本当は貴方に興味なかったので断罪は謹んでお断り致します。

B介

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訓練開始!!頑張れネフェリア!


バロン宰相は悩んでいた。
目に入れても痛くない、可愛い息子のネフェリアの事をだ。

ネフェリアの今後の事を考えると頭が痛くなる。可愛い過ぎるのも問題なのだ。
決してネフェリアが悪い訳ではない。ただ、もう少しフェロモンを抑えて欲しい。 

13歳の学校入学までに勉学、剣術を少しでも身に付けさせなければならないが、家庭教師を雇えば、ネフェリアの色気に負けて事件を起こす。外にだせば、誘拐されそうになる。
その為、箱入り中の箱入りで、成長も遅れている。小さな妖精の様で可愛いが、本人も気にしているし、未来を考えると…うーむ。

カリウスの申し出は、正直ネフェリアにとってはこれと無い良い条件だ。
アレでも、剣の使い手として優秀で間違いなく、現在のトップだろう。
だが、彼奴のネフェリアを見る目が、獲物を見る目なのだ。
脳筋だが、勇ましく容姿的にも整っているが、戦以外殆ど興味なく、昔から決められていた婚約者と何となく結婚し、家にもあまり帰らず、騎士団で剣を振り回している自由人が、まさかネフェリアに、しかもあの短時間で興味を持つとは…我が子ながら恐ろしい。

ふぅ……背に腹は変えられないか…。
ネフェリアも騎士になりたいと言っていた、どこまでいけるか分からないが、もう少し、男らしくならねば生きていけないだろう。
カリウスもまだ7歳の子に手は出さない…出さないと思いたい。

もし、私だったら…私がネフェリアと血が繋がっていなかったら……………ゴホン

考えない事にしよう。

剣はカリウス。勉学は…どうするか…。

はぁ、罪な子だネフェリア。


*******

「カリウス様、本日からよろしくお願いいたします。」

キラキラの笑顔でネフェリアはカリウスを見た。

デレデレのカリウスをギョッと凝視する騎士団団員達。

現在、王宮内の騎士の寮と並ぶ訓練場にネフェリアは来ていた。

「良く来た。バロン宰相もよく許可してくれたな。」
カリウスは自分の中のやましい考えがバレていたはずなのだが…と思っていたが、今は目の前の妖精に集中しよう。

「おい!お前ら、暫くこのバロン宰相の御子息、ネフェリア・プロントがここに学びに来る。俺のだから、優しくしろ!触るな!話かけんなよ!そして邪魔するな!」

僕はカリウスのじゃ無いんだけどな。
僕が、怖がるからかな?
ここが1番警備的にもだし、カリウスの時間を少しでも長く取るため、訓練場となった。

僕は騎士団の皆様にお辞儀した。

「少しお邪魔致しますが、よろしくお願いいたします!」

可愛い妖精の笑顔に、コクコクと頷く団員達の顔は赤い。

「よし、先ずは体力作りだ。走るぞ、そうだな、この訓練場を5周頑張れ!」

5周…かなり広いが…よし!!

「ちなみに、サリファンで10周だ。」
 
ムムムム!頑張る!

ネフェリアの気合いの入った顔に、口元をニヤつかせるカリウス。


ゼーハーゼーハー…し、死ぬ。

まだ2周なんだけど。僕、マジで体力無いな。

「ホラッどうした!?後3周あるぞ?」

分かってます!分かってますよ!

ハアハア……

「だ、団長…。」

「何だ?アーロン。」
腕を組み、視線はネフェリアのまま、返事をするカリウスに、団員は顔を赤らめ訴える。

「これじゃ、訓練になりません!!なんですか、あの可愛い生き物は!!あんな、色気振り撒いて!顔を真っ赤にして、目は涙目で潤んで、小さな赤い口をパクパクさせて、汗が滴るのもエロいし、吐息のように、ハアハア…うっ!!皆の股間がやばくて訓練どころじゃありません!」

半泣きで股間を抑えるアーロン。

「騎士は如何なる時でも目の前の敵に集中するもんだ!!どうにかしろ!慣れろ!これから通うんだぞ!?7歳の色気に負けんな!!」
カリウスはやはり、視線はネフェリアのまま、アーロンに檄を飛ばした。

「そんな事言って!団長も勃ってるじゃないですか!!7歳児に!!そんな平然装って堂々としてても、股間の勃起は隠せませんからね!!」

そうです。偉そうに言っているカリウスも先程からギンギンに股間が腫れ上がっていた。

「グッ!!くそっ!何だあの7歳児は!!見た目小ちゃな妖精なのに、フェロモンが濃すぎる!!これじゃ、喰って下さいと言っているようなもんだ!おかしくなる奴の気持ちが分かる…。」
ギリギリと歯を食いしばり、アレは7歳と念じるカリウス。

「アレがプロント家の妖精の力ですか、プロント家に歯向かってでも手に入れたい…。危険な目に色々あったと噂で聞きましたが、アレは間違いなく人をおかしくさせますね。大人になったら、どうなるのか…。」

ヘロヘロになりながら走るネフェリアを大人達が勃起させながら、真剣に悩む姿は異常であった。

「か、カリウス様…5周終わりました。」
ハアハアと息を切らしながら、カリウスの前にたどり着いたネフェリア。

「よ、よし!始めにしては良くやった!」
たったの5周だが、カリウスは褒めた。

するとネフェリアは汗を滴らせながら、ふにゃっと嬉しそうに笑った。
その可愛いらしさと、ブワッと花が咲くように広がるフェロモンに、カリウスはふらふらとネフェリアに引き寄せられた。

「団長!!ダメ!!ここで手を出したら、もう2度と妖精には会えませんよ!!耐えて!7歳です!息子さんと同じでしょ!!」

アーロンに制されハッと意識を取り戻すカリウス。

「一体俺は何を…。…ネフェリア、やるな。」
正気に戻ったカリウスにアーロンはホッとする。

「次は、ハアハア…何を?ハアハア」
汗で濡れた白いシャツから透けて見える肌、紫色の瞳が疲労からか、トロンとさせながら上目遣いでカリウスを見る。

「次は、風呂にしよう。最初から飛ばすのも良くない。それにその汗じゃ冷える。」

「団長!!全然正気に戻って無いじゃないですか!!」

ネフェリアを抱え、騎士団寮へ向かうカリウスの背中に叫ぶアーロンの声が悲しく訓練場に響いた。





※次回少しR15いや、R 18入ります。
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