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嵐の前の雷雨に御用心6
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初の寮での朝を迎え、昨日の精神的疲労もなんのその!スッキリ消えていた。
朝食ビュッフェもオムレツ山盛りと玉子サンドをパクパクして、また洋一郎に言われ、圭介に肉をもらい、豪がスープを置いていく。
そして、わいわい話しながらクラスへ向かう。
ああ!平和だ!
…………って数秒前まで思ってましたよ。てか、スッキリ記憶から消していました。
なんだこのデジャヴ。
朝の騒がしさが無い教室におかしいなぁ~って思いながら、扉を開けて、閉めました。
そうだ!!思い出した!あの時ヤツは言っていた!
『明日から楽しみだ』と……
くそ!あんな大変な目にあっておいて、マジで忘れるとは、馬鹿なのか!?
閉めた扉の前で頭を抱えて唸っていると、背後に気配を感じる。圭介と洋一郎も気付いたようで振り向くと、黒髪田島と茶髪の小川が立っていた。
「教室へ入りなさい。崎原睡蓮。」
……入ります。入りますよ。
扉を開き、中へとスゴスゴと入り、席につく。
教壇には兵藤と二階堂が立っていた。
「来たな、崎原睡蓮。今日は良い返事を貰いにきた。」
ツカツカと俺の席まで来て、俺の机に座る風紀委員長。態度悪!マナー悪!
副委員長様も俺の横に立ち、逃げられないぞという圧をかけてくる。
「さて、風紀に入る気になりました?」
「………なりません。」
グッと兵藤に胸ぐらを掴まれ鼻先が触れるかのとこまで顔を近づけてきた。
「おい……。もう一度言ってみろよ。」
眉間に深く刻み、鋭い目つきは鬼の形相になっている。こえぇぇ~!
「なりません!」
一触即発な空気に教室内がピリつく。
ヒヤリと頬をつたう汗、だが、俺は目を鬼から外さなかった。
そのピリついた空気を壊したのは……小倉…ではなかった。
「クククッ…アハハハッ!」
先程まで鬼の形相、いや鬼だった兵藤だ。
「いや、マジで気に入った!俺に面と向かって、自分の意見を言えるやつは少ねえ!!アハハッ!2度も歯向かうとは!」
口を大きく開けて笑う兵藤は、無邪気で幼く感じ、頬は赤く高揚しており、可愛く思えた。周りもそう見えたのだろう、クラスの大半がその笑顔に見惚れている。
「兵藤の楽しそうな顔久しぶりですね。ね、圭介。あの中学の時の大会いらいですか?」
二階堂が圭介にコソリと話を振る。
へえ?圭介、昨日言ってなかったが知り合いなんだ。
圭介はムスッとした表情で笑う兵藤を見る。
「崎原睡蓮、私達は一応、風神雷神とずっと恐れられているんですよ?だから君の反応は新鮮で楽しい。実力もある。諦められません。」
にっこりと微笑む蛇こと風神こと二階堂さん。
いや、十分俺も恐れてます。諦めて下さい。
やっと落ち着いたのか、ヒーヒー言いながら涙を擦る兵頭が、俺と向き合った。
「崎原睡蓮!明日も来るからな!絶対モノにする!だか、明日も断れ!手に入らないモノほど、得た快感はデカい!勝負を楽しもう。俺が勝つか、お前が勝つか!」
そう言ってジャケットを翻し教室を出て行った。
二階堂はこちらをチラッと見て口元を上げた。
「私はどM要素は無いので、早めにモノにしますよ。」
では、と手を振り兵藤の跡を追った。
1年S組は雷雨の後の静けさに包まれた。
朝食ビュッフェもオムレツ山盛りと玉子サンドをパクパクして、また洋一郎に言われ、圭介に肉をもらい、豪がスープを置いていく。
そして、わいわい話しながらクラスへ向かう。
ああ!平和だ!
…………って数秒前まで思ってましたよ。てか、スッキリ記憶から消していました。
なんだこのデジャヴ。
朝の騒がしさが無い教室におかしいなぁ~って思いながら、扉を開けて、閉めました。
そうだ!!思い出した!あの時ヤツは言っていた!
『明日から楽しみだ』と……
くそ!あんな大変な目にあっておいて、マジで忘れるとは、馬鹿なのか!?
閉めた扉の前で頭を抱えて唸っていると、背後に気配を感じる。圭介と洋一郎も気付いたようで振り向くと、黒髪田島と茶髪の小川が立っていた。
「教室へ入りなさい。崎原睡蓮。」
……入ります。入りますよ。
扉を開き、中へとスゴスゴと入り、席につく。
教壇には兵藤と二階堂が立っていた。
「来たな、崎原睡蓮。今日は良い返事を貰いにきた。」
ツカツカと俺の席まで来て、俺の机に座る風紀委員長。態度悪!マナー悪!
副委員長様も俺の横に立ち、逃げられないぞという圧をかけてくる。
「さて、風紀に入る気になりました?」
「………なりません。」
グッと兵藤に胸ぐらを掴まれ鼻先が触れるかのとこまで顔を近づけてきた。
「おい……。もう一度言ってみろよ。」
眉間に深く刻み、鋭い目つきは鬼の形相になっている。こえぇぇ~!
「なりません!」
一触即発な空気に教室内がピリつく。
ヒヤリと頬をつたう汗、だが、俺は目を鬼から外さなかった。
そのピリついた空気を壊したのは……小倉…ではなかった。
「クククッ…アハハハッ!」
先程まで鬼の形相、いや鬼だった兵藤だ。
「いや、マジで気に入った!俺に面と向かって、自分の意見を言えるやつは少ねえ!!アハハッ!2度も歯向かうとは!」
口を大きく開けて笑う兵藤は、無邪気で幼く感じ、頬は赤く高揚しており、可愛く思えた。周りもそう見えたのだろう、クラスの大半がその笑顔に見惚れている。
「兵藤の楽しそうな顔久しぶりですね。ね、圭介。あの中学の時の大会いらいですか?」
二階堂が圭介にコソリと話を振る。
へえ?圭介、昨日言ってなかったが知り合いなんだ。
圭介はムスッとした表情で笑う兵藤を見る。
「崎原睡蓮、私達は一応、風神雷神とずっと恐れられているんですよ?だから君の反応は新鮮で楽しい。実力もある。諦められません。」
にっこりと微笑む蛇こと風神こと二階堂さん。
いや、十分俺も恐れてます。諦めて下さい。
やっと落ち着いたのか、ヒーヒー言いながら涙を擦る兵頭が、俺と向き合った。
「崎原睡蓮!明日も来るからな!絶対モノにする!だか、明日も断れ!手に入らないモノほど、得た快感はデカい!勝負を楽しもう。俺が勝つか、お前が勝つか!」
そう言ってジャケットを翻し教室を出て行った。
二階堂はこちらをチラッと見て口元を上げた。
「私はどM要素は無いので、早めにモノにしますよ。」
では、と手を振り兵藤の跡を追った。
1年S組は雷雨の後の静けさに包まれた。
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