刺殺からはじまる侯爵令嬢、カロリナだってがんばります!

牛一/冬星明

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76. カロリナ、悪の栄えた試しなし!

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それはサバトであった。
燃え上がる家々をバックに女達の悲鳴が鳴り響く、星の加護も西から流れる煙によって遮られ、夫や子供の死体を横に凌辱された。
野獣のような男達は酒を飲み、カロリナ達が置いていった燻製肉を美味そうに食っていた。

「呑め、呑め、今日だけは無礼講だ」
「本隊が来れば、全部奪われるぞ!」
「女、もっといい声で泣け! さもないとガキが死ぬぞ」」

山道を超えた先遣隊は村を襲い、男達を殺し、女・子供を捕えた。
無理矢理犯しながら目の前で子供を殺してゆく。
絶叫する女達を見て、男達は蹂躙した満足感に満たされる。

次隊も合流して相伴に預かった。
食い物があり、酒があり、女もあった。
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎだ。

先遣隊は2個大隊〔480人×2〕がプリムス村(第一開拓村)に留まって、本隊の連絡を待った。

「大隊長、騎士団長からです。明日の朝一で搬送隊に荷物を渡せるようにしておけとの事です」
「全部か?」
「全部です」
「そう言うだろうと思った。だが、村人が喰った分は仕方ないな!」
「腹は入った分は仕方ないと思います」
「奴隷兵に荷物を運ばせておけ!」
「明日はどっちを襲いますか?」
「両方に決まっているだろう」

近くの漁村と隣の村。
殺して、奪って、犯せるのは昼まであった。
それ以降、目付けが来る。
全部、美味しい所は本隊に持って行かれる。
今を楽しめ!

それがプー王国の矜持であった。

だが、そんなことは軍団長も承知していたようだ。
早朝も早朝、お目付けの第3隊が到着した。
食い荒らした惨状を見ると、第1隊、第2隊の尻を叩いた。

第1隊はセクンドゥス村(第二開拓村)に、第2隊はギルガル魚村(第一魚村)に兵を進ませた。

「隊長、全部送るつもりですか?」
「そんな訳ないだろう」
「えへへへ、そうですね!」

霧が少し掛かる早朝、村は静かだった。
壁の高さは2mほど、門も簡単な木造りですぐに壊せる。

『掛かれ!』

うおおおぉぉぉぉぉ、プー王国の兵が一斉に駆け出した。
近づくと投石が降ってくる。
生意気に待ち伏せか?
獣や魔物が徘徊する場所だ。
弓が使える者も要れば、剣を使える者もいる。
投石は嗜みであり、鍬を武器のように降り降ろすこともできる。
完全に油断していたプリムス村(第一開拓村)と違った。

プー王国の兵が喜んだ。
抵抗する敵を倒す事こそ兵士の本懐だ。
生まれた時から殺し合いをしてきた。
一人殺す毎に歓喜を覚えた。

「殺せ、殺せ、殺せ!」

ぐさり、隊長の背中から心臓を剣が貫いた。
狩りに夢中になり過ぎた。
自分の周りが瞬殺されたことも気づいていなかった。

 ◇◇◇

カロリナは走った。
星明かりでも十分に見えた。
途中で木葉フォウを拾い、遅れるフロスとアザを放置して進んだ。
ニナとジクも辛そうだ。
レベルとステータスの差が嫌でも現れる。

あれ、そうではないかもとカロリナは思う。
アンブラヴェンが先行している。
レベルが低いヴェンが付いていける説明が付かない
どうやらレベル差だけが能力差ではないらしい。

ヴェン木葉フォウフロスはカロリナに仕えた時からレベル35と高レベルであったが、今ではレベル37まで上げてきた。
アンブラが最初にレベル38だったことを思うと凄いことだ。
三人はトップクラスの戦士に育っている。
ただ、残念な事にカロリナを始め、他のメンバーがレベル40以上となり、この中で一番格下になっている。
トップはレベル50超えのルドヴィクとアンブラだ。
日が昇る前に、セクンドゥス村(第二開拓村)に到着できそうだった。

「カロリナ様、すでに戦闘がはじめっているようです」
「間に合いませんでしたか!」
「門は壊せていますが、陥落しておりません」
「アンブラは村の中を! 私達は外の兵を倒します。ルドヴィク、蹂躙しなさい」
「承知」

カロリナとルドヴィクが風のように速度を上げた。
あっと言う間に引き離されてゆく。
息を切らしているニナとジクが目を丸くした。
特に悔しいのは、エルがちゃっかりと付いていることだ。
仲間だと思っていたのに!

「カロリナ様、早過ぎます」
「さっきまで全力じゃなかったのか?」
「私達に合わせていたのですね!」
「糞ぉ、俺は足手纏いか」
「ラファウ様、カロリナ様は急いでいました。どうして私達の合わせたのですか?」
「バラバラで到着するのを避ける為です。残念ですが私に会わせてくれたのです」

ラファウは涼しい顔をしているが、かなり無理をしていた。
ルドヴィクが気づかってペースを落としてくれた。
ラファウのプライドも少し傷ついていた。
ラファウはカロリナが先行したのでペースを落とした。
フロスとアザが追いつくのを少し待った。

「ヴェン、フォウ、いるか?」
「はい、ここに!」
「漁村を偵察してこい。襲われているようなら援護に回れ!」
「判りました」
「ニナ、ジク、今の内に回復薬を飲んでおけ!」
「カロリナ様の護衛は?」
「必要か!」

ラファウの無機質な目が冷たく見えた。
アンブラ、ルドヴィクだけで過剰戦力だと言っている。
ラファウの言葉にニナが肩を落とす。
今の自分達では護衛にならないと自覚する。

めずらしくカロリナが剣を抜いた。
剣が巧い訳ではない。
高速で移動しながら魔法を当てる自信がない。
止まるのも面倒だ。
そう思ったので剣を取った。

風か吹く音を聞いて振り向いた瞬間に首が飛んでゆく。
一手、二手、三手!
敵を豆腐のように引き裂いた。
そして、指揮官と思われる者の後ろで急ブレーキ!
止まって、心臓を突き刺した。
何が起こったのかも判らずに終わった。

ルドヴィクはもっと派手だ。
妖精王から貰ったミスリルロングソードを王宮に納めた代わり、刃だけミスリルのバスターソードをカロリナから与えられた。
そのバスターソードを右左に大きく振る。
魔力を帯びた赤い線が刃先に走り、ゴブリンの皮で造られた防具ごと胴体を真っ二つに引き裂いてゆく。
一振りで四~五人が一掃される。
門の前にいた敵兵を切り倒し、反転してその勢いで周辺の弓兵も倒すつもりのようだ。

前衛の兵の体が二つに裂かれて崩れてゆく。
そのときになって、弓兵達が門の前にいた兵が倒されたと知るようでは遅すぎた。
折り返したルドヴィクが弓兵の脇を通り過ぎた時には終わっているのだ。
どうやらカロリナに魔法を使う暇も与えてくれないらしい。
蹂躙と護衛を両立させていた。
バスターソードをナイフのように振るのはルドヴィクくらいだ。

「カロリナ様、ギルガル魚村(第一魚村)が心配です。先に行かせて貰います」
「ラファウ、ニナ、お願います」

名前を呼ばれないジクがいじけた。
先日、潜ったダンジョンで皆から褒められて天狗になっていた鼻がぽっきりと折れた。
やっぱり、俺は駄目だ。
浮かれている場合じゃない。
その後ろに死に掛けている二人が続く。
フロスとアザは100kmフルマラソンを走り切った選手のように足元がおぼつかない。

「どうして私が!」

アザがひっきりなしに騒いでいる。
脱落したら、ルドヴィクと一緒にレベル上げの為に最古ダンジョンの深層(60層以下)まで潜ると脅されていた。
ダンジョンが潜れば潜るほど広くなる。
深層以下は魔石や素材が高く売れる魔物の宝庫だ。
しかし、降りるだけ3ヶ月も掛かる。(往復で半年)
危険な上に採算が取れない。
誰も潜らないので公式マップも作成されていない。
そう言えば、ダンジョンクレイジーと呼ばれる狂人パーティは1組だけいたような気がする。
それはどうでもいい。
皆で仲良く、レベル上げに穴に潜る?
嫌ぁ、絶対に嫌ぁ!
レベル上げに1年間以上も潜るとか脅されれば、今、がんばるしかないだろう。

アンブラが戻って跪いた。

「中の掃討を終えました」
「では、中に入りますか!」
「怪我人が多くいます」
「それはヒールのし甲斐がありそうです」

腕をぐるぐると回しながら村に入ると、村人が歓迎してくれた。

 ◇◇◇

ギルガル魚村(第一魚村)の歴史は古い。
500年ほど前にハコネ砦の兵士に魚を提供する為に作られた。
魚を日干しにして輸送する。
初期は敵が乱入することも度々あった。
最初は2mほどの城壁も500年もあれば高くなり、城壁砦並の20mになっていた。
手入れをしていないので蔦が這って緑のオブジェ化していた。

だが、プー王国の第2隊は攻めあぐねた。
蔦を蔦って登り易いと思っていたが、上から魚油ぎょゆを流された。
滑って落ちる。
最悪、火を付らけれることを考えると恐ろしくて登れない。

こうなると攻城戦の定番である破城槌はじょうついで門を壊すしかない。

適当な木を切って紐を掛けるだけで作れる。
手慣れたものだ。
その間も弓を射って、威嚇を続ける。
地味に被害が出ていた。

「攻めたてよ」

破城槌はじょうついが完成すると一斉に動き出した。
梯子を掛けて、村人を引き付けている間に門を壊しに掛かる。
駆け引きでは素人とプロの差が現れた。
ダン、ダン、ダン、何度も打ちつけられた門が壊れた。
大隊長が白歯を見せた。

『突撃』

そう言った瞬間、後方から悲鳴が上がった。
敵の遊撃隊がいたのか?
偶然、タイミング的にそうなった。
敵兵480人に対して、ヴェン木葉フォウが二人だけの遊撃だ。
多すぎる。
二人では手に負えない。

敵の中に身を隠して、乱戦に持ち込んだ。
殺すより殺されないことを心掛ける。
少し待つと味方が到着する。
そう思った心の余裕を消す声が聞こえた。

「デカいの撃つわよ! 避けなさい!」

アザの声にヴェン木葉フォウの背筋が寒くなる。
アザの呪文は詠唱破壊だ。
撃つと言った瞬間に放たれる。

大次元刃メガ・デメンション・カッター

水平方向に一撃!
一発撃てば、魔力は枯渇して意識も保てない。
ラファウが呟く。

「愚かな!」

魔力が枯渇して意識を失えば、付いて来いとは言われない。
そして、眠れる。
策謀のつもりか?
狡猾か、馬鹿か判らない。
四人で手分けすれば、そんな無茶をする必要もないのに自分の事しか考えていない。

ラファウ達は嘆くだけで済むが、ヴェン木葉フォウは生死が掛かっている。
木葉フォウが近くの木に糸を飛ばし、その反動を使って高く跳び上がった。

「フォウ、頼む」
「掴め!」

ヴェン木葉フォウの手を拾って一緒に逃げ出す。
ふっと下に白い線が過ぎてゆく。
間に合った! 
絶対防御不可の攻撃なんて最悪だ。
すべての敵の胴体と腰より下が2つに引き裂かれている。

敵大隊480人が一撃で全滅だ!

だが、二人の前に次の障害が現れる。
迫りくる巨木だ!
根元付近で見事に切られた巨木が支えるモノを失った。
跳んで躱したのはいいが、今度は巨木が倒れてくる。
二人は空中で投げ出されたように浮いている。
下敷きになるのがごめんだ!
だが、空中で自由に動く異能は持っていない。

「フォウ、足を出せ!」

木葉フォウは一瞬でヴェンのやりたい事を理解して、体を捻ってヴェンを蹴り出した。
ヴェンもタイミングを合わせて、足に足をぶつけて反発で左右に飛んだ。
二人の間を巨木が倒れてゆく。
た、助かった。
アザの野郎、私達を殺す気か!

野郎ではなく、みんな乙女だった。

ずどどどぉぉぉ!
多くの音を残して、巨木が次々と倒れた。
倒れる方向はランダムだ。
いくつかの巨木が城壁側に倒れ、城壁の所々が完全破壊した。
怪我人がいなかったのが幸いだった。
漁民たちから救援に感謝された。

「ラファウ様、アザ様、ありがとうございます。我ら、全滅も覚悟しておりました」
「間に合ってよかった」
「ところで、アザ様はどうかされましたか?」
「外の敵を一人で倒した。愚か者だ。放置してくれ!」
「なんと、お一人で!」

アザは敵を倒したと聞くと、漁民達は感動した。
ぐったり倒れているアザは余程頑張ったように見える。
村長が跪いて感謝の言葉を述べ、村人達も跪いておのおのが感謝を送った。
カロリナの従者アザを神のように拝んでいる。
アザを抱きかかえているニナとジクは複雑だ。
城壁を半壊させた犯人だ。

「ラファウ様、本当の事を知らせなくよいのですか?」
「知らせてどうなる」
「でも、申し訳なくて」
「止めて置け、カロリナ様に迷惑が掛かる」
「はい」

プリムス村(第一開拓村)を襲った悪党は潰えた。
カロリナを怒らせた時点で終わっていた。
漁村の民は歓喜した。
そして、この事はペニンスラ半島の人々にこれから末永く語り継ぐのだろう。

カロリナのいる処、悪の栄えた試しなしと!

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