」
「誠か!」
「アドリアン様、お考え下さい。中央領都と東領都の間に運河を通せば、手付かずの大森林を開拓する余地が生まれるのです。その地域はアドリアン様の直轄地が多い場所です」
内陸の広い領地を貰っても使い勝手が悪い。
農地を広げても輸送コストが高く付き、開拓費を回収できない。
貴族だって、そんな土地は欲しくない。
結果、侯爵家の直轄地として残っていた。
しかし、運河が1つ通るだけで、その周辺の開拓が進む。
将来的に戻ってくる利益が大きさを説明する。
アドリアンは少し乗り気になった。
だが、ラファウが南領・南方諸領の運河の建設費を言うとアドリアンの腰が引けた。
「なんという額だ? 倉が空になってしまうではないか!」
「30年分割のお支払いとなります。完成は10年後、10年以降は負担も軽くなるでしょう。侯爵様がお望みでありましたら、他の領主の負担を重くし、侯爵家の負担を軽くすることもできます」
「不正を行うつもりか?」
「いいえ、そんなことは致しません。西側の水路網を先に完成させ、工期を短縮する分の割り増し料を頂きます。その余力で東側の運河も進めます。完成が早ければ、それだけ増収が見込まれるのです。その費用を多めに捻出して貰うのは当然でございます」
「なるほど、そういう考え方もあるのか」
「逆に運河を先に完成させるならば、割り増し料を侯爵家が払うことになります」
「ヴォワザン令嬢はどちらがお得と考えているのでしょうか?」
「当然、運河が先です。運河が通れば、手付かずの開拓地が増えるのです。そこを教会に売却すれば、工事費など簡単に捻出できます。水路建設が格安になれば、小領主から感謝され、大領主の威厳が増します」
「なるほど、ヴォワザン家はそうやって工事費を捻出した訳ですね」
「正解でございます。我が伯爵家は領地だけは広ろうございます。運河一本で売れる土地が増えました」
信じがたい話だが事実だった。
ヴォワザン領都より高い盆地に運河を通し、何もなかった盆地に村が誕生している
ラファウも疑問に思って商人を問い詰めたことがある。
水上エレベーターという方法で船が山を登ってゆく。
馬車で荷を運ぶより楽らしい。
聞いただけ目眩を覚えた。
「一度、聞いて見たいと思っていた。あの水上エレベーターは誰が考えた。あの水はどこから用意した」
「考えたのはわたくしでございます。何も難しいことではございません。水路を引いただけでございます」
「あの周囲に川などなかったハズだが!」
「ウッチ子爵、貯水湖が高い場所に設置できれば、距離も高さも関係なのです」
やはり、理解できない。
金魚の水槽から水を抜く時に利用するサイホン効果だ。
水路を引けば、隣の山からでも水を引くことができる。
水道管に死角はない。
隣の山に貯水池を作り、水路で盆地の貯め池と結ぶ。
これで運河に引く水を調達した。
運河によって輸送コストが激減した。
一周目では、エリザベートはダンジョンの罠に掛かって出られなくなり、商人主導で街道整備が行われた。
その為に最短距離である港町レェィクベィで荷揚げして、中央領を通って王都に続く道が発展してしまった。
中央街道が整備されてもヴォワザン家に得なことは何1つない。
その反省もあり、エリザベートは東領都と通り南領に繋がる東街道に沿って運河を作った。
工期が予定より短縮できたのは土魔法のお蔭である。
エリザベートは魔力が10倍になる魔法の杖を2本も所有しており、魔物退治でパワーレベリングすると、優秀な土木魔法師を大量に育った。
パワーショベルやボーリングマシーンもいらない。
土魔法はチートだった。
(普通、優秀な土魔法師が土木工事などしません)
港町レェィクベィの手前の港で荷揚げされて船が山を登っている。
『聖女様は突拍子もないものを創られたな!』
段々畑の脇を水上エレベーターで船が登ってゆく姿は実にシュールだ。
商人達も現実感がない。
だが、東街道の中腹まで船で登れるのだから使わない手はない。
東街道を通る商人が落とす銭で東領のエスト侯爵家の税収は鰻登りだ。
さらなる儲け話を見過ごす訳もない。
「東領のエスト侯爵家はこの提案を受けております」
「まさか!」
「アドリアン様、よくお考え下さい。このままでは中央領は東領と差は開く一方です。それでよろしいのでしょうか?」
エリザベートはアドリアンを追い詰めた。
ラファウは思う。
ヤラレタ、はじめから選択の余地がないではないか!
「だが、今年はこれからの出費を考えると決断が鈍る領主も多いと思うぞ!」
「ご安心下さい。南方交易所と契約を結んだ領主に限り、今年を含む10年間の工期中の不作に付いて、すべての負債額を我がヴォワザン家が保障したしましょう」
「誠か!」
アドリアンの目が輝いた。
出費は惜しいが、将来的には回収できる。
同時に今年の不作の苦情が解決できる。
「受けさせて貰おう。我がセンテ侯爵家も運河・水路の建設を進めるぞ!」
「ありがとうございます」
「だが、その負債を払えるのか?」
「問題ございません。ヴォワザン家は南方交易所より借り入れます。支払う額は30年払いと致します。その内、我が家が払うのは格安金利のみでございます。香辛料と蒸留酒の儲けがすべて消えてしまいますが、王国に尽くせるならば痛くもございません」
さたに、負債の本体は国内で栽培した胡椒の代金を支払うと言う。
輸入品より品質は落ち、劣化胡椒として価格は半額で取引されている。
しかし、栽培に掛かる費用は輸入品の10分の1で済むらしい。
差額の利益が大きい。
「劣化胡椒は北方諸国に売る予定でなっております。この利益で返金してゆきます」
「ヴォワザン家の損失は大きいですな!」
「いいえ、元々大臣に借りて頂いた租借地でございます。栽培に成功すれば、販売独占権を残し、国に返還することになっておりました。返還を待って頂けるのですから、我が家に大きな損失はございません」
ラファウは頭を掻いた。
胡椒の栽培に成功しただけで大きな功績だ。
その利益を領主達の救済に使うというなら国も否と言えない。
しかし、拙い。
これでは、ヴォワザン家のみで王国を救済したように映ってしまうではないか!
ラファウは目の前の小さな怪物を見た。
どうする?
ラファウの灰色の脳みそが対抗策を模索していた。
◇◇◇
ラファウが背中から冷や汗を流している頃、カロリナは入浴で汗を流していた。
「旅で美味しい物を食べるのもいいですが、屋敷でのんびりと過ごすのも楽しいものね」
「お嬢様、のんびりする為に入浴している訳でございません。次のお茶会の為に身綺麗にしております」
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