異世界最強の癒しの手になりました(仮)

B介

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17歳ですが、なにか!?

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「マスター!離してやって!あんたの力じゃ死んじまう!」

ふへ~。

ムッとしながら、そっと力を抜いてくれた。

「お、俺!ギルドに入りたくて…!ギルド探してたら、知らないおじさんが話し掛けてきて、迷子で、家族がここに居ると思ったみたいで!そしたら、ギルドマスターさん?が来てくれて…。」

「…攫われそうになってた。今増えつつある盗賊の一味だろ。だから、拾った。」

またぎゅーっと抱きつく。

加減してくれー。

「たっだいま~!討伐終わったぞ!」
バンッと扉を勢いよく開けて、また1人増えた。

「うわぁ!!何その可愛いやつ!!」

ギルマスに抱かれている俺を見て、走り寄って、ジロジロ見てくる金茶髪のこれまたゴツデカイイケメン。

何、この世界イケメンしかいないの?

金茶の肩まである髪に、俺を見る瞳は紫色に輝いている。少し垂れ目がちでそれが色気のあるイケメンだ。
デカさはギルマスと同じくらい?

「シス。見るな。俺のだ。」

また、俺を隠すギルマスに、ムッと唇を尖らす色男。

「ガルディ!!てめえ、ミノタウルスの群れ討伐中にボス倒して、急に消えやがって!一人でどんなに大変だったか!そしたらこんな、はぁ♡綺麗な子と抱き合って…。」

「え!マスター、途中で帰ってきちゃったんですか?街近辺に急遽出た、ミノタウルスの群れだがら、シスさんと2人だけだったでしょ?30頭はいたはず!」

うっとりと俺を見つめる色男に鋭い視線を送るギルマスに、赤茶イケメンが慌てる。

「そうだよ!こいつ、ひどくねえか!?」

「すぐ側で空から黄色い光の線が一瞬現れて消えた。その後、いい香りがしたから、行ってみた。ボスさえ倒せば、統率は取れない。シスだけで充分。」

ギルマス!?あのでかいのが30頭よ!?そんな色男強いの??

ってか、自分がいた近辺にミノタウルス30頭…ゾッとする。
フルフルと震えていたら、ギルマスが俺の顎に手を当てて、上を向かせた。宝石のようなエメラルドの瞳に吸い込まれそうになる。

「…光の線が降りた場所に行ったら、コレが座ってた。…拾おうとしたら、薄いバリアが張っていて、中でコイツは誰かと話していた。バリアは途中取れたが、コロコロ表情変えながら、街まで歩いている姿が可愛いくて、見入ってしまった。そしたら変な虫が横から…。」

………!?
えー!!あ、あんた最初から見てたの!?全然気が付かなかったし!それが余計こわい!怖いよ!ギルマス。

だらだらと冷や汗が流れおちる。
何を思ったかギルマスは分厚い舌で頬つたう俺の汗を舐めとった。

ひぃぃぃ!!

「や、やめて?やめて下さい!」

「か、可愛い。やだ。」

手で、ギルマスの顔を押すが、逆に掌を舐められた。
いやあああ!助けて!

「ギルドマスター、最初から見ていたんですか!?なんで声掛けてくれなかったんです?」

「…あまりに小さいから、声掛けて逃げられるのが嫌だった。傷付く。逃げられたら、乱暴にしてしまうかもしれん。」

嫌だ、この人、可愛いこと言いつつ恐ろしい事言っていますが!!

「ガルディアが人に執着したのなんて、初めてじゃないですか?」

「誰にも無関心な奴が傷付くなんて、どの口がいってんだよ。」

赤茶イケメンと金茶色男が驚きつつ、この異様な様子を見ている。
周りも、あの黒竜が!?など、ザワザワ。

ザワザワしてないで助けてください。

「マスター?あまり怯えさせないであげてください。
嫌われますよ?まずはちゃんとこの子の話を聞きましょう?ギルドに入りたいのよね?」

カウンターのお姉様!!
助け舟を出してくれたのは最初に見た綺麗なお姉さんだった。

お姉さんの言葉にピクッと眉を動かして顔を離した。
すると、剣を腰から外し、椅子に腰をかけ、膝の上に向かい合わせで、俺を座らす。

下ろしてはくれないんですね…

お姉さんはカウンターから出てきて、座る俺の目線に合わせてニコリと微笑む

き、綺麗♡
だがしかし、身長が俺より高い!
綺麗な赤茶のロングヘア、ブルーの瞳…はあ、素敵♡

「あなた、異世界から来たの?ちょっと見させてもらっていいかな?鑑定ってスキルがあって。あなたのステータスが見られるの。」
「…は、」

綺麗なお姉さんにうっとりして、ハイと返事をしそうになり思い留まる。
あれ、見せて平気なのか?どこまで見られるんだ?
スキルの説明まで?なんか、ギルマスには絶対見られない方がいい気がする。
でも、お姉さんだけなら…もしかして俺の童貞をもらってくれるかも!

悶々と考えていると、お姉さんが何かを察したのか、耳元でこっそりと言ってくれた。

「大丈夫よ。私の力だと深くまで見れないから。詳しい説明まで見れるのは、レベルがもっと高い人。」

安心!俺は頷く。

お姉さんは、鑑定と呟き、目を瞑り、また開いたと思ったら、目を見開いて俺をジッと見た。

「ヒヨリくん。皆んなにも見てもらっていい?絶対助けになるから!スキルも特別なモノなのか、ほとんど知られていないものだから大丈夫よ!」

お姉さんの言葉に頷く。

すると頭上に…

ピコン♪

ヒヨリ 17歳

種族:ヒト(異世界人)
属性:光(癒し)
スキル:癒しの手 スキャン 聖なる息吹 ヒヨリからの加護渡し 無限アイテムボックス 

加護:魔力無限 神に愛されし子 順応 潤穴

「「!!?」」

「神の加護つき!?しかも光属性!」
「いや、見てみろ魔力無限に無限アイテムボックス!」
「スキルもわからない奴だらけだ!」
ザワザワしていく室内。ギルマスは無言で俺から目を離さない。

「てか…1番の驚きは…」
ゴクリと唾を飲み込む色男

「「17歳!!!」」

そこ!?

「いや~異世界人て小さいんだな!10歳ぐらいだと思ってたよ!成人してんなら安心して手を出せる!」

10歳!?てか、成人してても手を出すな!

「俺の世界では20歳から成人です。」
だから手を出すな!いや、20歳になっても!

「これは、俺のだ。」
ギルマス、ブレませんね。

「光属性なら大歓迎ですよ?登録は朝しかできないので、明日登録して頂き、詳しく話しましょう。今日はギルドと提携を結んでいる宿に泊まってください。格安になりますよ。」
ふむふむ、格安!助かる!
「俺が案内する…。」

すくっと抱き上げ立ち上がり、扉へ向かおうとするギルマス。
ギ、ギルマスと2人は何となくヤダ!

「マスターは討伐の書類がごさいます。私がお連れいたしましょう。」

俺もお姉さんがいい!
チッと舌打ちして、俺をお姉さんに渡した。
お姉さんには素直だな。ってか!!お姉さん!俺を抱えてる!?
下ろして下さいー!男としてのプライドが。
でも、お胸が気持ちいい。
そのまま宿へlet's go!
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