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可憐な花2
~マリマリSIDE~
俺はこんなんじゃなかった…。
もっと自由で誰にも囚われず。
可愛い子とエッチして、気持ち良ければ全てよし。
自由は今だけなんだから。
俺は芸能プロダクションを経営している父親の愛人の子。かなりデカいとこで、多くの人気芸能人を出している。
本妻は子どもが出来ず、養子を取ろうとした時に、俺が授かったらしい。母親は金で俺を売り、本妻に育てられているが、愛は無い。ただの跡取りとしての存在。父親も同じだ。
だから、俺は愛を知らない。愛されないから愛せない。
でも、知りたいから、ほんの一瞬でも温もりを感じたいから、繋がりたいからエッチが好き。
可愛いって気持ちも好き?なのかなって。相手も俺に好意があるってことでしょ?それでいい!いっぱい俺を好きになって!
そう思ってたんだ。それで幸せだった。
全部、あいつのせいだ。
「先輩?」
そう、この声が俺をおかしくする。
「こんなとこで寝ていると風邪ひきますよ。」
引かないよ、あったかいんだ。この裏庭のベンチが好きなんだ。1人になれる俺の特等席。
おでこに温かい手の温もりを感じ、ゆっくり目を開いた。
そこには笑顔のあいつがいた。
ああ、あん時もこんな感じだった。
最初会った時はボサボサでダサいが、なんか色気があって、気になったぐらい。
あの媚を売らない感じとか、真っ直ぐな印象とか…だんだんと目で追うようになった。
何でこんなに、こっちを見て欲しいのか分からず、遠目で見る事が多くなる。
でも、愛の知らない俺は、人を愛せないから、蓋をしたんだ。いつもと同じくらいの好きでいられるように。
そんな時だった。お気に入りのこの場所は俺の逃げ場。
本当はニコニコしていたく無い。チワワ君達の香水の匂いも苦手。媚を売る感じも…。
嫌わないで!って思う自分も!!
ああ、人生って虚しい。
日が当たり、ポカポカで全てが忘れられそうな1人の空間。
ウトウトしていると、誰かが話しているのが聞こえた。
二階のトイレかな?
時々窓が開いている…から
「ねぇ、鞠田様狙いのままでいいの?」
「うーん、確かにね、チャラいし、いい加減だし…愛人の子でしょ?本妻に子が出来たら心配だけどさ。僕芸能興味あるし!」
「そうだね、上手くいけば、谷Pに会えるかもだし?」
「本命なら西園寺様だけど、あの人は相手してくれないし、鞠田様ぐらいで手を打つ方がいいよ。」
ああ、醜い…、そうだ、どうせ俺なんか…。
ふと、俺の上に影が重なる。そして、柔らかい温もりが2つ、俺の耳を優しく包んだ。
先程の醜い声が、微かなそよ風の音ぐらいに変わった。
俺はゆっくり目を開くと、ダサ眼鏡のあいつが優しく微笑んでいた。
何かで胸を締め付けられた。苦しいが愛しい、この締め付けに涙が出そうになった。俺は泣きたくなくて、目を閉じた。
「おやすみなさい。」
あいつの声だけ、何故か聞こえた。心地良くて…。俺はそのまま眠ってしまった。
ああ、この耳から感じる温もりが、俺のドロドロを溶かしていく。
ふと、気付いた時には、あいつも醜い声もしなかった。
夢かと思ったが、耳に残る余韻があいつを思い出させる。
俺は愛を知ってしまった。
愛を知ってしまったから、欲しくなる。
何故、俺に愛を教えた?
こんなにも苦しく、焦がれるものを…
皆の視線を集め、プールサイドに現れたた俺の愛しい人。
俺はその大勢の中の1人になるつもりはない。
こんな、欲望を抱かせた、諦めていた人生に光をさした…
責任をとってよ。睡蓮。
そんな事を思いつつ、俺はこのベンチにいる。
1人になる特等席、そして睡蓮が俺を見つけた時、秘密の2人の時間となる裏庭が、俺は好きだ。
全部お前のせいだよ、俺をおかしくしたんだ。この独占欲をどうしてくれる?
「おはよう、睡蓮ちゃん。」
~マリマリSIDE end~
俺はこんなんじゃなかった…。
もっと自由で誰にも囚われず。
可愛い子とエッチして、気持ち良ければ全てよし。
自由は今だけなんだから。
俺は芸能プロダクションを経営している父親の愛人の子。かなりデカいとこで、多くの人気芸能人を出している。
本妻は子どもが出来ず、養子を取ろうとした時に、俺が授かったらしい。母親は金で俺を売り、本妻に育てられているが、愛は無い。ただの跡取りとしての存在。父親も同じだ。
だから、俺は愛を知らない。愛されないから愛せない。
でも、知りたいから、ほんの一瞬でも温もりを感じたいから、繋がりたいからエッチが好き。
可愛いって気持ちも好き?なのかなって。相手も俺に好意があるってことでしょ?それでいい!いっぱい俺を好きになって!
そう思ってたんだ。それで幸せだった。
全部、あいつのせいだ。
「先輩?」
そう、この声が俺をおかしくする。
「こんなとこで寝ていると風邪ひきますよ。」
引かないよ、あったかいんだ。この裏庭のベンチが好きなんだ。1人になれる俺の特等席。
おでこに温かい手の温もりを感じ、ゆっくり目を開いた。
そこには笑顔のあいつがいた。
ああ、あん時もこんな感じだった。
最初会った時はボサボサでダサいが、なんか色気があって、気になったぐらい。
あの媚を売らない感じとか、真っ直ぐな印象とか…だんだんと目で追うようになった。
何でこんなに、こっちを見て欲しいのか分からず、遠目で見る事が多くなる。
でも、愛の知らない俺は、人を愛せないから、蓋をしたんだ。いつもと同じくらいの好きでいられるように。
そんな時だった。お気に入りのこの場所は俺の逃げ場。
本当はニコニコしていたく無い。チワワ君達の香水の匂いも苦手。媚を売る感じも…。
嫌わないで!って思う自分も!!
ああ、人生って虚しい。
日が当たり、ポカポカで全てが忘れられそうな1人の空間。
ウトウトしていると、誰かが話しているのが聞こえた。
二階のトイレかな?
時々窓が開いている…から
「ねぇ、鞠田様狙いのままでいいの?」
「うーん、確かにね、チャラいし、いい加減だし…愛人の子でしょ?本妻に子が出来たら心配だけどさ。僕芸能興味あるし!」
「そうだね、上手くいけば、谷Pに会えるかもだし?」
「本命なら西園寺様だけど、あの人は相手してくれないし、鞠田様ぐらいで手を打つ方がいいよ。」
ああ、醜い…、そうだ、どうせ俺なんか…。
ふと、俺の上に影が重なる。そして、柔らかい温もりが2つ、俺の耳を優しく包んだ。
先程の醜い声が、微かなそよ風の音ぐらいに変わった。
俺はゆっくり目を開くと、ダサ眼鏡のあいつが優しく微笑んでいた。
何かで胸を締め付けられた。苦しいが愛しい、この締め付けに涙が出そうになった。俺は泣きたくなくて、目を閉じた。
「おやすみなさい。」
あいつの声だけ、何故か聞こえた。心地良くて…。俺はそのまま眠ってしまった。
ああ、この耳から感じる温もりが、俺のドロドロを溶かしていく。
ふと、気付いた時には、あいつも醜い声もしなかった。
夢かと思ったが、耳に残る余韻があいつを思い出させる。
俺は愛を知ってしまった。
愛を知ってしまったから、欲しくなる。
何故、俺に愛を教えた?
こんなにも苦しく、焦がれるものを…
皆の視線を集め、プールサイドに現れたた俺の愛しい人。
俺はその大勢の中の1人になるつもりはない。
こんな、欲望を抱かせた、諦めていた人生に光をさした…
責任をとってよ。睡蓮。
そんな事を思いつつ、俺はこのベンチにいる。
1人になる特等席、そして睡蓮が俺を見つけた時、秘密の2人の時間となる裏庭が、俺は好きだ。
全部お前のせいだよ、俺をおかしくしたんだ。この独占欲をどうしてくれる?
「おはよう、睡蓮ちゃん。」
~マリマリSIDE end~
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